令和4年3月21日(月)
さらに、荘子の名言を二つ紹介。
それは、道を知る人の心得と
それは、道を知る人の心得と
道を知る人は議論をしないという
二つを、
最も大切な心得をしているという
こと。
荘子曰、
荘子曰、
道を知るは易く、言う勿きは難し。
知りて言わざるは、
天に之く所以なり、
知りてこれを言うは、
人に之(よ)く所以なり。
古の人は、天にして人ならず
(列御寇篇)
この短い読み下しにこそ、
この短い読み下しにこそ、
荘子の言いたいことが沢山
言われている。
それを要約すれば、
真実を知ることは、
真率な努力をする人にとっては
やさしいことで、
誰でもよく真理を、
つまり、道を探求する人は、
そこに到達できる。
しかし、真理らしき結果を
しかし、真理らしき結果を
人々に伝えようとして話すことは、
世俗の人々の喝采を得ようとする
俗な世界に足を踏み入れることで、
勧められない。
道を知った人は、
道を知った人は、
自然や天や神に合一すればいいので、
その結果を人々に褒められて
いい気になることなど、
つまらぬことだ。
それをせっかく知り得た道の世界を、
それをせっかく知り得た道の世界を、
金持ちや名誉によって、
おとしめることになる。
そして、この世俗の名誉こそ
道の正反対の出来事なのだ。
~つづく~