ジャーニーは、サンタナに在籍していたグレッグ・ローリーとニール・ショーンが中心となって結成されたグループです。
だから、そのサウンドを耳にするまでは、泥臭くてブルージーなハード・ロックか、(サンフランシスコ出身のバンドなので)サイケデリックなハード・ロックが売り物なんだろうと、漠然と思っていました。
『お気に召すまま』で初めてジャーニーに接したぼくは、想像とはまったく違う、洗練されたカッコ良さにすぐひきこまれました。
当時、とっても仲の良かったユミちゃんが、ジャーニーのレコードを持っていました。
ぼくがジャーニーを気に入っているのを知った彼女は、『お気に召すまま』の入ったレコード『ディパーチャー』を貸してくれたんです。
ジャーニーのサウンドは、驚異的なテクニックを誇るニール・ショーンのギターを中心になっていますが、スティーヴ・ペリーがヴォーカリストとして参加するようになってからよりスケール・アップしています。
野性味と叙情性を併せ持ったようなスティーヴの歌声は、並みいるヴォーカリストの中でも抜きん出た実力があると思います。"The Voice"とも称賛される伸びやかなハイ・トーンは、バラードを歌っている時にいっそう映えますね。
スティーヴ・ペリー(vocal) ニール・ショーン(guitar)
ハードでポップ、そのうえにプログレッシヴ・ロック風の緻密で幻想的なサウンドを加えて、ジャーニーはとてもスペーシーでドラマティックな世界を作り上げています。
当時は、彼らをTOTOやカンサス、ボストン、スティクスなどと並べて「アメリカン・プログレ・ハード」などと呼んだメディアもあったようですね。
レコードを借りたまま、いつしかユミちゃんとは会わなくなってしまいました。会わなくなってしまった原因はぼくにあったので、いつかはそれを謝りたかったけれど、年月はあっという間に経つもので、ひとこと謝りたいことや、ジャーニーのレコードを借りたままになっていることなどを、ぼくはすっかり忘れてしまっていたんです。
もう10年以上も前のある日、本を借りるために図書館に立ち寄りました。いろいろ書架を巡っているうち、カウンターの中にいるひとりの女性に目がとまりました。
ユミちゃんだ。
さんざん迷ったすえ、結局思い切って声をかけてみました。
そして、勤務時間が終わってから、何年ぶりでしょうか、一緒にお茶を飲みました。
ぼくは長年心に置いていたおわびの言葉を、やっと伝えることができました。
別れ際に「もうすぐ結婚するの」、とちょっと照れたように教えてくれたユミちゃん。結局レコードは返しそびれたままになっています。
もうユミちゃんに会うことはないかもしれません。だけど、ユミちゃんのお陰で知ることができたジャーニーの音楽と別れることはないでしょう。
『お気に召すまま』『オープン・アームス』『時への誓い』『オンリー・ザ・ヤング』『ドント・ストップ・ビリーヴィン』などなどがぼくの愛聴曲です。
アメリカン・ロック史上に残る永遠の名盤です。
当時のロック好きな友達は、イーグルスのファンでなくとも、たいていこのアルバムを持っていたような気がします。
1976年12月にリリースされたこのアルバムはすぐチャートを上昇し、ビルボードのアルバム・チャートで8週連続1位を記録しました。アルバムの売り上げは現在までに全世界で2000万枚以上を数える、まさにモンスター・アルバムです。
タイトル・ナンバーももちろん大ヒットし、1978年度のグラミー賞最優秀レコード賞を受賞しました。
ちなみにこの曲は、日本では1996年にTBS系テレビドラマ「その気になるまで」の主題曲に起用され、リバイバル・ヒットしました。
イーグルスは、それまではカントリー・ミュージック系バンドというイメージが強かったのですが、ドン・フェルダーが参加したあたりから徐々にロック色が濃くなってゆきます。そしてこのアルバムからジョー・ウォルシュが参加したことによって、いっそうその傾向がが強まった感があります。
ドン・フェルダーとのツイン・リード・ギターが新たなセールス・ポイントとしてクローズ・アップされるようになりましたが、今までの特徴のひとつであるアコースティックな響きを生かしたウエスト・コースト・サウンドは健在です。
また4人のリード・ボーカリストを擁していることに加え、メンバー全員で取る美しいコーラスはイーグルス・サウンドに欠かすことができない強みです。
大ヒットした『ホテル・カリフォルニア』、さわやかなウエスト・コースト・サウンドの『ニュー・キッド・イン・タウン』、ファンキーでイカした『駆け足の人生』、胸を打つバラード『時は流れて』など、名曲のオン・パレード。
曲作りには、ドン・ヘンリーとグレン・フライというふたりの大きな柱に加え、旧友J.D.サウザーが加わっています。サウザーの参加は作曲面でのバンドの停滞を防ぎ、サウンドの活性化に繋がっているように思えますね。
そしてウォルシュの作曲面での貢献も見逃せないと思います。
伝統的なアメリカン・ロックの雰囲気を残しながらもロックやファンクの要素を大きく取り入れ、『駆け足の人生』『お前を夢みて』のふたつの佳曲を提供しています。
