ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」・・・ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

血と汗と涙 (Blood Sweat & Tears)

2019年03月11日 | 自分的名盤名曲
【Live Information】


 中学生のころって、ジャズとか聴いてたっけ。。。
 黒人音楽全般に対しては正直接点なんかなかったような気がします。
 やっぱり白人(人種ではなく音楽的背景のことです)の作るロックが一番好きだったし、身近に感じてもいました。当時はビートルズやクイーンなどに夢中になっていたものです。


 高校に入ったぼくは、ドラムを叩きたいがために吹奏楽部に入部しました。そこで先輩たちに影響されたりして、ジャズとも関わるようになりました。
 すると、相変わらずロックばかり聴いてはいたけれど、ちょっと背伸びしてもっといろいろな形態のロックを聴いてみたくなってきたんですね。例えば管楽器の入ったものとか。
 まずはブラス・ロック・バンドの「シカゴ」にハマりました。
 そして「シカゴ」を聴いているうちに、必然的に「シカゴ」と並び称されるブラス・ロック・バンド「ブラッド、スウェット & ティアーズ(BS&T)」に手を出してみようと思うに至ったわけです。


 1960年代後半になると、ロック・ミュージックに様々な要素を持ち込んで独自の音楽を指向するグループが増えてゆき、ロック界にクリエイティブな風が活発に吹くようになります。こうした動きは、当時生まれた「ニュー・ロック」「アート・ロック」という言葉でカテゴライズされるようになりました。
 この「ニュー・ロック」の重要なグループのひとつがBS&Tです。





 この「血と汗と涙」はBS&Tのセカンド・アルバムです。
 「実験的精神を持ちつつも成熟した、大人のロック」という感じがします。 
 BS&Tは、シカゴのように政治的な主張を明確にしているわけではありません。また、同じくブラス・セクションを擁してはいても、シカゴほどハードに押しまくってもいません。
 若いバンドにありがちな荒々しさこそありませんが、音楽的な幅と余裕が充分にあるので、アダルトな雰囲気も自然にあふれ出ているのでしょう。

 
 「血と汗と涙」に収録されている曲のラインナップは、現代音楽(『エリック・サティーの主題による変奏曲』)やフォーク(『アンド・ホエン・アイ・ダイ』『サムタイムス・イン・ウィンター』)、ロック(『微笑みの研究』『モア・アンド・モア』)のほか、ジャズ(『神よ祝福よ』)、R&B(『ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー』)など実にバラエティに富んでいます。
 『ブルース・パートⅡ』では、クリームの『サンシャイン・ラブ』と『スプーンフル』の一節が聞かれますが、これは遊び心であると同時に当時の白人によるブルース・ロック・ブームの隆盛ぶりを物語っているようにも思います。
 またローラ・ニーロやトラフィックの曲を取り上げているところが面白いです。これは当時としての先進的な感覚の現れなのかもしれません。
 それらの素材をうまく料理し、BS&Tのサウンドとして構築・昇華しているところが、バンドの抜きん出た技量と底力を証明していることになるのではないでしょうか。

 
 このアルバムからは「ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー」「スピニング・ホイール」「アンド・ホエン・アイ・ダイ」の、3曲のシングル・ヒットが生まれています。とくに「スピニング・ホイール」はBS&Tの代表曲と見なされているばかりでなく、1960年代後半のロックを象徴する曲のひとつとして、いまだに多くのリスナーに愛されています。
 余談ですが、シングル・カットされた3曲はいずれも全米チャート2位どまりだったという偶然が生まれています。





 さてその「スピニング・ホイール」ですが、この曲にはトランペッターのアラン・ルービンが参加しています。
 このことを知った時には少々驚いたというか、昔の友だちに久しぶりに会ったような気持ちになりました。
 そう、アラ・ルービンは、あの「ブルース・ブラザ-ズ・バンド」の名トランペッターなのです!
 アランは、ぼくの大好きな映画「ブルース・ブラザーズ」「ブルース・ブラザーズ2000」の両方で、トランペットばかりでなく多くの場面に出演しています。そして独特の味がある軽妙な演技で観ているわれわれを大いに楽しませてくれています。


 個々の演奏はやはりジャズ寄り、というか、ジャズ的なアプローチが色濃いように思います。
 管楽器奏者はもちろんでしょうが、ベースのジム・フィルダーとドラムスのボビー・コロンビーのアプローチもジャズ色が強いし、なかなか個性的で面白いプレイを聴かせてくれます。
 デヴィッド・クレイトン-トーマスの力強いボーカルも存在感が大きく、強く印象に残ります。

 
 1960年代後半からの百花繚乱のロック界の中にあってもこのアルバムはユニークな存在だと思いますし、その時代を語るのに外すことはできない作品だと思います。
 アルバムの中に、「その時代」がパッケージされているような気がするのです。






