ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」・・・ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

テリー・キャス

2022年12月04日 | ミュージシャン

【Live Information】


 『イントロダクション』の加速してからの破壊力満点のソロ。
 『クエスチョンズ 67&68』の、ブラス群に縦横無尽に絡むドラマティックなギター。
 『フリー・フォーム・ギター』のフリーキーなギター・パフォーマンス。


 『イントロダクション』の冒頭のワイルドな「Hey there everybody !」。
 「Oh, Little one」という、愛に満ちた優しい歌声から始まる『リトル・ワン』。


 シカゴのオリジナル・メンバーにしてギタリスト兼ヴォーカリスト、テリー・キャスがシカゴの作品群に残した素晴らしい足跡の数々です。


     


 1980年代以降のシカゴはAORバンドというか、ポップス&バラード指向のバンドに転換してしまったとも言えますが、デビュー当時から1970年代前半にかけては「ブラス・ロック」というカテゴリーで語られるていました。
 分厚いブラス・アンサンブル、ハードなロック・サウンド、積極的に社会問題へ切り込んでゆく硬派な歌詞。
 シカゴのサウンドは、混沌としながらも創造的な風が吹き荒れていた1960年代の社会を象徴するような力強さを持っていて、まさにゴリゴリで熱気に満ちた「ブラス・ロック」を繰り広げていました。
 ぼくは、テリー・キャスは、そのシカゴ・サウンドを最も体現していたメンバーではないか、と思っているのです。


 テリー・キャスが最初に、そして強く影響を受けたのは、ベンチャーズのノーキー・エドワーズです。
 あのジミ・ヘンドリックスはシカゴのライブを聴きに行ってテリーのギターを目の当たりにし、「俺よりもうまい」と賞賛したという話が残っています。ちなみに、テリーとジミは、ふたりの共作アルバムを制作するというプランを持っていたと言われています。
 『イントロダクション』、『アイム・ア・マン』、『ポエム'58』そして、ジミのギターを彷彿とさせる『フリー・フォーム・ギター』。ファースト・アルバム『シカゴの軌跡』にはテリーの荒ぶる魂がぎっしりです。
 テリーのギター・ソロは、なんといっても切れ味が良くて、ワイルド。
 ほとばしるロック魂。押し寄せる熱い波。
 カッティングにしても、ソロにしても、ロックの醍醐味を明快に伝えてくれるのです。
 テレキャスターを主に使用しているんだと思うのですが、その独特の乾いたトーンにはアメリカン・ロックのエッセンスそのもの。
 一方でジャズ・ギタリストであるケニー・バレルやジョージ・ベンソンからも影響を受けているそうで、ヴォーカルの間を縫うように弾いている『ぼくらの詩』などからはジャズの香りが伺えます。


     


 ヴォーカリストとしてのテリーもとても好きです。
 その男っぽく、ソウルフルな声は、まさにロックそのもの。ブルージーな曲、ハードな曲にとてもマッチします。
 反面、『リトル・ワン』や『明日へのラヴ・アフェア』などのバラードで聴かれるテリーの歌声は、とてつもなく優しく、温もりがあります。
 よく人間の二面性について語られたりしますが、荒々しい人は必ずしも心まで荒々しいわけではなく、立派なことを言う人が立派なわけではなく、優しい物腰の人が必ずしも優しいわけではないんですね。
 テリーのギターや歌を聴いてみると、ハードな曲からは「野性的」で「エネルギッシュ」な部分を強く感じます。反面バラードなどからは「温かさ」「慈しみの心」のようなものをひしひし感じますね。ここらあたりの二面性がテリーの魅力だと思うんです。


 テリーは、1978年1月23日に拳銃の暴発事故のため、31歳の若さで死去しました。
 ガン・マニアだったテリーは銃の分解と組み立てが好きだったそうです。この日、精神的に疲れ切っていたらしいテリーは友人宅に行きましたが、その時も銃をいじっていました。やがて弾倉を抜いた状態の拳銃を頭に当て、友人に「弾倉は入っていないよ」と言いながら引金を弾いたのですが、1発だけ弾丸が拳銃内に残っていたのです。
 32歳の誕生日まであと8日でした。
 「もし」を考えることに意味があるのかどうか分かりませんが、「もし」テリーが事故死しなければ、どこに向かい、どんな音楽を創り上げたのか、興味がありますね。
 テリーのロック・スピリット、ハート、生き様などがブレンドされ、熟成された、「魂そのもの」が見えるような音楽を、そう遠くない未来に聴くことができたのではないかな、なんて勝手な想像をしているのです。
 テリー・キャスは、掛け値なしに、ぼくが大好きなギタリストのひとりです。


     

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縁は異なもの

2022年11月30日 | Weblog~雑記

【Live Information】


 きょうで11月も終わり。
 この時期耳にタコな言い回しですが、今年もあと1ヵ月、あっという間の1年でした。
 だからというわけでもないのですが、今夜は岡山市のジャズ・クラブ「インタリュード」へジャズを聴きに行ってきたんです。
 出演は、神戸でジャズを歌っているダイアン・リーンさん。
 共演するのは、松本加代子さん(ピアノ)、岸本寿男(尺八)さんです。


