日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* ミナミジャズウォークに浸る *

2010年11月01日 | 歌・音楽・映画・観劇

10月29日(土)

もとはと言えば夫が誘った。  どちらかと言うと、ブルーグラスやカントリーの方が聞きたいんだけど私。
夫が好きなのは分かっているし、最近家の中ばかりなので出かけたい気持ちがあったし。
とにかく一人よりはカッコつくだろうから(夫が喜ぶこと間違いないので)快く参加。

ミナミジャズウォーク2010」11回目だそうだが、はじめて。 2日間通しのチケットパス、前売り2000円なり、なんとお安い。
長女が送ってくれた。 「息子の店は裏側なんやけどな」夫がぽつり。 法善寺横丁はお隣、親心に和む。
中座が火災で焼失した後、新しく出来た「くいだおれビル」
お店は閉店しても「くいだおれ太郎」は相変わらずの人気もん。 あちこち出張、結構儲かってんのちゃう?

ビルの地下「道頓堀ZAZA」今日は4会場で演奏があるが、この会場ひとつにしぼった。



女子大生のバンド「Strwberry Sundae Jazz Girls」 や「Q-nel Namachestra」 「KG SKY WING Jazz Orchestra   」
KG SKYさんのヴォーカルの佐々木さん、かっこといい歌といい発音がまた素晴らしく、すっかり酔ってしまった。
「メイプルサウンズ・ジャズオーケストラ」 「GBジャズ楽団」 聴いているのが楽しくて・・楽しくて。
若い人たちがとてもフレッシュで、演奏を楽しんでいてそして熱くジャズ音楽の継承に繋がって行くのだなぁ・・と。
年齢を問わず組まれたバンドあり、寄り抜きの人たち、ひとつになり演奏する姿や事がらに快感。
それぞれの楽器で優勝されたソリストたちの演奏などは、素人目にも音色に感じ息をのみ聴き入る。



「外池Big Band」 「京都コンポーサーズ ジャズオーケストラ」
最後は迫力に「ド」がつくほど。 もう演奏の渦に巻き込まれたと言う、会場全体が。 素晴らしい・・。
Big Bandには古谷亮氏の息子さんが演奏されていた。 
8グループ各30分~40分の演奏、間10分で移動・・7時過ぎ終了。 100席以上、立ちみも多く大盛況。
もう一会場では9時まである。 聞いてもいいが夫が帰ろうと言うので終わりにした。

おなかがすいたので食事をしてバス停へ向かう。 酔いきって正直疲れた・・演奏に(椅子にも)。
「今はブルーグラスかフォークでも聞きたい気分」とぽつりと言ったものだから、バスの席にすわるなり
ウォークマンをつけていた夫が一方のイヤホンを私の耳に持ってきた。 
小椋桂さんの歌が流れた。 なんだかほっとした。 そして夫の気持ちに和んだ。  あ・・でも今日はジャズ満喫。



10月30日(日)

正直2人とも昨日の5時間のジャズ漬け熱い演奏に軽い疲労感。 パイプ椅子は疲れた。
座布団を持って行こうと思ったが、アンケートの中に椅子でお尻が痛いとか書いたのでやめた。

予報は雨なので傘を用意したが、長女が送ってくれる途中もう雨が降って来た。
ミナミのど真ん中にある元精華小学校の体育館のスペースを利用した精華小劇場をメインに8会場で演奏がある。
雨だしそれにジャズの大御所、古谷充さんの演奏を聴きたかったから、今日はここで落ち着くことに。

精華小劇場、向かいの旧幼稚園講堂廊下を渡り往復。 昭和4年竣工なので相当古いがそのレトロさがまた楽器が似合う。 
デキシープリンセス」 女性ばかりと思いきや、なかなか。 きゃしゃなリーダーのトークが可愛い。
ハートビート デキシーランド」楽しいバンドだった。 楽しんでいる笑顔の表情って聴く者もほっとする。



私は演奏を聴くと身体が自然と反応する。 首を縦に振ったり膝に置いた手で拍子をとったり靴拍子も?
若い頃夫はそんな私に「首ふるのはやめい」と良く言った。 今は言わない。 なんで?
「映画は寝る癖に、相当楽しんどったでお母さん」帰宅して娘に言ったので、のってる私ってピンポーン!?
身体をみじんも動かさず聴き入っている人はえらい。 

「SKY ENDと東かおるさん」ボーカルにうっとり。 来年結成50周年の「ニューオリンズラスカルズ」その年季見て?感じる。



やっぱりこのバンドが好き。 アコースティックなのが私的ペースには合っている。
「ZAZA avec Cafe Manouche Special」 左下の山本さんはジプシージャズ、稲葉和裕さんと演奏されたことがある。
ギターやフィドルの音色、またベースの女性の雰囲気がとっても良くてうっとりだった。
いつまでも聴いていたかった。 ハードな曲には身体中が震える。 ギターへの指の動きにもくぎ付け。

バンドのオリジナルな演奏もいいが、素人には馴染みの曲を演奏してくれると二倍楽しめる、そんなことを心得たバンドだった。
ボーカルのZAZAお姉さん、さすが。 


最後の・・
「サウスサイド ジャズバンド」に古谷充氏が出演。  ピアノの藤森省二さんは過去に演奏を聴いたことがあった。
それぞれの人々の表情が素敵だった。 さすがの年季、器お人柄を感じさせる。 
どのバンドでもそうには違いないが、身体全体にジャズ、楽器、演奏への思いが心の豊かさとしてにじみ出ていて・・。 
クラッシックでもポップスでもロックでもカントリーでも、演奏は素晴らしい、たけた姿には魅せられるし国境なしの感。 

今年脳梗塞を患われたと言われた古谷氏、「リハビリやねん」と何度も口にされるが、さすがぞくっとする演奏。 
その存在感たるやうなる。目の前で大御所の生演奏が聴けたなんて、感激。 息子さんとのHP 
バックのドラムスさんが甥っ子に似ていた。 目だたない場所ながら演奏をぐっと占める感じが大好き。

夕刻6時、雨の中傘を差して足早に夫とバス停へ向かう。 「来て良かったね・・」 2日間すっかりジャズ漬け・・雨を温かく感じた。

実のところ前の日、私たち不在のとき釣り仲間船長から電話があったのを次女が伝えるのをすっかり忘れていた。 
知っていたら夫は釣りに行っていたと言う。 いや~行かなくて良かった、古谷氏の演奏は聴けたし演奏から帰ったら
船長から大きな切り身にしたぶりが届いていたし。 なんでか、夫が行かない方が、釣果がいいもので。
と言うことで、この夜はぶりのお刺身やぶりしゃぶ!