ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」・・・ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

手ブラ

2020年09月27日 | ネタをたずねて三千里

【Live Information】



家に帰ると、ポストにチラシが入っておったのです。
横に育ちつつある、第何次かの成長期の自分。
それに対するフィットネスジムのチラシ。
これはまさに神からの啓示なのでは・・・。


まあそれをザッと眺めてたらですね、「手ぶら体験」ですと。
手ぶら体験。
そんなんわざわざジムに行かんでも自分ちでできるわ~そもそもおれはそんなんせんけどな~





 
 
 
 
どうやらぼくの思っていた手ぶらとは違うとです。
予想以上にぼくの心は汚れているとです。orz
 


 
手ブラ=英語では「hand bra」。そのまんまなんですね。
しかし「ハンドブラ」というとオシャレな響きになるなあ。
そして手ブラにもいろいろあることを学んだ休日の朝。
いまは手型のブラがあることも知ってしまった。
こうしてぼくの脳は知らなくてもなんら不都合がないことで埋め尽くされてゆくのでありました。
そしてメモリーしなければならない曲が覚えられぬことになる。
○| ̄|_  oh・・・




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クリちゃん

2020年09月09日 | 随想録

【Live Information】



クリちゃんこと栗本亮平くんは、岡山のミュージシャンを陰で支える名エンジニアです。
たくさんのミュージシャンがクリちゃんのお世話になっています。
先日、ひさしぶりにクリちゃんと一緒にお仕事をする機会をいただきました。





来年行われる予定のミュージカルのためのレコーディングです。
本番の伴奏にもベース奏者として参加することになっています。


しかし相変わらずの凄腕!
とにかく仕事が早い。助言も的確。
そしてミュージシャンをいい気分にさせるリアクション上手!
こちらとしては、いやがうえにもその気になっちゃいます。



今回はエレクトリック・ベースのみを使用しての録音でした。






この日は、キーボード奏者の入江美佐子さんとのスタジオ入りです。ミサちゃんはとっても頼りになるピアニストなのです。


そのクリちゃんのTシャツが!
なななななななななんと、あのマハヴィシュヌ・オーケストラのアルバム「内に秘めた炎」のジャケットのプリントですと!



 
 
「マハヴィシュヌ・オーケストラ」とは、1970年代前半に結成されたジョン・マクラフリン(guitar)率いるジャズ・ロック・バンドです。
フュージョン黎明期の、泣く子も黙るどころか、泣く子もハイテンションになる、伝説的バンドなのです。
これが食いつかずにおられましょうか!!
 
 
思えば高校時代、倉敷のレコード店「グリーン・ハウス」で店主の中村さんだったか店主の弟さん(ギタリストのフェリーペさん)だったかに教えてもらって一時期よく聴いていたものです。
いろんな意味で涙が夕陽に滲みます。
 
 
Tシャツは、ぼくはアンダーとしてしか着ないんだけど、こんなのなら欲しいわ~



注文を付けまくってクリちゃんを困らせているようにも見えますが、マハヴィシュヌ・オーケストラの話で盛り上がっているところです。





この日は、5曲を3時間半かけてなんとか録音。
しかし、録音してみると、いかに自分が普段いい加減なことを弾いているかがまる分かりです。
当たり前のことではありますが、こんな時は日ごろの自分の実力しか出ないことを改めて痛感しました。



左は、ミュージカル女優の清水ゆきちゃん。レコーディングにもつきっきりで世話を焼いてくれます。LOVE


プレイ・バックを聴くと、やっぱり「あそこを手直ししたい」「ここもやり直したい」という気持ちになります。
時間がかかっても、その気持ちにすべて応えてくれるクリちゃんは、やっぱりミュージシャンに寄り添ってくれるステキなエンジニアです。
それでも、終始緊張感に包まれての作業は実に楽しかったです。
緊張しすぎでとっても疲れましたが、その疲労感が心地よいのです。



左から入江美佐子さん、スタッフのゴローさん、クリちゃん、ワタクシ。



いつもこんな緊張感、疲労感、充足感を味わっていたいなあ。




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正義の使い道

2020年08月29日 | 価値観

【Live Information】



実は、正義は自分に向けるもの、ではないかと考えるきょうこの頃。



正義を他人に押し付ける時点で「相手を思い通りにしたい」思惑が透けて見える。
たとえば「ひとは変わらない、自分は変えられる」とよく言われます。(これは本当にその通りだと思っています)
ならば、正義を押し付けても、押し付けられた人は変わらないでしょう。
そこには、カドが立ち、居心地のわるさが残るだけ。
その正義は、自分の指針に使えばいいんじゃないかな。



いまあちこちで飛び交っている言葉や表現は、まるでクラス内のいじめを想起させるものが多い。
正義感があるようでいて、実は相手に向けての罵詈雑言でしかない言葉があふれ返っているのを見ると、正義感こそが争いの元になっているのではないかと思えてしまいます。



正義は他人に向けるものではなく、自分に向けるものだという気がしてなりません。
ぼくは正義を使いたくなったら、まずそれを「自分を磨く指針」に使おうと思います。
ちょっと表現はおおげさですけれど。




