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空を愛する者として各地を歩いた際の航空機の写真災害時の活用法などを掲載しています。現場の意見などコメントをください。

CH-47JAによる機外懸吊

2007-11-12 16:09:23 | Weblog
陸上自衛隊が空中機動力を発揮し、あらゆる任務に迅速に対処するために、大型輸送ヘリコプターCH-47J/JA、中型多用途ヘリコプターUH-60JA、UH-1H/Jなどが整備されています。近年のテロなどへの対応や多様な任務への対処及び大規模災害などへの対応には欠かせない装備がヘリコプターであることは国民の多くの方々に理解されてきています。陸上自衛隊航空学校では、各種の教育・研究などを行い、多くの人材を育てているため、全機種が配置されています。従って毎年行われる明野航空祭は、多くのヘリコプターファンや研究者などが集まることで知られています。今年もテロ等に対処するための空中機動力のデモが行われました。その中でも最も空輸力のあるものが、写真のCH-47J/JAです。当日は、2機のCH-47JAに重量約4.5tの軽装甲機動車(愛称:ライトアーマー)を懸吊して進入、まず地上接地と同時に迅速に卸下、続いて機内に搭載していた戦闘員と機関銃で武装したジープ(約2t)を機体後部のランプドアを開けて下ろしました。あっという間に対処人員が地上に現れて行動を開始したのには観客も思わず拍手でした。陸上自衛隊の空中機動は情報収集のために当初OH-6、OH-1などを運用し、発見した脅威に対処するため、AH-1SやAH-64 Dなどで上空援護・脅威の排除のための攻撃などをさせて安全を確保しながら、UH-1、UH-60JA、CH-47JAなどを段階的にあるいは同時に投入するのが通常です。その模様を各地の陸上自衛隊の各部隊の記念日などでもデモしています。この手法は、あらゆる災害、特に中山間地や大都市での交通マヒ状態での被災地救援にも使われます。阪神淡路大震災や新潟県中越地震などでも活躍したことは記憶に新しいところです。また、海上自衛隊の補給艦などとジョントして洋上からの救助活動も行うことが出来ます。この手法はシーベースドオペレーションとも言われ、スマトラ沖地震救援活動で実際に行われて高い評価を得ました。近年ヘリコプターを使用するオペレーションは、まさに防衛力のフルスペクトラムで使われ、日常的に運用されています。そのため防衛白書でも防衛省としても重視して整備する主要事業として記述されるようになっています。

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