血と汗と涙/Blood Sweat & Tears
■歌・演奏
  ブラッド、スウェット & ティアーズ/Blood Sweat & Tears
■収録曲
  Side-A
  ① エリック・サティーの主題による変奏曲(第1楽章、第2楽章)/Variations on a Theme By Eric Satie(1st and 2nd Movements)
    (Adapted from "Trois Gymnopèdies Arr. by Dick Halligan)
  ② 微笑みの研究/Smiling Phases (Steve Winwood, Jim Capaldi, Chris Wood)
  ③ サムタイムス・イン・ウィンター/Sometimes in Winter (Steve Katz)
  ④ モア・アンド・モア/More and More (Vee Pee Smith, Don Juan)
  ⑤ アンド・ホエン・アイ・ダイ/And When I Die (Laura Nyro)
  ⑥ 神よ祝福を/God Bless the Child (Billie Holiday, Arthur Herzog Jr.)
  Side-B
  ⑦ スピニング・ホイール/Spinning Wheel (David Clayton-Thomas)
  ⑧ ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー/You've Made Me So Very Happy (Berry Gordy Jr., Brenda Holloway, Patrice Holloway, Frank Wilson)
  ⑨ ブルース-パートⅡ/Blues-Part Ⅱ (Blood Sweat & Tears)
  ⑩ エリック・サティーの主題による変奏曲(第1楽章)/Variations on a Theme By Eric Satie(1st Movements)
■リリース
  1968年12月11日
■プロデュース
  ジェイムス・ウィリアム・ガルシオ/James William Guercio
■録音メンバー
  ☆ブラッド、スウェット & ティアーズ/Blood Sweat & Tears
   フレッド・リプシャス/Fred Lipsius (alto-sax, piano)
   チャック・ウィンフィールド/Chuck Winfield (trumpet, flugelhorn)
   ルー・ソロフ/Lew Soloff (trumpet, flugelhorn)
   ジェリー・ハイマン/Jerry Hyman (trombone, recorder)
   デヴィッド・クレイトン・トーマス/David Clayton-Thomas (lead-vocals②,④~⑨)
   ディック・ハリガン/Dick Halligan (organ, piano, flute, trombone, vocals)
   スティーヴ・カッツ/Steve Katz (guitar, harmonica, vocals, lead-vocals③)
   ボビー・コロンビー/Bobby Colomby (drums, percussion, vocals)
   ジム・フィールダー/Jim Fielder (bass)
  ★ゲスト
   アラン・ルービン/Alan Rubin (trumpet⑦)
■チャート最高位
  1969年週間チャート  アメリカ(ビルボード)1位、イギリス15位
  1969年年間チャート  アメリカ(ビルボード)3位




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ひなまつり

2019年03月04日 | 自分のライブで
【Live Information】


 3月3日の日曜日、瀬戸大橋が見える老人ホームの「ひなまつりコンサート」で演奏する機会をいただきました。
 慰問演奏は久しぶりです。
 以前は、通常のライブ以外にもこういった慰問だとか、パーティーだとかでもよく演奏したものです。



 今回はタイミングが合わなくてピアニストさんが見つからず、しかたなく自分がピアノで。
 しかたなく、とは言っても、実はピアノを弾くのは大好きなんです。
 そんなにたいしたことは出来ないんですけどね。





 老人ホームのロケーションは、ホームページの写真によるとこんな感じ。
 晴れた日はとても見晴らしがよさそうなところです。





 演奏会場のホールの窓からもはっきり瀬戸内海と瀬戸大橋が見えます。
 この日は降ったりやんだりで終日どんよりしていたのですが、晴れの日はもちろん夜景もきれいだろうというのが充分うかがえます。





 きれいな雛人形も飾られていました。
 ぼくの子供の頃、わが家も毎年雛人形を出していました。やっぱり昔から伝わっている行事は馴染み深いですし、季節感があっていいものです。
 「みんなで歌うので『うれしいひなまつり』を演奏してください」という要望があったので、オープニングに1コーラス、コンサートのクロージングのフルコーラス演奏しました。





 この日用にたくさんアレンジもして、たくさん譜面を書きました。
 「蘇州夜曲」「坂本九メドレー」「糸」「春の童謡メドレー」などなど。
 2曲だけ外国の曲も演奏しました。「Moon River」と「To Love Again(愛情物語)」です。
 優しい曲、愛を感じられる曲、子供の頃を思い出せそうな曲を選んでみました。






 リハーサルがオープン・リハみたいになってしまったのですが、その時から一緒に歌ってくれる方がおられました。
 とても楽しみにしてくださっているようでした。
 本番ではホールがいっぱいになるくらい聴きに来てくださり、たくさんの方が演奏に合わせて楽しそうに歌ってくれました。
 その歌声を聴いていると、なにかがこみ上げてきました。
 あとで「なんで泣きそうになったんだろう」と考えてみました。
 やっぱりじいちゃんばあちゃんたちがとても喜んでくれたからなんですね。
 一緒に演奏してくれたほかの二人も「こっちまで嬉しくなりましたよ。(大事なのは)ギャラの額じゃないですね。」とか「とてもいい経験でした。楽しかった。」とかとても喜んでくれました。


 老人ホームでの演奏というと地味なイメージがありますが、終わってみるとしみじみ「行ってよかった」と思えました。
 楽しんでもらいに行ったのに、こっちが楽しませてもらったうえに感激までさせてもらったんですね。



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2019年3月のライブ予定

2019年02月28日 | 演奏スケジュール
【Live Information】


 3月1日(金)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月3日(日)
  倉敷ヴィラプランタンせとうち
 (倉敷市下津井4-1-12 tel 086-478-5585) 
  ♪古山修(guitar)、藤野敦司(bass)、皆木秀樹(piano)
  【料 金】無料
  【演 奏】14:00~15:00


 3月7日(木)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 3月16日(土)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 3月19日(火)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass) ライブ&セッション
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可

 
 3月23日(土)  
  岡山 GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】2000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 3月27日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可

 


 
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裏二重奏(石井彰&金澤英明) @倉敷アヴェニュウ

2019年02月05日 | ライブ
【Live Information】


 「二重奏」とは、日本のジャズ・シーンにおける重鎮のひとりである金澤英明(bass)さんが栗林すみれ(piano)さんと組んだデュオのユニット名でもあり、そのデュオのアルバム・タイトルでもあります。
 同じく互いに信頼し合っている相棒とのデュオ、その相棒の担当楽器が同じくピアノとくれば、そのデュオを「もうひとつの二重奏」とみても違和感はないのでしょう。栗林すみれとのデュオが「二重奏」なら、もうひとつの二重奏のユニット名は「裏二重奏」です。
 「裏二重奏」における金澤さんの相棒は、石井彰(piano)さんです。金澤さんと石井さんは、もはや「盟友」と言ってもいいコンビではないでしょうか。

