見晴台学園トピックス

 1990年、学習障害や発達障害の中学生・高校生が学ぶ全国にも珍しい父母立の学園です。

学園親のハナシ45

2019年05月14日 | 父母の声

娘はこの3月に学園を卒業しました。

「将来はお金を貯めて自立したい…」と将来のことを自分で考え、

進んで行こうとしています。

 

6年前には全く考えられないことでした。

学園入学前は何をするにも不安で、私とともにでなければ行動できない娘でした。

私は私で、以前は友人や知り合いに娘の近況を聞かれるのがつらく、

どこか受容しきれていない部分がありました。

 

そんな中、学園へ入学し、不登校だった頃の空白の数年間を取り戻すかのように、

さまざまなことに取り組み、経験を積むことができました。

スキー、おまつり、キャンプなど、娘にとっては初めてのことが多く、

本当に刺激的で本人にとっても私にとっても、なくてはならない6年間となりました。

 

時には「学園にいきたくない!」と反発することもあり、

このまま学園を離れてしまうかも…と感じたこともありましたが、

“卒業はきちんとしたい”という本人の強い気持ちも確認することができ、

私が思っている以上に確固たる意志を持っていることも知りました。

 

娘にとって“卒業”とはとても意味のある特別なもので、

さまざまな思いが詰まったものなのだ…と改めて感じるきっかけともなりました。

 

現在は就労に向け活動中です。

あせらず、一歩一歩今後の人生を進んでいってほしいと思います。