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2020年9月のライブ予定

2020年08月24日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。


9月3日(木)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


9月15日(火)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-1-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   Live & session
    【出 演】 古山修(guitar)、池田拓史(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
    ※セッション可


9月18日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


9月23日(水)
  倉敷 アヴェニュウ
   倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
    【出 演】 古山修(guitar)、丹文音(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


9月26日(土)
  岡山 GROOVY
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可

  

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江藤良人, 美淋つゆ子 & 皆木秀樹 @岡山ピアノ・バー

2020年08月10日 | 自分のライブで

 【Live Information】


 江藤良人さんは、言うまでもなく日本屈指のドラマーのひとりです。
 江藤さんとの初対面は昨年12月
 全くの偶然でした。
 クリームソーダで乾杯したのは愉快な思い出です。
 たまたまその夜は江藤さんのセッション・ライブだったので、自分の演奏が終わってから遊びに行ったのです。
 その時から早や8か月。


 縁があって8月7日の江藤さんのライブにベースで参加させていただくことになったんです。
 共演は、非常に頼りになるオルガン&ピアノ奏者の美淋つゆ子嬢。彼女とは毎月デュオでライブをしていて、気心も知れています。


 


 美淋嬢と江藤さんはいままでに幾度か共演経験もあって、このふたりの呼吸はひとつに馴染んでいる感じでした。
 江藤さんはさすがに日本有数のドラマーです。日本全国を股にかけているだけあって、だれが来ようが揺るがないであろう大きな存在感がありました。
 と言って、上から見下ろすでもなく、レベルが下の共演者を放っておく感もなく、全力でいつもの自分のドラムを叩いてくださっていたように思いました。(素晴らしいミュージシャンはみなそんな演奏をされますね)
 その演奏は、ぼくの音も対等のメンバーとして受け入れてくださっているように聴こえ、おかげで安心感と温かみに包まれて演奏できたように思えました。


 
 江藤良人(drums)


 
 美淋つゆ子(piano)

 
 
 左から 美淋つゆ子、わたくし、江藤良人


 といってそのドラミングの熱量はまるで火を吹くよう。
 熱いばかりではなくて、静と動のコントラストも素晴らしかったです。
 そうなんです、江藤さんのドラムが歌っている、いや江藤さん自身の歌がドラムを通じてあふれ出しているんです。
  

 
 MC中のぼく


 演奏したのは、「アフリカン・フラワー」(デューク・エリントン)、「スロウ・ホット・ウインド」(ヘンリー・マンシーニ)、「カントリー」(キース・ジャレット)、「サマー・イン・セントラル・パーク」(ホレス・シルヴァー)などなど。ピアノの美淋嬢の選曲です。
 日ごろ聴く機会があまりない、新鮮でバラエティに富んだセット・リストだったと思います。
 満席の客席からの盛大なアンコールには「バイ・バイ・ブラックバード」でお応えさせていただきました。


 


 なかなかにハードなサウンドとなった曲が多く、そうでなくてもその場での自由な展開で緊張感いっぱいでした。
 力んで弾いて早く腕が疲れることのないように、と自分に言い聞かせてステージに臨んだんですが、ふたりのアツ~い演奏に影響されて、ついついぼくも最初からフルスロットルな演奏になって、最後はちょっとバテてしまいました
 でもまあMCで貢献できたみたいだしw、それはそれで良しとします。
 
 
 合間には江藤さんとリンゴ・スターのドラムについてとても盛り上がったのも楽しかったし、
 演奏していて超楽しかったし、
 客席の雰囲気はとても良かったし、
 終演後の疲れも心地よかったし、
 来てくださった方々も楽しい夜になったみたいだし、
 いろんなありがたさを噛みしめることができた、いい夜でした。
 

 
 演奏後の三人


 2020年8月7日(金)
 @岡山ピアノ・バー
  江藤良人(drums)
  美淋つゆ子(piano)
  皆木秀樹(bass)


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2020年8月のライブ予定

2020年07月19日 | 演奏スケジュール

 【Live Information】



※お越しの際はマスクをご持参ください。
 また、状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 諸々よろしくお願いします。



8月7日(金)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 江藤良人(drums)、美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 3000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※セッション可


8月8日(土)
  岡山 Cultural Maison KOTYAE(コチャエ)
   岡山市北区表町3-5-19 (tel 086-206-7788)
   小泉憲治企画展 サロンコンサート
    【出 演】 熱田昭夫(clarinet)、樋口利歌(violin)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 一般2000円、高校生以下1000円
    【演 奏】 18:00~ (2回ステージ)


8月18日(火)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-1-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   Live & session
    【出 演】 古山修(guitar)、池田拓史(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


8月20日(木)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 入江美佐子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~、21:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


8月22日(土)
  岡山 GROOVY
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可

  
8月26日(水)
  倉敷 アヴェニュウ
   倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
    【出 演】 古山修(guitar)、丹文音(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


8月29日(土)
  岡山 さんばんスタジオ
   岡山市中区桑野
    【出 演】 Super Dogs [ 河上 "pon" 勝志(guitar & vocal)、内山行生(guitar)、皆木秀樹(bass & vocal)、竹本洋朗(drums) ]
    【料 金】 なし
    【時 間】 開演19:00頃(予定)
    ※都合によりFacebook配信に変更

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レヴォリューション (Revolution)