 
 ハードボイルドなのにどこか荘厳でどこか懐かしい音。
 ほのかな温かみと優しさ、そして妥協を拒絶する厳しさ。
 そして根底に流れる続けるのは「愛」、というところでしょうか。
 それが石井彰&金澤英明の、百戦錬磨のデュオの音楽だと思います。
 長年「連れ添った」このふたりならではの音を、たっぷり体に染み込ませることができました。
 自分の部屋に戻ってからもその余韻に浸っています。


 

 
 このデュオの取り上げる素材はほんとうに幅広いのですが、やりたいこととそうでないことの選別が当人たちの中でははっきりしているような気がします。
 手当り次第とか目新しさを狙ってのその場だけの選曲なのではなく、いまこの時に自らの中で響いているものを放出する、とでも言ったらいいのでしょうか。
 曲間のMCは皆無。おそらく打ち合わせもせず(していても、本当にラフなものだと思う)、どちらかが弾いた一フレーズ、あるいは一音をきっかけに曲が始まります。
 片方が奏でる流れをもう片方が開拓し、発展させてゆくのですが、自由だけれど単なるやりたい放題ではないのですね。
 自分の主張をしつつも相手の音も受け入れる、双方の楽器を通じた会話は緊張感たっぷりで、美しいものでした。


 

 
 セットの合い間、金澤さんと話しているときに何気なく「最近『Waltz Step』が大好きで、よく聴いてるんですよ」と話すと、間髪入れず「おっ、じゃあそれ演るか」と言って、次のセットで演奏してくれたのは最高に嬉しかったです。いわば自分にとってのお年玉がわりです。


 ライブ後は石井さんも交えて四方山話。
 昔話(というほど昔ではないですが)や近況、それに加えてミュージシャンならではの想いなども織り込んでのいろいろな話題で盛り上がりました。
 そして再会を約してお店をあとにしたのでした。


 


 「裏二重奏」 
  2019年1月20日(日)  
  倉敷アヴェニュウ
   石井  彰(piano, tambourine)
   金澤 英明(contrabass)



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2019年2月のライブ予定

2019年01月26日 | 演奏スケジュール
【Live Information】


 2月1日(金)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 2月7日(木)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪MISA(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 2月16日(土)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪小野ハンナ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 2月19日(火)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass) ライブ&セッション
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 2月23日(土) 昼 
  岡山
エブリイ津高店 (岡山市北区横井上83-3 tel 086-250-2010)
  ♪Okayama Hot Club Quartet[重松洋昭(violin)、河原功明(guitar)、安井亨(guitar)、美藤剛(guitar)]、いしやとしこ(vocal)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】無料
  【演 奏】14:00~ (45分1回ステージ)
 
 
 2月23日(土) 夜 
  岡山 GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 2月27日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可

 


 
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ネクタイを締めながら

2019年01月15日 | Weblog~雑記
【Live Information】

 よく晴れて清々しい日曜の朝。
 ふだん休日はいつも遅くまでダラダラ寝ているムスコが珍しく早くから起きて、髪型をいじくって、そればかりかさらに珍しくワイシャツまで着て、部屋から部屋へウロウロしている。
 
 
 つい一昨日
 「気分悪いの〜なんじゃお前のその態度は
 「何がよ
というやり取りがあったばかりで、そこからケンアクな雰囲気が続いていたのに、今朝は
 「『すべらない話』でアインシュタイン稲田がメッチャ面白かったよ」
と話しかけてきたりしたので、「今日なんかあるんか?」と聞いてみたら、成人式だという。
 
 
 そうか、ついに成人式か。
 「そういえば成人の日は、いまは1月15日じゃないんだな」思うと同時に、「なんや、そんなのなんも聞いてないわ」と一瞬拗ねかけたら、ムスコが「ネクタイこれでいいかなあ」と聞いてきた。
 見てみると、ちょっと長くて不恰好。
 結ぶポイントが合ってなかったので、長さがちょうど良くなるよう結び直してやった。
 
 
 前からだと左右逆に見えるので訳がわからなくなるから、背中から抱きつくような感じでネクタイを締めてやったんだけれど、締めながらなんとなく「自分は誰にネクタイの締め方を教わったかなあ」と考えていた。
 ぼくは早くから家を飛び出してしまったので、父からネクタイの締め方を教わる機会なんてなかった。もしかすると親父もぼくにネクタイの締め方を教えたかったのかもしれないなあ。
 そう思ったらきちんとネクタイを結んでやりたくなった。
 ネクタイピンもひとつやり、タイピンの位置も教えてやったら、ムスコは少し照れたように小さく「ありがと」って言った。
 
 
 日ごろのぼくはやりたい放題だけれど、こういう時は自分も人の親だったということを思い出してしまうなあ。
 きっとムスコは今夜は遅くなるんだろう。
 あ、小遣いをやるのを忘れた、、、
 けど正月にやったばかりやから、まあいいかw






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ラヴ・トゥ・ラヴ(Love To Love)

2019年01月13日 | 自分的名盤名曲
                                           ♪UFO『Lights Out(新たなる殺意)』


【Live Information】


 大音量とワイルドな演奏が売り物なのがハード・ロック・バンドです。しかしたいてい彼らは、美しいメロディのバラードをレパートリーの中に入れています。
 「チャイルド・イン・タイム」(ディープ・パープル)、「7月の朝」(ユーライア・ヒープ)、「キャリー」(ヨーロッパ)、「ドリーム・オン」(エアロスミス)、「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」(ミスター・ビッグ)、「モア・ザン・ワーズ」(エクストリーム)などなど、いくつも思い返されます。
 1977年に発表されたUFOの「ラヴ・トゥ・ラヴ」も、ハード・ロック・バンドが作ったバラードの名曲のひとつです。





