ゴールデンウィーク中は、
フィギュアスケートの話題ばかりでしたので
本日は、建築のお話です。
私が耐震診断に出かけていたときにお電話を頂き、
私が不在のためメールでも相談をスタッフが
お願いしたようです。(普段もそのように、お願いしています)
携帯メールから質問を頂いているのですが
携帯で読むには長くなるので、
このブログにアップいたしましょう。
よくある大切な問題を含んでいますので。
相談内容です。
・一戸建て(注文住宅)を購入し今現在工事中
・設計士とは不動産が打ち合わせをした
・自分は不動産から立面図、平面図、断面図を頂きそれにサインし工事が始まった
・工事中に何回か見学に行ったが、
二階のリビングの天井がフラットになってなかったり、
三階の部屋の天井がガタガタだったりした。
・不動産に聞いたところ、梁が出てるのでと言う回答
・不動産からもらった図面では、ハリの位置やハリの太さなどは、わからない。
「これは、仕方がないのでしょうか?」
ということです。
まず、ここで確認しておきたいのが
「注文住宅」と記載されていますが、
純粋にそうでしょうか?
私の勘では、建築条件付きの住宅ではないでしょうか?
本来は、建築条件付の住宅は、土地とは別に
請負契約を結びますので、確かに注文住宅です。
そして、購入者であり、発注者のみなさんも、
そう思っていらっしゃるはずです。
しかし、土地の売主、
多くは不動産屋さんであったり工事業者ですが、
こちらは、建売フリープラン程度にしか考えていません。
そのスタート時点での考え方の違いが、
トラブルを生む原因にもなっています。
今回の場合、不動産屋さんと建築士が相談して図面を描いたようですが
注文住宅なら、少なくとも施主のみなさんと建築士が相談して
確認し合っていますよね。
直接相談をしていたら、建築士から説明があり
今回の問題は未然に防げたかもしれませんが
そのことだけでなく、おそらく、その建築士は、
建売程度のプラン料や確認申請代行費用程度しかもらっていなかった、
それ故、その程度の図面しか描かなかった、
そのため今回のトラブルが起こったのだと
私は、推定します。
なぜ、そんな推定をするかというと
それは珍しくなく、よくあるパターンだからです。
建築士が注文住宅の図面を描くと
少なくとも何十枚と図面を描き
梁の有無は、図面に出てきます。
建売や建築確認申請だけでは、そういうことまでは
図面に描いていない場合が、ほとんどです。
おそらく、これが誤解となった原因でしょう。
その場合は、失礼ですが、
建築工事費用なども建売並みに安いはずです。
工事業者や建築士は、そのことで、
建築条件付は、そこまで詳しく描かない、
そういうものだと反論してくるかもしれません。
ご自身が納得できない場合、
「建築条件付であっても、あくまで注文住宅だから
その場合は、図面に記載するか説明があってしかるべきだ」
との主張は、もちろん可能ですし、理があります。
もし、そうではなく、純粋の注文住宅で
不動産屋さんに、何かの理由で代理をお願いしていたならば
建築士は代理者の言うことを聞いていて
代理者もそれを承知しているわけですから、
法的には、権限を与えたあなたに一番の責任があります。
どちらかは不明ですが、
良く話し合って調整してください。
不動産屋さんが代理者ではない場合、
契約がどうなっているかにもよりますが
建物を使用するのに、あなたが我慢できない内容であれば
何らかの対応を求めることは、正当です。
当事者同士の話し合いで相手が納得しない場合は、
法的な力を借りて判断してもらうことになります。
ここからは、弁護士さんの領域になってきて、
最終的には、どちらのいうことが正しいかではなく
どちらのいうことが第三者に認めてもらえるかの争いになります。
住宅に関して、一生に一度あるかどうかですので
みなさんが、良く分からないのは、当然です。
建売のように安い場合は、当然すべてがその内容だと思って、
納得、対応、確認できれば良いのですが
そうではなく、トラブルが生じた場合は、
お互いの前提の考え方が違うため、
一般的には手間と労力が掛かります。
安易に考えずに、事前に避けることが一番ですが
難しいですよね。
……………………………………………………………………………
ご意見があれば、お気軽にどうぞ!
