ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

2018年11月のライブ予定

2018年10月29日 | 演奏スケジュール
                              ♪秋の空気、秋の色合いが日ごとに濃くなってきます。通りがかった吉備中央町の夕方。


【Live Information】



 11月2日(金)① 
  宵まちクレド
  クレド岡山 1Fふれあい広場
 (岡山市北区中山下1-8-45 tel 086-212-2525)
  ♪山科賢一(piano)、秋山もへい(sax)、 皆木秀樹(bass)
  【料 金】無料
  【演 奏】18:00~19:30


 11月2日(金)② 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 11月3日(土)
   倉敷ジャズ・ストリート 
   12:00~  倉敷物語館  ♪美淋つゆ子(piano)、秋山もへい(sax)、まいける冨岡(drums)、皆木秀樹(bass)
   13:00~  倉敷物語館  ♪古山修(guitar)、秋山もへい(sax)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(11/3~11/4の通しチケット)


 11月8日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪皆木秀樹(bass) ほか
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 11月17日(土)
  総社サントピア岡山総社
 (総社市秦1215 tel 0866-95-8811)
  ♪山科賢一(piano)、河本ゆり(violin)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】
  【演 奏】


 11月18日(日)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass) 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:30~ (2回ステージ)


 11月25日(日)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass, piano) 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:00~ (2回ステージ)


 11月28日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可




 


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客席からのSound

2018年10月10日 | 価値観
【Live Information】


 先日、不定期でライブも行っているとあるお店の店主と話をしていた時のことです。
 ちょっと改まった感じで「ライブの時に写真を撮られて気にならない?」と尋ねられました。聞くと、「お客さまから、『せっかく聴いているのにシャッター音が気になる』という声をいただくことがあって、どうしたものかと考えているところ」なんだそうです。
 また、別のあるお店での出来事ですが、「演奏が聴こえないくらい大声でしゃべったり、演奏中に演奏者の譜面台を倒しながらトイレへ行ったりした酔客がいて、とても困った」という話も聞きました。
 自分にもとくにたいした見識があるわけではありませんが、「ステージに上がる側」「客席で聴く側」の両方を経験している身としては、以下のようにに思ってます。
 
 
 まず写真について。
 演奏中に写真を撮られることについては、自分が神経質な部類だという自覚があるにもかかわらず、不思議と気になりません。あるとすれば、「カッコよく撮ってもらわねば」という自意識過剰に陥って自滅するくらいですwww(これはもちろんぼくの自己責任
 とくに斬新な方法ではないですが、演奏中に撮影するにあたっては、
 
 
①盛り上がる曲・音量の上がる場面でシャッターを押す。
②バラードや、静かな部分では撮らない。どうしても撮りたい時はiPhoneなどの無音カメラアプリを使う。
③フラッシュについてですが、事前に「フラッシュはご遠慮ください」とアナウンスするミュージシャンは意外にいます。フラッシュはOKが出ている時以外は使わないほうが無難でしょう。ただし、自分たちミュージシャンの気が散る、という理由ではなく、他のお客さんへの気遣いであることもあるので、主催者やミュージシャンに事前に確認すればいいと思います。
 
 
 ということなどに留意すればいいのではないでしょうか。
 もちろん主催者側にあらかじめ撮影の可不可を確認して、という前提でですが。
 演奏者にとっては、写真を撮っていただけるということはPRにもなるし、いろんなメリットがあるので有り難いことなのです。
「いつも気遣って撮影しているんだけど、きょうはとくに神経質すぎる人が隣にいた」などいろんなケースがあるので簡単には言いつくせませんが、 「他にもお客さまがいらっしゃる」ことを意識に置いておけば大丈夫だと思います。また逆に「撮影を楽しんでいる方もいらっしゃる」人もおられることを許容するのも大事です。
 結局、「お互いさま」ということではないでしょうか。
 
 
 

 次に演奏中の大声のおしゃべりについて。
 いろんな場合がありますが、ここは「今夜はライブである」ことを前提に営業しているお店について述べてみます。
 簡単に言えば、生演奏を聴くのは映画館や美術館などと同じで、「不特定多数の方が集まる公共の場」で「お金を払い」「自分の時間を使って」楽しむことにほかなりません。演奏を聴かずに大声でしゃべり続け、他のお客さまに演奏が聴こえづらい状況を作る方は、「どうぞお帰りください」あるいは「来てもらわなくても構いません」と言われても仕方がないのです。(もちろん「よう喋る1000円札やなw」的な受け取り方もアリですwww)
 または演奏者が一瞬でも演奏を中断せざるをえなかったり、演奏を躊躇しそうになるような行いをする方も同じです。
 程度はお店の方の物差しで判断すればいいと思います。
 もしぼくが客席にいれば、「うるさいから出ていってくれ」と、優しくですが言います。
 だってふつうはお金を払った見返りに商品などを受け取るわけですからね。演奏をじっくり楽しみたいのに騒音で台無しにされるわけですから。買った物を台無しに(例えば壊されたり)されたら弁償してもらうのと同じです。
 もうひとつ言えば、そういう迷惑な人を許容すると、その類友が集まってくるようになります。そしてちゃんとした方はお店からは離れていくでしょう。
 