 ダイアン・リーンさん、ハートが温まるような、穏やかな雰囲気のステージでした。
 声質は耳に心地よく、安定した歌声は一日の疲れを解きほぐしてくれるかのよう。
 いつもは神戸周辺で活動されていて、ぼくと共通の知り合いミュージシャンもけっこういるんです。
 ダイアン・リーンさんのお顔は今夜はじめて拝見したんですが、実はぼくはダイアンさんのお嬢さんを存じ上げているんです。


     
 

 あれは2005年ですからもう17年も前のことなんですね。
 神戸の専門学校の学園祭で、ボーカル・コースの生徒さんたちと共演させていただいたんですが、その中にダイアン・リーンさんのお嬢さんであるちほさんがいたのです。
 その時のギタリストのSくんの結婚式でまたちほさんにお会いして、その時はいろいろお話しできた記憶があります。
 よく言われることですが、世の中どういう繋がりがあって、どう結びつくかわからないものですね。
 

 実は今夜のライブでダイアン・リーンさんとちほさんが母娘であることを知った、、、という劇的な話ではなくて、ちほさんから10何年ぶりに連絡があり、「11月30日は母が岡山でライブをするので、もしよろしければ」とのお知らせをいただいたんですね。
 ちほさんは、今は旦那さまの転勤で、なんとここ岡山県に住んでいるそうなのです。
 そしてお名前だけは存じ上げていたダイアン・リーンさんの歌をこうして目の前で聴くことができる。
 「縁は異なもの」という言葉がありますが、そういうことをふと感じた今夜でした。


     


 そうそう、「縁は異なもの」という邦題を持つジャズ・ナンバー(「What a Difference a Day Made」)もありましたね。
 

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2022年12月のライブ予定

2022年11月28日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。



12月2日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 上森"picci"一洋(guitar)、Natsue(percussion)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


12月3日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 名定澄子(piano)、Higemen(percussions)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


12月10日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


12月12日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


12月24日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)



※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。

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2022年11月のライブ予定

2022年10月30日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。



11月4日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


11月5日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 入江美佐子(piano)、Higemen(percussions)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


11月12日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


11月14日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


11月26日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、Higemen(percussions)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)ほか
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


11月27日(日)
  森の音楽会
  まんのう町 琴南の森
   香川県仲多度郡まんのう町造田855-1
   【出 演】 彩まじょりん(vocal, guitar)、Hot Club of Okayama(河原巧明guitar、安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin)with 皆木秀樹(bass)
   【料 金】 
   【演 奏】 13:30~13:50 彩まじょりん 
         14:00~15:00 Hot Club of Okayama & 彩まじょりん with 皆木秀樹



※岡山 GROOVYはしばらくお店がお休みとなります。



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机、父、約束

2022年10月25日 | 随想録
【Live Information】


 子どもの頃に怒って家から飛び出したものの帰りたくてたまらなくなって、でも家に帰ってドアを開ける勇気もなくて、暗い外をあてもなく歩いたことを、今でも夜道をひとり歩く時に思い出します。


 幼稚園の時、ひとつ違いの姉が小学校への入学祝いとして学習机を買ってもらったんです。
 抽斗がたくさんあって赤い椅子もついている、いかにも勉強したくなるような机でした。
 それまでぼくたちきょうだいが使っていた机は、抽斗がふたつの、正座して使うものでした。
 姉の新品の机を見たぼくの目は、きっとキラキラと輝いていたことでしょう。
 ところがぼくの机はなかった。


 父はいつだったか、「机を買う時は姉弟一緒に買ってやる」と言ったことがあったんです。
 その言葉を覚えていたぼくは怒り心頭に達し(^^;)、即座に家出を決行!(←ちなみにこの短気なとこも父譲りです)。
 最初は元気いっぱいで近くの公園などをウロウロしていたんですが、当然行くところもなく、お腹もすいてくるし、あたりはだんだん暗くなり不安が膨らんでくるしで、とりあえずノコノコ家へ帰ったんですね。
 でも玄関に入る勇気がないもんだから、裏口の壁にもたれて所在なさげにしていたら、ガラッ!と戸が開いて、父が出てきたんです。
 すごい剣幕でした。


 父は裏の物置きにぼくを引っ張って行き、柱にロープで縛りつけました。
 父はぼくに、「なんでこんな遅くまで外をほっつき歩いていた!!!」と怒鳴りつけます。
 頭ごなしに怒られたぼくはふてくされて返事もしません。
 父は父で激怒しています。
 強情なぼくは意地でも口をきいてやるもんか、と膨れっ面をしていましたが、悔しくてとうとう
 「お姉ちゃんに机を買う時はぼくも一緒に、と約束したのに」と言い返したんです。
 そうしたらなぜか涙が次から次から溢れて、止まらなくなりました。


 ぼくの言い分を聞いた父は、しばらく黙っていましたが、大泣きしているぼくからロープをほどいてくれました。
 そして何も言わず家に入っていきました。


 翌日幼稚園から帰ってみると、部屋にはぼくの新しい机が届いていました。
 姉の机と同じ型で、椅子は青色でした。


 親父の思い出といえば真っ先にこの話が思い出されます。
 法律に携わる仕事をしていながら、「友人のために」と連帯保証人(!)になって、多額の借金を背負いながらも「友達が困ってたからしかたない」と言っていた、怒ると怖かったけれどお人好しの親父でした。


