日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 与謝野晶子なんて言われたことが・・*

2006年06月07日 | 歌・音楽・映画・観劇



昨日、久しぶりに、夫のお姉さんと観劇に行く、新歌舞伎座『妻をめとらば
恋焦がれ一途な愛を貫いた与謝野晶子(藤山直美)鉄幹(香川照之)夫婦のある時の話。
子沢山で貧乏な暮らしをしながらも、自分の方が世間から認められた中にも、心の中は常に
鉄幹の才能を引き出させようと夫をたて心する晶子。 歌人としても妻としても。 
晶子や鉄幹を取り巻く、歌人佐藤春夫や白秋、啄木たちとの関わりも面白い。

脚色されていたとしても、見ると彼女らをとりまく人間関係や時代の背景がどうであったのか、
良く分かるから面白い。 藤山、香川はもちろんだが、啄木の母役の松金よね子の演技は光っていた。
お姉さんも観劇大好きなので楽しんでくれた。 幕間のお弁当はお姉さんのおごり。
あげまん・・(分かる人には分かる) 学ぶべきところ大いにあり。
そうだ、直美さんが大阪で公演をするときのお弁当は、息子のお店で作る。
今はどうだか届けるのは息子の役目だったようで、息子に今日行くのよと電話すると、
直美さんに「うちのおかん、今日来るようです」とでも伝わるかしら等と思うあほな親である。

私は学生時代、詩を書いたりするのが好きだったことや面長だったこともあって、
晶子の歌集『乱れ髪』と彼女が教科書に載ってから、与謝野晶子と言われたことがあった。
堺に彼女の生家があるので、一度その辺りを歩いてみたいと思っていたのに、いい季節には、
自分ごとに日々が過ぎ、今頃日中を歩くには少々暑い。 が、折を見て訪ねてみたい。

与謝野晶子を思い出し、結婚・子育てからはかけ離れ、学生時代の記憶を甦らせてくれたブログがあった。
2004年6月から一年と言う有言で書かれた、菅原孝雄さんの『負けるな知的中高年』
コメントを書く等にはほど遠く、むつかしい内容が多かったものの、読ませていただいているうちに
まるで授業を受けてるような錯覚さえ覚え、なんとか読解してみたいと思ったブログでもあった。
鉄幹に恋焦がれ、あちこちに残されている歌を京都に訪ねてみたくなり、足を向けたこともあった。
我がブログにもおいで頂き、昨年の夏桔梗の写真を載せたとき、白い桔梗の花に隠された不思議
について、もったいなくも三度原稿をお寄せいただいたのである。
HPの中の『白い桔梗の花の不思議』にお寄せいただいた『桔梗のおかしな話』
今は花にまつわる本をしたためていらっしゃるとか。 発刊が待ち遠しい私。

間もなく桔梗の花の季節が来る。 この話を読ませていただいて、桔梗が愛おしくなったのは事実。
それに花を写す時、その花のしべどうなっているのかしらと興味が湧いたことも事実である。
何処かでその花を見たとき、その話を思い出して眺めるのもいいのではないだろうか。


                            *  紫陽花今日の一枚 *