貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

浪の間や・・・

2019-03-29 08:38:16 | 日記

浪の間や・・・

平成31年3月29日(金)

 いよいよ平成も・・・。

新たな元号は?楽しみ、楽しみ!

 小作の堰の桜も今朝は満開。

 さくらとチュウリップが、この一週間の

楽しみごと。

 自転車で、ちょっと覗いてこよう。

 さて、今朝は、萩塚へ。

 萩塚には、芭蕉杖跡の石碑もある。

 手前の碑が、杖跡だ。

 そして、奥の碑は、芭蕉の句碑。

「小萩ちれ ますほの小貝

           小盃」

「衣着て 小貝拾わん

       いろの月」

 ”寂し塚”というのもあるそうだが?

 芭蕉の句碑の他、芭蕉が種の浜

(色が浜)訪問を切望した源となった

西行の歌碑もある。

西行の歌は、

「汐そむる ますほの小貝 

 拾ふとて 色の濱とは 

    いふにやあるらん」

 芭蕉のもう一句である三句目は、

 「浪の間や 小貝にまじる 

            萩の塵」
 

 浜辺に降りて、小貝拾いもした

かったかなあ。

 なお、『奥の細道』「種の浜」の段

原文。

「十六日、空霽(はれ)たれば、

ますほ(ますお)の小貝ひろはんと、

種(いろ)の浜に舟を走す。

 海上(かいしょう)七里あり。

 天屋何某(てんやなにがし)と

云もの、破籠(わりご)・小竹筒

(ささえ)などこまやかにしたゝめ

させ、僕(しもべ)あまた舟にとり

のせて、追風(おいかぜ)時のまに

吹着(ふきつき)ぬ。 

浜はわづかなる海士(あま)の小家

にて、侘しき法花寺(ほっけでら)

あり。

 爰(ここ)に茶を飲、酒をあたゝ

めて、夕ぐれのさびしさ、感に

堪たり。

「寂しさや 須磨にかちたる 

            浜の秋」

「波の間や 小貝にまじる 

            萩の塵」

 

 其日(そのひ)のあらまし、

等栽(とうさい)に筆をとらせ

て寺に残す。」

 芭蕉句碑の背面。

 山門代わり(?)の歌碑もいい。



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