 
 ただし、客席に無言の行を強要している訳ではないのです。ホールとは違い、飲んだり食べたりしながら、盛り上がれば「Yeah!」と言いながら、そして演奏者の息遣いを感じながら、くつろいで演奏を楽しめるのがジャズ・クラブのいいところなのですから。
 要するに、自分だけがその場にいるのではないこと、他にも楽しみに来ている方がおられる、ということは忘れずにいましょう、ということですね。
 
 
 ついでに追記。
 地元の人ですが、ステージへ上がる身、あるいは演奏する側(上手いとか下手とか関係ない)でありながら、ステージで他の方が一生懸命演奏しているのに客席で始終しゃべり続け、笑い続ける人を何度か見ています。こういうのは論外です。同じミュージシャンに敬意を持てないのかな。自分まで恥ずかしくなります。
 
 

 当たり前のことを、読みようには上から書いているようにも見えるでしょうが、そのあたりはお許しください。(もともとエラそうな人間なのです(^^;))
 あくまで私見です。いろいろな価値観があるのを分かっているうえで書いてみました。


 
 


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ザ・ヒロシ・トリオ with 新井雅代 @岡山壱番館

2018年10月09日 | ライブ
【Live Information】

 
 
 関西屈指のドラマーのひとりである田中ヒロシさんが、リーダー・アルバムをリリースしたのを記念して、ツアーを行いました。
 田中ヒロシさんといえば、2007年の第44回なにわ芸術祭ジャズ部門・第15回中山正治ジャズ大賞を受賞、岸ミツアキさんとの数々の海外公演でも知られている名ドラマーです。かつて、来日したアート・ブレイキーが急病となった時には、急遽一週間の代役を務めて絶賛されたのは有名な話です。


 セット・リストはジャズのスタンダード・チューン主体でした。
 トリオのメンバーがみな、楽器を通じて歌う歌う。
 バップの香りに満ちているサウンドには血が通っているような温かみがあり、ジャズの楽しさを存分に味わうことができました。
 ジャズが敬遠される理由のひとつに「わからない」というのがありますが、ソロ、フィル・イン、バッキング、どれをとっても伝わってくるもの、迫ってくるものが大きく、説得力に満ちていたように思いました。





 ピアノの志水さん、ベースの光岡さんは、現在関西を中心に引っ張りだこのミュージシャン。このふたりは「ハード・バップ研究会」で日々研鑽を積んでいます。もちろんバップだけではなく、幅広い音楽性を持っていて、ちゃんと自分の「歌」を歌っています。
 実力派ボーカリスト新井雅代さんの存在感の大きさ、中味の濃い歌も相変わらずです。
 声量、抑揚の付け方、ダイナミックなスキャットなどなど、実力的にも素晴らしいことを改めて感じました。
 4人のメンバーがそれぞれに音で意思を伝え合い、瞬時に反応し、作り上げていく様を見る(聴く)のも楽しく、あっという間の2セットでした。


 

 
 いわば百戦錬磨のベテランのヒロシさん、新井さんの音楽観に、光岡さん、志水さんが新鮮な感性を持ち込んでしっかり練り上げたサウンド、とでも言ったらいいのかな。
 とても楽しく、素晴らしいライブでした。
 




2018年9月28日(金)
・田中ヒロシ(drums)
・志水愛(piano)
・光岡尚紀(bass)
・新井雅代(vocal)









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木畑晴哉、萬恭隆 & 森下啓 @岡山喫茶壱番館

2018年10月07日 | ライブ
【Live Information】


 木畑晴哉さんは、関西在住のジャズ・ピアニスト。
 日野皓正さんのグループに加入していたこともある、関西でも指折りのピアニストです。
 たまたまぼくの友人が木畑さんの友人だったり、以前関西のあるボーカリストから「木畑さんのピアノ、めっちゃええよ~」と聞いていたりで、いつかは木畑さんのライブに行ってみたかったんですが、念願かなって岡山で木畑トリオのライブを聴く機会に恵まれました。


 beautiful、そして cool。
 演奏というか、サウンドは終始緊張感に包まれていたのですが、こんなに柔和な「緊張感」もあるんですね。
 知らぬ間にこのトリオの音楽に魅かれていて、気がつけば我に返る瞬間がないままライブが終わっていたほどでした。
 時計の針の進み方が早く感じられた、とても魅力のあるライブでした。


 


