日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 電話がない!・・ *  

2012年09月10日 | 雑感

がんがんと陽射しの照りつける夏に、延々と咲き続けながら人の心を安らいでくれているサルスベリ。 
紅い花を見ると、少しは暑さも和らぐ気のする夏だったのではないだろうか。  
それはまるで、子や孫やひ孫・・それぞれの顔を描きながら、日々祈りを捧げ続けてくれる母親のような・・そんなやさしさを感じる。 

今日は夫の、63歳の誕生日である。
起きて来たとき「誕生日おめでとうございます」と明るく言った。 
「プリペイドカード、買ったんじゃなかった?」 「いや、買おうと思って買うてなかってん」 「良かった、間にあって」 「おお」
「かかるやろうね、お母さんから電話」 そんなことを話しながら、朝食をとった。
夫が何が欲しいと聞かれたら、プリペイドカードを頼もうと思ったが、それも露骨過ぎて言わなかったようだ。
もういるものは何もないと言っていた夫の今の一番の必需品、それを贈れたこと思いが通じたことはもう上出来。

9時過ぎ電話が鳴った、携帯でなく家の電話が。 
(お母さんやわ!) 
「はい!」 みく宅でございます、をつけずに電話に出てしまった。
「僕やけど」 来た~!!振り込め詐欺!! ではない、息子の声だった。
「今家に着いたんやけど、寿し桶持ってきたし」 
「なんや、太郎かい。 よっしゃ」

誕生パーティーで貸していた寿し桶と忘れ物を届けてくれたのだ。 
それとひろとが大事に大事にしていた思い入れの大切な仮面ライダーのベルトとメダルのセット。
「ひろとが、かんたにやるって」 昨日、行くなり借りてずっと嬉しそうに遊んでいたかんただった。 
「そりゃぁ、喜ぶわ、ありがとう!」



保育園の帰りに寄った。  メッチャ喜んで早速遊び出した。 

母からお昼も、そして夜になっても電話が無かった。  初めてのことだった。
結婚してから欠かしたことの無い、朝一にかかってくる誕生日の「おめでとう」の電話。 38回で終わりかなぁ・・。
「そりゃぁね、仕方ない」 「もうね・・」 「自分の所だけでも、子供に孫にひ孫・・11人家族やもん」 そりゃぁ仕方ない。
それでも5人の子供夫婦の誕生日や結婚記念日には必ずお祝いの電話をくれるのが、母なのである。 
今までかけて来てくれていただけでも、すごいことだと思っている。  来年は傘寿なんだもの。  

ついに・・ 来たのかな・・ 覚えている方がすごいよね・・・ 老いやねんなぁ・・ 仕方ないけど・・ 淋しかった。

                                

昨日私が書いたメッセージ、夫は読んだであろうか。  前日、久しぶりに言ってしまったこと。  かなりな反省だったが、その分この63歳の
誕生日を境に、気持ちを切り替える決意ができたのかも知れない。  言われた夫には、申し訳ないが。
夫は昔から怒るんじゃなくて、言われないでも自分で気付いて欲しい、気付くのを待つ人。  だから夫は自分からは絶対に謝らない。
母は一生が勉強やで、がんばろうといつも言ってくれる。 母にしても、同居の日々仲が良いと言えども何もないことはない、あったとしても反省したり、
心を押し込めたりしながら、いい関係を保っているのだろう。 義姉さんにしても同じだと思う。 保ちながら感謝でものごとを収めようとしている。  
手を合わせたくなる。 私は幸せなことに、未だにアドバイスと後ろ姿で導いてくれる母がいる。  

誓いのつもりで、残しておこう。

 63歳おめでとう! 

毎日頑張ってくれてありがとう。
来年は結婚40周年を迎えますね。  
お父さんだからこそ、今の私があります。
と言っても、未だにいい奥さんにはなれていない!
結婚した時言った言葉覚えてる?
”いい奥さんにはならんでもええから、いい母親になってくれ”って。
決していい母親ではないけれど、それぞれ子供たち夫婦、親思いの、仲の良い家庭、
子供たちに免じて許して下さい。
35周年の時の、お父さんの顔が大好きです。
40周年に向けて、揃って笑顔で、元気に迎えられるよう努力しますね。 少しでも!
子供たち孫たち揃ってお祝い出来る事、本当に私たちは幸せやね。
この幸せがずっと続きますように・・

 63歳の誕生日に寄せて               みく    平成24年9月10日

 

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