 UFOは、1969年に結成、1970年にデビューしたイギリスのバンドです。
 1973年にマイケル・シェンカーが迎え入れられ、それを契機にバンドの快進撃は始まりました。同時にシェンカーは新たなギター・ヒーローとして世界的な人気を得ることになります。
 しかしシェンカーは精神的に不安定だったため幾度も失踪を繰り返し、とうとう1978年11月にUFOを脱退してしまいました。(この後シェンカーは過酷なリハビリを行ってドラッグとアルコールによる中毒を克服します)
 この、シェンカーが在籍していた1973~78年が、UFOの最盛期と言っていいでしょう。
 「ラヴ・トゥ・ラヴ」はこの頃に書かれた、バラードの名曲です。


 シェンカーはソング・ライティングでも能力を発揮、UFO時代にはバンド・リーダーでボーカリストのフィル・モグとの共作で「ドクター・ドクター」「ロック・ボトム」「ディス・キッズ」などの佳曲を残しています。
 そして、この「ラヴ・トゥ・ラヴ」もシェンカーとモグによる共作です。



マイケル・シェンカー(左)とフィル・モグ


 「ラヴ・トゥ・ラヴ」は、1977年5月に発表されたUFO6枚目(シェンカー加入後4枚目)のアルバム「新たなる殺意」に収録されています。
 ストリングスを大胆に使ったアレンジは、バンドの新たな一面を開拓したとして高く評価されました。


 ほの暗いイントロです。
 雄叫びのようなシェンカーの、ルバートで奏でられるギター・ソロから始まります。
 ポール・レイモンドの弾くエレクトリック・ピアノに導かれるように、曲はイン・テンポでスタートします。8分の7拍子と8分の5拍子を組み合わせているところがユニークですね。
 テーマのメロディは甘く、そしてちょっぴり切ない。3拍子なのがよりクラシカルな雰囲気を醸し出しています。メロディの良さがモグの声質によくマッチしていると思います。
 シェンカーによる間奏のギター・ソロはどこまでもロマンティックですね。
 そしてエンディングに向かうシェンカーのソロは、一転して激しく咆哮します。歌詞の主人公が去っていった恋人を思って身もだえしているような、激しくも切ないソロです。

  
 ブリティッシュ・ハード・ロックの確立に大きく寄与したUFOは、今年(2019年)デビュー50年目(結成50周年)を迎えました。
 途中解散していた時期はありましたが、ハード・ロック界の第一線で活躍すること約半世紀(!)です。
 しかしリーダーのモグは、2019年の50周年記念ツアーをもってバンドから脱退することを明らかにしています。
 長い年月バンドと苦楽を共にしたモグの労と功績に拍手を送りたいと思います。



上段左から マイケル・シェンカー、フィル・モグ
下段左から アンディ・パーカー、ピート・ウェイ、ポール・レイモンド


[歌 詞]
[大 意]
もう何度もあった おれは戻れない
夜のバー、ギター、掘立小屋のように荒れ果てたモーテル
何を積まれようが そんなものおれは欲しくない
おれは失ったおまえをいますぐ取り戻したい
霞んだ緑色と青色
おまえを愛したい

一人前の男になっておまえを迎えに行きたい
どんなに愛しているかを 知らないなどとは言わないでくれ

滑稽さが半分で もう半分を悲しさが支配していたあの頃
月は西の空を昇ったり沈んだりするだけ
おれは失ったおまえをいますぐ取り戻したい
霞んだ緑色と青色
おまえを愛したい

一人前の男になっておまえを迎えに行きたい
おれは自分がどこに向かっているのかもわからない
精一杯努力した、今はおまえがここにいて欲しい



ラヴ・トゥ・ラヴ(Love To Love)
■発表
  1977年5月
■作詞・作曲
  マイケル・シェンカー/Michael Schenker & フィル・モグ/Phil Mogg
■プロデュース
  ロン・ネヴィソン/Ron Nevison
■収録アルバム
  新たなる殺意/Lights Out(1977年)
■録音メンバー
  フィル・モグ/Phil Mogg(vocal)
  マイケル・シェンカー/Michael Schenker(guitar)
  ポール・レイモンド/Paul Raymond(guitar,keyboard)
  ピート・ウェイ/Pete Way(bass)
  アンディ・パーカー/Andy Parker(drums)


UFO『Love To Love』



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ディープ・パープル(第1期 1968~1969)

2019年01月03日 | お気に入りアーティスト
【Live Information】


【ディープ・パープル(Deep Purple) 1968~1969】
  ロッド・エヴァンス(Rod Evans:vocal)
  ジョン・ロード(Jon Lord:keyboard)
  リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore:guitar)
  ニック・シンパー(Nick Simper:bass)
  イアン・ペイス(Ian Paice:drums)


 ディープ・パープル。
 いまではハード・ロックの代名詞ともなっているこの偉大なバンドは、イアン・ギラン、リッチー・ブラックモア、ジョン・ロード、デヴィッド・カヴァーデイルら多くのロック・ヒーローを輩出しています。レッド・ツェッペリンと並ぶ、ハード・ロックのパイオニアと言ってもいいでしょう。
 ぼくがディープ・パープルを聴き始めたのは中学時代。すでにバンドは解散した後だったと思います。
 当時のパープルのイメージは、やはり「凄腕のメンバーがそろっているハード・ロックのトップ・バンド」でした。
 とくにギターのリッチー・ブラックモアに対しては、少なくともぼくの周りは「驚嘆」や「憧れ」を通り越して、もはや「尊敬」の念を込めた眼差しを送っていたように記憶しています。