 10月25日は亡き親父の誕生日です。
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布施明 LIVE TOUR 2022-2023

2022年10月22日 | ライブ

【Live Information】


 布施明。
 ぼくとしては、「積木の部屋」(1974年)や「シクラメンのかほり」(1975年)で馴染みのある歌手です。テレビでよく見ていたのはぼくが10代、つまり小学校~高校のころでした。
 映画「ロミオとジュリエット」で有名な女優オリヴィア・ハッセーと結婚した人、ということでも知られていますね。


 その布施明さんのコンサートに誘われました。
 といっても、男性の、それも自分より人生の先輩にあたる方からのお誘いです。デートがらみといったような色っぽい話ではなくて残念ですが
 まあそれはともかく、
 実は正直、布施さんには「過去の人」というイメージしかなかったんです。
 それに今は、かつてのヒット曲を携えたかつてのスターの、年齢による衰えをノスタルジーでカバーしているライブもあったりするので、一瞬「どうしようかな~」と思ったんです。
 でも布施さんについては「歌唱力がすごい」というイメージがあり、さらに布施さんがどんなバック・バンドと一緒に来るのかな、という興味もあって、「まあ予定もないしな」くらいの軽い感じではあったんですが、結局「行きます」とお返事したんです。


 こういうのがどんなにシツレイなことか、当日コンサートが始まってから思い知らされました。
 「素晴らしい
 この一言につきます。
 布施明は決して古びた過去の人ではなかった。
 いまも研鑽と前身を続ける、輝く「スター」です。





 圧倒的な声量。
 安定しているピッチ。
 潤いのある声質。
 ゆるぎないピッチと充分な声量でのロングトーン。
 コンサートの終わりまで衰えない声のスタミナ。
 「すげ~、(イメージが)40年以上前と変わらん!!!」
 

 クラシックの歌手がよく取り上げている、サラ・ブライトマンの歌で有名な「コン・テ・パルティーロ」を後半歌ったんですが、
 「クラシックも歌えるよ」とアピールしたいだけの取って付けたような歌ではなく、持てる技量をさらけだしての熱唱は、「まだまだこれから」という布施さんの思いが伝わってきたような気がしました。
 後半歌った歌と言えば、「君は薔薇より美しい」。
 この曲のポイントと言えば、高音のロングトーンで圧倒する「変わったあああああぁぁぁぁぁぁ~~~~」の部分ですが、ここの熱さ豪快さゴージャスさ、往年のままなんです。
 MCを聞けば、なんと御年74!
 ななじゅうよん!?!?!?
 74にしてこの歌。凄い。凄すぎる。。


 お断りしておきますが、「74歳のご老体にしては凄い」と言っているのではないのです。
 みずみずしく、熱く、生き生きとした素晴らしい歌を歌う人が、あとで知ったんだけど74だった、ってことなんですね。
 このスキルを維持し、さらに磨くためにはふだんからどんなにトレーニングを積んでいるのでしょうか。
 それを考えると、ただただ尊敬です。
 これぞプロフェショナル、そして布施さんの生き様なんだと思いました。





 ステージ上の身のこなし、よく練られた(と思いました)MC、しゃべりのトーンもそうです。
 これはまさに、いぶし銀。
 といっても、「過去の輝きを懐かしむ」ものではなくて、例えば映画「タワーリングインフェルノ」でフレッド・アステアがダンスのシーンでチラリと見せたような、熟練の味です。
 そしてなかでも素晴らしかったのが、歌詞がすごく伝わってくることなんです。
 発音発声はもちろん、「伝えること」に重きを置いていることの現れではないでしょうか。


 ステージ上での身づくろいも、ちょっと粋な演出に見えました。
 帽子をかぶり、ステッキを手にして歌った「ミスター・ボージャングルス」、良かったあ。涙腺を揺さぶられました。
 涙腺と言えば、「We Will Meet Again」です。
 緩みましたとも。この世から旅立ってしまった友への、愛の詰まった鎮魂歌です。一説よると、亡き西城秀樹さんへ捧げたものなんだそうです。


 バンド・メンバーは、井川雅幸(piano, バンドマスター)、小堀浩(guitar)、川嶋一久(bass)、長谷部徹(drums)、服部恵(percussions, chorus)、金子泉(keyboards, chorus)の6人。井川さんとはもう半世紀のお付き合いだそうです。井川さんの見事な統率力、息の合った演奏、バンドだけ聴いても大満足です。


 テレビに出ているミュージシャン、CDチャートでランキング上位のミュージシャン 素晴らしいミュージシャン、というのを改めて、そしてまざまざと見せつけてくださった、布施明さんの素晴らしいステージでした。
 布施明。
 日本の音楽界の貴重な財産です。



     2022年10月16日(日)
     岡山市民会館
     布施明ツアー 「よみがえれ昔日の情熱」

コメント (4)
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クライマックス・シリーズ

2022年10月16日 | 価値観

【Live Information】


 ぼくは、実は野球Loveの人間です。
 阪神タイガースを愛するようになって※十年。
 今年は開幕9連敗、最大16の負け越しという絶望的なスタートを切ったにも関わらず、7月には一時2位まで盛り返し、最終的に3位となり、クライマックス・シリーズ(CS)への出場権を得ました。
 CSファースト・ステージでは横浜DeNAを破り、日本シリーズへの出場も夢ではなかったのですが、ファイナル・ステージでは東京ヤクルトに3連敗を喫して、今シーズンの戦いを終えました。あと一息だったのに、残念!!


