ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

the brilliant green

2008年05月13日 | 名盤


 ラジオや有線放送などで流れていた曲が耳に入った瞬間、思わず夢中で聴き入ってしまうことがあります。そういう時は、すぐにでもCDショップに向かってまっしぐらに進みたくなったりします。
 「ブリリアント・グリーン」のファースト・アルバムも、たまたまラジオで聴いて、衝動的に買いに走りました。


     


 その時ラジオでオンエアされていたのは、「冷たい花」でした。
 これは、当時TBS系で放映されていた音楽番組「カウントダウンTV」のオープニング・テーマだったんですが、テレビというものをあまり見ないぼくにとっては、全く未知の曲だったわけです。
 独特のギターサウンドと、それに乗せてせつなげに歌われる歌、非常にインパクトがありました。


 アルバムは、どちらかというとブリティッシュ・ロック風のギター・サウンドが柱となっているようで、重いリズム、ヘヴィで暗いギターが「ブリリアント・グリーン・サウンド」をくっきりと形作っています。しかしメロディーはとてもポップです。この二面性が「ブリリアント・グリーン」の魅力だという気がします。このあたり、あの「オアシス」に通ずるところもあるようですね。
 さらに気だるくさらりとした川瀬智子のボーカル、これがほの暗いサウンドに妙にマッチしています。バックで使われているオルガンの音色も効果的。


     
 

 アルバム1曲目の攻撃的なハード・ロック「I'm In Heaven」、2曲目のダークな「冷たい花」、9曲目のポップな「There will be love there -愛のある場所-」(TBS系ドラマ『ラブ・アゲイン』テーマ曲)などが聴き物ですが、彼らの個性的なサウンドはアルバム全般に染み渡っています。
 その他「You & I」も好きだし、「Stand By」なんかは「ラバーソウル」~「リボルバー」あたりのビートルズを彷彿とさせていて、聴いていると心地良いです。


     


 ここのところそれぞれソロ活動を活発に行っていたみたいですが、今年2月にはシングル「Ash Like Snow」を発表しています。またどんどん極上のロック・サウンドを聴かせて欲しいものです。
 最近、ベスト・アルバムも出たみたいですね。欲しいです~



◆the brilliant green
  ■歌・演奏
    the brilliant green
  ■リリース
    1998年9月19日
  ■プロデュース
    the brilliant green & 笹路正徳
  ■収録曲
    ① I'm In Heaven  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ② 冷たい花  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)  ☆オリコン1位
    ③ You & I  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ④ Always And Always  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑤ Stand by  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑥ MAGIC PLACE  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑦ "I"  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ⑧ Baby London Star  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ⑨ There will be love there -愛のある場所-  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)  ☆オリコン1位
    ⑩ Rock'n Roll  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ☆=シングル・カット
  ■録音メンバー
   [the brilliant green]
    川瀬智子(vocal, chorus)
    松井亮(guitars)
    奥田俊作(bass, chorus)
   [additional musicians]
    笹路正徳(keyboards)
    伊藤隆博(keyboards)
    渡嘉敷祐一(drums)
    佐野康夫(drums)
    田中一光(drums)
    川瀬正人(percussion)
    三沢またろう(percussion)
    横山剛(manipulation)
    篠崎正嗣ストリングス(strings)
  ■チャート最高位
    1998年週間アルバム・チャート オリコン2位
    1998年年間アルバム・チャート オリコン16位


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メンフィス・ベル (Memphis Belle)

2008年05月11日 | 映画

 

メンフィス・ベル [Memphis Belle]     
■1990年 アメリカ映画   
■監督…マイケル・ケイトン・ジョーンズ   
■音楽…ジョージ・フェントン   
■出演
  ☆マシュー・モディン(操縦士デニス)        
  ☆エリック・ストルツ(無線士ダニー)         
  ☆テイト・ドノヴァン(副操縦士ルーク)         
  ☆D.B.スウィーニー(航空士フィル)         
  ☆ビリー・ゼイン(爆撃手ヴァル)         
  ☆ショーン・アスティン(旋回砲手ラスカル)         
  ☆ハリー・コニック Jr.(後部砲手クレイ)         
  ☆リード・エドワード・ダイアモンド(上部砲手ヴァージル)      
  ☆コートニー・ゲインズ(右砲手ユージーン)         
  ☆ニール・ジューントーリ(左砲手ジャック)         
  ☆デヴィッド・ストラサーン(中隊長)         
  ☆ジョン・リスゴウ(デリンジャー大佐)
 

【ネタバレあります】
 戦争映画といえば、「正義の」アメリカが「悪い」敵国をやっつける「勧善懲悪」パターンや、主人公の戦いぶりを英雄的に描くものなどが典型的なパターンですが、この「メンフィス・ベル」は、それらとは少し趣を異にします。


    
  マシュー・モディン(デニス)    エリック・ストルツ(ダニー)


 スターがキラ星のごとく出演している従来の大作に比べると、どちらかといえば地味な出演陣(といっても、「グーニーズ」のS・アスティンや、「フルメタル・ジャケット」のM・モディンらの顔が見えます)だったため、あまり期待せずに見たのですが、


          とてもよかったです  


 舞台は、1943年5月、イギリスにあるアメリカ空軍の基地。 
 「メンフィス・ベル」と名乗る爆撃機B-17は、今までの24回の出撃を無事に終えたアメリカ第8空軍唯一の機で、その強運ぶりは部隊中に轟いています。 
 25回目の任務を終えると、10人のクルーには除隊が待っているのですが、最後の出撃として、ドイツのブレーメンにある軍需工場への爆撃命令が下されます。猛烈な対空砲火や戦闘機の襲撃が当然待ち構えていて、無事の帰還は望めそうにありません。 
 メンフィス・ベルは、最後の最後で幸運から見放されたのでしょうか。  


 この映画の面白いところは、戦争映画なのにもかかわらず、おもな出演者(つまりメンフィス・ベルのクルー)は誰ひとりとして死なないことです(正確には、他の機が撃墜されたりはしていますが…)。   
 出撃後、敵機の攻撃を受けて、僚機が次々に撃墜されてゆきます。メンフィス・ベルも敵弾を何発も受けまるのですが、奇跡的に乗組員は無傷です。 
 ようやく目的地に着くのですが、目標の軍需工場が見えないため、隊長のデニスは部下の反対を押し切り、危険を冒して上空を旋回し、チャンスを待ちます。周囲に学校や病院があるため、無差別爆撃を避けようとするんです。


