見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

成人を祝う会

2011年02月03日 | 学園行事
 今年は5名が成人を迎え、在校生一同で学園らしく
アットホームな感じでお祝いをしました。

 この日のために在校生たちは準備を密かにしてきた訳ですが
お祝い会当日、なんと風邪など欠席者が続出。
一時は開催が危ぶまれましたが、ここはなんとかチームワークで
乗り切りました。

 午前中はみだしなみ講座で女子はメイク、男子は眉毛を整えて
もらい、



 プロの手にかかり、目がパッチリ、顔色もよくなりました。
ちょっと乾燥気味なのが気になったので日頃のお手入れは大切です。



その後「見晴台写真館」で記念撮影。
光集めに苦労していましたが、よい写真が撮れました。




 午後からはお祝い会。

学園長から、マッキントッシュでマウスの開発にかかわった人の言葉を引用し、

 ①Think like a traveler(小さな発見も記憶にとめよう)
 ②Treat life as an experiment(失敗を恐れるな)
 ③Nurture attitude of wisdom(いくつになっても学ぶ気持ちで)
 ④Use the whole brain.Tortoise mind.
         (すべての脳を使おう。亀のようなしぶとさで)
 ⑤Follow your passion.(自分の情熱のままに)

という言葉が送られました。一瞬英語にたじろぎながらも、じっくり
説明を聞くと、納得。

 在校生お祝いの言葉、お楽しみ企画「Wikipediaで調べた
"そうだったのか!"1990年クイズ」は三択の選択問題。
1990年は見晴台学園が開校した年でもあります。
そこにひっかけて1990年の流行歌やドラマなどが出題されましたが、
これに盛り上がったのは教員たち。それはそうでしょ!生徒たちは
生まれたばかり、または生まれていないのですから

 その後、後輩たちが"新成人"に送るをコンセプトに選んだプレゼントを
渡し、最後に新成人の言葉がありました。

 在校生を前に緊張した面持ちで、しかし、堂々と挨拶をしました

 *ダイエットやおしゃれをしたい
 *人と助け合えるひとになりたい
 *自分のことを自分で決められる人になりたい
 *下の人(後輩)たちに「あの人は成人なんだなぁ」と
    思われるように頑張りたい          ………

 ここでプログラムは終わりでしたが、この後サプライズ企画が
準備されていました。

 それは新成人を入学時から担任し、昨年学園を去った先生からメッセ
ージが届いていたのです。(後輩の粋な計らい)

 少し抜粋して紹介すると…

 ご成人おめでとうございます。
 2006年の4月、みなさんが本科に入学したときは15歳でした。
 成人を迎えた5人の皆さんは、あのときから今日までにたくさん学び、
経験を積んで、少しずつ大人になってきましたね。そして、これからも
たくさんの人との関わりの中で、大人として成長していくのでしょう。

 
突然ですが、君たちは、どんな大人になりたいですか?
 
 ・自分の仕事をバリバリこなし活躍する大人。
 ・自分のやりたい夢をみつけ、夢にむかって、努力出来る大人。
 ・家族や友だちなど、人との関わりを大切にする大人。
 ・自分の趣味に情熱を燃やし、夢中になれる大人。
 ・大切な人と出会い、恋愛や結婚をして幸せな家庭を築(きず)く大人。
 ・やりたいことは特にないけど、毎日、心おだやかに過ごすことのできる大人。 
などなど…

 大人になると、今まで以上に、楽しいことやワクワクすることをみつけることができ
ます。私も、子どもの頃より大人になってからの方が、また、20歳の頃より今の方が
充実しています。
だから、安心して、君たち一人ひとりが考える、素敵な大人になってください。
 ---ーー省略ーーーーー
最後になりましたが、これからも君たち一人ひとりを信頼しています。
10年後、素敵な表情のできる大人になっていることを願います。

 アットホームなプログラムで進んだ成人を祝う会に続き、
1月いっぱいで"ら・びすた"を卒業するSくんの「追い出しセレモニー」と
盛りだくさんの一日でした。

 学園はこれから2月27日に行われる20周年記念イベントと卒業式の
準備で忙しくなります。その様子はまた後日……

 

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