【ウエハース】
「ウエハース」は、洋菓子のひとつで焼き菓子の一種。
小麦粉、卵、砂糖などを混ぜ合わせ、格子模様の入った型で挟み薄く焼いたもの。短冊形で、非常に薄くパリパリした食感が特徴。
アイスクリームにつけて出されたり、2枚のウエハースにクリームを挟んで売られることが多い。
「ウエハース」自体は主に食感を楽しむものであり、味のバリエーションはクリームやアイスクリームに依存していることが多い。子供向けの栄養補助としてカルシウムを添加されている商品もある。
チョコレートが挟んである商品も多く、一世を風靡した「ビックリマンチョコ」やネスレの「キットカット」もその一例である。
アイスクリームにつけて出される場合、アイスクリームで冷えて味が分からなくなった舌を、「ウエハース」を食べることで舌の感覚を戻し、またアイスクリームを美味しく食べられるうにする目的がある。そのため、この場合の「ウエハース」はクリームも付けられない単なる1枚の板である。
半導体材料となる薄い円盤を「ウエハース」と呼ぶが、これは洋菓子の「ウエハース」に由来する。
キリスト教の儀式で使用される「ウエハース」のような無発酵の薄焼きパンも「ウエハース」と呼ばれることがある。
『語源と歴史』
英語の「wafer」の語源は、中世のオランダ・ベルギー・北部ドイツなどの中欧諸国において使用された中低ドイツ語の「蜂の巣」を意味する。「wafel」からきており、中世英語の「wafre」として確認できる。ゴーフル、ワッフルとも語源は一緒であり、蜂の巣状の凸凹のある焼き菓子を示している。
14世紀にはイギリスで「ウエハース」が街中で売られていた。
『日本の事情』
ゴーフル・ワッフルなどとそもそも始祖は一緒なのであるが、ワッフルは、日本国内では格子状・ハニカム状の凸凹のある厚手の焼き菓子の名称となっており、より薄手のものを「ゴーフル」と呼称する。
フランス語における「Gaufre」は、日本語でいう「ワッフル」のことを示す。しかしゴーフルは日本国内で東京風月堂、神戸風月堂、および上野風月堂の登録商標となっており、こらは薄手でパリパリした食感の薄手の焼き菓子である。
【マカロン】
「マカロン」は、アーモンドを使ったフランスを代表する洋菓子である。
『概要』
「マカロン」と名の付く菓子には色々な種類があり、単に「マカロン」と言えば、通常は固く泡立てたメレンゲに砂糖、アーモンドプードル(パウダー)等を加えて混ぜて焼き上げた柔らかい2枚の生地にクリームやジャム、ガナッシュを挟んだ「パリ風マカロン」のことを指し、正式には「マカロン・ムー」と言う。彩りも豊富で贈り物としても人気がある。
「パリ風マカロン」は、パリにある「ラデュレ」菓子店の経営者ピエール・デフォンテーヌが、1930年に2枚の「マカロン」にジャムやクリームを挟んで売り出したのが始まりである。
日本では生地を小さく絞ったまま焼いたものも「マカロン」として売られていることがある。
「ラデュレ」の「マカロン」は、日本経済新聞の日経プラスの「おすすめマカロン」で見事一位を獲得した。
バニラ以外には、チョコレート・ローズ・ピスタチオ味が有名だが、梅や抹茶などの「和風マカロン」も作られている。
現在でもフランスの各地で、様々な「マカロン」が作られている。13世紀から作られているサン=テミリオンの「マカロン・クラックレ」や、16世紀から作られているナンシーの「スール・マカロン」などが有名である。
最も古い「マカロン」は、791年から現在まで製造されているロワール地方のコルムリー修道院の物である。この他、ピレネー=アトランティク県=ジャン=ド=リュズなどにも名物の「マカロン」が存在する。