      
  ショーン・アスティン(ラスカル)   ビリー・ゼイン(ヴァル)


 帰還途中もさまざまなアクシデントに見舞われます。そしてダニーが瀕死の重傷を負い、一時は敵の救助を期待してダニーにパラシュートをつけて飛行機から落とそうとさえするのです。 
 ようやくのことで基地にたどり着きますが、燃料はなくなり、しかも片方の車輪が出ない。
 ラストの3分間は、スリリングで感動的。
 バックで流れている「ダニー・ボーイ」が興奮を高めてくれます。


 娯楽作品として見ても、とてもスリリングで面白い映画です。しかし、戦争映画でありながら、「敵を倒す痛快なもの」ではなく、「生き抜くこと」に主眼を置いた作品ではないでしょうか。 
 あくまで爆撃は軍需工場に限定するのかどうか、重傷者を助けるためにパラシュートを着けさせて落下させるかどうか、これらのさまざまな葛藤は、同時に「人間の尊厳」という命題をぼくらに投げかけているような気がするのです。


 「戦争映画って、ちょっとどうも…」と思っているけれど、社会派映画は好き、という人におすすめできる作品かもしれません。  


 出演者の中に、ジャズ・シンガーのハリー・コニック Jr.の姿も見えますね。劇中、出撃前のパーティの席で、名曲「ダニー・ボーイ」を歌ってくれています。甘く、深みのある歌声、ステキですよ。


     
     ハリー・コニック Jr. (クレイ)




『メンフィス・ベル』予告編


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ビッグ・バン・ブロウ/ジョージ川口に捧ぐ (Big Bang Blow)

2008年05月10日 | 名盤


 先日、CDショップで偶然に「ジョージ川口に捧ぐ」と題されたアルバムを見つけました。
 ぼくは、まだ川口氏のCDを持っていなかったし、日本の誇る偉大なドラマーの音をぜひとも聴いておきたいと思ったので、即手に入れました。
 このアルバムには、1953年から62年にかけての、ジョージ川口氏のベスト・テイクが並んでいます。
 

 ジョージ川口氏は2003年11月に76歳で亡くなっています。1927年に京都市で生まれ、5歳の時から20歳頃まで旧満洲(中国東北部)で過ごしました。満洲飛行学校の教官として終戦を迎えた川口氏は、1947年春に日本に引き揚げます。その後、「ジョージ川口とビッグ・フォー」を結成して日本に空前のジャズ・ブームを巻き起こし、日本ジャズ界の黄金時代を築き上げました。


     


 実に派手で、豪快なドラミングです。聴いているだけで楽しくなってくるような、華やかさがありますね。このアルバムでは川口氏の技と力を尽くした、パワフルなドラム・ソロがたっぷり堪能できます。
 しかし、伴奏に回った時のドラミング、これがまた的確です。曲に色合いや広がりを出し、力強いグルーヴ感を生み出して、フロントをしっかりとサポートしています。


 豪快といえば、氏のホラ話は有名ですね。まさにドラミングそのままの、豪快というか、壮大というか、スケールの大きなホラ話、好きだった人も多いんじゃないかな~


     


 「ビッグ・バンドの一員として慰問に行った先が、ベトナムの最前線。演奏中に北ベトナム軍の攻撃が始まった。
 急にクラリネットの音がしなくなったと思ったら、撃たれている。今度はアルト・サックスの音がしなくなったと思ったら、これまた撃たれている。
 メンバーが次々に倒れてゆく中、シンバルに当たる弾の『カンカンカン』という音を聴きながら、私は必死にドラムを叩いていたんだよ、ワッハッハ」


 「米軍のベース・キャンプに仕事に行った時にバクチに加わり、勝ちまくって潜水艦を一隻ぶん取ってきたが、置いておく場所がないから横須賀に係留してあるよ」(横須賀の米軍キャンプで演奏し、ギャラとして駆逐艦を貰ったが置き場所がないので横須賀に置いたままにしてある、またはB-29をもらったが置き場所がないから飛行場に放置してある、というバージョンもある)



 その他にも「終戦直後の満州でソ連兵相手のバンドでドラムを叩いたところ、あまりに気に入られてソビエト本国に連れて行かれそうになったため、一升瓶の醤油を飲み仮病を装って諦めさせた」とか、「戦時中フィリピンから米軍の空母を操舵して逃げ帰って来た」、「同じく戦時中南方の収容所を脱走して、ついでに虎退治をしてきた」などという見てきたようなホラ話もあるらしいです。まるで落語を聞いてるみたいですね。
 これらの豪快な話、当時のバンドマンならではの雰囲気に満ちた、とても面白いものだったそうですよ。
 しかしこういうキャラクターのミュージシャンも少なくなってきたような気がします。


 ぼくにはあんまり面白いホラ話が思いつかないんですよね~
 「ウソ」は人を傷つけるけれど、「ホラ」はみんなで笑えるもんね。せいぜいネタ集めを頑張ってみようかな~。


     


