河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

トリプルコンチェルトをめぐる考察 3

2009-07-04 21:09:20 | ベートーヴェン
また続きです。

★トリプルコンチェルトop.56(1803~04年作曲)をめぐる考察

この時期のベートーヴェンは、以下のことをしつこく追及していた(河野み説)。

①冒頭のテーマの調から、いかに早く別の調に行けるか
②同音連打(一度)、二度、三度による、しつこいくらいのメロディの実験

上記のうち、今日は②の例を。

まずトリプルコンチェルト。

・第1楽章(ハ長調)
 第1テーマ 
 ドーシドミーレレ・・・レー#ドレファーミミ・・ミソーファファ・・ファラーソソーー#ソーラーファーレードーシーレードラーーーソソ・・・
 (ここまですべて一度、二度、三度のみでできている)

 第2テーマ(イ長調)
 ミ#ファー#ソラーー#ドミー#ドラーー#ラーシー#ドーレーミー#ファーー
 (同じく1、2、3度のみ)

・第2楽章 Largo(変イ長調)
 ドー♭シド♭レ・♭レ♭レーー♭ミドー♭レ♭シ・・・
 (同じく1、2、3度のみ)

・(attacca)Rondo alla Polacca(ハ長調)
第1テーマ
 ソーラシドレミドーシラファーファミミレレドドシラソ#ファソ#ファソ#ファソ
 (同じく1、2、3度のみ...ラファの6度=3度の倒立型)

 第2テーマ(ト長調)
 ソ シーソ レーシ ソ ソー#ファ・・・レ #ファーレ ラー#ファ レ ドーシ・・・
 (同じく1、2、3度。わずかに2回5度ソ レ、 レ ラが表われる。ただしスラーは切れている=別のフレーズ。)

 ポルカのテーマ(イ短調)
 ミ ラ ラ#ソラ ラシド ドレミ #ファ#ソラ ラシド ドレ ミーーーレード
 (冒頭アウフタクトの5度が1回出てきたあと、2度と3度のみ。)

・・・
また明日書きます。


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