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三沢自転車商会

スポーツ自転車の商品情報満載
チャリは今日もラブリーかい?

2015 ウィリエール イゾアールXP

2014年08月04日 | 2015モデル/ロード

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今年当店でも人気だった、イゾアールXP。元々、上位モデルの位置づけだったイゾアールは、カーボングレードを抑えても性能は抜群。

価格的にはエントリーですが、ちゃんとしたレーシングバイク。ひとつ上にグランツーリズモがありますが、人によってはイゾアールの方が好きという感覚もあります。継続年数も長いモデルですが、過剰な剛性感が多い最新カーボンより乗りやすいという部分も多く、この価格帯としては非常に優秀で変える必要もないと思います。そして上位モデルと連動するカラーリングがウィリエールのラインナップの充実感。

写真のモデルは数量限定モデル。フレームのイエローに合わせてパーツ類も同色で統一。そしてホイールに、ロルフプリマのエシュロンSL特別カラーがアッセンブルされ、即実戦のレーシングスペシャルです。価格277,000円。

030知る人ぞ知る、ロルフプリマ。レース使用で人気のメーカー。一本、一本ハンドビルドされる少量生産。ロルフだけの特許スポークアレンジが伝達力の高い良質ホイール。走れば分かる軽快感がウリです。


2015 ラピエール パルシウム

2014年08月03日 | 2015モデル/ロード

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ラピエールのもう一つの新作フレーム、パルシウム。これもラピエールらしい、面白い作りです。

エンデュランス系のトップモデル。ラピエールは振動を抑えるフレーム作りは、昔から様々なアイデアで独特な機構を盛り込んできましたが、今回も新アイデアが面白いです。トップチューブとシートチューブの接合部分に埋め込まれたショックアブソーバー。カーボンのしなりを生かし、板バネのようなサスペンション機能を持たせ、最大で3.5mmもフレームが可動します。そんなに動いて大丈夫なのかと思うほど。カーボンだけじゃなく、異素材を入れることでもっと極端に分かりやすく振動を抑える機構に。

フレーム上部ではバネ感を効かせて振動を抑えますが、走りはどうか。意外にもパワーゾーンの剛性感はゼリウスと同じ。つまり踏み感はレーシングなゼリウスっぽいのに振動は極端に抑え、ポジションも少しゆったり。久しぶりに乗ってみたくなる新作フレームです。価格449,000円(写真の完成車)。

005この黒い部分にエラストマーが入っています。ここの微妙な三角形が絶妙なしなりでショックを吸収します。


2015 ラピエール エアーコード

2014年08月02日 | 2015モデル/ロード

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フランスの老舗、ラピエールの2015年ラインナップが発表されました。注目の新作2本が発表され、ラピエールらしいアイデアが盛り込まれた、独自性の高い個性派モデルが面白い。

まず一つめは、今年のジロ・デ・イタリアで総合ポイント賞に輝いた、エアロ系フレーム、「エアーコード」です。今年から本格実戦投入され、早速結果を残したトップモデル。

最近のエアロ系フレームの流行り形状とも言われる、「カムテール形状」。翼断面形状の後ろ部分をカットした形で、通常のロードレースではフレームの扁平率が規制されているため、この形がロードバイクとしては効果が高いとされています。

性能は、高評価のゼリウスと同じように、というかゼリウスの良さを引き継ぐように開発され、ある程度、ねじれるように「しなり」を生かす乗り味はラピエール独特。これが乗り心地良くも、最後のスプリントでグーンと伸びる理想のフレームに。ノーマルシートポストや通常キャリパーブレーキなど、汎用性、メンテナンス性にも優れ、扱いやすいことも高評価。価格279,000円(フレーム)。 選手仕様のFDJアルティメイトは369,000円。

003よく見ると所々、段差になっています。

ヘッドチューブが若干、トップチューブより下がり気味なのも面白い。ハンドリングと汎用性、そしてエアロ効果も狙った位置。


2015 ウィリエール ゼロセッテ

2014年07月31日 | 2015モデル/ロード

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ウィリエールの2015ラインナップが発表されました。基本ラインナップは変わらず、モデル名が変わらず、マイナーチェンジされている感じです。

トップモデルのZERO7。超軽量のヒルクライム系モデルだったゼロセッテが、モデルチェンジされ、コンセプトも少し変わりました。軽さを追求したモデルから、剛性アップをして乗りやすくマルチで使えるレーシングモデルへと変貌。軽さこそ犠牲にせざるを得ませんが、走りの質を上げる選択。それでもフレーム重量780gというのは軽い。登りだけというコースから、登りが多いロードレース向き、つまり日本でのレース向きなモデルになりました。更なる剛性感が必要な選手にはチェント系があるので、軽さと乗り心地、程良い剛性という、もうちょっと幅広いユーザーに受け入れやすい高性能モデルとなっています。価格570,000円。


2015 キャノンデール スーパーシックスEVO

2014年07月23日 | 2015モデル/ロード

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完成度が高いのでしばらくモデルチェンジしなくても、数年評価が高いモデル、スーパーシックスEVO。昨年からはカーボングレードを抑えたリーズナブルな完成車が大人気。

来期は一段とミドリ押し。差し色程度だったコーポレートカラーが全面に。これはこれで鮮やかで良いかも。アルミフレームが優秀なキャノンデールというイメージから、今ではカーボンも良いというブランドに。それもそのはず、優秀なアルミフレームのノウハウがあれば素材が優れるカーボンでそれ以上のフレームを自社で開発できるから、更に良いフレームが出来上がるのは当然。

