小・中学校の特別支援学級まで明朗活発であった息子でしたが、
卒業後は暴力的な言動を繰り返したり、
発作を起こして何度となく救急車で病院に搬送されるなどで、
我が家は不安な日々が続きました。
当然乍ら、息子自身が一番辛かったと思います。
その後、養護学校を2年で中退し、見晴台学園にお世話になってからは、
まるで自分に合った居場所を取り戻したかの如く、
日に日に性格や表情も穏やかになり、
且つ成長のスピードは緩やか乍らも自立に向けて歩みはじめています。
私自身も同様で、学園との関わりを通じ、
自分の息子はもとより、他の生徒や父母の方、
教員や関係者の方々と関わるなかで、
障がいをもつ子どもたちへの支援や教育のあり方について、
その継続の重要性を認識し、実践方法を学ぶなど、
子どもと共に成長する機会に出会うことができました。
振り返ると、息子が中学校を卒業するまでは、
学校関係や各種福祉制度の手続き等を殆ど妻に任せっきりでした。
そういったなかでの見晴台学園との出会いが、
心底から息子の障害に向き合うことができなかった私に対し、
障害受容のあり方へのヒントを与えてくれました。
見晴台学園は安心して子どものことを話し相談できる先生方や
父母及び関係者の方に恵まれ、
「決して終わりのない障がい受容」を語り合える場所です。