佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

見どころいっぱい!

2010-05-02 | 佐世保・長崎

今日から連休で~す!

といっても、ふだん仕事してるわけじゃなし。関係ないでしょ?
と言われればそれまでですが・・・

2日~5日までの4日間、座り込みがお休みなのです。

久々にゆっくり寝坊するつもりでしたが、
う~ん、いつも通り6時前に目覚めてしまいました。

天気も上々。
急きょ、夫と鷹島の海中ダムを見に行くことにしました!



「海中ダム」ってご存知ですか?
海中と言ったって、本当に海の中にあるわけではありません。

海岸の入江を締め切り、流入水をためて内水面を海面より高くし、
海水と真水の比重差を利用して、淡水化を図るという方式。
つまり、塩分の濃い下部の水は海に戻し、
淡水化された上部の水を使用。

日本初の海中ダムなのです!




案内板の説明によると、
堤体の右側に描かれている絵は、安土桃山時代よりこの地に伝わる雨乞いの踊り。

面積わずか約17km2という小さな鷹島。
大きな森も河川もなく、昔から慢性的な水不足に悩んできたそうで、
それはきっと、佐世保市の比ではなかったでしょう。

そこで生まれたこのユニークなダムは、
平成1年に着工、5年に完成し、
今や、鷹島全土の農業用水が賄われているそうです。

この海中ダムの水を浄水場へ送って、水道水にできないのかなぁ・・
それが可能になれば、水不足で悩んでいる他の島にとっても朗報だし、
佐世保市も石木ダムが必要などとは言えなくなるのに・・


海中ダムを見学した後は、南に下って、若松自然園へ。
海に面した小山全体が自然公園になっていて、とてもホッとする空間です。



見晴らし台から眺めた海の色がとてもきれいで、
引き寄せられるように、海岸への道を降りていきました。

降りたところは砂浜の無い岩場。
美しい地層や、波に洗われ削られた巨大な石など、自然界の作品展のよう。



足元の石には、小さな貝がへばりついています。
よく見る貝ですが、私は名前を知りません。

近づいてみると・・・動いていました。

10人家族?お引越しの最中のようで、一列に並び、えっちらおっちら・・・




5分ほどかけて、ここまでやってきました。



わかります?
5番目と6番目の貝の目の前にあった水たまりを、
いま、最後の貝が通過したところです。



さて、若松自然園でのんびりした後は、一路北上。
島の北端に位置するモンゴル村にやってきました~



以前からその名前だけは聞いていましたが、
モンゴル村って何があるの?なんでここにあるの?と不思議でした。
ちゃんと理由があったんですね。

この鷹島は、元寇最後の戦場となった島。
弘安4年、14万人の元の大軍がこの島の海に沈み戦は終結。
しかし、2度にわたる大戦で、生き残った島民もわずか2人だったとか・・・

その悲惨な歴史を学び、今も毎年元寇記念式典を開催しているという。
そんな所縁の深い元、今のモンゴルの文化を紹介し、それを町おこしに利用してつくったのが
モンゴル村だったというわけです。



これはモンゴルの住居で、ゲルと呼ばれるもの。



中は結構広いんですよ。
ベッドやタンスやテーブルがあって、宿泊施設となっています。



モンゴルのような大草原とまではいきませんが、小高い草原も広がっています。

坂を下りたところには、数種類の動物コーナーがありました。
こちら、ヤギと羊のコーナーでは、可愛いヤギの赤ちゃんが・・・




こちらは、対馬ウマのコーナー。
とても物静かで理知的な横顔でした。
向こうに見える子どもの馬は、菜の花でしょうか?黄色い草花を美味しそうに食べていました。







モンゴル村を出て、鷹島から佐世保へ・・・
直帰するには、もう少し時間があったので、夫の提案で平戸城へ向かいました。

平戸には何回か来ていますが、お城の中は初めてです。
天守閣の中に飾られた数々の展示物も見応えがありましたが、天守閣からの眺めも抜群です。



お城を出て、隣接する公園を歩いてみました。

「酔ひどれも踊り疲れてぬくい雨」
という山頭火の歌碑がたっていました。



その台座には、山頭火の日記の一文も刻まれていました。




いいえ、平戸だけではありません。

最後に寄った長串山公園もそう。
友人のYさんお薦めのビューポイント。北九十九島の絶景が見えるとのこと。
行ってみました。



時刻は18時41分。
まだ夕日は高い位置にいます。
全山がツツジで覆われたような長串山。
そのツツジの向こうに広がる海と九十九島と夕焼け空は、ワイン色に包まれて、
ほんとに酔ってしまいそう・・・

長崎の美しい自然に乾杯!



コメント
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