一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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ドイツ郊外戸建て工事中

2008年08月26日 21時48分40秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ドイツのベルリン郊外にある工事中の戸建てです。




みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアー(30)になります。


外観だけで、内部には不法侵入になるので入れませんでしたが、
工事中の戸建てを3軒観ることができました。

このタイミングでは、中に入っても外壁と同じ仕上げの材料が内壁に見えるだけです。


今でもベルリン郊外のここでの戸建ては、すべてブロック状の組積だということです。
ドイツでは当たり前のことなのでしょう。

イタリアのフィレンツエとの違いは、同じ組積でも、外壁に求める断熱性能への
意識が違うので、材料が異なるのだと思います。







▲どの家も地下室がありました。外部の断熱材が地面を掘った部分に少し見えます。



▲この家は、別の家で素材は違いますが、組積です。



▲これは、ガレージでしょう。



▲これも別の家です。



▲これらの白い外壁の材料が判明しました。


▲窓の下にある薄い板は、石材です。



▲ベニヤの下にあるのは、この家の地下室の天窓部分でしょう。



この外壁の白い材料は、いずれも軽量気泡コンクリートでした。

この材料は日本でもありますが、住宅の外壁に使われる場合は、5センチ程度が
一般的ですし、

厚くても10センチまでです。


ところが、このドイツでは何と…

同じ材料で、36センチの厚みです!

仕上げ材は含んでいません。

断熱性能の確保もありますし、外部から様々な意味で守るという役割や
構造的な安定性の意味もあるでしょう。


ドイツ人の考え方には、「薄い住宅の外壁は無い」と考えて良いと思いました。





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