平年より８日遅い梅雨入りだそうである。
最近、夜はとんと駄目で、早朝ＮＨＫのラジオ深夜便を聞きながらＰＣに向うことが多々ある。
『木も草も 静かにて梅雨 はじまりぬ 紀 僧正』と紹介されていたので、書き留めておいた。
静かにて梅雨・・・静かにて・・が、まさに今日のような・・素敵な俳句。
暑くなったので、髪を切りに行く、行きつけのところはやめてお店を変えようと思った。
今や多いのは美容院と整骨院、何件か回って、とりあえず選んだ美容室。
沢山ある中でこの店を選ぶことになったのにはどんな意味があるんだろうと思ってみることがある。
先客との語らいの中、９１歳のお母さんが時々食事の支度をして下さっていることや、
アシスタントをしている体格のいい娘さんが先日自転車で転倒、大変な怪我をされたようで、
その時救急で行った我が家に近い病院の対応の不備を切々と・・。 親子三世代で住んでおられる。
「親がまだ歩ける限り、好きな温泉へ連れて行ってあげたいわ」 何度も実行されているようだ。
乗り換えは無理なようで、有馬温泉へ往復タクシーを使われているようで、結構安いんだとか。
とてもやさしい口調で話される先生。 私よりは５歳くらい年齢が上のように思えた。
「お幸せですね、娘さんと一緒にお仕事出来るなんて」 「はい」先生は笑顔になった。
「親と毎日一緒じゃぁ窮屈ですよ」と娘さん。 「我が家も娘と同居、娘もそう思っているのかなぁ」
「一緒に仕事をしているのと、暮らすのとはまた違いますよ～」 「そっかそっか・・」
合間の頭や首や肩のマッサージ、なんら力も感じなくて形だけのような気がした。
しかし髪は短くと言ったら結構短くなっていて、でもすっきり！
会話の中から感謝が湧いて来たり、ものごとに心を尽くす・・そんな学びが出来たり。
人との出会いは単に偶然ではなく、そこには必ず大切なことがらを気づかせてくれている。
＊ 紫陽花・今日の一枚 ＊