 「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「紫の炎」「ブラック・ナイト」「チャイルド・イン・タイム」「レイジー」など、いまやロック・クラシックスとなった数々の名曲に加え、いわゆる第2期~第3期(1969~1975)に在籍したメンバーすべてがスター・ミュージシャンといってもいい存在感を誇っていました。
 ところがパープルの第1期について語られることがほぼないのに気づいたぼくは、次第に第1期パープルに対する興味を強めてゆきます。そして、1969年までにリリースされた3枚のアルバムからピック・アップした2枚組オムニバス・アルバム「紫の軌跡(Purple Passages)」を買ってみたんです。
 


「紫の軌跡(Purple Passages)」 1972年 
 アメリカ(ビルボード)57位


 これがとても良かった。
 ハード・ロックを指向した第2期以降とは明らかに異質のサウンドでしたが、1960年代後半のロック界の新鮮な空気をたっぷり感じることができたからです。
 粗削りですが、新しい時代の形成に伴って押し寄せてくる大きな波、あるいは逆らうことのできない瑞々しくも強いエネルギーが満載だった、と言うとおおげさでしょうか。
 のちのハードなサウンドの片鱗はそこかしこに見えますが、オルガンの醸し出す雰囲気がかなり重要であるところが第2期と大きく異なるところです。
 リッチーの使用ギターがストラトキャスターではなく、ギブソン社のセミ・アコースティックギターES-335であることもサウンド面での大きな違いのひとつでしょう。やや乾いた感じのトーンから繰り出すフレーズの数々からは生々しい人間味が感じられます。自分としてはとても好みな、いわが「血の通ったギター」なんです。





 当時のロック界は「ニュー・ロック」とか「アート・ロック」と呼ばれていた新たな波に席捲されていました。
 ジミ・ヘンドリックスやヴァニラ・ファッジ、アイアン・バタフライ、フランク・ザッパ、テン・イヤーズ・アフターなど多種多様なバンドが生まれ、独自の音楽を追求していましたが、パープルもそのうちのひとつと見られていました。とくに、同じくオルガンを重要性を特徴とするヴァニラ・ファッジとはライバル視されていたようです。

 

「ハッシュ(Shades of Deep Purple)」 1968年 
 アメリカ(ビルボード)24位 (発売当初の邦題は「紫の世界」)


 パープルのサウンドの源は(当時主流だった)ブルースよりも、クラシックやトラディショナル・フォークなどからの影響が大きいように思います。
 そのうえオルガン特有の音色をうまく使い、幻想的でサイケデリックな香りをもたたえていました。
 当時のボーカリストであるロッド・エヴァンスの甘みと深みのバランスが絶妙な声質は、陰影に富んでいた当時のパープル・サウンドにはまことにぴったりマッチしていると思うのです。




「詩人タリエシンの世界(The Book of Taliesyn)」 1968年 
 アメリカ(ビルボード)38位 (発売当初の邦題は「ディープ・パープルの華麗なる世界」)



 サイケデリックなイントロから鮮やかなオルガン・サウンドを主体として豪快に押しまくる「アンド・ジ・アドレス」、ボレロ風のパートを加えてヘヴィーに、かつドラマティックに迫る「ヘイ・ジョー」、オルガンのクラシカルな響きとブルース・フィーリング、そしてハード・ロックのエッセンスを融合させた「ハード・ロード」「何故ローズマリーは」、ロックンロールの醍醐味が味わえるエネルギッシュな「ハッシュ」「ケンタッキー・ウーマン」、クラシックの要素を大胆に取り込んだ「4月の協奏曲」、アフロ・ビートが独特の雰囲気を醸し出す「影を追って」、ポップな作風の中にサイケデリックな雰囲気を湛える「ワンモアレイニーデイ」「エマレッタ」など、この頃のパープルも名曲を数多く世に送り出しています。
 クリームの「アイム・ソー・プラウド」、ビートルズの「ヘルプ」「恋を抱きしめよう」などを独特なほの暗さでアレンジしているところも聴きものです。



「ディープ・パープルⅢ(Deep Purple)」 1969年 
 アメリカ(ビルボード)162位 (発売当初の邦題は「素晴らしきアート・ロックの世界」)


 「ラヴ・ポ-ションNo.9」などのヒットで知られる「サーチャーズ」のクリス・カーティス(drums, vocal)が組んだバンド「ラウンドアバウト」がディープ・パープルの前身です。
 カーティスが失踪したため、ふたりのマネージャー(トニー・エドワーズとジョン・コレッタ)と、メンバーだったジョン・ロード、リッチー・ブラックモアの4人が改めて集まり、ロッド・エヴァンス(ex. The Maze)、ニック・シンパー(ex. The Garden)、イアン・ペイス(ex. The Maze)をバンドに加え、1968年3月にバンド名を「ディープ・パープル」と改めたのです。
 




 1968年6月、ディープ・パープルはファースト・アルバムに収録していた「ハッシュ」をシングル・カットしました。「ハッシュ」は同年9月にビルボード4位のヒットを記録、これ以降彼らはニュー・ロックのホープとして活動することになります。
 バンドはジョン・ロードの影響でクラシカルな路線を進み、地道に成果を上げるのですが、次第にリッチー・ブラックモアが主導権を握るようになったため、ハード・ロック指向を強めてゆきました。
 その結果、ボーカリストがエヴァンスからイアン・ギランに、ベーシストがシンパーからロジャー・グローヴァーに交替し、ディープ・パープルは黄金の第2期に入ってゆくわけです。
 


左から ジョン・ロード、ニック・シンパー、ロッド・エヴァンス、イアン・ペイス、リッチー・ブラックモア


 ディープ・パープルは1976年にいったん解散しますが、再結成した1984年から現在にいたるまで活動を続けています。
 デビューから50年が経ったわけですが、第1期はそのうちのわずか2年。
 しかし、ぼくの中では強烈な印象が刻まれたままなのです。



