みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
ドイツエコバウ建築ツアー(30)になります。
外観だけで、内部には不法侵入になるので入れませんでしたが、
工事中の戸建てを3軒観ることができました。
このタイミングでは、中に入っても外壁と同じ仕上げの材料が内壁に見えるだけです。
今でもベルリン郊外のここでの戸建ては、すべてブロック状の組積だということです。
ドイツでは当たり前のことなのでしょう。
イタリアのフィレンツエとの違いは、同じ組積でも、外壁に求める断熱性能への
意識が違うので、材料が異なるのだと思います。
▲どの家も地下室がありました。外部の断熱材が地面を掘った部分に少し見えます。
▲この家は、別の家で素材は違いますが、組積です。
▲これは、ガレージでしょう。
▲これも別の家です。
▲これらの白い外壁の材料が判明しました。
▲窓の下にある薄い板は、石材です。
▲ベニヤの下にあるのは、この家の地下室の天窓部分でしょう。
この外壁の白い材料は、いずれも軽量気泡コンクリートでした。
この材料は日本でもありますが、住宅の外壁に使われる場合は、5センチ程度が
一般的ですし、
厚くても10センチまでです。
ところが、このドイツでは何と…
同じ材料で、36センチの厚みです!
仕上げ材は含んでいません。
断熱性能の確保もありますし、外部から様々な意味で守るという役割や
構造的な安定性の意味もあるでしょう。
ドイツ人の考え方には、「薄い住宅の外壁は無い」と考えて良いと思いました。
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