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1日 影のない女 【皇后】エミリー・マギー【乳母】ジェーン・ヘンシェル  新国立

2010-06-05 | 新国立オペラ・・
                    5公演の5回目4F2-16・7,350円・安い

 初見でしたが、音楽自体が楽しめますね、フルオケから奏でる音楽の壮大さと、弦の響きの美しさが、歌手陣も総じて千秋楽で、疲れも残っていたと想いますが・・
1幕から氣が出ていた・・全開歌唱では・・歌詞は・・光があるから影が・・自分に付きまとう かげ・・其れが無い・・かげを えるために 人間界へ・・その影とは、心の闇を反映した・・
 皇后・エミリー・マギー  乳母・ジェーン・ヘンシェル・・存在感が高いですね
バラク・ラルフ・ルーカス、バラクの妻・ステファニー・フリーデ・・の歌唱も素晴らしい・・
<赤い鷹が飛来し、皇后が影を得なければ3日のうちに皇帝は石になるだろうと告げる>
 この歌詞が暗示的な・・大隅さんが鷹・歌声が小ホールで聴いてますが、今回、4階天井桟敷からでも、良く聴こえたし、終始皇帝の道案内で動き回って、赤の衣裳が引き立ってました、動き、歌唱も良かったのでは・・

新国立 影のない女  [New Production]
Richard Strauss:Die Frau ohne Schatten
リヒャルト・シュトラウス/全3幕  【ドイツ語上演/字幕付】
【指 揮】エーリッヒ・ヴェヒター
【演出・美術・衣裳・照明】ドニ・クリエフ
【企 画】若杉 弘東条氏 批評
【芸術監督代行】尾高忠明  【主 催】新国立劇場
キャスト
【皇帝】ミヒャエル・バーバ 【鷹の声】大隅智佳子大隅さん ブログ【皇后】エミリー・マギー  【乳母】ジェーン・ヘンシェル
【霊界の使者】平野 和 【宮殿の門衛】平井香織
【バラク】ラルフ・ルーカス  【バラクの妻】ステファニー・フリーデ
【合 唱】新国立劇場合唱団  【管弦楽】東京交響楽団


第4場 鷹狩りの小屋
皇后は、影を得るためにバラクの家庭を悪用していることを苦しむ。夢で洞窟の中の皇帝が見え、鷹は皇后に影がないので皇帝は石になると告げる。皇后は皆を苦しめるくらいなら自分が石になりたいと絶叫する。
第5場 染物屋の家
昼間なのに暗くなった家の中に不気味な雰囲気が漂っている。女房はバラクに不実を働いたと嘘の告白をし、子供を諦めて影を売ると言う。彼女を照らしても影が無くなっている。乳母は皇后に急いで影を奪うよう囁くが、影に血が付いているので皇后は奪うのを躊躇する。バラクの手に短剣が現われて、女房が後悔にさいなまれて胸を差し出すと、地面が割れて二人は地底に呑み込まれる。



第3場 魔界の法廷
皇后は他人を不幸にしてまで影を手に入れることはできなかったと訴える。生命の水が湧き出し、その水を飲めば影を得られると告げられるが、皇后はバラク夫婦のために水を飲まない。奥のカーテンが開くと石に変わった皇帝が現れる。皇后は皇帝の後を追って死のうとする。皇后が再び生命の水を拒否すると、突然全ては赦されて皇后に影が生まれ、皇帝も元の姿に還る。二人が抱き合うと辺りは美しい風景へと一変する。滝の両側に現れたバラクとその妻は魔法の橋を渡って再会を果たす。どこからともなく、これから生まれる子どもたちの歌声が響いて来る。2組の夫婦は愛に溢れて抱き合い、子どもたちの歌声がさらに響く。

演奏時間  カット無しで3時間20分(各幕70分、70分、60分)
初演と評価
初演は1919年10月10日、ウィーン国立歌劇場で、フランツ・シャルクの指揮により上演された。主要配役は皇帝:アールガルト・エストヴィック、皇后:マリア・イェリッツァ、バラック:リヒャルト・マイヤー、バラックの妻:ロッテ・レーマンと当時望みえる最高水準であったという。第一次世界大戦後、初の大歌劇初演として大いに期待され、実際の上演も成功であった。ウィーン初演後、わずか2週間後にドレスデン国立歌劇場などでも初演された。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 皇后が目覚め、皇帝と出会った時に動物に変身するためのお守りを無くしたことを嘆く。赤い鷹が飛来し、皇后が影を得なければ3日のうちに皇帝は石になるだろうと告げる
 オペラの構想はシュトラウスとホーフマンスタールの間で話されており、モーツァルトの歌劇《魔笛》を意識したといわれる。物語は魔法の世界を舞台とするが、霊界、人間界、地下の暗闇をめまぐるしく行き来する。音楽としては、フルオーケストラの大音響から、室内楽的で透明感あるアンサンブルまで幅広く、シュトラウスの多様な表現技法を駆使している。
筋書き
作曲の経緯
『エレクトラ』、『町人貴族』、『ナクソス島のアリアドネ』、『ばらの騎士』と続いたシュトラウスとホーフマンスタールの協力になる作品である。作曲期間は1914年から1917年にかけて行われた。当初ホーフマンスタールは喜劇的人物を何人か入れようとしたが、シュトラウスが反対したという。
楽器編成
フルート4 オーボエ3 クラリネット5 ファゴット4 ホルン8 トランペット6 トロンボーン4
チューバ ティンパニ2 打楽器奏者4 チェレスタ2 ハープ2
弦五部(第1・第2ヴァイオリン各16、ヴィオラ12、チェロ12、コントラバス8)
 舞台裏にフルート2、オーボエ、クラリネット2、ファゴット、ホルン、トランペット6、トロンボーン6、ウィンドマシーン、サンダーマシーン、オルガン、タムタム4

『影のない女』は、その台本の持つ難解さや寓意が理解されにくいこと、また、長大な作品で上演も困難であることから、『サロメ』、『エレクトラ』、『ばらの騎士』、『ナクソス島のアリアドネ』などに比べて格落ちすると思われてきたが、近年はシュトラウスの最高傑作と語る人も出るほどであり、少なくとも前記の4作品に並ぶ作品と考えて差し支えない。
 日本における初演は1984年5月4日、東京においてハンブルク国立歌劇場の客演による。指揮はクリストフ・フォン・ドホナーニであった。また、1992年には名古屋と東京にてヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、市川猿之助演出によるオリエンタルな舞台が著名である


 光が射す ところ 影が 生じ 影があるところ 生を 感じさせ

棟梁 批評

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