夫を見送る為に玄関の戸を開けたら、ぱーっといい香りに包まれた。
小さい雨が降っている朝。
「お父さんほら!これ見て!」 「なんや」 「匂わへん?」 「ああ、これなあ」
毎年、お隣の奥さまがこの季節には枝を折って、郵便受けに入れて下さるのだけど、
今日は自転車の前の風よけフードの上におかれてあった。 ついさっきだったのかな、キンモクセイ。
葉っぱについた小さな水滴がそれを物語っている。
一昨日玄関で会って立ち話した時は、何も気づかなかったのに、キンモクセイの花が咲き始めている。
毎年欠かさずに、そっと置いて下さっているのが嬉しい。
まわりにいい香りがたち込めていて、しばし足をとめる。 さりげない優しさに浸りながら。
キンモクセイ匂う頃になると、結婚記念日に電話をかけて来た母がいつも言う。
「あんたの結婚式の時、キンモクセイがいい匂いじゃった。 花が咲く頃になるといつも結婚式を思い出すんよ」
家から花嫁衣裳を着て、そんなキンモクセイの香りのする中を、貸切のバスが待つ通りまで歩いた日のこと。
それから4年したとき、父が急死式場へ向かう嬉しそうな父、村祭りだったあの日そんな思いでも重なって、
母にはキンモクセイは忘れられない香りなのだ。 (正直、私には記憶がないのだ母には申し訳ないのだけれど)
あと4日したら、またそんな母の話が聞けるだろう。
欠かしたことの無いお祝いの電話、35回目の電話でキンモクセイの話が。
わ・・お知らせいただきながら、お加減も気になりつつ・・(本当です)
お見舞いも致さず、ご無礼を致しております。
合わせる顔もございません。
時折見ていただいて・・恐縮です、もう以前のような勢いもなく成長もなく
停滞している我がブログですので、お恥ずかしいです。
転院されてもう1年ですか、相変わらず・・?病院のスタッフたち我も我もと競って花を!
で、どんな手を・・
(あ、それはとっくに卒業でしたね)
広い病室の窓から、金・銀木犀の香りがいいですね。
前のブログはもったいないですね、でも後味が悪いですよね。
でも未だにアクセスがあるのではないでしょうか。
新しいブログ・・やはり! 養父さんらしくなられましたね。
>携帯電話やパソコンといったIT技術にどこか違和感がありませんか?
>本当にその先進技術が生活の中で生かされていますか?
頭の痛いことをおっしゃいます、似合わないどころか癲癇起こしそうです!
IT? イテー!ってお読みするのでしょうか、ってこんなもんです私。
出来る人には興味深く面白いでしょうね。
カエデとモミジですか、これからの時期文章を書くとき、紅葉狩り(モミジガリ)はいいとして
紅葉(モミジ)が紅葉(コウヨウ)する、こんな時でさえ書くのに困りますのに、
カナでも打っておかないといけないかななんて。
違いを述べよ・・ですか、今一良く掴めません。
しかし、我が家には1メートル足らずのカエデ(多分カエデ)があるのです。
春に黄緑色した葉が出始めて、ヘリコプターのような袋に種が・・。
それがはじけて花? 果実が? 今でも葉は黄緑色です、これがカエデなのでしょうかね。
でも今違いを聞いておかなかったら、一生分からないかも知れませんね。
大切な時期ですよってに、またどうぞよろしくお願い致します。
誰もが悩んでいると思うのですが・・。
にゃんにゃはお元気なのですね・・安心致しました。
病室は外気温とは異なると思いますが、どうぞお気をつけてご養生下さいますように。
今はどんな花で、和んでおられるのでしょうか。
ネット繋がって良かったですね。