◆ビッグ・バン・ブロウ フィーチャリング・ビッグ・フォア ジョージ川口に捧ぐ
  ■演奏
    ジョージ川口
  ■アルバム・リリース
    2003年12月25日
  ■コンピレーション・プロデューサー
    森谷秀樹 ほか
  ■収録曲
    ① オール・マン・リヴァー/Ol'man River (Jerome Kern)
    ② ホワイト・ジャケット/White Jacket (ジョージ川口, 松本英彦)
    ③ ビッグ・フォア・プラス・ワン・テーマ:ラヴァー/Big Four Plus One Theme:Lover (Richard Rodgers)
    ④ ビッグ・フォア・モッブ/Big Four Mob (松本英彦)
    ⑤ セヴン・カム・イレヴン/Seven Come Eleven (J. Charles, B. Christisn, Benny Goodman)
    ⑥ バラード・メドレー/Ballad Medley (Hoagy Carmichael~Richard Rodgers~Vernon Duke)
    ⑦ ドラム・ブギー/Drum Boogie (Gene Krupa, Roy Eldridge)
    ⑧ ジャングル・ドラムス/Jungle Drums (Ernesto Lecuona)
    ⑨ チェロキー/Cherokee (Ray Noble)
    ⑩ 今宵の君/The Way You Look Tonight (Jerome Kern)
    ⑪ 四月の思い出/I'll Remember April
    ⑫ スイート・ジョージア・ブラウン/Sweet Georgia Brown (Ben Bernie, Maceo Pinkard, Kenneth Casey)
    ⑬ 死刑台のエレベーター/Ascenseur Pour L'echfaud (Miles Davis)
    ⑭ ウォーキン/Walkin' (Richard Henry Carpenter)
  ■録音メンバー
    ジョージ川口とビッグ・フォア(ジョージ川口drums, 松本英彦t.sax, 中村八大pf, 小野満b)①②
    ジョージ川口とビッグ・フォア・プラス・ワン(ジョージ川口drums, 松本英彦t.sax, 渡辺貞夫a.sax, 八木正生pf, 木村新弥b)③④⑤⑥⑦
    ジョージ川口とビッグ・フォア・プラス・ワン(ジョージ川口drums, 林鉄雄tp, 村岡健t.sax, 鈴木宏昌pf, 鈴木順b)⑬⑭
    松本英彦とジャズ・コンボ(ジョージ川口drums, 松本英彦t.sax)
                (ジョージ川口drums, 松本英彦t.sax, Fl, 中村八大pf, 上田剛b)⑨⑩
                (ジョージ川口drums, 松本英彦t.sax, 渡辺貞夫fl,a.sax 中村八大pf, 上田剛b)⑪⑫

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マイ・シャローナ  (My Sharona)

2008年05月09日 | 名曲

 
 現在のお笑いブームを支えている芸人さん、数々いらっしゃいますね。その中でも今をときめく芸人さんのひとりに挙げられるのが、「エド・はるみ」さんです。
 彼女の芸を初めて見た時のインパクト、強かったです~。いや、正確に言うと、「芸」じゃなくって、そのBGMに流れていたロック・ミュージックのインパクトが強かったんです。
 そう、懐かしの「マイ・シャローナ」ですね。


 1978年にロサンゼルスで結成されたナックは、翌79年にアルバム『ゲット・ザ・ナック』で衝撃的なデビューを飾りました。このアルバムは全米チャート5週連続1位にランクされるほどのセールスを記録したのです。
 そしてそこからシングル・カットされたのが「マイ・シャローナ」です。この曲は全米で5週連続1位となったほか世界各国のチャートをも席捲、79年の全米年間チャートでも1位となる記録的な大ヒットとなりました。


     
     ナック『ゲット・ザ・ナック』
     

 この曲のリフは、ギタリストのバートン・アヴェールがナック加入以前に作っていたものです。
 リード・ヴォーカルのダグ・フィ-ガーがシャローナ・アルペリンという当時17才の少女に一目ぼれし、彼女のことを考えている時にこのリフが脳裏をよぎったんだそうです。そしてフィーガーとアヴェールが協力して曲を完成させました。


     
     ダグ・フィーガーとシャローナ・アルペリン


 「マイ・シャローナ」はニュー・ウェイヴやパンクの香りのするパワー・ポップです。余分な装飾を削り落としたシンプル感のある構成と演奏は、聴いているぼくにストレートに迫ってきて胸を躍らせてくれます。中間部のギター・ソロ時の転調は唯一のシカケでしょうね。ギター・ソロ後のブレイクもスパイスが効いてていい感じです。
 荒削りな演奏も、若々しさとみずみずしさとが伝わってくるエネルギッシュなもの。60年代のビート・バンドの影響もあるのでしょうか。
 イントロはドラムの刻む印象的なビート。シンプルでソリッドなリフに小気味のよいヴォーカルを乗せて疾走するこの曲、まさにロックのメイン・ストリームですね。


 ナックはこの曲の大ヒットで「第2のビートルズ」「ビートルズの再来」などともてはやされ、一躍スターダムにのし上がりました。続く「グッド・ガールズ・ドント」(全米11位)、「ベイビー・トークス・ダーティー」(全米38位)もスマッシュ・ヒットしましたが、次第に尻すぼみとなります。その後もセールスは低迷したので、「マイ・シャローナ」のイメージだけが強烈に残り、今では「一発屋」の筆頭格として扱われることが多いようです。


     


 しかも当時の主流はディスコ・サウンド。ナックはこの波から取り残されてしまい、1982年には解散してしまいます。91年には再結成しますが、またもヒットは生まれませんでした。しかし98年にはドラムになんとあのテリー・ボジオを迎えて活動を再開、ツアーなども精力的に行っているようです。
 なお、オリジナル・メンバーのブルース・ゲイリーは2006年8月22日に非ホジキンリンパ腫のため亡くなっています。
 (追記:ダグ・フィーガーも2010年2月14日に死去しました)


 「マイ・シャローナ」は1994年に映画「リアリティ・バイツ」の挿入歌として使われ、チャートに再登場したほか、ドラマ、CMなどのBGMとして幅広く起用されています。リリース以来30年に渡って親しまれ続けてきたということは、この曲が世代を超えたロックの名曲であることの証明にもなると思います。


 ちなみにバンド名の「ナック(Knack)」には、「(物事の)呼吸」とか「コツ」といった意味があるそうです。


[歌 詞]
[大 意]
ぼくのかわいい君  かわいい君
いつになったら相手をしてくれるんだろう
君はぼくのエンジンをブンブンいわせる
ラインを外してバイクを飛ばせる

もう止まらない やめられない
ふしだらな考え
いつも浮かんでしまう 
年下のコに触られると

ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ

もうちょっと近づいてくれない?
ぼくの目を見つめてくれるくらいまで
じらされるとイライラする
ぼくの腿に手を這わせたりして・・・

もう止まらない やめられない
ふしだらな考え
いつも浮かんでしまう 
年下のコに触られると

ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ
ぼくのぼくのぼくの ぼ・ぼ・ぼ・ぼくのシャローナ

いつぼくにくれるのかな くれるのかな
時間の問題だと思うけど
運命ってやつじゃないの?
それとも勝手なぼくの思いこみ?