2020年07月01日 | 名曲

【Live Information】


 ぼくをロック・ミュージックに導いてくれた人のひとりに、年の離れた従兄がいます。
 その従兄は、「ビートルズの中で一番ロック・スピリットがあるのはジョンだ」と教えてくれました。
 それは多分、ジョンが、ロックの特徴である「体制への反抗」「大人が主流である社会に対して反乱を起こそうとする少年」などを体現していた、いわゆる「とんがった存在」だったことを含めてのことだと思います。


 じっさいジョンの発言には独特のユーモアがありましたが、とても率直で、辛辣です。
 なかでも有名なのは、「安い席の方は拍手をお願いします。それ以外の方々は、すみませんが宝石をジャラジャラさせてください」「僕たち(ビートルズ)は今やイエス・キリストより有名だ」といったところでしょうか。
 そのほかにも積極的に政治的発言を行っていたことはよく知られています。


 ビートルズの曲の歌詞は、ラブ・ソングはもちろんですが、キャリアを積むごとに哲学的だったり世相について言及したり、つまりしばしば彼らからのメッセージが込められるようになりました。
 もともとナイーブかつ自己主張の強いジョンの作品にはとくにその傾向が強いんじゃないかと思います。
 とくに1960年代後半になると、そういう曲がいたって目立つようになります。
 その中のひとつが「レヴォリューション」です。
 もちろん「レヴォリューション」も中学生時分から聴いていた曲ですが、なぜか今ごろになって再びドはまりしてしまい、iPodのプレイリストに入れては日々聴いているところです。


 「レヴォリューション」は、ジョンの代表作のひとつです。
 1968年に、あの「ヘイ・ジュード」とのカップリングでシングル・レコードとしてリリースされました。
 作者クレジットはレノン=マッカートニーとなっていますが、実質的にはジョンが書いたもので、「ヘルター・スケルター」や「ドライヴ・マイ・カー」などと並ぶ、ビートルズが生み出したハード・ロック・ナンバーのひとつです。



 

 特徴は、ノイジーなギターと、リンゴの重いバス・ドラム。
 「ハード・ロック」の萌芽期ともいえるこの頃ならではの荒々しい演奏が、かえって瑞々しく感じます。
 そして、ワイルドでエキセントリックなボーカルは、まさにジョンの真骨頂。
 それに加えての、ニッキー・ホプキンスの弾くピアノ。R&B色豊かなプレイが際立っていますね。
 メッセージ色の濃い歌詞も特徴のひとつといえるでしょう。


 曲の開始約5秒後から聞こえてくるギターがラウドである意味とてもパンクだと思っていたんですが、実はこれはジョンのシャウトだったんですね。ようやく最近になって知りました。


 とくに強調しておきたいのは、エンディングのジョンのシャウトです。
 エキセントリックでとにかく過激、これがたまらなくカッコいいんです。
 ジョンが連呼する「Alright」を聴いていると、いま何かといえば感じられる息苦しさ(自分の気に入らない意見を「批判」の名のもとに罵倒したり責めたり吊るしあげたり攻撃したり、という空気)を吹き飛ばしてしまいたくなるようなエネルギーが体内に満ちてくるんです。
 All Right!



【歌 詞】


【大 意】
君は革命が必要だと言う
みんな世界を変えたいさ
君はそれは変革だと言う
みんな世界を変えたいさ
でも破壊しようと語る君には賛成できない
世の中はいい方向へ向かっているのだから

君は本当の解決策があると言う
みんなそういう計画なら知りたいさ
君は僕に何を貢献できるか尋ねるが
みんなできることをやっているのさ
でも憎しみの心を持つ人々のために金を集めようとするなら
僕は君に、時期を待ったほうがいい、と言いたい
世の中はいい方向へ向かっているのだから

君は社会の構造を変えたいと言うが
みんなは君の頭の中を変えたいのさ
君はそれは制度を変えることだと言うんだけど
代わりに君の精神を変えた方がいいんじゃないかな
もし君が毛沢東主席の写真を持ち歩いているなら
革命を起こすなんて無理さ
世の中はいい方向へ向かっているのだから



◆レヴォリューション/Revolution
  ■シングル・リリース
    1968年8月28日
  ■歌・演奏
    ビートルズ/Beatles
  ■プロデュース
    ジョージ・マーティン/George Martin
  ■作詞・作曲
    ジョン・レノン & ポール・マッカートニー
  ■録音メンバー
   <ビートルズ>
    ジョン・レノン(lead-vocal, guitar)
    ポール・マッカートニー(bass, organ)
    ジョージ・ハリスン(guitar)
    リンゴ・スター(drums)
   <ゲスト>
    ニッキー・ホプキンス/Nicky Hopkins (electric-piano)
  ■チャート最高位
    1968年週間チャート アメリカ(ビルボード)12位
  ■収録アルバム
    ヘイ・ジュード
    ザ・ビートルズ1967~1970
    パスト・マスターズvol.2







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2020年7月のライブ予定

2020年06月25日 | 演奏スケジュール

【Live Information】

※状況によっては中止にせざるを得ないこともありますので、お店にご確認ください。
 なお、お越しの際はマスクをご持参ください。
 諸々よろしくお願いします。


7月3日(金)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


7月16日(木)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 上森"picci"一洋(guitar)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


