見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園の親のハナシ13

2015年04月19日 | 父母の声

小・中学校の特別支援学級まで明朗活発であった息子でしたが、

卒業後は暴力的な言動を繰り返したり、

発作を起こして何度となく救急車で病院に搬送されるなどで、

我が家は不安な日々が続きました。

当然乍ら、息子自身が一番辛かったと思います。

 

その後、養護学校を2年で中退し、見晴台学園にお世話になってからは、

まるで自分に合った居場所を取り戻したかの如く、

日に日に性格や表情も穏やかになり、

且つ成長のスピードは緩やか乍らも自立に向けて歩みはじめています。

 

私自身も同様で、学園との関わりを通じ、

自分の息子はもとより、他の生徒や父母の方、

教員や関係者の方々と関わるなかで、

障がいをもつ子どもたちへの支援や教育のあり方について、

その継続の重要性を認識し、実践方法を学ぶなど、

子どもと共に成長する機会に出会うことができました。

 

振り返ると、息子が中学校を卒業するまでは、

学校関係や各種福祉制度の手続き等を殆ど妻に任せっきりでした。

そういったなかでの見晴台学園との出会いが、

心底から息子の障害に向き合うことができなかった私に対し、

障害受容のあり方へのヒントを与えてくれました。

見晴台学園は安心して子どものことを話し相談できる先生方や

父母及び関係者の方に恵まれ、

「決して終わりのない障がい受容」を語り合える場所です。


学園の親のハナシ12

2015年04月03日 | 父母の声
見晴台学園に通うようになって4年。
初めて学園を知ったのは、発達障がいがあるとわかった時でした。
 
その時はまだ小学生でしたので、インターネットで調べたり、
テレビで見たりしていただけでした。
 
中学3年間もなんとか学校に行くことはできましたが、
教室移動や保健体育の時間が苦手でほとんど参加できていませんでした。
そんな状態でしたので、卒業後の進路がなかなか決まらず、悩んでいたとき、
頭に浮かんだのが学園でした。
 
なかなか一歩目が踏み出せない息子を学園に連れ出すのは大変でしたが、
行ってみると、意外にも興味を示したので、入学しました。
 
 
入学後、もう4年ですが、まだまだ問題だらけです。
本当に問題だらけです。
 
でも、出来ることも増えました。
心配してくれる仲間もできました。
料理もできるようになりました。
一人で、東京まで出かけることもできるようになりました。
パソコンも私より使いこなせるようになりました。
 
できるようになったことを大切にして、あと1年(?)課題をひとつでも減らし、
次の一歩を踏み出して欲しいです。