ナック『マイ・シャローナ』


マイ・シャローナ/My Sharona
  ■歌・演奏
    ナック/Knack
  ■シングル・リリース
    1979年6月18日
  ■作詞・作曲
    ダグ・フィーガー、バートン・アヴェール/Doug Fieger, Berton Averre
  ■プロデュース
    マイク・チャップマン/Mike Chapman
  ■収録アルバム
    ゲット・ザ・ナック/Get the Knack (1979年)
  ■録音メンバー
   ☆ナック/Knack
    ダグ・フィーガー/Doug Fieger (lead-vocal, rhythm-guitar)
    バートン・アヴェール/Berton Averre (lead-guitar)
    プレスコット・ナイルズ/Prescott Niles (bass)
    ブルース・ゲイリー/Bruce Gary (drums)
  ■チャート最高位
    1979年週間チャート  アメリカ(ビルボード)1位、イギリス6位、日本(オリコン)26位
    1979年年間チャート  アメリカ(ビルボード)1位
    1979年週間チャート  アメリカ(ビルボード)91位




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スティーヴ・ルカサー (Steve Lukather)

2008年05月07日 | ミュージシャン
 

 今ではあまり耳にすることがなくなりましたが、1970年代の終わり頃までは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジを「3大ギタリスト」と呼んで、特別視する傾向がありました。
 よく考えると、この3人の共通点って、①ブリティッシュ・ロックのギタリストで、②ブルースに根ざした白人ギタリストで、③3人とも「ヤードバース」というグループに在籍したことがある、という幅の狭いものでしかなかったんです。


 冷静に考えると、その時代のギタリストではリッチー・ブラックモアやポール・コソフなどが抜けてるし、アメリカに目を向けると、カルロス・サンタナとか、デュエイン・オールマン、マイク・ブルームフィールドなど、名手と言われる人は他にもたくさんいたんですけれどね。


 「3大ギタリスト」の概念が薄れてゆくのは1970年代も後半になり、ポピュラー音楽界に「フュージョン」のブームが到来したことがきっかけではないでしょうか。
 ぼくもそうでしたが、周りのロック好きの友人やギタリストたちを思い出しても、「ギタリストとしてすごいと思える人」の枠が、1980年代からはぐっと広がったような気がします。
 さらに「3大ギタリスト以外にもすごいロック・ギタリストがいる」ことをぼくらに知らしめることになったのが、エドワード・ヴァン・ヘイレンと、スティーヴ・ルカサーの出現でした。


     
     1988年頃のステイーヴ・ルカサー


 スティーヴは1957年生まれですから、今年51歳。ハンサムだった若かりし頃からややポッチャリした顔をしてましたが、今では体つきまですっかりカンロク充分です。
 スティーヴは、10代の頃からロサンゼルスを中心にスタジオ・マンとして活動していて、すでに20歳になるまでに、西海岸でも有数のギタリストという評価を得ていたようです。
 ちなみに、その頃から現在まで、ジョージ・ベンソン、EW&F、マイケル・ジャクソン、ホール&オーツ、ダイアナ・ロス、ジョニ・ミッチェル、ポール・マッカートニー、リチャード・マークス、ライオネル・リッチー、エリック・クラプトンなどなど、数多くの大スターたちのアルバム録音に参加しています。
 これだけ見ても、いかに信頼されていたかが分かりますね。


 77年には、ジェフ・ポーカロやデヴィッド・ペイチらとTOTOを結成、翌78年にデビュー・アルバムを発表しました。そして、アルバム「TOTO Ⅳ」の大成功でバンドは世界的な成功を手にし、今に至っているというわけです。 
 最近ではラリー・カールトンやエドガー・ウィンターなどとコラボレートしたり、「Doves Of Fire」や「El Grupo」などのバンドでも活動しています。


 スティーヴが非常に高度なテクニックを持っていることは言うまでもありませんが、素晴らしいと思うのは、テクニックに溺れることがまずないということです。
 ぼくの好きなアルバムの中に、グレッグ・マティソン・プロジェクトの「ベイクド・ポテト・スーパー・ライヴ」という、よりポップなインストゥルメンタル・ハード・ロック、といった雰囲気の作品があります。このアルバムに参加しているスティーヴは思う存分ギターを弾きまくっている印象が強いのですが、よく聴いてみると、バックに回った時はバックに徹しているし、ギター・ソロの時でも速弾きの連発に終わることなく、メリハリのついた、起伏に富んだプレイを聴かせてくれます。
 もちろん、TOTOでのプレイも、とてもツボを心得たものだと思います。
 


     
     『ベイクド・ポテト・スーパー・ライヴ!』 (1982年)
      ☆グレッグ・マティソン(keyb)
      ☆スティーヴ・ルカサー(g)
      ☆ロバート・ポップウェル(b)
      ☆ジェフ・ポーカロ(drs)


 スティーヴのギター・ワークはとても滑らかです。滑らかであるがゆえに、ハード・ロック・ギターにありがちなとげとげしさやバイオレンス感は薄いのですが、それでもワイルドさは失っていません。スペーシーな感覚の音色もいいですね。それに、ギター・ソロの構成力が見事だと思います。短いソロの中にもちゃんと物語の起承転結が感じられるんです。


 スティーヴは、ロックはもちろん、ジャズやブルースなど、あらゆるジャンルに対応できるギタリストです。そのギタリストとしての引き出しの多さは、豊富なスタジオ・ワークの経験からもきているのでしょうが、やはりそれ以前に自分の深い探究心によるものでしょうね。また彼のプレイは、単に「ギタリスト」の枠にとどまっているものではありません。スティーヴのスタンスは、あくまで「ミュージシャン」なんだと思います。
 素晴らしいテクニシャンであるにもかかわらず、テクニックを披露するためのプレイはまずしません。ギターを歌わせる、あるいは生きた音楽を作り出すことを最優先としているのでしょうね。


 ジャズ・ギタリストのリー・リトナーとはとても仲が良いのは有名です。そのリーと共演している映像(リー・リトナー&フレンズ)を見たことがあります。ジェフ・ベックの名作、「哀しみの恋人達」というバラードを演奏していました。 
 これがまた実に素晴らしい演奏でした。リラックスしている中にも張り詰めた緊張感が感じられるのがいいですね。そしてとても楽しそうにギターを弾いている。スティーヴの演奏にいかにハートがこもっているのかがよくわかる映像だと思いました。(下の動画がその映像です)