7月21日(火)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-1-10 清水ビル3F
   Live & session
    【出 演】 古山修(guitar)、池田拓史(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


7月22日(水)
  倉敷 アヴェニュウ
   倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
    【出 演】 古山修(guitar)、丹文音(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


7月25日(土)
  岡山 GROOVY
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可



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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【10】

2020年06月23日 | 随想録

【Live Information】



★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【10】 オスカー・ピーターソン・トリオ 「Night Train」

 
 なんのかんのでいよいよ10枚目です。
 なかなかに難しい選定作業でしたが、影響を受けたもののうちの「ベスト10」にしようとするからたいへんだったのかもしれないですね。「影響を受けたCDのうちの、とにかく10枚」だったら苦労しなかったと思います。
  
 
 こうしてみると、やはり「好き」と「影響された」は微妙に異なるような気がしますね。
 そして「影響された」という言葉にポイントを置くと、アルバム以外のもの、つまりミュージシャン(生き方も含めて)や曲、音楽映画がいっぱい出てきます。自分がまがりなりにも長年音楽と関わってきたうえで、これらも外せないものばかりです。
 ジョン・レノン、ジャニス・ジョプリン、佐山雅弘、ハービー・ハンコック、青い影、アレサ・フランクリン、ブルース・ブラザーズ、津田清(もうじき16度目の命日です)、有末佳弘、五つの銅貨、福盛進也、ピンク・フロイド、陽のあたる教室、ビル・エヴァンス、天使にラブ・ソングを、スティーブ・ガッドetcetc。
 ベーシストだと、レイ・ブラウン、ジョージ・ムラーツ、クリスチャン・マクブライド、スコット・ラファロ、ニールス・ペデルセン・・・(きりがありません汗)
 佐山雅弘さんの遺した「自分という人間は出会った人でできている」という言葉がしみじみ思い出されます。
 
 
 さて、10枚目のアルバムですが、「ナイト・トレイン」を挙げようと思います。
 「ナイト・トレイン」は「プリーズ・リクエスト」と並ぶ、オスカー・ピーターソンの日本での超人気盤ではないでしょうか。
 オスカーのピアノは瀟洒でスタイリッシュで、身も心も踊ってしまうようなグルーブ感にあふれていて、そして実によく歌っています。楽しむために聴いてもジャズのお手本のひとつとして聴いても満足感いっぱいです。レイ・ブラウン、エド・シグペンとのトリオは、ジャズの歴史に残る名ユニットのひとつだと思います。
 
 
 タイトル曲の「ナイト・トレイン」は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のダンス・パーティー会場の場面でバンドが演奏していた曲です。「我が心のジョージア」はレイ・チャールズの名唱で有名ですし、「バグズ・グルーブ」や「昔は良かったね」など、耳に馴染みやすい曲も多いので、いわゆる初心者のころから今に至るまで聴き続けています。
 
 
 そして、なんといっても自分としては「自由への讃歌」ですね。

 アルバムのクロージングでもあるこの曲は、アメリカで公民権運動が大きなムーブメントとなっていた1962年、この運動に賛同していたオスカーによって作られました。
 公民権運動とは、アメリカの黒人が公民権の適用と人種差別解消を求めて、ある意味命がけで行った社会運動です。「ローザ・パークス事件」「ワシントン大行進」「血の日曜日」「マーティン・ルーサー・キング牧師」「リトルロック高校事件」などの言葉や人名は、多くの人がどこかで見たり聞いたりしていると思います。
 
 
 「自由への讃歌」を聴いたヴァーヴ・レコードのノーマン・グランツ社長は、この曲に歌詞をつけることを思い立ちます。そして現在ではコーラス曲として、教会をはじめさまざまなところで歌われています。
 
 
 ともすれば暗く攻撃的になりかねない重いテーマを持つこの曲ですが、オスカーの、暗闇からひとすじの光が射しこむような演奏はとても感動的なのです。まさに「ゴスペル」です。
 ベースもドラムも、シンプルですが揺るぎない強さがあります。そのふたりに自分を委ね、自在に歌うオスカー。
 圧巻は3:48からのトレモロ奏法。それに続くエンディングは、一転して静かでおだやかで温かです。明日への希望を感じさせてくれる、というと大袈裟でしょうか。
 この曲を聴くと、とくに自分が少し落ち込んでいる時などは、生きていることの喜び有難みを教えらるような気がするのです。
 
 
 音楽に込めるもの、何を音楽に委ねるのか、そんなことを考えるようになったきっかけにもなっていると思います。
  
 
 佐山雅弘さんが、お亡くなりになる前にこの曲をソロで演奏しています。

 うまく言葉にできませんが、涙がこぼれそうになるんですけど、それでいて聴き終えた時にこぼれるのは涙ではなく笑顔なんです。
 素晴らしい演奏です。
 大好きです。
 
 
 というわけで10枚完走いたしました。
 どれもこれも長い文章になってしまいましたが、読んでいただいて嬉しかったです!
 ハチくんもガイド役ありがと!