スーパーシックスEVOの良さはレースに対応できる反応性、運動能力の高さ、そして軽量性、それに加えて乗り心地が良いというのが好印象なポイント。ロングでは乗りにくいレーシングバイクが多い中、レースはヒルクライム中心、でもいつもはロングライドを楽しみたい、そんなホビーレーサーの期待に応える、安心しておすすめできるモデルです。このフレームで20万円台の完成車というのは破格に感じます。


2015 GT GRADE

2014年07月20日 | 2015モデル/ロード

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近年それほど注目されていなかったGTのロードシリーズ。レース系がないというのも理由ですが、今回は面白いラインナップで独自路線がいい感じ。

グレードという新モデルは全部で4種類リリースされますが、その全てがディスク仕様という思い切った選択肢。シクロクロスではなく、グラベルロードともまた違う、ユーティリティーディスクロードとカテゴリーされています。街乗りや通勤をメインとして考え、乗り心地と強度をMTBの技術から来ているGTのアイデンティティー、トリプルトライアングを採用。GTだとすぐわかる外観です。使用用途を絞ることでディスクロードも面白い選択肢だと思わせる車種です。価格98,000円~。

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次に流行ると言われているカラー。それはカモフラージュ。ついに車体色にまで採用されるようになってきました。各社のパーツにも迷彩系が増えてきています。ワンポイントで取り入れて、流行を先取りしてみませんか。


2015 キャノンデール スライス

2014年07月18日 | 2015モデル/ロード

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キャノンデールのロードラインナップは、ほぼ変更ありませんでしたが、大きく変わったのはトライアスロンモデル。フルモデルチェンジされたスライスが登場。

こういうエアロフレームは、通常タイムトライアル兼、トライアスロンといったどちらにも良いというモデルが多いですが、スライスは完全にトライアスロン専用設計。スピード域が高く時間も短いTT系と目的が違うのは当然と言えば当然。

コンセプトは楽に効率よく、そして何より最終種目であるランにダメージを残さないこと。エアロも大事だけど疲れないというのがポイント。シートが立ち気味なポジションも専用ですが、BBハイトを下げて短めのクランクを使うことが前提だったりと、完成車状態の時まで考えた、かなりこだわった設計。楽しくロングディスタンスをこなせる最新のトライアスロン専用バイクです。価格550,000円(アルテグラ完成車)。


2015 FELT F75

2014年07月16日 | 2015モデル/ロード

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毎年人気のエントリーグレード、FELTのアルミFシリーズ。これは105完成車のF75です。まだ上位モデルの発表は無く、新作カーボンFフレームが気になるところですが、実はアルミも新作。

オーソドックスな造形はFシリーズの往年の形。7000系のバテッドフレームは、サイズによる剛性変化を考慮し、サイズごとにコントロールしてどのサイズに乗っても同じ乗り味、ジムフェルトの意図を感じて乗ることができます。そこにF2など上位グレードに使われていた軽量カーボンフォークが入り、よりレーシーなモデルとなっています。

5800系の105完成車という即実戦可能スペックですが、ブレーキ等がサードパーティというのがイマイチ。ここまで変えたら結局、割安感も損なわれる気がしますが、最初の購入価格としては安く感じます。価格158,000円。


2015 ピナレロ ドグマF8

2014年07月14日 | 2015モデル/ロード

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2015年の新作で注目するべきモデルの一つ、ピナレロのフラッグシップ、ドグマF8。

見た目から大きく変わり、ピナレロのアイコンとも言えるONDAをやめた事も衝撃的。その理由はエアロ効果。より効率の良い空気抵抗軽減という目的のため形も様変わり。

最も注目したのは見た目ではなく、中身。カーボンを東レの最新マテリアルを使って、T1100になりましたが、今まで65tを使っていたことを考えると逆の特性を持ったカーボン繊維になっています。しかしこの素材こそが最新で最高であるという、作り出した東レも驚いているカーボンです。ピナレロだけというより、自転車業界に真っ先に使うというのもスゴイこと。

前作のドグマを乗っている身としては、ここ数年、他社を含めドグマを上回るような感動を受けたことはほぼなく、それほど完成度は高かったように思います。それをやめてまで、更にその上をいくドグマが誕生したことに驚いています。もっと軽く、もっと速く、最強のレーシングバイクであることは間違いない。価格648,000円。

027意外とシンプルな設計。カマボコのようにパイプの後ろ側を切り落としたような形が、エアロ効果を高めるポイント。


2015 FELT F65X

2014年07月11日 | 2015モデル/ロード

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FELTの2015年モデル、エントリーグレードのみ発表されています。まずは来たるシーズンに向けて準備が迫っているシクロクロスから。

2015年は各社、シマノ105コンポにディスクというセットの完成車が多く見られます。FELTはボトムレンジにソラ&カンチという廉価完成車があり、次にこのF65Xに。ロードほど細かいラインナップではありませんが、ディスクにするかどうかがポイントになってきます。

アルミフレームにカーボンフォーク。内装ケーブル。シクロクロス用ギヤ設定。即実戦可能なスペックが嬉しいモデル。ロード以上にこのままレースという方が多いので、最初のアッセンブルに注目したいです。価格178,000円。

019ブレーキキャリパーはTRP製の対向2ピストン。ワイヤー引きのディスクブレーキですが、このTRPのチョイスは面白い。