チタンの素晴らしさと、使い方や感想、
そして、「よくある質問とその回答」などを書き綴って行きたいと思います。
ミラクルチタン(チタンオンラインショップ 店長日記)
2011.05.19 ショックな御馳走
私は、恥ずかしながら、昔に食べたものを恋しがる傾向があります。
40年程迄、友人の家で生の鳥貝の刺身を頂いた時の感動をいつまでも忘れ
ません。
その友人のお宅は東大阪で、毎日、三重県の浜から穫れたての魚を持って
行商が来ていました。
鳥貝は、鳥の嘴の形をした三角にとんがった形の貝だそうで、それが名前の
由来です。
貝を開けて、わたを綺麗に取るのが、大変なんだと何度も聞かされました。
生の鳥貝は、白い半透明の身で、シャリシャリした感じが爽やかで、本当に
美味しく、普段見かけるゴムの様な茹でた鳥貝とは、全く別物です。
それ以来、鳥貝の茹でたものをお寿司屋さんや、スーパーで見る度にあの
生の鳥貝を思い出していました。
その友人に、その話をすると、しかしあんたよう覚えてるなと言われます。
今でも軽トラックで売りに来るそうですが、代が替わってしまい、更に彼女
の家から少し離れたところで荷を開くそうです。鳥貝はめったに見かけない
そうです。
それにしても、三重に近い東大阪では、そんな風情が残っていて素敵ですね。
そんな私が、先日、百貨店の魚売り場であっと驚いたのです。
生の鳥貝の刺身らしいものがあったのです。聞くと、やはりそうでした。
1449円か何か、半端な金額でしかも高価でしたが、考えてみると三重県の
浜まで食べに行くことを思えば安いものだと思い、買って帰りました。
念の為に、氷水で洗いました。ひもは、言われた様にさっと湯がきました。
そして、お皿に盛って、ジャ~ン!
うれしく一口食べて、びっくり!
塩を食べている様に辛いのです。半端ではありません。塩漬けみたいです。
気を取り直して、もう一口、今度は何とクレゾールの匂いが口一杯にひろ
がりました。一度、お寿司屋さんのウニで、同じことがありました。
あ!こりゃだめだ。途端に私は諦めて、全部捨てました。
そうよね。三重県の浜で捕れるものを、生のまま西宮で食べようっていう
その魂胆が土台間違ってるわ。そんなこと出来るはず無いじゃないの?
流通のすごい進歩と感動していた私でしたがやっぱりそれは無理でしょう。
ワタシガワルイ!ワタシみたいな者がいるので、こんなことになるんだ。
塩付けして、クレゾールに漬けて迄、持って来ようとするんだ…。
変な理屈かもしれませんが、私は、その時そう思いました。
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この日、好物の豆ご飯を炊きましたので、そちらを美味しく頂きました。
ショックな御馳走の巻でした。