・・・とはちっとも思ってなどおりません。
 ぼくがいくら熱烈な阪神ファンであっても、シーズンの戦績が負け越ししているチームがリーグを代表して日本シリーズに出るべきではないと思いますし、相手チームにアドバンテージがあるとはいえ、もし勝率5割にも達していないチームが日本シリーズに出るとなると、長いシーズンの意味はいったいなんだったのか、と思ってしまいます。今年の阪神は68勝71敗で、優勝した東京ヤクルト(80勝59敗)とは実に20ゲームも離されているのです。
 そもそもCSは、「1位と2位に大差がつくと実質的には早々にペナント・レースが終わってしまい、消化試合が増えてしまう」ということから、「山場を作ってエキサイティングなペナント・レースにしよう」という意味で始まったものだと記憶しています。
 しかし、このような人工的な山場って必要あるでしょうか。
 1973年の巨人と阪神、1988年の西武と近鉄、1994年の巨人と中日、今年のオリックスとソフトバンクなどのようなエキサイティングなシーズンには、いつもいつも都合よくなるはずがないのです。
 1位と2位の間に大差がつくシーズンもあれば、僅差のデッド・ヒートにもつれこむシーズンもあります。それが自然で当たり前なことですし、だからこそ僅差のシーズンがファンの記憶に残るのではないでしょうか。


 テレビ番組が、結末を人為的に予定されたものに導くために仕込みをしていた場合は「ヤラセ」として散々叩くのに、人工的に仕組んだ山場で盛り上がることについてはメディアは何も言及しません。これは「ヤラセ」とは少し違いますが、「人為的に盛り上がる結末を導くため山場を仕込んだ」という意味では同じことです。
 そんな仕込みや演出なんて必要ありません。
 日本シリーズの価値も下がります。
 セ・リーグとパ・リーグの2大リーグの優勝チームが相まみえて、その年の日本一を決めるのが日本シリーズだったはずです。


 消化試合うんぬんを心配するのなら、優勝争いはもつれこんでいても、2位と3位の間に、例えば10ゲーム以上の差がついている場合はどうなのでしょうか。
 3位以下なら消化試合でも構わない?
 「クライマックス・シリーズ」は問題点だらけであり、続ける必要のない制度だと思うのです。

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自分の行いは自分の作品

2022年10月12日 | 価値観

【Live Information】


自分の行いすべては、「自分の作品」であるとも言えると思うんです。
ここに気ままに書いている文章はもちろん、仕事用に作る資料、自分で書く譜面、料理、そして部屋の掃除や洗濯、皿洗いまでも。
自分の作品だからこそ、自らの意思で、自分が満足するようにやってみる。
いわば、余計なことを考えず、楽しく遊ぶんです。


誰かに言われてやったり、仕事だからやらないといけない、というのは自分の心の声じゃないし、そこには「楽しさ」はない。


できあがったら、「いや~われながらなかなかいいのができたんじゃない?」と、ただ自分のなかだけで喜んでいればいい。
だれかに「いいのができたね~」と言われたい欲があるときは、「評価される」ことが目的になっているときだと思うんです。


でも、自分が演奏するときは、結局だれかからの「評価」が気になってることが多いんですよね。
「人と自分を比べない」「人の目を気にしない」ことって、難しい。
まだまだ課題はたくさんです。



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2022年10月のライブ予定

2022年09月29日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。



10月1日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


10月7日(金)  中止になりました
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 上森 "picci" 一洋(guitar)、Natsue(percussion)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


10月8日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


10月10日(月:祝)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)


10月22日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、光村春彦(percussion)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


10月29日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)



※岡山 GROOVYは今月はお休みいたします。





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佐山雅弘

2022年09月02日 | ミュージシャン

【Live Information】 


 楽器の王様というと、やはりピアノでしょうか。
 ひとりでオーケストラとも対等に立ち向かう存在感、見ている者の視線を釘付けにするめくるめくような指使い、フロントだろうが伴奏だろうがどんなポジションをも受け容れる幅の広さ。


 ジャズ・ピアニストから受けるイメージといえば、ビル・エヴァンスやキース・ジャレットなどの醸し出す「孤高」「求道」。
 あるいは、エロール・ガーナーとかジーン・ハリスのような、黒人特有のファンキーで感情丸出しの「解放感」。
 ハービー・ハンコックだと「遊び心」、ミシェル・ペチルチアーニからは「エモーショナル」。
 ひと口にジャズ・ピアノといっても、いろんな特徴があるものです。