 
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2台の鍵盤

2019年01月02日 | 自分のライブで
【Live Information】


 昨年は、12月24日の夜にデュオ編成での演奏の機会をいただきました。
 3連休の最後、しかもクリスマス・イブという、特別感のある日だったので、思い切って鍵盤2台で演奏してみました。
 少し豪華で、少し華やかな音を出したかったんです。
 セット・リストも、どうしてもアドリブ中心となりがちなジャズにこだわることなく、メロディがきれいな、自分の弾いてみたい曲を中心に選びました。もちろんぼくはアップ・テンポの曲は弾けません(^^;)ので、そういう意味でも(笑)バラード中心の選曲になりましたが。





 キーボード奏者として共演していただいたのは、ピアニスト、作曲家などのほか、FM局のパーソナリティーやケーブルTVのリポーターなども務める地元のタレント、朝田恵利さんです。
 ちなみに、朝田さんは高校の1年先輩であることが最近判明しました。※十年前、校内ですれ違ったこともあるかもしれません。共通の知人(朝田さんにとっては同級生、ぼくにとっては1年先輩)も何人もいることがわかって、ちょっとばかりテンションもあがります。





 ぼくがグランド・ピアノ、朝田さんはキーボードと鍵盤ハーモニカを使っての、鍵盤2台でのデュオです。朝田さんにはオルガンやストリングスなど数種類の音色で曲に表情をつけてもらいました。
 




 クリスマス・ソングはもちろん、「アメイジング・グレイス」や「アヴェ・マリア(グノー)」のほか、「きよしこの夜」といま話題の「ボヘミアン・ラプソディ」のハード・ロック・パートよりあとの部分のメドレーや、中島みゆきさんの曲などを演奏しました。
 「ムーン・リバー~フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン~ブルー・ムーン~三日月」の「月メドレー」をアレンジしてみたのも楽しかったし、かつてのボスである有末佳弘さんがよく演奏していた「愛情物語」にも挑戦してみました。 
 一度でいいから弾いてみたかった「いとしのレイラ」の後半部分も弾くことができて、大満足です。
 いやもう自分が一番楽しんでいたと思いますね。
 
 



 雰囲気も、自画自賛ではありますが、とても良かったと自負しています。
 また機会があったらこのフォーマットでやってみたいな~





 3日前と当日昼間にリハーサルを行ったんですが、このリハがこれまた密度が濃くていい感じだったんだな~(^^)
 


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明けましておめでとうございます

2019年01月01日 | Weblog~雑記
【Live Information】


明けましておめでとうございます


 「平成」の最後の年になりました。
 

 ここ数年、毎年思っていることですが、
 相変わらずやりたいことだけやり、
 自分で自分のことを大切にし、
 日々楽しく生きてゆきたいです。


 今年は、「許すこと」を大きなテーマにします。  
 そして、もっと良い音で音楽を奏でられるようになります。


 年の始めにあたって、もっと華々しく目標を掲げようとも思うのですが、今年はシンプルに。(^^)


 今年もどうぞよろしくお願いいたします。



                                                                    
 2019年1月1日


 



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西宮ピアノクラブにて 2018.12.27

2018年12月30日 | 写真
【Live Information】

 夕方4時くらいから解放されるので、せっかくなら神戸方面へジャズ・ライブを聴きに行ってみようか、と思い立ちました。
 少し迷ったすえに、西宮の「ピアノ・クラブ」へ行ってみることに。





 この夜の出演者は、みね栄二郎(sax)さん、三原和子(piano)さん、三原脩(bass)さん、和田秀樹(drums)さん。
 店主でピアニストの岩崎恵子さんは、今夜はほかのお店で演奏でしたが、21時くらいには戻ってきてくださったので、ひさしぶりにお顔を見ることができました。


 


 2セット目に、サックスのみねさんとベースの三原さんが呼びこんでくださったので、ほぼ1セット弾かせていただきました。
 ピアノの三原さんは初対面でした。硬派なバップ・ピアニストですが、ステージを下りるとホンワカとしたとても素敵な方です。


 


 ドラムの和田くんとは8月以来。「Wヒデキ」でリズム・セクションを引っ張りましたよ(^^)


  


 それにしても嬉しいやら、有り難いやら、楽しいやら。
 ちなみにベースの三原さんは、どうやらカメラマン役をしたかったみたいです(^^;)




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2019年1月のライブ予定

2018年12月27日 | 演奏スケジュール
【Live Information】



 1月4日(金)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 1月10日(木)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪上森 "picci" 一洋(guitar)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 1月18日(金)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass) ライブ&セッション
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 1月19日(土)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 1月23日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可


 1月26日(土) 
  岡山 GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可



 
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ボヘミアン・ラプソディ

2018年12月09日 | お気に入り映画
【Live Information】


 ここ最近、毎日クイーンの曲を聴いています。
 クイーンを題材にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て以来ずっとこんな調子です。


 クイーンの音楽と出会ったのは中学時代。なんと40年以上(!)前のことです。
 青春時代にどっぷり浸かったロック・ミュージックの中でも大好きなバンドです。とくに「シアー・ハート・アタック」「オペラ座の夜」「華麗なるレース「世界に捧ぐ」の、3~6枚目のアルバムは本当によく聴きました。
 クイーンの魅力といえば、ぼくとしてはやはり魅力たっぷりのドラマティックなメロディ、重厚でクラシカルなコーラス・ワーク、そして壮麗なギター・オーケストレーションを挙げたいところです。
 デビュー後数年は、イギリスの批評家たちからは「レッド・ツェッペリンやイエスの焼き直しのよう」だと酷評されていたし、その耽美的なルックスのおかげで「アイドル系バンド」とも見なされていたりしていました。実際「ミュージック・ライフ」などの音楽雑誌の扱いはアイドルのそれでした。ただしベイ・シティ・ローラーズなどとは違って、若い女性ファンばかりではなく、男性ファンや耳の超えたロック・ファンもたくさんいたように記憶しています。
 いまになって思うことですが、クイーンはデビュー当初から「実力と人気を兼ね備えたバンド」だった、と言えるでしょう。



