日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 思い深き 卒園式 *

2013年03月16日 | 行事

後で、愛ちゃんが卒園式に誘ってくれたのは、どう言うことだったのだろうと思った。
来る人は事前に名前を言って、当日受付でチェックを入れる。  だから行きたいからと、急には行けない。
卒園式場には、おじいちゃんおばちゃんの姿は何人もいなかった。 

ひろとが入園したのは、4月の1歳のお誕生を目の前にした時だった。
本当は私が子守りをするはずだったが、同居の娘夫婦にも同じ年の7月になつめが生まれて、2人は無理だろうと、
息子夫婦の方から察して、保育園に入れることになったのだ。

保育所では、風邪や色んな病気の伝染とかで、幼い時には熱やうつったりで休むことも多かった。
冬季など月のうち半分以上を、あずかることもあった。
私が娘と、かかりつけの病院へ連れていくこともあった。 顔なじみの女医先生から「お近くにいらっしゃるのなら、
できれば週2、3回位見てあげたらいいですね」と言われた言葉が、未だに忘れられない。
仕事柄、1人娘さんを生んであずけてすぐに働くようになり、朝に晩に働かれる女医先生の気持ち。 
仕事のプロではあっても、母親としては、幼い頃は自分の膝の上で育てられなかったという悔いがあるようだった。
せめて3歳くらいまではと、親の愛情とはまた違う、そんなことに対する思いから「できるなら2、3日は見てあげて
ください」それは、願いのようなものだったと思っている。  あの当時、1人娘さんは成人したばかりだった。

我が家であずかるのは、体調の悪い時や熱のあるときで、あるとき腕の中で鼻呼吸しだして異変を感じて長女に連絡、
すぐに娘2人で病院に連れて行き、RSウィルスとのことで即入院、早く気付いて良かったと言われたことがあった。
愛ちゃんもインフルエンザになり、我が家でお泊まりしてあずかることもあった。 
息子が料理人という仕事柄、夕方いないという家庭環境の中で、愛ちゃんも仕事をしながらどれだけ大変な思いで
頑張って来たことだろう。  なつめと同い年で2人とも思い出多く、愛おしく育っていった。

段々と、逞しくなり4月生まれと言うこともあり、背が高く足も速い。
なつめ同様に年々成長していく中で、私には1歳の頃お迎えに行ったとき、やっと上手に歩けるようになったひろと、
何人もの中できょとんとしていた姿を見たとき、ここで1日過ごしているのかと思うと、いじらしくて泣けた日の姿が、
目にやきついている。 熱が出るのはいいことではないが、我が家でみてあげられる日を夫とともに良しとしていた。
女医先生の言葉を思うからよけいにだった。

近くに住んでいるということは、どんなに有難いことだろう。
誕生日や季節の行事、事あるごとにみんなが集まって同じものを食べてお風呂に入って遊んで思いを深めてきた。
みんなでひろとやなつめを、3つ違いのまた同じ年に生まれたかんたとゆいちゃんを囲みながら成長を楽しんでいる。
成長を見守りながら、手の届くところで楽しみ暮らせるという幸運。 
愛ちゃんのお里の遠いことを思うとき、ご両親へ少しでも安心していただけるようにと私たちの心得でもあると思っている。

30名の卒園生、長くいた園児から名前を呼ばれる。 6年間お世話になったひろとは早かった。
壇上へあがり園長先生から受け取った卒園証書を掲げる。
がっちりとして背も高い。  しかしやさしくておぼこいところのあるひろとの姿に、幼き姿が重なり、胸がいっぱいだった。

卒園児の感謝と旅立ちの言葉は長かった。  良くこれだけみんなで覚えられるものだと、感心するくらいに長かった。
それだけにこちらを向いて一番後ろで見え隠れするひろとの顔を、まともに撮れたらと何度もシャッターを押しながら、
涙が止まらなかった。  6年間のさまざまなひろとの顔が浮かび感無量だった。

卒園式に呼んでくれた愛ちゃんの気持ちが嬉しかった。  仕事だった夫には申し訳ないけれど。
ひろとの証書、愛ちゃんには表彰状をあげたい。
笑顔・・何度写真を見ても涙が出てくる。  

午前中は長女がゆいちゃんをみてくれて、午後愛ちゃんとひろとは食事会なので、2人でみた。
長女が香港だったら、私は式に参列出来なかった。 
撮った写真をTVで見る中で、ひろとが証書を掲げた姿を見た長女は泣いて、スマホで撮って画像を次女に送ったら
次女も号泣した。  それだけみんなが成長の過程を関われたことは感謝である。

