貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

聖人と衆人との違い!(荘子)

2022-03-23 15:05:50 | 日記
令和4年3月23日(水)
 聖人は自分が探求して知った
必然的なことがらでも、
 それを必然にはしない。
 道は、自然は、天は、
絶えず変化していくので、
必然という具合にある一方向に
向かっていくのではない。
 道は絶えず回転できる
不思議な奥深さを持っている。
 必然だと言って頑張っていると、
必ず反対の意見の者が現れ、
挙げ句の果てに戦争になってしまう。
 ところで、聖人と違い、
衆人は、絶えず必然を求めて、
それを手に入れたら多くの人々に
見せてやろうとして、
反対者と戦う。
 一度戦いが起きると、
ますます戦いに勝つという欲が
出てくる。
 しまいには、道などどうでもよく、
戦いに勝てばいいと思い詰めて、
兵を繰り出していく。
 一度兵を繰り出したら、
勝敗はつかず、戦いは長引き、
兵は疲れて殺され、
必然を手に入れたと、
喜び悟っていた者は
亡んでしまうのだ。
 ~つづく。