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貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

孤高、悲嘆二首!

2022-03-04 16:26:20 | 日記
令和4年3月4日(金)
此道や 
  行く人なしに 
     秋の暮
    (九月二十五日頃)
 多くの門人達に取り囲まれていながら、
孤高の道を歩いている芭蕉の寂しさが、
ひしひしと迫ってくる句。
 死にいくはおのれ一人のみ。
松風や 
  軒をめぐって 
     秋暮ぬ
    (九月二十六日)
 宿の主人に頼まれて作った
かるみの句だが、
付近一帯に茂る松を吹く風に、
今年の秋も暮れぬという詠嘆が、
悲嘆として伝わってくる。