ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

第13回高槻ジャズストリート2011

2011年05月07日 | ライブ
 

 慌ただしかった四月も終わり、待望のゴールデン・ウィークです。おおむね好天で、気持ちの良い休日を過ごしています。休み前はテンションがかなり下がっていたのですが、いろんなことから解放されて少し落ち着いたかな。
 

 さて、あちこちのブログで取り上げられていますが、ぼくも行ってまいりました。高槻ジャズストリート。5月3~4日の2Daysでした。
 高槻ジャズは、日本でも屈指、というよりも、市民の手作りフェスとしては世界に類を見ない規模のジャズ・フェスティバルです。今年のエントリーは実にのべ577ユニット。観客動員は、昨年がなんと約12万人。今年はそれを上回る人出だったらしいです。
 今年は、いつも声をかけてくださるみゆきさん(pf)と、ひそかに注目している河村恭子さん(vo)が出演する3日に聴きに行く予定でした。しかし当日、高槻駅で頂いたパンフレットを見ると、知り合いのミュージシャンや聴きたいバンドが他にもい~っぱいじゃないですか!


 【5月3日に聴いたユニット】
☆White Cats(みゆきpf ほか)…BARピアマータ
☆ラプソディ&ブルース(加藤英紀sax、三浦敦子pf、佐瀧浩一g、藤村竜也b、大木優drs)…JKカフェ
☆Z.E.N Plus(三島茂vo/g、田近"アントニオ"憲三b、色川ゆうぞうdrs、金谷祐希tp、神林洋子as)…姉妹都市センター
☆ボンビ柿本+星野正生トリオ(星野正生pf、田代泰之b、柿本秀明drs)…高槻現代劇場文化ホール3F
☆河村恭子トリオ(河村恭子vo、塩本彰g、荒玉哲郎)…総合市民交流センター8F
☆SKY END(東かおるvo、ジェシー・フォレストg、牧千恵子pf、萬恭隆b、ラリー・マーシャルdrs)…JKカフェ


 JR高槻駅の改札を出ると、ジャズフェスのTシャツを着たボランティア・スタッフがお出迎えです(^^)。「街全体がライヴ会場」なんだ、というのを実感しました。まるで鶴橋駅のホームが焼肉の香りで満ちているのに等しい、というか・・・(例えがヘン?・・・^^;)


     
     JR高槻駅


 みゆきさんは絵画教室をも主宰している多才な方です。実はこの高槻ジャズがデビュー戦。初々しい熱演がとてもさわやかでした。ジャズ好きの旦那様に後押しされて、日々奮闘しています。


     
     演奏中のWhite Cats @ピアマータ

     
     BARピアマータの外観


 自分のパートということもあって、とくにベースに注目していたんですが、聴く人聴く人みな素晴らしいプレイヤーばかりでした。もう危機感覚えまくりです。
 ボンビさんのユニットはいつもながら、ゆとりがある、というか、楽しめる、というか、温かいステージでした。移動があったので全部は聴くことができなかったのが残念です。
 河村恭子トリオがこれまた素敵。ぎっしりの客席を歌が包んでゆくのが分かります。終演後は、当分他の音楽を耳に入れたくない気持ちにさせられた、記憶に残したいステージでした。


     
     ラプソディ&ブルース(加藤英紀sax、三浦敦子pf、佐瀧浩一g、藤村竜也b、大木優drs)@JKカフェ

     
     Z.E.N Plus(三島茂vo/g、田近"アントニオ"憲三b、色川ゆうぞうdrs、金谷祐希tp、神林洋子as)@姉妹都市センター

     
     ボンビ柿本+星野正生トリオ(星野正生pf、田代泰之b、柿本秀明drs)@高槻現代劇場文化ホール3F

     
      総合市民交流センター8Fステージ



 心地良い余韻に浸りながらも、「自分もやらねば」という刺激を受け、楽器を触りたくていったん自宅に帰ったものの、翌朝目覚めたら真っ先に「今日も行きたい」との思いを感じてさっさと身支度です(^^)
 練習はいつでもできるけれど、高槻ジャズは今日でおしまいだもんな~。
 というワケでとっとと新幹線に飛び乗りました。


 【5月4日に聴いたユニット】
☆三浦、田代Duo(三浦敦子pf、田代泰之b)…り'あさ
☆戸田裕美&スペシャルユニット(戸田裕美vo、竹下清志pf、三原脩b、田中ヒロシdrs、田中洋一tp)…総合市民交流センター8F
☆森川奈菜美カルテット(森川奈菜美vo、フィリップ・ストレンジpf、荒玉哲郎b、ラリー・マーシャルdrs)…総合市民交流センター8F
☆金谷こうすけBAND(金谷こうすけpf、中嶋明彦b、岡野正典drs、宮藤晃妃vo、カニvo)…高槻現代劇場文化ホール2F


 天気も良いし、なんだかウキウキで高槻入りです。まずは三浦&田代デュオでスタート。もう理屈抜きで音に浸れます。三浦あっちゃんは3月にも手伝って頂いたし、夏以降も共演の予定があるんですが、こんなピアニストと一緒に音を出せるのはほんとうにベーシスト冥利に尽きます(^^)
 続いて戸田裕美スペシャルユニット。飛び入りでピアニカを持った岸ミツアキさんが登場するというサプライズもありました。とにかく満席の会場が湧きっぱなしの、感動すら覚えるステージでした。
 そして森川奈菜美カルテットです。バックのフィリップ・ストレンジ・トリオは絶対に聴きたかったのですが、期待以上でした。もはや「演奏」というより、「表現」なんです。四人が造り出す研ぎ澄まされた空気感からは、たっぷり刺激を受けました。
 4日のラストは金谷BAND。ぼくのかつてのベースの先生である中嶋明彦さんが参加しているので、演奏を聴くつもりで会場へスタスタ歩いていたら、偶然にもご本人に遭遇(^^)。ピアノの金谷さんのオリジナルな世界も体験できて、満ち足りた気分で高槻をあとにしました。


     
     「り'あさ」のステージ。三浦さんが支度中。

     
     「り'あさ」の外観

     
     金谷こうすけ(pf)&中嶋明彦(b)。本番前に軽くブルースでサウンド・チェック。    


 
 とっても楽しい二日間でした(^^)。
 これだけ素晴らしいミュージシャンがたくさん出演している、貴重なジャズフェスですが、台所事情は厳しいみたいです。ずっとこのイベントが続いてほしい、と思っている人も多いはず。また来年もお邪魔して、協力しつつ楽しませて頂こうと思います。
 高槻ジャズストリートYeah~~!




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コメント (2)
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