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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【9】

2020年06月22日 | 随想録

【Live Information】


★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【9】 ブライアン・ブロンバーグ 「Wood」

 
 いままでの8枚は、音楽が好きで、音楽と長く関わっている自分の音楽観に対して大きな影響を受けたものです。(もちろんゲイリー・カーについては、「コントラバスが奏でうる音の素晴らしさ」についても大きく感銘を受けました)
 振り返ると自分は一応ベース弾きの端くれでして、そうであるからにはひとつくらいは「ベース弾きの自分が影響を受けた、ベーシストによる演奏」をあげてみようと思います。
 
 
 いまのぼくの好きなジャズ・ベーシスト(というよりお手本にしたいベーシスト、というニュアンスの方が近いでしょうか)といえば、
 レイ・ブラウン、ジョージ・ムラーツ、クリスチャン・マクブライド、ニルス・ペデルセン、ジャコ・パストリアス、、、
 しかし、いろんなベーシストの名を思い浮かべるとやっぱりあの人もこの人も、ということになって、結局収拾がつかなくなるんです。ジョン・パティトゥッチ、スコット・ラファロ、チャールズ・ミンガス、ゲイリー・ピーコック、マーク・ジョンソン、バスター・ウィリアムス、ダグ・ワトキンス、デイブ・ホランド、ポール・チェンバース、ロン・カーター・・・etcetc
 その中でブライアン・ブロンバーグというベーシストが2001年に発表した「Wood」というアルバムを挙げておきたいと思います。
 
 
 20年くらい前のことです。
 まだCDショップがあちこちにありました。
 その日もいつものようにCDをひやかしていると、「ブライアン・ブロンバーグ」という聞いたことのない名前のベーシストのアルバムが目にとまりました。ちょっと考えたけれど、CD帯の「私はこのアルバムを聴いて三日間、ひざを抱えてしまいました(都内在住、某ベーシスト)」というキャッチ・コピーに7割がた惹かれ、興味本位で買ったんです。
 
 
 共学でした。
 いや違った、確かにぼくは共学でしたけど、この場合は驚愕でした。
 よく伸びる豊かな低音。
 唸り声のような、凄みのある音です。
 木の感覚が伝わってくるような音色。
 キャッチ・コピーどおりの、コントラバスを弾いているとは思えない驚異的なテクニックのかずかず。
 なにより、グルーヴしまくりのベース・ランニングに、歌いまくりのベース・ソロ。
 すべてが衝撃でした。


 真似したいけどムリ。
 あんなふうに弾きたいけどムリ。
 でもかなり真似ようとしました。やっぱりムリでしたけどw


 ベース弾きとしては、「オマエそれでもベース弾き?」と言われたような気がして、ガックリしたりその凄さに興奮したりと、テンションが上がったり下がったり情緒がひどいことになったwアルバムです。
 もちろん、今でも愛聴盤です。
 憧れと、「いつかはあんな風に」という願望は、ぼくの胸のうちから消えることはないでしょう。




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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【8】

2020年06月21日 | 随想録

【Live Information】



★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【8】 キース・ジャレット 「Standards vol.1」

 
 洋楽に本格的に目覚めたのは中学時代。
 そのころロック以外でどんな音楽に夢中になっていたかというと、「映画音楽」と「マーチ」です。
 「映画音楽」なんてジャンルは、今では死語に近い感がありますが、まさに美メロの宝庫なんです。いま一番欲しいCDは、サウンドトラックの「映画音楽大全集」的なものです。久しぶりに浸ってみたいな。
 そして「マーチ」ですが、実はメロディがカッコイイものばかりなんです。(軍を鼓舞するための音楽なので当然なんですけれどね)
 ではそもそも記憶に残っている中で最も古い洋楽というと。。。
 
 
 まだ保育園に通っていた頃のことです。
 午後遅く、ぼくはいつも居間のテレビで天気予報を眺めていました。まだ白黒放送とカラー放送が混在していた時代です。
 記憶の中のぼくは、ひとりきりでテレビの前に座っています。
 バックでたんたんと流れているのは、ピアノで奏でられる美しい曲でした。愛らしく清楚なその曲は、ぼくが天気予報を見るたびに、まるでペンキを丁寧に何度も何度も重ねて壁や家具に塗るように、徐々に濃く心に沁み込み、記憶の抽斗に刻まれました。
 時は20年ほど流れ、大人になったぼくはジャズを聴くようになります。いろんなCDを漁っているうちに、ビル・エヴァンスにたどり着きます。そして女性のシルエットのジャケットで有名なアルバムから優しく可愛らしいワルツが流れてきた時、眠っていた記憶が甦りました。あっ!と思いました。
 保育園の頃テレビから流れていたあの曲は「ワルツ・フォー・デビイ」だったんですね。
 これがぼくのいちばん古い、ジャズ、いや洋楽にまつわる記憶です。
 
 
 音楽の原体験という意味では、エヴァンスの影響がないとは言えないでしょうね。
 そのおかげかどうか、エヴァンスはもちろん、ドン・フリードマンやミシェル・ペトルチアーニなどのリリカルな白人ピアニストは大好きで、いつしかあんなジャズを演奏してみたいと思うようになりました。
 