 日本の音楽シーンの中でぼくがとくに好きなジャズ・ピアニスト(といっても、ジャズとそれ以外の境界線が年々曖昧になっているようにも感じるのですが)と言えば、本田竹広さん、辛島文雄さん、小島良喜さん、そのほかにもいろいろいますが、忘れちゃならないのが佐山雅弘さんなのです。
 もう大好きです!
 ロック、ジャズだけでなく、クラシックやラテン音楽、タンゴなどなんでもござれな幅の広さには驚くばかり。
 といって、どんなジャンルもアリ!な器用さに個性が埋もれているかというと、全くそんなことはなく。
 どこから湧き出るのか、百花繚乱にして無尽蔵なフレーズの数々。
 「おしゃれ」という言葉がファッション以外にも使われるようになった(おしゃれなバー、おしゃれな映画など)のが1980年代前半だと記憶していますが、まさに佐山さんのピアノなんかはコンテンポラリーかつ「おシャレ」なものでした。





 そして佐山さんの演奏といえば、「ユーモア+遊び心」、もっと言えば「ピアノ弾いて客席に笑いを起こさせる稀なピアニスト」、、、この表現も誤解を招きそうなんですが・・・。
 「コミック・バンドのネタ」的な意味ではなく、真剣に弾いているんだけれど、フレーズなど音楽的要素をうまく使って笑わせる、と言いますか、とにかく大熱演を目の当たりにしてこちらはテンションがとっても上がるんですが、同時に大笑いもさせられる、究極のエンターテイメントを見せてくださるのです。
 あれは、もう19年も前の2003年2月でした。
 岡山に「M’s」(マサちゃんズ)が来たので、これは行かねば!と喜び勇んで会場へ足を運んだわけです。
 演奏はさすが、MCも面白くて、もう文句のつけようがない楽しいライブでしたが、その時に演奏された「Swinging on a Star」における大坂昌彦(drums)さんとの8バース(8小節のソロ交換)ときたら!!
 演奏力、気力、知力などあらゆるエネルギーを使って、「これでもか!」と言わんばかりのヒートアップしたソロを互いに繰り出すそのエキサイティングかつ抱腹絶倒の様子に満席の会場は大喝采大拍手大爆笑!
 これがまた洒落たギャグのようなフレーズの応酬があったり、相手のさらにその上を行くソロで返したり(見事に切り返す大坂さんのドラミングも凄かった!)と、くんずほぐれつ息を呑むようなスリリングな8バースでして、それを充分堪能できたことは19年以上経った今でも、それはそれは楽しい思い出です。


 「Ponta Box」が1995年のモントルー・ジャズ・フェスティバルへ出演した時の演奏も、ただただカッコいいんですよね。
 なにせ佐山さんと村上ポンタ(drums)さんって、なんというか、とてもフィットしている気がするのです。
 この時の模様を収めたライブ・アルバム、ライブDVDともに持っていますが、いまだに観たり聴いたりしてアツくなっております。
 なにが凄いって、Ponta Boxと同じ時間に別会場では(あの!)ジョージ・ベンソンが演奏していたそうなんですが、ヨーロッパでは全く無名の日本人トリオの演奏のあまりの素晴らしさに、その様子を知った聴衆がベンソンの会場からPonta Boxの会場へたくさん移動してきた、という話が残っています。





 晩年はガンの手術をされたりしていましたが、2017年に織原良次(bass)さん、福森康(drums)さんとともに、さらなる新たな世界を切り拓くべくニュー・トリオ『B'Ridge』を結成しました。
 ベースの織原さんは今もっとも熱い視線を浴びているフレットレス・ベース使いで、福森さんは若手ミュージシャンの代表格として将来を嘱望されているドラマー。この瑞々しいふたりとのコラボレーションがこの先どんなサウンドを生み出すのか楽しみでたまらなかったのですが、翌2018年11月14日、佐山さんは64歳で亡くなりました。
 直接挨拶すらさせていただいたことはなかったのに、なんとも寂しく、悲しかったですね。


 佐山さんの死にあたり、生前書き遺されていたメッセージが公開されました。
 覚悟とともに愛と感謝に満ちている(とぼくには思えた)メッセージでした。

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みなさま。佐山雅弘より

このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。

加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小~さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。

まことに人生は出会いであります。

「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。

その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。

ありがとう、さようなら

2018年11月14日 佐山雅弘

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 これは、お亡くなるになる約3ヵ月前の、ソロ・ライブでの演奏です。
 おそらくこの演奏後すぐに入院され、そのまま人生を終えられたのだと思います。
 どこか気高くて、それでいて親しみやすい演奏です。
 聴いているとぼくは涙が出そうになるのですが、聴き終わるとこぼれるのは涙ではなく笑顔なんです。
 素敵な、素敵な演奏です。




 

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音楽に関わる日々

2022年08月30日 | 価値観
【Live Information】


この一週間でライブをみっつ観て、自分のライブもふたつこなして、リハーサルに行って、もちろん家では自分の練習をして、、、


自分の体は自分の食べたものでできている、と言います。
今は亡き佐山雅弘さんは、最後に「僕という者は僕が出会った人々で出来ている」との言葉を遺されました。
ならば、体験したこと吸収したことで自分の音楽はできている、とも言えるのではなかろうか、と思うわけです。


だとすると、この1週間でいろんな栄養が体に入った、かもしれんな〜
観た(聴いた)ライブは、友人が出演しているライブ、そしてお誘いをいただいて同行したべンチャーズの来日60周年記念ライブ。


 













