令和4年3月4日(金)
此道や
行く人なしに
秋の暮
(九月二十五日頃)
多くの門人達に取り囲まれていながら、
(九月二十五日頃)
多くの門人達に取り囲まれていながら、
孤高の道を歩いている芭蕉の寂しさが、
ひしひしと迫ってくる句。
死にいくはおのれ一人のみ。
松風や
松風や
軒をめぐって
秋暮ぬ
(九月二十六日)
宿の主人に頼まれて作った
(九月二十六日)
宿の主人に頼まれて作った
かるみの句だが、
付近一帯に茂る松を吹く風に、
今年の秋も暮れぬという詠嘆が、
悲嘆として伝わってくる。