     
     TOTO『フォーリング・ビトゥイーン』 (2006年)


 スティーヴはTOTOの一員として先頃来日しました。このライヴを区切りに、TOTOとしての活動はひと段落つけるそうです。
 さて、次はどんなユニットでルカサーのギターが聴けるのでしょうか。




スティーヴ・ルカサー&リー・リトナー『哀しみの恋人達』


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イフ (If)

2008年05月06日 | 名曲

 
 穏やかな好天に恵まれた連休最終日、ぼくは家でノンビリ過ごしました。
 人混みと渋滞が苦手なので、毎年連休中は引きこもり(^^;)、連休後に休みを取って遊びに出かけるのが恒例になっているんです。
 今日は本や飲み物を持って庭に出て、日向ぼっこがてら音楽を聴いておりました。
 <○_,〆 その中で聴いていて妙に和んだのが、ブレッドの「イフ」です。


 今では馴染みが薄くなっているかもしれませんが、1970年代前半のソフト・ロックを代表するバンドがブレッドです。
 彼らは1968年にデビュー。同時にレオン・ラッセルのアイデアで、当時はプロデューサーだったデヴィッド・ゲイツがメンバーとして正式に加わりました。ゲイツの参加は以後のブレッドの活動に大きな影響を及ぼすこととなります。
 ブレッドは、ソフトでメロウな作風のゲイツとハードな曲を作るグリフィンの対比が魅力的なバンドと言っていいかもしれません。


     


 1970年に「二人の架け橋」が全米1位となったのを始め、「愛の別れ道」、「涙の想い出」、「灰色の朝」など数多くのヒット曲を出しました。「イフ」は、そんなブレッドの代表作と言ってもいいでしょう。この美しい名バラードは現在に至るまでブレッドの曲としては最もポピュラーなものとして知られています。


 『ブレッド』というバンド名は、メンバーたちがBeatlesやBee Geesのように「B」で始まる単語にしたい、と車の中で考えていた時、目の前にパン屋のトラックが走っていたところから名づけられたものだそうです。


 さて、「イフ」ですが、1971年にリリースされたブレッドの3枚目のアルバム「神の糧(Manna)」に収録されていたもので、全米4位にまで上がる大ヒットを記録しました。


     
     ブレッドのサード・アルバム『神の糧(Manna)』(1971年)


 切なげに響くメロディ、優しく爽やかなヴォーカル、ナチュラルなサウンドが特徴です。全編を通じてアコースティック・ギターがアルペジオを奏でていますが、これがとてもクリアーな感じ。キーボードの音色も印象的。後半からかぶってくるストリングスがいっそうセンチメンタルな雰囲気を高めます。サビで聴かれるゲイツのファルセットがこれまたキレイで、まるで胸を締め付けられるようなんですね。


 バンドを盛り立てているのはやはりゲイツの存在でしょう。シンフォニックなアレンジを導入し、透き通るような輝きをみせる極上のバラードに仕立て上げています。
 ゲイツの作曲センスにも脱帽です。派手さはないのですが、聴いているうちに自然にこの心地良いメロディに体が包まれてゆくのです。
 この曲は、家族がみな自分の部屋へ戻った後、ゲイツがキッチンにひとり座っていた時に自然に出てきたメロディを書きとめ、後日完成させたものだということです。


 ブレッドは、のちにゲイツとグリフィンが次第に音楽的に対立、1973年に解散します。76年に再結成しましたが、往年の人気を得るまでにはいたらず、アルバムを1枚リリースしただけで再び解散しました。


 日本では、1994年にドラマ「この愛に生きて」(出演:安田成美、岸谷五朗、豊川悦司)の挿入歌として使われ、リヴァイヴァル・ヒットしたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


 しかし昔の曲ばっかり聴いているからいつまでたっても先端の音楽に追いつけないんでしょうかね~(汗)。あ、でもこれから買ったばかりのアヴリル・ラヴィーンのアルバムを聴いてみます(^^)。


     
     『The Best Of Bread』


[歌 詞]
[大 意] 
もし一枚の絵で千の言葉が描けるなら
なぜぼくは君の絵が描けないんだろう
言葉に出しても表せない ぼくが知ってる君のこと

もし一つの顔で千の船が帆をあげるなら
ぼくはどこへ行ったらいいんだろう
君以外に心の拠り所はない ぼくに残されているのは君だけだ

そして生きたいという欲望が枯れ始めたら
君はぼくの元にやって来て自らぼくの上に降り注ぐ

もし人が一度にふたつの場所にいられても
ぼくは君といっしょにいるだろう
今日も明日も 君のかたわらにずっと

もし万が一地球の自転が止まったら
ゆっくり回って止まったら
君と一緒に最期の時を過ごすだろう
そしてこの世の終わりがやってくると

一つずつ星はすべて消え去って
そして君とぼくはただ遠くへ飛んで消えていく



イフ/If
■歌・演奏
  ブレッド/Bread
    デヴィッド・ゲイツ/David Gates(vocal,bass,guitar,keyboards,violin,viola,percussion)
    ジェイムス・グリフィン/James Griffin(vocal,guitar,keyboards,percussion)
    ロブ・ロイヤー/Robb Royer(bass,guitar,flute,keyboards,percussion,recorder,backing-vocals)
    マイク・ボッツ/Mike Botts(drums,percussion)
■収録アルバム
  神の糧/Manna (1971年)  
■シングル・リリース
  1971年3月21日
■作詞・作曲・プロデュース
  デヴィッド・ゲイツ/David Gates
■チャート最高位
  1971年週間チャート アメリカ(ビルボード)4位、アメリカ(ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・チャート)1位
  1971年年間チャート アメリカ(ビルボード)61位


ブレッド『イフ』



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スターダスト (Stardust)

2008年05月05日 | 名盤
 

スターダスト[STARDUST]  
■2003年
  ☆岸ミツアキ(pf)
  ☆ピーター・ワシントン(b)
  ☆グラディ・テイト(dr)
試聴はこちら
                  
  