1973年頃のクイーン


 ただ、ボーカリストのフレディ・マーキュリーは「ミュージック・ライフ」誌上でときおり特集されていた「ベスト・ドレッサー、ワースト・ドレッサー」のワースト・ドレッサー部門の常連で、バレエのコスチュームのようなタイツや、ゲイを思わせるようなファッションはいつも苦笑や冗談の対象になっていました。
 またクイーンのレコードが、本国イギリスはともかく、アメリカのヒット・チャートで1位を連発したかというとそうでもなかったし、日本でこそ「ミュージック・ライフ」誌の人気投票のバンド部門、プレーヤー部門で1位あるいはベスト5以内の常連でしたが、プレスリーやビートルズのように社会現象にまではなってはいなかったと思います。(しかし、少なくともイギリスでは国民的な支持を得ていたバンドであったことは確かです。)
 なぜ今になってこのような「クイーン現象」が起きたのか、ちょっと不思議な気もしますが、その理由の中には時代が変わっても色褪せることのないクイーンの楽曲群のクオリティの高さが再認識されたことと、パフォーマーとしてのフレディの存在の大きさがあるのは否定できないと思います。ただし、2010年には企画が持ち上がっていたようなので、もしかするとフレディの没後20年がきっかけになったのかもしれないと思ったりします。





 この作品は、クイーンの、というより、「フレディ・マーキュリーの伝記映画」であるといった方がいでしょう。
 空港で働いていたフレディがクイーンの前身バンド「スマイル」に加入するいきさつから、1985年の「ライブ・エイド」での、ロック史に残る熱演までを描いています。
 ストーリー的には、
 「いろんなコンプレックスを抱えながら下積みを経たのちいったんは成功を手にするが、挫折を味わう。そののち本当の成功を勝ち取る」
 というもので、とくに斬新というわけではありません。しかし映画が始まった瞬間に流れる「愛にすべてを」(Someboey to Love)で、懐かしさからなのか曲の良さからなのか(たぶん両方ともでしょう)、一気にある種の感動に襲われました。
 

 いろんな方がSNS上で「号泣した」と書いてありますが、涙もろいはずのぼくは泣きはしませんでした(もちろん多少涙目にはなりましたが)。では感動しなかったのかと言うと、そんなことはありません。
 出自がインド系であることから「パキ」と蔑まれたり、容姿にコンプレックスがあったり、ゲイである自分をありのまま受け入れようとすることで傷つき苦しむフレディの姿、希望に燃え未来を信じて自分たちの音楽を貫く若きロック・ミュージシャンの姿、確執のすえ最後は自分たちの絆を取り戻すクイーンの4人、ライブ・エイドのシーンなどなど、グッと来る場面満載です。
 「ボヘミアン・ラプソディ」のレコーディングの場面で、バラードの部分(オペラ・パートに入る前)のブライアンのギター・ソロに対してフレディが「もっとロックしてくれ!」と言うのにブライアンが「任せてくれ」と自信に満ちた微笑で応える場面では、思い切りテンション上がりました。こういうやりとり、大好きなんです。
 メンバー4人の繋がり方、解散寸前までこじれながらも絆を取り戻す場面、ありがちではあるのですが、やっぱり自分の身の上のいろいろなこととオーバーラップしながら見入ってしまいました。





 そしてライブ・エイドのシーン。
 「よくもここまで再現したなあ・・・」というのが正直な感想です。表情といい、動きといい、文句なく惹きこまれました。演技としてではなく、ライブとしてスクリーンに釘付けになっている自分がいました。
 なんと最初に撮影したのがこのライブ・エイドのシーンだったそうです。
 このシーンだけでも、メンバー役の4人に対して「よくやってくれた!!」と大絶賛を贈りたい気持ちでいっぱいです。


 「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」は、発表当時「We=クイーンは王者」という雰囲気で扱われていたような記憶があり、ぼくもそう思い込んでいましたが、ライブ・エイドの場面での字幕を見ると「We=われわれはみんな勝者」という訳になっていて、なんだか嬉しいような、胸がいっぱいになったような、爽やかな感動を味わいました。





 クイーンの4人を演じたラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー役)、ジョゼフ・マゼロ(ジョン・ディーコン役)に対して違和感を覚えたのは、映画が始まってからのほんの数分だけでした。もともと似ていることもあるのでしょうが、それぞれのキャラクターの描き方に共感できました。演奏シーンでは、本物のミュージシャンかと思うほどカッコ良かったです。
 ジョゼフ・マゼロは「ジュラシック・パーク」にも出ていましたが、ぼくの好きな映画のひとつ「サイモン・バーチ」で主人公の親友役で好演していた俳優なので、ここでまた顔を見ることができてなんとなく嬉しかったですね。





 映画作品として良かったのか、クイーンが好きだから良い映画だと思えたのか、いまだに良くわかりませんが、途中時計も見ることなく、あっという間に134分が経ちました。
 むしろ見終わってからの余韻が深くて大きく、その証が、映画を観終えて以来ずっとクイーンの曲を聴いていることです。
 映画プラス、クイーンを聴き漁っていた当時の空気を思い出したという相乗効果のおかげで懐かしい気分に浸れたことが、われわれクイーン世代ならではの「嬉しい特典」なのでしょうね。 





ボヘミアン・ラプソディ (2018年 イギリス、アメリカ合作)