4月には1年生、これからまた新たな6年間を刻んでいく。


* ひなまつり *

2013年03月03日 | 行事




 「あかりをつけましょ ぼんぼりに おはなをあげましょ もものはな・・」
  夕方、ゆいちゃんが歌いながらとんとんと階段をあがってきた。  可愛い声で、2番も歌ってくれた。

今日は夫の港区民卓球大会である。
本当なら写真を撮りに行くところだが、風邪も抜け切れていないし、今日はひなまつり、私のちらし寿司の出番と言う事で、
応援&撮影はパスさせてもらった。
年末から、夫の腰の調子が良くなかったし、膝も良くないので「出来れば区民大会今年はやめて欲しいわ」 
年の初めにそう言っていた。
出るとなれば、練習にも身が入るだろうし、手は抜かない夫である。  

しかし自分の身体は夫自身が一番良く分かっていることなので、それ以上はひと言も言わなかった。
ただ、欠場することをプライドが許さないなどと思ったりはしないで、無理せず正直に判断して欲しいと念じていた。 
「そんなもん、大丈夫や」 の、夫の言葉を信じ、ご飯に味噌汁、納豆、だし巻・・夫のベストな定番の朝食で送りだした。

お昼から、みんなを迎える準備と、ちらし寿司作り。
椎茸、干瓢、人参、高野豆腐、蓮根、飾りはサーモン、飾りエビ、いくら、穴子、絹さやにした。 

夕方5時、長女と長男一家、少し遅れて次女一家がやってきた。
おひなさまを飾ってある次女宅は退院したばかりだし、長男ところは入学準備とかで、一番狭い我が家に集まる事になったのだ。
セイ君がいないのは残念だけど、2月の節分も日曜だったし、ひなまつりも日曜なので、息子が参加できたことは嬉しい。 

いつもちらし寿司を1升作るのは、あとみんなに持ち帰らせる為。
「わ~きれい!」 みんなが喜んで食べてくれた。  これが私の喜び。

セイ君の実家からいただいた鮎の塩焼きを熱燗で夫と珍しく息子が。
愛ちゃんの妹さん所でいただいた焼酎”三岳”を夫は愛ちゃんとお湯割りで、展君はビール。  楽しいお酒の宴だった。
愛ちゃんは三岳、「飲みやすいですね」なんて。
羨ましい、そんなセリフ、一度くらい私も夫と飲めるものなら言って見たいと思う。 
鹿児島にいるお父さんに似て、愛ちゃんは飲める人。  
飲めない嫁を持つ夫には、愛ちゃんはどれだけお酒のとき、夫の頼もしい相手をしてくれることだろう。
しわだらけの嫁より、若く美人の女子の方がお酒も美味しいと言うもの。

おなかがふくれると孫たちは3階へ。 床が抜けないかと思うくらい元気に遊んでいた。 
「静かにしなさいよ!」 と言いつつ、今日はひなまつり。 
ご近所さんには心から(ごめんなさい)を言いながら、肩をすくめる。

3人の娘たちはもっぱら、卒園や入学の話。  愛ちゃんと次女はひろととなつめが同級生なので話題が盛り上がる。
16日がひろとの卒園式、その1週間後になつめの卒園式。
16日夫はゴルフだが、おばあちゃんは参加できると言うので、「行く!行く!」 音楽かかっているだけで、泣くだろうなぁ。

長女から・・ルピノーのケーキの差し入れ。



みんなでひなまつりの歌を合唱。  孫たちが特に大きな声を張りあげて歌う。
なぜかろうそくに火をつけて・・孫たちがふぅー!  「おめでとう!」 こう言う時っておめでとうかい? 

女の子のひなまつり、なつめ、ゆいちゃん、そして娘3人、私も一応・・計、6人。
孫たちはやさしく可愛い女の子に育ってね、若い娘たちは更に美しくあれ、私・・は? それなりに!