 
 そしてキース・ジャレットです。
 ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットと組んだトリオは「スタンダーズ」と呼ばれ、数多くのスタンダード・ナンバーを彼らの感性で蘇らせました。
 その中で体の奥から感動したのが、「Standards vol.1」に収められた「God Bless The Child」です。
 初めて聴いた時から気持ちを激しく揺さぶられました。文字通り虜になりました。
 自分の気持ちを代わりに音で表現してくれたような気がする不思議な感覚、あるいは自分の内面に潜んでいる音楽の指向を引き出されたような感覚、と言ったらいいのでしょうか。
 ゴスペル・ロック風のアレンジと、三人の渾身のソロは、いまだに聴くたびに胸をアツくさせてくれます。
 CDのクレジットでは15分32秒の長尺ですが、長いと感じたことは一度もないですね。「Let It Be」や「My Back Pages」などと並んで、間違いなくぼくは死ぬまでこの曲を聴き続けるでしょう。
 
 
 リリカルな演奏とゴスペル・フィーリングの、極上のブレンドです。
 自分もいつもこんな演奏ができたら、と憧れています。






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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【7】

2020年06月20日 | 随想録

【Live Information】



★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【7】 シカゴ 「シカゴの軌跡/Chicago Transit Authority」

 
※ハチくんはイライラしているわけではありません。夢中になって布を噛んでいるのです。なにせ布切れ(タオルとか)をカミカミするのが大好きな奴でして。問題はいま噛んでるのはぼくの気に入っているシャツだということです。。。(> <;)
 
 
 ぼくの中学時代は、ベイ・シティ・ローラーズが飛ぶ鳥を落として焼き鳥にして食ったうえにビールまでが付いてきたという、凄まじい人気を誇っておりました。そしてクイーン、キッス、エアロスミスらが日の出の勢いでロック界に旋風を巻き起こしておりました。
 世はイーグルスのメガ・ヒット「ホテル・カリフォルニア」に席捲され、パンク・ロックの出現で大騒ぎだったですね。
 
これらはいわば「ロックの王道」を行くものばかり、オールド・ロックに対して批判的だったパンクにしても、「反体制」という意味ではまさにロックの本質そのもので、「原点回帰」ともいえる動きだったと思います。
 
 
 高校のとき、倉敷の「音楽図書館」に出入りしてました。今の文化センターの2階です。
 所蔵のレコードからリクエストして、ヘッドホンを使って無料で聴くことができる、夢のようなところです。(圧倒的にクラシックが多かったですが)
 お目当てはビートルズの「青盤」(後期のベスト・アルバム)と、クイーンの「シアー・ハート・アタック」だったのですが、ある時その両方ともが先にリクエストされていたんですね。しかたなく数少ないロックのレコードから単に時間つぶしで選んだのがシカゴの日本編集ベスト・アルバム「栄光のシカゴ」でした。
 バンドの名前くらいしか知らなかったんですが、ホーン・セクション入りというところに少し興味を覚えたんです。
 
 
 管楽器入りの音楽といえば、クラシック、ジャズのビッグ・バンド、吹奏楽くらいしか知らなかったぼくにとっては、まさに初めて味わう未知の世界でした。
 ブラス・セクションの攻撃的でゴリゴリなアンサンブルにまず驚き、ブルージーでロック・スピリット丸出しのギターに惚れ込み、音数の多い派手なベース・ラインにシビれ、他のロック・ドラムとは多少毛色の変わったジャジーでテクニカルなドラムに魅かれ、といった具合です。
 もちろんロック・バンドとしての力量・存在感も大きかったですね。
 曲も、ハード・ロック、ジャズ・ロックはもちろん、ポップなものからウエスト・コースト風味のものまでとても幅広く、その後は音楽図書館へ行くたびに「栄光のシカゴ」を聴くようになりました。
 
 
 ロックは様々な音楽性を取り込める懐の深さがある音楽だと思うんですが、いわゆる「ロックらしいロック」「ロックの王道」「ティーンズ向けロック」以外の、他の音楽の要素を大胆に吸収昇華したロックはシカゴが初めてでした。
 また積極的に歌詞に政治的・哲学的メッセージを盛り込んでいたところも「オトナなロック・バンド」としてぼくの目に映っていました。
 
 
 もちろん後年ファースト・アルバムから順に買っていくんですが、最初に買ったのが「シカゴの軌跡」。
 デビューした1960年代後半から1970年代半ばくらいまでのシカゴの音楽は、「ブラス・ロック」と言われていましたが、そのブラス・アンサンブルは、どうにもこうにもカッコよかったですね。
 1曲目の「イントロダクション」は文字通りシカゴの音楽性が詰まった名刺代わりの曲。すごくパワフルで、まさに激動の60年代、って感じの曲です。高校3年の時、卒業を前に岡山倉敷の高校3年を主体にしたビッグ・バンドが組まれ、ぼくもベースで参加させてもらったんですが、苦心してこの曲を演奏したのもいい思い出です。
 
 
 ジャンルの好き嫌いなく、クロスオーバー的にいろいろな音楽をまたぐことに全く抵抗を覚えたことがないのは、早い段階でシカゴの音楽に出会ったからだ、と自分では思っています。これが音楽にかかわっていくうえでどれだけ助けになったか。
 