日本ではスタンダード・ジャズなどと呼ばれている、
「アメリカン・クラシック・ポピュラー・ソングス」に、
愛情を注ぎ、積極的に演奏し続けているのが、
ジャズ・ピアニスト 岸ミツアキさんです。
故・藤岡琢也さんが岸さんの大ファンだったことは有名ですね。


ジャズでは楽曲を
即興演奏(アドリブ)の素材として
使う場合もとても多いですが、
岸ミツアキは、素材をあくまで歌曲として捉え、
原曲の良さを生かしながら、
ピアノで大事に歌いあげようとしています。


「STARDUST」は、
レッド・ガーランド(pf)生誕80周年にちなむ
トリビュートという一面もあるアルバムです。
「スターダスト」や「フォギー・デイ」などの
名曲もたくさん取り上げられています。


軽快なスウィング感がとても心地よいピアノですね。
タッチはあくまで優しい。
バラードでは意識的に派手さを抑えた感じがしますが、
それが却ってゆとりと渋さを生んでいる気がします。


小粋なリハーモナイズや遊び心のあるアレンジは、
おなじみの名曲に今までと違った光沢を与えています。


     


彼のステージは楽しいです。
見事な演奏はもちろん、
関西出身だけに、軽妙なトークも見どころ(聴きどころ?)。


ちなみに彼の奥方である古閑みゆきさんも、
とってもステキなジャズ・シンガーなんですよ


このアルバム、夜中に聴くなら
ワインかカクテルが似合いそうです。


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ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー (Don't Dream It's Over)

2008年05月04日 | 名曲

 


 もう10年くらい前になると思うけれど、当時わりと仲の良かったKちゃんに、「これいいよ! 絶対オススメだよ」と言われて借りたCDがありました。
 なかでもKちゃんが、「ミナギさん、あたし落ち込んでるときにこれ聴いて精神的に解放されたのよ」と強く推してくれた曲がありました。
 確かに心地良いグルーブ感と浮遊感は気持ちを楽にしてくれるし、メロディは素晴らしくポップで、しかも泣ける。


 気に入った (・∀・)!


 ・・・んだけれど、なぜか録音しておくの忘れてまま、返しちゃった。
 ま、いいか。また借りればいいよな~
 と思っているうちに月日は川のように流れてゆく・・・
 


 そうこうしているうちに、Kちゃんは結婚して遠くに行ってしまった。
 ぼくは、その頃には、その曲の記憶すらカスカなものになっていたのだけど、ある日、何かの拍子にその曲を思い出してしまったんです。
 といっても、ごくごく一部。まるっきり断片。
 「ヘイ ナウ、ヘイナウ、なんと~か~オーバー」ってとこだけなんです。
 しかも、タイトルもバンド名も忘れてしまってるので、尋ねようもないし。
 そういう曲に限って、「聴きたい聴きたいもういっぺん聴きたい~」という欲求がつのるんですね。


 そしてそのまま、また数年が経ったある日のこと。
 FMを聴きながら運転していると、男声と女声の違いはあるが、おおっ!、これはあの曲のメロディだっっっ!! 曲が終わったら、DJがタイトルを言う可能性があるな。これは聞き逃さないようにしなければっ…


 耳に全神経を集中(運転中にアブネーな…)します。
 曲が終わりました。
 集中力オッケー、ヒアリング準備オッケー、記憶力スタンバイオッケー!

 さあDJがしゃべり始めたぞ。
 「ただ今お届けしたナンバーは・・・ブォー××のーーー・・・イッツ××ーーーでした・・・ーーーーーーーーーー

 対向車のダンプのエンジン音のせいで聞こえん・・・(´Д`;)


 そしてそれ以後つい先日まで、ついにその曲の断片すら聞くことはありませんでした。


 話は飛ぶけれど、この間レンタルCDショップに行ったんです。オムニバスのものを何枚か借りて、MDにダビングしてました。
 ん~?なんだかこれは聞き覚えがあるようなメロディ・・・

 あの曲じゃないかっっ!
 (T▽T)


 タイトルもバンド名もなーんにもわからないから、検索しようがなかったんですよ。CDのライナーノートを見ると、バンド名は「シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー」でした。


 そして、オリジナルを演奏しているグループと曲名は、
クラウデッド・ハウスの、「Don't Dream It's Over
だ、とライナーに書かれてあったんです。


     
     クラウデッド・ハウス


     
     シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー


 この曲がヒットしたのは1986~87年。そしてクラウデッド・ハウスの代表曲でもあるんですね。でもその頃には、ぼくはロックから遠ざかっていて、ジャズばかり聴いていた頃だったから、当時の洋楽にはあまり詳しくないんです。


 でもやっと、約10年の月日を経て、胸のつかえが取れました。
 うれしい~~!!
 



Crowded House 『Crowded House』 (1986年)



[歌 詞]
[大 意]
内にも自由があり 外にも自由がある
紙コップで洪水を受け止めてみるんだ
前方で戦争をしている 戦いとは負けることもある
けれど道の終わりは決して見えない
君が僕と旅を続ける限り

ヘイ ナウ ヘイ ナウ 夢はもう終わった
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 世界が争いを始めると
奴らがやって来て 僕らの間に壁を作る
でも僕らは知っている 奴らが負けることを

今 僕は自分の車を押しながら歩いている
屋根に穴が空いてしまったんだ
持てるがゆえに疑惑を抱く僕 でも根拠はない
今日の新聞には戦争と浪費の物語
でも君はすぐにTV欄

今再び僕はドラムのリズムに合わせて歩いている
そして君の心の扉まで あと何歩か数えている
屋根を陰らせる影だけが 自由と安息を知っている

ヘイ ナウ ヘイ ナウ 夢はもう終わった
ヘイ ナウ ヘイ ナウ 世界が争いを始めると
奴らがやって来て 僕らの間に壁を作る
奴らを絶対に勝たせちゃいけない




ドント・ドリーム・イッツ・オーヴァー/Don't Dream It's Over
  ■歌・演奏
    クラウデッド・ハウス/Crowded House
  ■シングル・リリース
    1986年10月20日
  ■収録アルバム
    クラウデッド・ハウス/Crowded House
  ■作詞・作曲
    ニール・フィン/Neil Finn
  ■プロデュース
    ミッチェル・フルーム/Mitchell Froom
  ■録音メンバー
   ☆クラウデッド・ハウス/Crowded House
    ニール・フィン/Neil Finn (lead-vocal, guitar)
    ニック・セイモア/Nick Seymour (bass)
    ポール・フェスター/Paul Hester (drums)
    ミッチェル・フルーム/Mitchell Froom (keyboards)
  ■チャート最高位
    1986年週間チャート アメリカ(ビルボード)2位、イギリス27位、オーストラリア8位
    1986年年間チャート アメリカ(ビルボード)13位、オーストラリア54位
    1996年週間最高位 イギリス25位 