それにしても、ぼくのベンチャーズへの見方はガラリと変わりました。
客席の平均年齢は軽く70を超えているのではなかろうか、とちょっとビックリしたんだけど、その客席のじいちゃんばあちゃんたちが心から楽しんでるんです。気持ちは数十年前に戻ってるんでしょうね。客席にそんなマジックをかけられるなんてすごいことだと思うのですよ。
古びたロートルバンド、と思ってましたが、そんなのは全部撤回して捨て去ります。
敬意を払うべきバンドだと思いました


 




 
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受話器のコードの怪

2022年08月28日 | ネタをたずねて三千里
【Live Information】


「皆木さん、この電話おかしいんです💧
「なに❓どしたん😮
「気がついたら受話器のコードがいつもクルクルこんがらがってるんです❗️💦
 わたしなんにもしてないのに😭


「電話はきみの右側にあるやん?
 きみは右手で受話器を取って左手に持ちかえるやん?
 そこで半回転するやん?
 受話器を置く時に右手に持ちかえるやん?
 もう半回転やん?
 合わせて1回転してるやん?
 たとえば一日10回電話を受けたとしたら10回転することになるやん???笑笑笑」
 と何回説明しても、
「そんなことない❗️そんなことないんです‼️不思議なんですよ⁉️😱
 と言い張り続けたエミちゃんはお元気だろうかw
 クルクル巻きになったカールコードを見るたびにイヤでも思い出す、仕事中の不毛なやりとり😂


 怪談のように言うのやめなさい😆
 
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2022年9月のライブ予定

2022年08月25日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。



月3日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月10日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 笹倉明子(piano)、細川由佳(sax)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月12日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)


9月17日(土)  中止になりました
  岡山 GROOVY  
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)


9月19日(月:祝)  台風のため中止になりました
  加古川 喫茶いるか
   加古川市平岡町山之上149-8 (tel 0794-23-7917)
   【出 演】 石田"きゃさりん"和美(vocal)、貴村昌司(guitar, vocal)、大橋恭(guitar)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 チップ制チャージ、飲食代別途(要オーダー)
   【演 奏】 15:00~ (2回ステージ)


月23日(金:祝)
  Peace Festival in OKAYAMA 2022
  岡山 石山公園 
   岡山市北区石関町7
   【出 演】 清水ゆき(vocal)、長谷川克也(percussion)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 無料
   【演 奏】 13:00~


月24日(土)
  倉敷 天満屋倉敷店 屋上ビアガーデン
   倉敷市阿知1-7-1 (tel 086-426-2111)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 飲食代のみ
   【演 奏】 19:00~19:30、20:00~20:30


9月25日(日)
  倉敷 カフェ&ギャラリー竹 
   倉敷市神田1-3-20 (tel 086-444-6000)
   【出 演】 まじょりん(vocal, guitar)、Okayama Hot Club(河原巧明guitar、安井亨guitar、美藤剛guitar、重松洋昭violin)with 皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1500円(1ドリンク付)
   【演 奏】 14:00~ (まじょりん)
         15:00~ (Okayama Hot Club with 皆木秀樹 + まじょりん)


月28日(水)  中止になりました
  倉敷 アヴェニュウ
   倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
   【出 演】 皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums) ほか
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)





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ネヴァー・イナフ

2022年08月20日 | 名曲

【Live Information】


ここ何年かのあいだに、ミュージカルと関わる機会が何度かありました。
昨年は横山由和氏作の「夢の降る街」が岡山市民会館で上演されましたが、このミュージカルのバンドメンバーも務めさせていただきました。
それがきっかけで、ミュージカルについていろいろなお話を伺うことができたり、ミュージカルに対する興味が多少なりとも湧いてきたりしています。
その影響で、あのミュージカルの名作「サウンド・オブ・ミュージック」をやっと観る気になり、昨年夏に、ようやくというか、恥ずかしながらというか、初めて観た次第です。


ミュージカルを敬遠するその大きな理由のひとつとして、「唐突に歌い始める」というのがあります。
かくいうぼくも、それが今まで積極的にミュージカルを観ようとする気持ちにならなかった一番大きな理由です。
でも実は小学生の時に、何気なくつけたテレビで「王様とわたし」がたまたま放送されていて、なんとなく見ているうちに、ユル・ブリンナーの存在感のすごさと、それに対して一歩も引けを取らないデボラ・カーの演技に惹き込まれてしまい、結局最後まで見てしまったことがあります。
ということは、「ミュージカル」という形態をつまらなく感じたのではなく、やっぱり「良い作品は良い」ってことなんでしょうね。


最近観たミュージカルが、「ザ・グレイテスト・ショーマン」です。
有名な「リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス」の創設者である興行師P.T.バーナムの半生が描かれています。
「ネヴァー・イナフ」は、「ザ・グレイテスト・ショーマン」の劇中に登場する、極上のバラードです。
このミュージカルに使われている曲の全てを作詞作曲したのは、ベンジ・パセックとジャスティン・ポール。
このふたりは、「ラ・ラ・ランド」で2017年アカデミー賞の楽曲賞を受賞したほか、2018年には大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル「Dear Evan Hansen」でトニー賞作曲賞とグラミー賞ミュージカル・シアター・アルバム賞を受賞している、まさに今ノリにノッているコンポーザー・チームです。


