橋下市長が出した市職員への「強制アンケート」を見て、びっくりしました。
こんなことやっていいのでしょうか?
橋下さんってこんなことをやる人だったのでしょうか?
ずっと以前、テレビ番組「行列のできる・・・」に出ていた弁護士橋下徹を、
私は、どっちかというと好感を持って見ていた。
先輩弁護士に苛められても笑って明るく反論する、爽やかな好青年のイメージだった。
いきなり大阪府知事!?
多くのタレント政治家同様、きっとすぐ飽きられてギブアップか?
と思いきや、大阪府民の心をがっちりつかんでしまった。
何しろ大ピンチの赤字財政を短期間で立て直し、
ムダな箱物行政はバッタバッタと切り捨て、大戸川ダムにも反対するし、
沖縄の基地移転問題では、全国知事会で唯一受け入れてもいいと発言。
遠くから見ていると、若いけど実に頼もしい政治家に見えた…
昨年末、大阪都構想を掲げて大阪市長選に圧勝。
人気絶頂、飛ぶ鳥を落とす勢い…とは彼のこと。
今や国会議員も政党党首でさえ、彼にすり寄っている。
私は政治にも政策にも疎いので、政治家としての彼を評価することはできないけれど、
その独裁者ぶりが何となく気になっていた。
くったくのない笑顔とまっすぐに見つめる瞳は、相変わらず好青年の雰囲気なのだが、
その行動はあまりにも独断専行が過ぎるのではないか…
そんな気がしてならなかった。
このアンケートを見て、それは気のせいではなかったと思った。
http://matome.naver.jp/odai/2132893556666043701/2132893630566057803
労使関係に関するアンケートで、組合活動について尋ねているが、
それは任意ではなく「業務命令」で、
正確に書かないと「処分の対象となりえます」と記している。
最初に、氏名や所属部署や身分を書かせ、
これまでに組合活動に参加したか?誘った人は誰か?どういう活動をしたか?
ここ2年間で特定の政治家を応援したか?誘われてやったなら誰に誘われたか?
など選挙がらみの質問が続き、
次に組合に加入しているか、加入した場合のメリットとデメリットを訊き、
組合に加入しない(脱退する)ことによる不利益なども選択肢を示し尋ねている。
素人の私が見ても、組合潰しに見える。
弁護士で、憲法を知り尽くし、人権を守る立場にあった人が、
なぜこんなことができるのだろう…
不思議でたまらない。
そして、それを叩かないメディアも。
気弱そうに発言する某大臣は毎日のようにマスコミによってバッシングされている。
それを見て、私たち国民も呑気に笑ってため息をつき、
強いリーダーには拍手を送り、寄りかかろうとする。
誰かに寄りかかってお任せするのはとても楽だけど、
私は寄りかかりたくない。
それは、あまりにも無責任で危険だと思うから。