  --------------------------------------

  ■歌・演奏
    シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー/Sixpence None The Richer
  ■シングル・リリース
    2003年
  ■収録アルバム
    ディヴァイン・ディスコンテント/Divine Discontent(2002年)
  ■プロデュース
    ロブ・カヴァロ/Rob Cavallo
  ■録音メンバー
   ☆シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー/Sixpence None The Richer
    リー・ナッシュ/Leigh Nash (vocal)
    マット・スローカム/Matt Slocum (guitar,keyboard)
    ショーン・ケリー/Sean Kelly (guitar)
    ジャスティン・キャリー/Justin Cary (bass)
    ジェリー・デイル・マックファーデン/Jerry Dale McFadden (piano, organ, mellotron)
    ロブ・ミッチェル/Rob Mitchell (drums, percussion)
  ■チャート最高位
    2003年週間チャート アメリカ(ビルボード)78位 
 

Crowded House『Don't Dream It's Over』 Live at Sydney Opera House       



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素顔のままで (Just The Way You Are)

2008年05月03日 | 名曲

 
 ライブではこの曲を演奏することがしょっちゅうあるので、そのために改めてじっくり聴いてみたのですが、、、


 本当にいい曲ですねぇ~。。。


 ジャズのスタンダード・ナンバーの持つ良さと、新しさが同居しているので、ジャズ畑のひとにも、ポップス畑のひとにもよく取り上げられています。
 エレクトリック・ピアノの夢見るような響き、フィル・ウッズによるとろけるようなサックス・ソロ、優しくなにかを訴えかけているようなビリーの歌、どれをとっても極上のポピュラー・ソングですね。


     

        
 ビリーにふたつのグラミー賞をもたらしたこの曲、録音し終えた時は、
「まぁ、こんなもんでいいんじゃない?」
という、とってもアバウトな感じだったそうです。
 前の奥方に捧げたものだっただけに、一時はステージで歌われなくなっていたみたいですね。


     


 典型的なラブ・ソングです。歌詞の内容は「現代版マイ・ファニー・ヴァレンタイン」っていう感じ。
 「ぼくのためにイメージ・チェンジしなくていいんだよ。服だって、髪型だってそのままでいいんだ。今の君だから好きになったんだよ」なーんて、こういうふうに真顔でささやかれると、やっぱり女性ってウットリしちゃうんでしょうね。
 でも、青春時代を過ぎた今のぼくには、こういうことを口に出すのはかなり照れがジャマしそうだな~。でも、そんな気持ちで胸をいっぱいにしたこと、かつてはありましたよ。



     


[歌 詞]
[大 意]
ぼくを喜ばせようと思って
イメージ・チェンジなんてしないでおくれ
今までの君で ぼくは満足だよ
ありふれているから
飽きられてしまうなんて思っちゃだめだよ
どんな時だって 君を離しはしない
ここまで来たぼくたちだもの
楽しい時を受け入れてきたぼくさ
つらい時だって こころよく受け入れよう

最新流行の服なんて着ないでおくれ
髪の色も変えなくていいんだよ
口には出して言わないかもしれないけれど
いつも 君のことを想っているのさ
気のきいた会話なんていらないよ
疲れるだけだもの
気軽に話せる相手がほしいんだ
今のままの君がほしいんだよ
君がいつまでも
昔のままでいてくれたらそれでいいのさ
ぼくが君を信じているのと同じように
ぼくのことを 信じてほしいんだ
愛しているよ ずっと永遠に 心から きみに誓う
これ以上 深く愛せないくらいさ
今のままの君が ぼくはほしいんだ



素顔のままで/Just The Way You Are
■シングル・リリース
   1977年9月 
■作詞・作曲
   ビリー・ジョエル/Billy Joel
■プロデュース
   フィル・ラモーン/Phil Ramone
■歌・ピアノ
   ビリー・ジョエル/Billy Joel
■収録アルバム
   ストレンジャー/The Stranger (1977年)
■チャート最高位
   1978年週間チャート  アメリカ(ビルボード)3位(1978.2.18)、アメリカ(ビルボード・イージー・リスニング)1位、イギリス19位
   1978年年間チャート  アメリカ(ビルボード)17位
   1979年グラミー賞  最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞
■録音メンバー
   ビリー・ジョエル/Billy Joel (vocals, piano)
   ダグ・ステグマイヤー/Doug Stegmeyer (bass)
   リバティ・デヴィトー/Liberty DeVito(drums)
   リッチー・キャナタ/Richie Cannata (sax, flute, clarinet, organ)
   スティーヴ・カーン/Steve Khan (guitar)
   ハイラム・ブロック/Hiram Bullock (guitar)
   ヒュー・マクラッケン/Hugh McCracken (guitar)
   スティーヴ・バー/Steve Burgh (guitar)
   リチャード・ティー/Richard Tee (electric-piano)
   ラルフ・マクドナルド/Ralph MacDonald (percussion)
   フィル・ウッズ/Phil Woods (sax solo)



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スピーク・ライク・ア・チャイルド (Speak Like A Child)

2008年05月02日 | 名盤

 
 ついこの間CDショップを覗いたら、ジャズ・コーナーの売り上げベスト10の棚にハービー・ハンコックのグラミー受賞作「リヴァー」があったんです。買おうかどうしようか考えながら他の商品を見ていると、目に飛び込んできたのが、同じくハービーの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」のジャケットです。
 ハービー・ハンコックは好きなミュージシャンでもあるし、どちらにしようか迷ったんですが、アコースティックなハービーが聴きたかったので、「スピーク~」をレジへ持って行きました。