 
 ベース弾きの端くれとしては、ピーター・セテラは憧れのひとりでした。その手数の多い派手なベースには、ジャック・ブルースやティム・ボガートと並んで明らかに影響を受けました。
 おかげでぼくも手数の多いベーシストに育ち、多少チヤホヤされるようになりましたが、ちゃんとした音楽観を持った方々からはよく「ウルサイ!」と言われましたね~ 
 それでも目立ちたいだけのぼくはお構いなしで弾きまくり続け、ナニが良くないのかサッパリ分からないまま月日は流れ、なぜ先輩方に喧しいベースと思われていたかに気づくのにその後何年も何年もかかったのでした。(- -;)




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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【6】

2020年06月19日 | 随想録

【Live Information】


★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【6】 ダニー・ハサウェイ 「Live」

 
 遊びというものは真剣にやらないと面白くないので、こういうバトンであってもいろいろ考えながら文章を作っております。
 そういうわけで、このバトンのタイトルにある「影響」という言葉をどうとらえるか、というところから改めて考えてみたんですが、「影響を受けた=好き」ではあるけど、必ずしも「好き=影響を受けた」ではないんじゃなかろーか、ということに思い至っております。
 好きである以上なんらかの影響は受けているんでしょうけれど、このバトンでは、自分の価値観や音楽観を変えるくらいのインパクトを受けて「影響された」と言える、ということにしようと思います。
 
 
 英米のポピュラー・ミュージックって、ルーツが黒人文化にあるものが多いです。
 
ジャズしかりロックしかりブルースしかり。
 20代くらいの頃というのは、ブルースというとエリック・クラプトンやマイク・ブルームフィールド、オールマン・ブラザーズなどなど、ジャズといえばビル・エヴァンスだったりキース・ジャレットだったり、ソウル系ならばホール&オーツとかライチャス・ブラザーズ、というふうに、黒人音楽を白人が(リスペクトして)演奏したものばかり聴いておりました。
 黒人が演奏する黒人音楽には独特の「体臭」みたいなものがあって、当時のぼくには濃すぎたんですね。
 
 
 子供の頃って、ピーマンなんて食べなくても人生になんの影響もないと思ってるし、ブラックコーヒーも苦いばかりだから砂糖とミルクは必ずしこたま入れるし、多少コーヒーっぽくあれば絶対にコーヒー牛乳や缶コーヒーの方を選んでいましたね。
 ところがいつしか野菜炒めにピーマンがないと物足りなく思うようになるし、缶コーヒーと豆を焙煎したコーヒーでは全然香りが違う、というのが分かってきます。
 なにが言いたいかというと、黒人が自らのルーツである音楽を演奏するのは濃くて当たり前、最初はその濃さが苦手でも、だんだん自分がそれに馴染んできたんではなかろうか、ということです。
つ まり、オトナになってピーマン入りの野菜炒めの方が味に幅が出るのに気づくとか、コーヒーに砂糖とミルクを入れてわざわざコーヒーらしさを薄めてそれをおいしいと思っていただけではなかろうかということに気づく、ってことに似ていると思うのです。
 
 
 そういう意味ではスリー・ドッグ・ナイトというロック・バンドには音楽的な垣根を取っ払ってもらったかもしれません。
 このバンドは黒人音楽をリスペクトする白人6人+黒人1人の7人編成です。いわばぼくとR&B系音楽を「とり持ってくれたバンド」です。
 ぼくは「Old Fashioned Love Song」や「Joy to the World」で彼らが好きになり、どんどん聴き漁っていくうちに「Try a little tenderness」に出会いました。ブラック・ミュージックをリスペクトしているだけあって、スリー・ドッグ・ナイトの「Tenderness」の黒っぽさがたまらなく好きだったのですが、それでもオーティス・レディングが歌うバージョンは、まだ自分には濃すぎて馴染めなかったんですね。
 そういうところをガラリと変えてくれたのが、ダニー・ハサウェイの「Live」です。


 このアルバムは、R&Bの領域に限らず、ポピュラー音楽全体の中でもひときわ輝いている逸品ではなかろうか、と思っています。
 ファンキーなグルーブと演奏の楽しさカッコよさはもちろん、いわゆる「ソウルフル」な歌声、ステージと一体感を持っている客席の熱気、どれをとっても理屈抜きにアツくなれます。
 ベース弾きのはしくれとしては、「Voices inside」におけるウィリー・ウィークスのベース・ソロの流れや盛り上げ方にはノックダウンされました。絶品としか言いようがないのです。
 
 
 わかりにくくて長い前置き(汗)ですが、黒人が演奏する黒人音楽に対して抱いていた苦手意識をきれいに拭い去ってくれ、その楽しくアツい世界に引っ張り込んでくれたのがダニー・ハサウェイの「Live」なのです。


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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【5】

2020年06月18日 | 随想録

【Live Information】


★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【5】 ゲイリー・カー 「甘き死よ来たれ/Gary Karr Plays Bach」