注文住宅 横浜
一級建築士事務所 横浜市
mitasu1のツイッターを読む
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フィギュアスケートの話題ばかりでしたので
本日は、建築のお話です。
私が耐震診断に出かけていたときにお電話を頂き、
私が不在のためメールでも相談をスタッフが
お願いしたようです。(普段もそのように、お願いしています)
携帯メールから質問を頂いているのですが
携帯で読むには長くなるので、
このブログにアップいたしましょう。
よくある大切な問題を含んでいますので。
相談内容です。
・一戸建て(注文住宅)を購入し今現在工事中
・設計士とは不動産が打ち合わせをした
・自分は不動産から立面図、平面図、断面図を頂きそれにサインし工事が始まった
・工事中に何回か見学に行ったが、
二階のリビングの天井がフラットになってなかったり、
三階の部屋の天井がガタガタだったりした。
・不動産に聞いたところ、梁が出てるのでと言う回答
・不動産からもらった図面では、ハリの位置やハリの太さなどは、わからない。
「これは、仕方がないのでしょうか?」
ということです。
まず、ここで確認しておきたいのが
「注文住宅」と記載されていますが、
純粋にそうでしょうか?
私の勘では、建築条件付きの住宅ではないでしょうか?
本来は、建築条件付の住宅は、土地とは別に
請負契約を結びますので、確かに注文住宅です。
そして、購入者であり、発注者のみなさんも、
そう思っていらっしゃるはずです。
しかし、土地の売主、
多くは不動産屋さんであったり工事業者ですが、
こちらは、建売フリープラン程度にしか考えていません。
そのスタート時点での考え方の違いが、
トラブルを生む原因にもなっています。
今回の場合、不動産屋さんと建築士が相談して図面を描いたようですが
注文住宅なら、少なくとも施主のみなさんと建築士が相談して
確認し合っていますよね。
直接相談をしていたら、建築士から説明があり
今回の問題は未然に防げたかもしれませんが
そのことだけでなく、おそらく、その建築士は、
建売程度のプラン料や確認申請代行費用程度しかもらっていなかった、
それ故、その程度の図面しか描かなかった、
そのため今回のトラブルが起こったのだと
私は、推定します。
なぜ、そんな推定をするかというと
それは珍しくなく、よくあるパターンだからです。
建築士が注文住宅の図面を描くと
少なくとも何十枚と図面を描き
梁の有無は、図面に出てきます。
建売や建築確認申請だけでは、そういうことまでは
図面に描いていない場合が、ほとんどです。
おそらく、これが誤解となった原因でしょう。
その場合は、失礼ですが、
建築工事費用なども建売並みに安いはずです。
工事業者や建築士は、そのことで、
建築条件付は、そこまで詳しく描かない、
そういうものだと反論してくるかもしれません。
ご自身が納得できない場合、
「建築条件付であっても、あくまで注文住宅だから
その場合は、図面に記載するか説明があってしかるべきだ」
との主張は、もちろん可能ですし、理があります。
もし、そうではなく、純粋の注文住宅で
不動産屋さんに、何かの理由で代理をお願いしていたならば
建築士は代理者の言うことを聞いていて
代理者もそれを承知しているわけですから、
法的には、権限を与えたあなたに一番の責任があります。
どちらかは不明ですが、
良く話し合って調整してください。
不動産屋さんが代理者ではない場合、
契約がどうなっているかにもよりますが
建物を使用するのに、あなたが我慢できない内容であれば
何らかの対応を求めることは、正当です。
当事者同士の話し合いで相手が納得しない場合は、
法的な力を借りて判断してもらうことになります。
ここからは、弁護士さんの領域になってきて、
最終的には、どちらのいうことが正しいかではなく
どちらのいうことが第三者に認めてもらえるかの争いになります。
住宅に関して、一生に一度あるかどうかですので
みなさんが、良く分からないのは、当然です。
建売のように安い場合は、当然すべてがその内容だと思って、
納得、対応、確認できれば良いのですが
そうではなく、トラブルが生じた場合は、
お互いの前提の考え方が違うため、
一般的には手間と労力が掛かります。
安易に考えずに、事前に避けることが一番ですが
難しいですよね。
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