 薄暮の中でキスをする恋人同士の写真が使われているジャケットがステキです。このふたりは、ハービーと恋人時代の現夫人なんだそうですね。
 このアルバム、少年時代との決別をコンセプトにしたアルバムらしいです。


     


 ピアノ・トリオ+ホーン・セクション3人のセクステット編成になっていますが、管楽器は時折りテーマを演るほかはバッキングに徹しています。管楽器は、基本的にはピアノ・トリオの音飾として使用されている感じで、その音色もとてもまろやか。フリューゲル・ホルン、バス・トロンボーン、アルト・フルートという組み合わせは、ホーン特有の金属的な響きが抑えられていて、とても耳馴染みが良いと思います。こういう編成からもハービーのセンスの良さが窺えますよね。
 管楽器群はソロこそ取りませんが、サウンドの組み合わせや凝った音使いのアレンジが相まって一種浮遊感の漂う不思議なムードを醸し出しています。これがハービーのピアノに彩りを添えているように思うんです。
 

 アルバムから漂ってくる落ち着いた雰囲気が心地よいですね。
 美しく柔らかいホーン・アンサンブル、スウィンギーなベースとドラムス、リリカルなハービーのピアノ。
 タイトル・チューンのほか、「ライオット」や「ソーサラー」などの名曲が収録されていて、ハービーの作曲者としての資質の高さも垣間見えます。
 ハービーのピアノはとてもリリカルでありながら思索的。決して甘さに流されておらず、爽やかでクール。ベタつかず、知性とちょっとしたシャレっ気みたいなものを感じるのです。


 「ライオット」は現在に至るまでのハービーの重要なレパートリーです。マイルス・クィンテットの1967年作のアルバム「ネフェルティティ」に収められているのが初演です。サスペンス・タッチの簡明なテーマに続き、ピアノが颯爽と弾き始めます。とても躍動感のあるナンバー。


 タイトル・チューンの「スピーク・ライク・ア・チャイルド」は、バラード系のボサノヴァ。黄昏時から夜の濃紺に移ってゆくジャケット写真の魅力そのものが現れている緩やかな曲です。


 「ソーサラー」はマイルス・デイヴィスの同名アルバム(1967年)が初演。ここではピアノ・トリオで演奏されています。「ソーサラー」(邦題:魔術師)とはハービーがマイルスに親しみを込めてつけたあだ名です。このアルバムでは、ハービーの饒舌で緊張感のあるプレイが爽やかに響き渡っています。


     
 
 
 「ファースト・トリップ」はロン・カーター作。ピアノ・トリオでスウィンギーに演奏されています。ロンの息子が初めて学校に通うことになった日の様子を表現したものだそうです。
 「トイズ」「グッドバイ・トゥ・チャイルドフッド」は、ともに巧みに計算されたブラス・アンサンブルの中から現れるハービーのピアノがとてもしっとり浮き上がってくる感じ。


 ピアニストとしてだけでなく、コンポーザー、アレンジャーとしてのハービーの存在価値を際立たせた作品だと言えるのではないでしょうか。新しい音を生み出そうとする気概のようなものも伝わってくる気がする新鮮なアルバムだと思います。 エレクトリックなハービーもカッコ良いのですが、こういったアコースティックなハービーの音楽もぼくは好きですね~。



◆スピーク・ライク・ア・チャイルド/Speak Like a Child
  ■演奏
    ハービー・ハンコック/Herbie Hancock (piano)
    -----------------------------------------------
    ロン・カーター/Ron Carter (bass)
    ミッキー・ローカー/Mickey Roker (drums)
    ジェリー・ドジオン/Jerry Dodgion (alto-flute)
    サド・ジョーンズ/Thad Jones (flugelhorn)
    ピーター・フィリップス/Peter Phillips (bass-trombone)
  ■リリース
    1968年
  ■録音
    1968年3月6日・・・①②③、9日・・・④⑤⑥
  ■プロデュース
    デューク・ピアソン/Duke Pearson
  ■レーベル
    ブルー・ノート/Blue Note
  ■収録曲
   A① ライオット/Riot (Hancock)
    ② スピーク・ライク・ア・チャイルド/Speak Like a Child (Hancock)
    ③ ファースト・トリップ/First Trip (Ron Carter)
   B④ トイズ/Toys (Hancock)
    ⑤ グッドバイ・トゥ・チャイルドフッド/Goodbye to Childhood (Hancock)
    ⑥ ザ・ソーサラー/The Sorcerer (Hancock)
  ■チャート最高位
    1968年週間チャート アメリカ(ビルボード)・トラデショナル・ジャズ・チャート14位、日本(オリコン)279位
 

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ピアノを弾くネコ

2008年05月01日 | ネタをたずねて三千里
 
 最近アメリカのショウビズ界で大きな話題になっているのが、ピアノを演奏する猫“Nora(ノラ)”です。すでにかなりの人気を集めているそうです。
 軽快な手さばきで鍵盤を叩くピアノ・キャット“ノラ”。ノラはアメリカ・フィラデルフィアでピアノ教室の講師を務めるベッツィ・アレキサンダーさんが飼う4歳のアメリカン・ショート・ヘアーです。ピアノの前に座り演奏する姿が動画共有サイト「You Tube」上で話題となり、各メディアに取り上げられるなど、今そうとうな注目を集めているらしいです。


 ニュージャージー州のアニマル・シェルター(保護施設)からベッツィさんに引き取られたノラは、自宅でピアノを演奏する姿を真似てか突然ピアノを弾くようになったのだそうです。今では生徒と共に連弾もしているようです。全身を使ってピアノを奏でるその姿は、ネコ好きにとってはたまらないでしょうね。
 ベッツィさんはノラの音楽的才能を確信しているということです。


 既にノラが奏でた音楽はCD、DVD化されており、公式サイトではカレンダーやポスター、バッグにマグカップなどのグッズ販売も行われています。


 動画を見てみると、「ピアノを弾く」というより、「ピアノと戯れている」といったほうがいいみたいです。
 ノラは、「ピアノという物体」を手で押すと音が出るのを学習して、ピアノで遊んでいるんでしょうね。
 ノラの「音楽的才能」はともかく、無心にピアノを相手にしている姿、やっぱりカワイイですね。




ノラの演奏#1



ノラの演奏#2


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