【監 督】
  ブライアン・シンガー
【製 作】
  グレアム・キング、ジム・ビーチ、ロバート・デ・ニーロ、ピーター・オーベルト、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
【製作総指揮】
  アーノン・ミルチャン、デニス・オサリヴァン、ジェーン・ローゼンタール、デクスター・フレッチャー
【音 楽】
  ジョン・オットマン
【配 給】
  20世紀フォックス
【公 開】
  イギリス2018年10月24日、アメリカ2018年11月2日、日本2018年11月9日
【上映時間】
  134分
【出 演】
  ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー)
  ルーシー・ボイントン(メアリー・オースティン)
  グウィリム・リー(ブライアン・メイ)
  ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー)
  ジョゼフ・マゼロ(ジョン・ディーコン)
  エイダン・ギレン(ジョン・リード)
  トム・ホランダー(ジム・ビーチ)
  アレン・リーチ(ポール・プレンター)
  マイク・マイヤーズ(レイ・フォスター)
  アーロン・マカスカー(ジム・ハットン)
  マシュー・ヒューストン(ラルリー・マレン・ジュニア)
  ミシェル・ダンカン(シェリー・スターン)
  ダーモット・マーフィ(ボブ・ゲルドフ)
  
 


クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」トレーラー




1976年頃のクイーン 




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ニッキ・パロット・トリオ & ハリー・アレン @岡山蔭涼寺

2018年12月02日 | ライブ
【Live Information】


 「コントラバス弾き歌い」というと、現在ではエスペランサと、このニッキ・パロットが最も知られた存在でしょうか。
 地元岡山のジャズ発展を長年陰から支えている平井さんから、「ニッキ・パロットが来るよ」と教えてもらったとき、やはり「一度は見てみたい」と思ったことでした。
 ベーシストとしてとか、ボーカリストとして、というより、「ニッキ・パロットというタレントの存在」を見たい、という方が当たっているかもしれません。
 ニッキのトリオと、現代ジャズ・ジャイアントのひとりハリー・アレンの共演とあって、入れ替え制2セット、そしてそれなりのチケット代にも関わらず、会場はさすがに満席状態でした。
 ニッキ・トリオのヤコブ・フィッシャー(guitar)や、ジョン・ディ・マルティーノ(piano)目当てのジャズ・ファンも多かったようです。



リハーサル風景


ファースト・セットはニッキとジョンのデュオでスタート。次の曲でヤコブが入り、また次の曲で御大ハリーが加わる、という構成。ハリーの登場時にはさすがに拍手もひときわ高まります。
セット・リストは、日本で馴染みのあるスタンダードがほとんどです。
途中、ある曲でいきなり照明が全て落ちました。
エンディング前だったので、自分も含めて会場みんなは演出かと思ったんです。ところが曲が終わっても照明は戻らず次第にザワザワ、それでやっと「トラブルだ」と気づいたわけです。
でもバンドのみんなはそのアクシデントをも面白がっていた感じもあり、また客席でiPhoneの照明をつける人がいたり、それに対してニッキが笑顔で「Thank you~」と応えたりで、逆に会場はフレンドリーな雰囲気に包まれたくらいです。





 ニッキは、とにかくキュートでした。終始ニコニコ顔なのがちょっぴりときめいたりするんです。
 1960~70年代のアメリカのコメディドラマに出てくる、美人でユーモアと愛嬌がある奥様役がお似合いな感じです。
 彼女は、どちらかというとアンサンブルに気を配っているようなプレイに徹していたようでした。派手フレーズやソロはほとんどなく、演奏ぶりは堅実そのものでした。でも、だからといって下手でもなんでもなく、素晴らしいソロ・ワークにはやはり目が釘付けになりましたし、ピッチの正確さや、グルーブ感、アンプラグドに徹しての楽器の扱いなど、流石と思わされるところは多かったです。
 歌もなかなかいい感じでした。たしかに派手さはないのですが、丁寧で少し淡々とした感じがあって、ニッキ自身の持ち味が自然に出ていたように思います。
 ともすれば音楽の世界もビジュアル重視の風潮が濃くなっているようですが、ニッキは(当然ではありますが)そんなことには目もくれず、ただただ自分の音楽を奏でているだけなのだろうと思いました。


 そして、流石はハリーの存在感と安定感。評判違わず、といった感じです。
 音色といい、その歌い方といい、「心地良い」以外の何物でもなかったですね。
 知的というか、会社の重役だとか医師だとかのような風貌も、なんとなくハリーの持つ安心感みたいなものに一役買っているのでしょう。


 ピアノのジョンの演奏には初めて接したのですが、大胆に間を取り、かつメロディを最大限に生かそうとしているようなピアノには感銘を受けました。まるで秋の夜の静けさの中でひっそり鳴く鈴虫の音色のようでした。
 



 
 とても雰囲気のよいサウンドに満足しながら、この夜のちょっとした幸せの仕上げに炙りチャーシューの旨いラーメン屋さんに寄って帰ろう、と会場をあとにしたのでした。



2018年11月15日 岡山蔭涼寺
ニッキ・パロット・トリオ & ハリー・アレン

 ニッキ・パロット(Nicki Parrott/bass, vocal)
 ジョン・ディ・マルティーノ(John di Martino/piano)
 ヤコブ・フィッシャー(Jacob Fischer/guitar)
 ハリー・アレン(Harry Allen/tenor-sax)






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2018年12月のライブ予定

2018年11月20日 | 演奏スケジュール
                    ♪北野タダオさん、佐山雅弘さん、前田憲男さん・・・素晴らしいジャズ・ピアニスト達とのお別れの知らせが続きます。



【Live Information】



 12月7日(金)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪古山修(guitar)、皆木秀樹(bass) ライブ&セッション
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


 12月13日(木)
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 12月22日(土) 
  岡山 GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 12月24日(月)
  倉敷 木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪朝田恵利(keyboard, key-harmonica)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 12月26日(水) 
  倉敷 アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可




 


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