 
 クラシックを通過せずにコントラバスをはじめた人(例えばぼくとか)の憧れというか目標のひとつは、やはり弓(アルコ)弾きができるようになることでしょう。
 
 
 もともとジャンル分けというものは「CD棚を整理する時に使うもの」くらいにしか考えていなかったし、自分以外の他ジャンルの人に対してマウントしようとする人をたくさん見てきたので、「ジャンル分け」にはなるべく近寄りたくありません。(^^;)
 自分の好きな音楽は「ジャンル」ではなく、「好きな曲とそうでもない曲」があるだけなので、実は子供のころからクラシックも好きだったりするのです。
 ただ詳しくないだけで、好きな曲はいっぱいありました。
 だからコントラバスを手に入れた時、当然弓もいっしょに買いました。
 初心者の弓の音って、それはそれは悲惨なものです。(断っておきますが、「自分が」ではなく、「周囲にとって」ですw もはやあれは「騒音」「雑音」の域ではありません。自分の音を聞く自分ですら体調がおかしくなりますwww)
 人前で弾けるようになるまでに相当な時間を費やしましたし、人前で弾くようになったからといってうまかったわけではないので、失笑を買ったことも幾度かあります。(- -;)
 
 
 弓で弾くことのメリットはとても大きいです。
 ぼくの場合、そのひとつが音色に対する意識の変化でした。
 知識はいま音楽雑誌やネットその他にあふれているので、頭に詰め込むことは簡単ですが、自分の音色の基準は本当に良い音色を知らなければ上げることはできないんじゃないかな、と思います。
 
 
 京都のベーシスト、中嶋明彦さんの弓での演奏が大好きです。
 中嶋さんが参加している関西のユニークなジャズ・グループ「Freedom Jazz Sprits」の「In a sentimental mood」におけるアルコ・ソロはそれこそ好きすぎて、いまだにああいうふうに弾けるようになりたい、と心の中で追いかけ続けています。(全く追いつけません
 
 
 その中嶋さんに教えてもらったのが、クラシックのコントラバス奏者、ゲイリー・カーの名前です。
 すぐにCDショップに探しに行きました。世界的コントラバス奏者らしく、クラシックの棚に何枚も置いてあったので、大好きな「G線上のアリア」が入っていた「Plays Bach」を買ったんです。
 弓で弾くことに対する憧れをふくらませてくれ、音色に対する意識を大きく変えるきっかけになってくれたCDです。
 ふくよかで、太くて、それでいて穏やかでほのかに甘い音色は絶品です。
 何度も何度も聴きました。


 良い音色を意識するということは、逆説的に言うと、音楽についての価値観が変わることだと今では思っています。
 そこに気づかせてくれた、忘れられないアルバムです。


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毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト 【4】

2020年06月17日 | 随想録

【Live Information】


★毎日1枚、自分に影響があったアルバムをご紹介するプロジェクト★
 
 
【4】 ウェザー・リポート 「8:30」

 
 ベースの使命といえば、ひとつは「グルーブすること」です。
 ところが、この「グルーブ」というヤツが曖昧模糊としていて、まるで雲をつかむような話で、かつてはずいぶん悩まされたものでした。(では今はちゃんと出せているかというと・・・汗)


 リズム譜どおりに弾けばグルーブするというわけでもなかったし(当時はニュアンスとか歌い方という意識があまり頭になかったのです汗)、小言をくださる方々はいわゆる「何かを上から言いたい・教えたい」タイプばかりで、結果論のダメ出しはすれど建設的アドバイスなんてされたことがなかったですね。そればかりか今になって思えば「?」な知識を吹き込むもんだから、こんがらがるばかり、時には逆ギレしそうになったことも。。。
 
 
 ロックではジャック・ブルースとかティム・ボガート、あるいはピーター・セテラ(シカゴ)やジョン・エントウィッスル(ザ・フー)、メル・サッチャー(グランド・ファンク・レイルロード)などの、派手だったり音数が多かったりするタイプのベーシストが好きでした。
 でも、ロックの感覚のままでジャズを弾いても、当たり前ですが、全然ダメでした。
 まあ弾きまくっていれば誰かが「すごいね」「変わったタイプだね」と持ち上げてくれるので、目立てば満足だったぼくは、そういったことで弾けた気になっていました。
 
 
 8ビート系、16ビート系、ファンク系ではっきり「これがグルーブなのか!」とグルーブ感というものをわかりやすく教えてくれ、ぼくのグルーブに対する意識を変えてくれたのは、ジャコ・パストリアスです。
 グルーブって、生き物だし、歌なんだ!と思いました。
 ジャコのプレイといえば、ご多分にもれず「チキン」。
 「チキン」を聴きたいがために「バースデイ・コンサート」はよく聴きました。ピーター・アースキンとのコンビネーションの素晴らしさはタメイキものです。
 また、ジョニ・ミッチェルのライブ「シャドウズ・アンド・ライト」の中に収められている有名なジャコのベース・ソロにも衝撃を受けましたが、ジャコのグルーブを存分に味わいたいときは、ぼくとしてはなんといってもウェザー・リポートのライブ・アルバム「8:30」ですね。まさに強力なグルーブの洪水です。勝手に腰がうねってしまうんです。
 ブライトで粒だちのはっきりした音色で繰り出すフレーズの数々は、まさに「ベースを歌わせている」ジャコならではの音楽です。
 
 
 それからは、エイブラハム・ラボリエル、ウィリー・ウィークス、チャック・レイニーなどのベーシストの演奏にも惹かれるようになりました。
 ジャコをはじめとした彼ら(いわゆるグルーブ・マスター)の演奏には、今だに目も耳も釘付けです。


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