ケーキを切り分けるのは、パティシエ愛ちゃんの役目、定着。
一番静かだったケーキタイム。

「さぁ、明日は保育園だしお風呂も入らなきゃならないから帰りなさいよ~」 8時、みんなをせかす。 
「ごちそうさま~!」 可愛い声が、凍えそうな夜空に響く。  見えなくなるまで、夫と見送る。 
「狭いけど、みんな子供の保育園あるし、食べて帰れる、片付けいらないから、うちでやって良かったね~」

夫も私も、ちょっと腰にきて湿布ペタ!  だけど、ほっこり・・うれしいひなまつりの夜なりや。


* 節分 恵方巻きの巻 *

2013年02月03日 | 行事

~ えほうまきまき えほうまきまき・・まいてまいてトントントン」 
5時半の集合にゆいちゃんが歌いながら、階段をあがってきた。
にこにこ笑顔いっぱい。 嬉しいなぁ元気な孫たちの笑顔は。

ちょうど、出来あがり。 1升23本、今年は少し細め、噛み切りにくい三つ葉は刻んで入れた。
お隣の1人暮らしの奥さんにも2本持って行った。 そしていつもひいらぎをもらっている。
(神戸が近ければなぁ・・夫人に食べてもらえるのに)

ひろとにひいらぎにつけた焼きいわしを持たせ、玄関につけに行く。
「こうやって夕方にね、鬼が魚の臭い匂いで逃げて行くように・・ってするんやで」

「今年の恵方は?」
「南南東!」
「どっちや・・」 「こっち、冷蔵庫の方やで」

親子は似ている。
みんな恵方巻きかぶっているのに、夫はビール飲みながらおかずを、息子もかぶりながらカツをつまみ・・。
ゆいちゃんが叫ぶ。 
「えほうまきまき、さいこう!」

さざえさんも節分。
ラインでシンセンの長女夫婦に送ったら、セイ君と長女もあちらで恵方巻き!
離れていても繋がっている・・家族12名の節分。

日曜が休みの息子なので、節分に加わったのは初めてである。
いつも持ち帰ってもらっていたので、みんなが揃ってかぶる恵方巻き風景、見ている私はちょっと感激していた。


サラダ巻きや、エビフライに、ひと口カツ。  おなかがいっぱいになったところで・・豆まきタイム。
田舎なら「鬼は~外! 福は~内」なんて表に出て投げられるけれど、お向いには家、外で豆まきは出来ないので部屋で。
8畳と言えども物をおいているので、これだけの人数でいっぱいのリビング
孫たちをはじめ、息子や次女の鬼に豆をなげつける、豆、たちまち部屋は豆だらけ!  すごい楽しそうだ。 
みんなで大笑いしながら、「鬼は~外! 福は~内!」  
れれ・・保育園では号泣のなつめが、お面かぶったよ。

この日の事、大きくなっても覚えているだろうか、かんたやゆいちゃん。

 狭いながらも・・楽しい・・・なんとか。

8時にはお開きで子供の家族を見送る私たち、冴えた夜空に輝く冬の星座を眺め、ほっこりしながら口ずさむ。

後で次女が言った。
展君が、おせちや恵方巻き今はこうやって実家でよばれてるけど、いつかは我が家もそんな日が来る訳で、
「できるんか?」と。
出来る出来る、見よう見まね、親がやっていたこと、こうやってしてたなぁ・・思い出しながらきっと出来る、その気があれば。
私も、母のそんな姿を見ながらずっと毎年やってきたんだもの。

それを夫に話しながら、「前に3人娘に巻かせたことあったけど、来年はまた3人と一緒に巻こうかね」

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【海遊館にて】

「いやされるわぁ・・って? たしかに聞こえたけど、そう?  恵方巻き・・いいなぁ」


* お鏡開き *

2013年01月11日 | 行事

今朝7時20分のリムジンバスで、長女は天保山から関空へ向かった。 
4日夫とサプライズで帰国し、中6日・・あっと言う間の滞在だったが毎日意欲的に動いてくれた。

今日はお鏡開き、お鏡餅をさげてお餅を割りそれを焼いておぜんざい等に入れて食べるのだ。
今は三宝までついた簡易的なお鏡で、中にひとつづつパックされた小餅が入っている。
これが売り出されるまでは、昔ながらのお餅の二段重ね。  11日には硬くなってひび割れたりしたものだ。
当たり前だがそれがまたお正月から日が経ったと言う味でもあった。
今はひび割れる心配はないが、味気ない。 

あずきを買っていたので朝からお鍋でことこと煮て、おぜんざいを作った。
残念ながら長女には食べさせることが出来なかった。 

おぜんざい・・とは言ってなかったが、夕方次女一家が保育園のお迎えの帰りに寄った。 展君は用事でお休みをとっていた。
「お鏡開きやから、おぜんざい持って帰る?」 「自転車やから、よばれて帰るわ」
そうこなくっちゃ。  夫と2人ではね・・