 木畑さんの演奏は、さながらペンがわりにピアノで自分の想いを綴っているような、存在感と美学に満ちた素晴らしいものでした。
 それを支える萬さんのベースは安定感抜群。終始堅実にグルーブし続けていました。
 木畑さんに自由に弾いてもらいたい、そのためにはまずしっかり4ビートのラインをウォーキングし、しっかりボトムを支える、という意識をはっきり持っていたように感じました。あとで木畑さんにその辺りを伺ってみると、やはり演奏の自由度が高まってやりやすい、という意味のことをおっしゃっておられました。
 ドラムの森下啓くんは、一、二度共演したこともあるので注目して聴いていましたが、さすがに関西の一流ミュージシャンとの共演を重ねて研鑽を積んでいるだけあって、さらなる成長を遂げているように思いました。


 気持ちが満たされた、とても素晴らしい演奏でした。
 木畑さんのピアノは、機会を作ってまた聴きに行きたいと思います。




 2018年10月6日(土)
 木畑晴哉トリオ @岡山壱番館
 木畑晴哉(piano)
  萬恭隆(bass)
  森下啓(drums) 
 
 





 


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トニー・モナコ、小沼ようすけ & ジーン・ジャクソン @岡山蔭涼寺

2018年10月02日 | ライブ

【Live Information】


 ハモンド・オルガンの音は大好きです。
 ハード・ロック、ファンク、R&B、ジャズ、ゴスペル。。。なんにでも合う。
 優しさ、激しさ、黒っぽさ、温かさ、それらすべてを包み込んだ音色だと思います。
 

 オルガン・トリオのライブに行ったことあったけ、、、いや、ないな~
 じゃ、行ってみようか。メンバーの組み合わせにも興味津々だし。
 と、いう理由もあって、トニー・モナコ、小沼ようすけ & ジーン・ジャクソンのライブに行ってまいりました。
 
 



 「炎のオルガニスト」の異名を取るトニー・モナコは、名前から察するに、ラテン系でしょうか。
 ステージに現れるや否やハイ・テンションで「Everybody Say Yeah~!♪」と客席をあおります。思いきり陽気で、とてもフレンドリーな感じ。
 演奏も、感情をほとばしらせながらのアツいものでした。
 ほとんど顔芸と言えるくらい表情の変化が豊かで、それはつまり自分の演奏に魂を込めているということに他ならないと思います。
 オルガンを、まるで声のように操り、多彩な音色を繰り出すのですが、ソロの流れの作り方や、盛り上げ方、テーマの歌い方、どこを聴いても圧倒的な存在感がありました。
 
 



 トニーは、あのジミー・スミスの弟子です。
 少し師匠についての思い出も語ってくれました。
 師の訃報を聞いた時のショックはとても大きかった、と。そして、その時に作った曲も披露してくれました。タイトルは「I'll Remember Jimmy」。チャーリー・パーカーの「Confirmation」のコード進行を借りて作った曲です。

 



 小沼ようすけは、いわずと知れた日本の音楽シーンを代表する名ギタリスト。ジャズに限らず幅広い音楽性を持っているコンテンポラリーなギタリストです。
 ブルースなんかを聴いていると、内なる自分から湧き出るものをギターで紡ぎ出しているかのようでした。
 トニーのバックにまわっている時のバッキングなんかも、とっても味のあるものだったと思います。
 また、演奏中にメンバーと目が合った時の笑顔がとても気持ち良さそうで、見ているこちらまで楽しくなります。
 




 ジーン・ジャクソンを初めて見たのは「マウント・フジ」のビデオの中でした。ハービー・ハンコック、デイブ・ホランドとのトリオで「カンタロープ・アイランド」を演奏していたのですが、そのグルーヴィーなドラミングは強烈に印象に残りました。
 ジーンも茶目っ気があって、トニーがセッティングに少し時間を使っている時に、「ショウショウオマチクダサイ」。トニーの準備が整うと、「オマタサシマシタ」と言って客席を笑わせていたのがカワイかったです。
ジーンの凄さはファンク系の曲でひしひしと感じました。なにせ聴いているぼくの勝手に体が動くんです。とにかく超ゴキゲン!、凄まじくグルーヴィー!
 なんとなく顔つきがつのだひろさんに似ていたような気がしたところにも親近感を覚えました。





 演奏前に、「写真撮影はOKです。動画の撮影も良識の範囲内でOKです。ただし(SNSにアップして)シェアすること」とのアナウンスがあって、客席から笑いと拍手が起きました。
 もちろんバンドのPRになるというメリットもあるからでしょうけど、お客さんみんなにより楽しんでほしいという旺盛なサービス精神を感じました。
 




  このトリオは、2011年の東日本大震災がきっかけ、というか、その時の安否を気づかう連絡がもとで生まれたそうです。
 音楽的コミュニケーションもきっと風通しが良いに違いない、そんなことも感じました。
 当たり前のことではありますが、三人とも自分以外の人の出す音にとても神経を張り巡らせているんです。その時その時にできうる限り最良の音を出そうとしているんですね。


 ライブは2セット。時にトニーの歌をまじえながらの実にアツいステージでした。
 最後は、熱烈なスタンディング・オベーション。
 ステージと客席が一体となった、フレンドリーで温かいライブだったと思います。
 





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