佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

原爆病院院長の講義

2011-12-12 | さよなら原発

以前、環境リスクアドバイザーとして福島入りした長崎大学の山下俊一教授が、

子どもを避難させるどころか、安心を説いてまわってバッシングの嵐が吹き荒れましたね。

しかし、つい最近の長崎原爆病院長の発言にも驚きました。

被爆地長崎の医学界はどうなっているのでしょう?

素人なので意味がよく理解できてないのかもしれませんが…不思議で仕方がありません。

 

被爆者の援護活動の普及などを目的とした日本被団協被害者中央相談所主催の講習会が、8日~9日、福岡で開かれ、

朝長万左男・長崎原爆病院長が、「フクシマと原爆の放射線被爆の人体影響を考える」というテーマで講義をし、

原爆被爆者のデータから、癌や白血病など確定的に影響が出たのは、瞬時に100ミリシーベルト以上の放射線を浴びた人」なので「福島の人は過剰な心配はせず、今後がん検診を受け安心を確保してほしい」と話したそうです。

 

なんと楽観的!!!

朝長氏は低線量被爆については何も心配してないのでしょうか?

内部被爆はどう考えているのでしょうか?

そういうのは過剰な心配で、何も考えず安心して福島で暮らしなさいということなのでしょうか?

これが原爆病院院長の言葉???

 

国や県は、除染をして、避難区域の人たちが戻れるようにすると言っていますが、

それについて、多くの専門家が疑問を呈しています。

 

ニューヨーク・タイムズ(電子版)は6日、この除染問題を取り上げ、

「最大の浪費事業になるかもしれない」との悲観論もあることを指摘しました。

除染は「巨大な規模」となり、「数千の建物を洗浄し、コネティカット州並みの広さの地域で多くの表土を交換して初めて住民は戻れる」という専門家の説を紹介。

児玉龍彦東大教授、「除染自体は支持するものの、避難している人は除染が生きているうちには終わらないということを受け入れなければならない」と言っているそうです。


また、フランス・ルモンド誌のインタビューを受けて、小出助教授はこう語っています。

「除染が『原子力村』の新しい収入源となり、「復興」は建設会社にとっての思いがけない贈り物となりました。本当に除染をやるというなら、福島県内の全ての地区でやらなければなりません。でも、放射能に汚染された土をどこに持って行くと言うのでしょうか。」

 

原爆病院長と二人の放射能の専門家、どうしてこれほど認識が違うのか。

どちらが正しいとか考える前に、この違いの大きさに驚いてしまいます。 

 

 

コメント (1)
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