夫には悪いが、みんなと一緒にお先にいただいた。 



七草を珍しく逃した私は、これも欠かしたことは無いが「これはきっちりしないとね」と言おうとしたら・・なつめが・・

「ばぁば、七草出きひんかったから代わりにおぜんざいはちゃんとしたわけやね」
ギョギョ! 6才がこんなこと言うか! 
「おばさんやわなっちゃん」と次女が言った。 ほんまにそうやわ、おばちゃんが言うなら分かるが。 
ほんとおかしなこ。  
人の耳をさわりたがる子供らしいクセがあるが、レモン好きでレモンは普通にかじる、酢の物好き、ゆず茶を飲む、それにお醤油フェチ。
そしてうちへ来ると必ず温かい飲み物をリクエスト、田舎から送ってくれる”ふるさとレモン”「温かいの作って」と言う、夏でも。
来たら必ずアイスを食べたりするのに、飲み物は温かいもの 身体を冷やさないからいい。
生まれた時は健康を案じたほどの子だったのに、次女に似て結構風邪にも強い、健康に育つだろうなぁといつも笑いながら見ている。

おばさんと言うのは、いいものである。 長女も子供の頃から良くすることが古くさいと言われていた。 
その古臭い・・は貴重だ。
私が行事ごとを大切に思うのは、小さい頃からそれを大切にしてきた母を見てきたから。
当たり前のように身についていて、行いみんなで味わうのも、”家族の和”に繋がるからである。
なつめもきっとママになった時、お鏡開きにはおぜんざいを作って「無病息災やで」そう家族に、子供に言いながら味わうことだろう。

今朝、息子一家は遅いお正月休みで、愛ちゃんの妹さん一家のいる福岡へ行き、鹿児島のお姉さんも合流することになっている。
長崎のハウステンボスへの旅行に、新幹線で発った。
お鏡開き・・今年はたけないだろうから、帰ってきたらおぜんざいを持って行ってやろう。 


* 七草なのに・・・ *

2013年01月07日 | 行事

昨夕、買い物に行った時、七草が売り切れていた。 
お昼過ぎ買い物に行ったら・・無い! 3軒回ったけど無かった。 八百屋さんにも無い!
ちらっと乾燥七草と言う袋が見えたが・・これは味気ない。
アッチャー! なんてこった! 夜に食べることにしたのがあかんかったのかな。
結婚して欠かしたこと無いはず、これってなんかいややわ~。 
一瞬、遠くのスーパーや八百屋さんに・・と思ったが、そこまでね・・とやめた。

長女が私と次女母子、5時終業の夫を誘って夫の姉の所に行った。
本当ならお正月姉夫婦とお酒を酌み交わすはずだったのに、夫がいなかったのでお正月行かなかったから。
同居している長男の子供に、お年玉を手渡した。 お嫁さんが美味しいお茶をいれてくれたのでいただいた。
あと、近所に住む姪っ子の2人の子供にもお年玉をと行った。
お兄ちゃんの方が水ぼうそうなので、まだやってないひろとやゆいちゃんにうつったらと誘わなかった。 

50日になるこうくん。

 
七草が諦めきれない私は、その近くのスーパーに行った。 ぐるぐると回ったが無い。
需要が少ないだろうと大量に置かなかったのか、それとも供給が多くて売り切れたのか。
七日を過ぎれば売れないからなぁ。  しかしこんなこと初めてである。

なつめが「ばぁば、七草さがしてんの?」大きな声で言った。 
「しー! そんな大きな声で言ったら恥ずかしいじゃない」
七草の日の夜なんてないよね~。 初めてこの行事、スルーだ。  なんだか食べないのは縁起が悪いみたいな。

あ~田舎の田んぼ道なら、あるだろうにね。  
七草・・それが298円は高いと思うのに、ラジオで「七草が揃ってない」とか、「せりとなずなばっかりだ」とか、
リスナーさんからの葉書を読んでいるのを聞いた。 そんなぁ。  草じゃん。 

七草の日、お粥で胃を休めるどころか、長田の横綱ラーメンでしっかり食事をして帰った。 
ラーメンも美味しいが、いつ来ても店員さんの愛想が自然で気持ち良く、それにフットワークがとてもいいのだ。
あ・・・七草なぁ・・諦めきれない私。