 バーナムは、いわゆる見世物小屋(フリーク・ショウ)で、特異な姿をしているため世間から隠れるようにして生きている人々を起用したサーカスを手掛け、大当たりを取るのですが、成功しても社交界では成り上がり者としか見られません。バーナムは上流階級入りするために、ヨーロッパ最高のオペラ歌手、ジェニー・リンドのアメリカ公演を全力でプロモートしようとします。
 「ネヴァー・イナフ」は、ジェニーのアメリカでの初演時に歌われる曲です。
 吹き替えで歌うのは、ローレン・オルレッド。
 メロディーの分かりやすさ、美しさはもちろんなのですが、
 伸びやかなハイ・ノート、ふくよかな美声、エモーショナルな表現力、
 そのどれを取っても目がくらむような、いや、息をのむような、感動的な歌声なんです。
 「どれだけ光を浴びようとも、どれだけ成功しようとも、あなたがいなければ足りない」という歌詞も、このミュージカルの中では深い意味を持つんですね。


          


 ジェニー・リンドを演じるのはレベッカ・ファーガソン。
 「ミッション・インポッシブル」シリーズで知られている女優です。
 レベッカは、最初は劇中でも歌う予定だったのですが、参考歌唱に来たローレン・オルレッドの歌を聴き、「ぜひ彼女が歌うべきだ」と強くローレンを推したそうです。
 演技に専念したレベッカですが、この曲における彼女の演技がこれまた素晴らしいんだなあ。
 優しい笑顔を見せたと思えば、強い意思に満ちた強烈な眼差しをこちらに向ける。
 訴えかけるように切ない表情を見せると思えば、自信たっぷりにあたりを見回す。
 彼女の精魂込めた表情は、観る者を恍惚とさせるのです。
 レベッカ・ファーガソンという女優の凄まじいばかりの底力を見せつけられたような気がします。


          

          


 実は最近AGT(America's Got Talent)やBGT(Britain's Got Talent)というオーデション番組をネットで観ることが多いんですね。
 その中で、なんとローレン・オルレッドがBGTに出演し、「ネヴァー・イナフ」を実際に歌っているのを見つけたんです。
 「この歌は自分のためにあるような気がして」オーディションに応募したローレン。
 表情とか話しぶりがとても魅力的なシンガーさんです。
 プロフェショナルな歌手ならではの存在感を漂わせながら歌い始めるや、その抜きんでたパフォーマンスであっという間に客席ばかりか審査員席をも感動の渦に巻き込むんです。
 満場総立ち。
 司会のアント & デックも大コーフンで「Goooo!!! Looooren!!!」「Crazy・・・!!!」。
 超辛口で有名な審査員のサイモン・コーウェルですら、圧倒されて「返す言葉もない、参った」という顔で笑っている。
 エンディングの、ローレンのハイ・ノートは、圧巻のひと言。
 伴奏はすべてブレイクし、ローレンの歌声のみが、響き渡り、天馬のように空を駆け抜ける。時間にしてわずか5~6秒。しかし、この5~6秒が、至福の時なのです。
 この歌声を感動的と言わずしてなんと言えばいいのでしょうか。


          

          


 「ザ・グレイテスト・ショーマン」の劇中の名曲と、ローレン・オルレッドの歌に出会えたのは、自分の今年の「十大ニュース」になるかもしれません。


           


【歌 詞】

【訳 詞】


◆ネヴァー・イナフ Never Enough
  ■発表
    2017年12月8日
  ■録音
    2017年
  ■歌
    ローレン・オルレッド/Loren Allred
  ■作詞・作曲
    ベンジ・パセック & ジャスティン・ポール/Benj Pasek & Justin Paul
  ■プロデュース
    ジョセフ・トラパニーズ、ジャスティン・ポール、アレックス・ラカモア/Joseph Trapanese, Justin Paul, Alex Lacamoire
  ■チャート最高位
    2017年週間シングル・チャート アメリカ(ビルボード)88位 イギリス24位
  ■収録アルバム
    『グレイテスト・ショーマン』(2017年アルバム・チャート 全米1位、全英1位、日本1位)


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センチメンタル通り

2022年08月10日 | 名盤

【Live Information】


日本での、日本人によるロック・ミュージックの黎明期だった1970年代前半。
いま振り返れば、いまもその名をメディアで目や耳にするバンドやミュージシャンが当時から活動を続けているんです。
「デビュー50年選手」すら少なからずいますね。
なんとも多彩なその面々、思いつくまま少しばかり挙げてみると、
竹田和夫、はっぴいえんど、ジョー山中、成毛滋、チューリップ、山下達郎、四人囃子、小坂忠、シュガーベイブ、加藤和彦、カルメン・マキ & OZ、財津和夫、クリエイション、フラワー・トラヴェリン・バンド、エディ藩、細野晴臣、頭脳警察、井上堯之、そして鈴木慶一などなど。
鈴木慶一は長年「ムーンライダース」を牽引してきたことで知られています。
そのムーンライダーズの前身が「はちみつぱい」で、彼らが1973年にリリースした、ファーストにして唯一のスタジオ・アルバムが、『センチメンタル通り』です。


