一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

昨日の住宅の講演は…

2006年11月27日 09時12分13秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
おはようございます。清水です。

昨日T2006年11月26日(日)TBSハウジング湘南平塚の住宅展示場で行った住宅講演のテーマは、「永く住むために ~より良い住環境とは~」でした。

フィレンツェやバンクーバーでのプロジェクターをお見せしながら、テーマについて感じてもらい考えるヒントとしながら、私の意見や実例、サンプルなどをお渡ししてお話していきました。

昨年私が観たダヴィンチの生家は500年前のものが実在しています。フィレンツェの街には、200年、300年という建物、ホテルもオフィスもアパートメントも溢れています。

バンクーバーでは築60年の住宅が機能性を向上させながら平気で美しいまま建っています。

優秀なはずのメイドインジャパンが、住宅に関しては先進国に輸出されることはありません。海外へ出ているのはODAで支給に近い形で提供されているだけでしょう。

このことを考えても、日本の住宅業界、そして皆さんの考え方を変えなくては、良い住宅は建たないと私はずっと以前から感じています。


日本の住宅でも古い街並みのある京都や地方では、築100年以上という木造住宅はあります。でも、それらは現在人気があり造られている住宅とはかけ離れていますし、温熱環境で快適とはいえない短所もあります。

造る側の立場ではなく、住まい手の側で考えること、そのためにも視点を国内だけに限らず、海外の建物の長所や短所を感じ取って吟味し、取り入れていくことが大切だと思います。


みなさんにお知らせしたいのは、視点を住まい手の立場で深く考えるということをすべきだと思います。そうすると、現在、素晴らしい素晴らしいと宣伝されて建てられている新築住宅は、建てる側の都合で考えられた偽物がいかに多いかということもわかってきます。




神奈川県横浜市  ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/




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