とあるライブで「土手の向こうに」を演奏することがありました。
その時に、この曲がアメリカン・ロックさながらにレイド・バックしているのを面白く感じたんです。
その後だいぶ経ってからCDショップの棚に「センチメンタル通り」があるのを見つけ、即座に手に取ったというわけです。
地味とか、渋いとか、マニアックとか、そんな形容詞がスラスラ浮かんでくる一方で、この当時すでにこれだけ磨かれた質の良い音楽を創られていたんだと思うと、日本のロックもなかなかやるじゃん、と率直に感じ入りますね。



1973年頃のはちみつぱい


独特の哀愁が漂う、はちみつぱいのサウンド。
思い起こされるのは、忘れていた遠い昔だったり、郷愁だったり。
①「塀の上で」とか②「土手の向こうに」などで土の新鮮な香りが感じられるのは、「ザ・バンド」などからの影響もあるからなのかな。
といって単にノスタルジックだけを売りにしているわけじゃない。
⑨「夜は静か通り静か」などではモダン・フォークやカントリー&ウエスタンなどの持つ空気をたたえつつ、さりげなくオリジナリティも主張してみせる。
そうかと思えば、⑦「月夜のドライヴ」⑧「センチメンタル通り」で聴かれるように、ファンクやリズム&ブルースなどの要素をクロスオーヴァーさせていて、このあたりグレイトフル・デッドなどを彷彿とさせます。


③「ぼくの倖せ」、⑤「釣り糸」、⑥「ヒッチハイク」などの、ペダル・スティールやヴァイオリンを前面に押し出したサウンドは、はちみつぱいならでは、と言っていいと思います。。
とくに「ぼくの倖せ」におけるロマンティックなヴァイオリンと、それに寄り添うペダル・スティールの絡みの美しさは特筆されるべきでしょう。
ペダル・スティールが大々的にフィーチュアされた「ヒッチハイク」は、「はちみつぱいの発信するカントリー・ミュージック」だと言えます。
ペダル・スティールもヴァイオリン(フィドル)もカントリーなどに欠かせない楽器なんですが、はちみつぱいの音楽にあっては清楚なセンチメンタリズムや、昭和初期の退廃的雰囲気、アメリカのルーツ・ミュージックなど、多くの側面を感じさせてくれるんですね。


またジャケットが不思議な魅力に満ちているんだなあ。
安酒場の連なる、下卑た雰囲気の下町。
まだ夜でもないのに酔いつぶれている男。あろうことか巡査なのでしょう。(なんと、あがた森魚さんが扮しているそうです)
路上にポツンと置き去りにされた酒瓶。
首を吊っている男性が、そこにいるのが当たり前のようにぶら下がっているのが不気味。
それ以上に虚無的雰囲気を醸しだしているのが、首吊りに気づいているのかどうか、路上にたむろしてただこちらを見ているだけの若者。
言うなれば、つげ義春らの描く世界と似通ったような、生きた人間が作りだす奇妙で不条理な空気に満ちているんです。
入って行きたくはないけれど、目を背けることができない、そんな世界です。



2016年再結成時のはちみつぱい


ちなみに「はちみつぱい」というバンド名は、ビートルズの「ハニー・パイ」(『ホワイト・アルバム』収録)をもじったものです。
あがた森魚と鈴木慶一が結成したデュオ「あがた精神病院」が、あがたの命名によって1971年から「蜂蜜麵麭」(はちみつぱい)と名乗るようになり、「蜂蜜ぱい」を経て「はちみつぱい」と表記されるようになったということです。



◆センチメンタル通り

  ■歌・演奏
    はちみつぱい

  ■リリース
    1973年10月25日

  ■プロデュース
    はちみつぱい with 石塚幸一

  ■収録曲
   Side 1
    1 塀の上で(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 6:28
    2 土手の向こうに(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 4:26
    3 ぼくの倖せ(詞:松本圭司 曲:渡辺勝 編曲:渡辺勝) 6:19
    4 薬屋さん(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 3:40
   Side 2
    5 釣り糸(詞:かしぶち哲郎 曲:かしぶち哲郎) 5:20
    6 ヒッチハイク(曲:はちみつぱい 編曲:はちみつぱい) 3:22
    7 月夜のドライヴ(詞:山本浩美 曲:山本浩美) 6:12
    8 センチメンタル通り(詞:鈴木慶一 曲:鈴木慶一) 4:25
    9 夜は静か通り静か(詞:渡辺勝 曲:渡辺勝) 2:55

  ■録音メンバー
   *はちみつぱい
    鈴木 慶一 vocals, backing-vocals, piano, vibraphone
    武川 雅寛 backing-vocals, fiddle, trumpet, mouth-harp, flat-mandolin
    駒沢 裕城 backing-vocals, steel-guitar, dobro-guitar, acoustic-guitar, electric-guitar
    本多 信介 guitar
    和田 博巳 bass
    橿淵 哲郎 drums, vocals, piano, organ, vibraphone
   *ゲスト・ミュージシャン
    渡辺  勝 vocal, backing-vocals, electric-piano, acoustic-guitar, organ
    坂田  明 alto-sax
    大貫 妙子 chorus
    宮  悦子 chorus
    吉田美奈子 chorus
    山本 浩美 vocals, chorus

  ■レーベル
    ベルウッド

コメント (2)
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