またランディ・マイズナーの優しいバラードがこのアルバムでも健在なのは嬉しいですね。『素晴らしい愛をもう一度』では優しい歌声と古き良きアメリカを思わせるどこかセンチメンタルな雰囲気のするサウンドを聴くことができます。
ぼくがとくに好きなのは、『時は流れて』以降の流れです。人影のない広野のはるか向こうにオレンジ色の夕陽を徐々に沈んでゆき、濃い夕闇が少しずつ迫ってくるような、そんなイメージが頭に広がるのです。
聴いているうちに、昔のことをいろいろ思い出すアルバムがありますが、これなんか、ぼくにとってはそんな作品です。
このアルバムを初めて手に取り、毎日のように聴いていた頃はどんな心境だったか、とか、どんなことを考えていたか、というようなことがはっきり思い出されるんです。いわばこの作品は、青春の悩みとともに味わった一枚である、というわけです。
コーラス・ワークの素晴らしさはもちろん、おもなリード・ボーカリストであるドン・ヘンリー、グレン・フレイ、ランディ・マイズナーが、それぞれの持ち味を出しきって歌っているところも大きな魅力でしょう。とくにドン・ヘンリーの色気たっぷりの歌声は、多くの女性ファンの胸をかきむしったに違いありません。
今日は夕方から宵にかけて、このアルバムをじっくり聴きました。やはりよい作品というものは、聴き手の気持ちを別の世界に連れて行くことのできるエネルギーに満ちているんですね。
◆ホテル・カリフォルニア/Hotel California
■歌・演奏
イーグルス/Eagles
■リリース
1976年12月8日
■プロデュース
ビル・シムジク/Bill Szymczyk
■収録曲
Side-A
① ホテル・カリフォルニア/Hotel California (Felder, Henley, Frey)
② ニュー・キッド・イン・タウン/New Kid in Town (Henley, Frey, J.D.Souther)
③ 駆け足の人生/Life in the Fast Lane (Henley, Frey, Walsh)
④ 時は流れて/Wasted Time (Henley, Frey)
Side-B
⑤ 時は流れて(リプライズ)/Wasted Time(Reprise) (Henley, Frey, Jim Ed Norman)
⑥ 暗黙の日々/Victim of Love (Henley, Frey, Felder, J.D.Souther)
⑦ お前を夢みて/Pretty Maids Aii in a Row (Walsh, Joe Vitale)
⑧ 素晴らしい愛をもう一度/Try and Love Again (Meisner)
⑨ ラスト・リゾート/The Last Resort (Henley, Frey)
■録音メンバー
☆イーグルス/Eagles
グレン・フライ/Glenn Frey (guitars, keyboards, vocals, lead-vocal②)
ジョー・ウォルシュ/Joe Walsh (guitars, keyboards, vocals, lead-vocal⑦)
ドン・フェルダー/Don Felder (guitars, vocals)
ランディ・マイズナー/Randy Meisner (bass, vocals, lead-vocal⑧)
ドン・ヘンリー/Don Henley (drums, vocalslead-vocals①③④⑥⑨)
■チャート最高位
1977年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)1位、イギリス2位、日本(オリコン)2位
1977年年間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)4位、イギリス9位、日本(オリコン洋楽アルバム)1位
♪いくら好きでも20ゲームはさすがに重労働です
今日はなぜか「銀の龍の背に乗って」(中島みゆき)と「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」(オアシス)ばっかり繰り返し聴いてます。
昼すぎから夕方まで、この2曲だけ延々と。
バカじゃなかろうかと思いながら、なぜかこの2曲だけ。
なんとなくそういう気分なんですよ。両方ともすごーく好きな曲ではあるんですが。
ま、こんな日があってもいいか・・・。
でも、ぼくって、何かがツボにはまると、とにかく「飽くまでそればっかり」という傾向があるみたいです。
①好きな曲は「飽きるまで聴き続ける」。
②好きな食べ物は「飽きるまで食べ続ける」。
③好きな映画は「飽きるまで見続ける」。
④好きなゲームは「飽きるまでやり続ける」。
⑤好きな女の子には「飽きるまで毎日会う、もしくは電話する」。
⑤は、まあ、問題ないか・・・。毎日会ったから飽きる、ってことはないですもんね。あくまで相性(愛情)の問題ですから。
①とか③については、「せっかく面白い作品に出会えたのに、こんなに集中的に見たり聴いたりしてたら、一日1回(見たり聴いたりする)より早く飽きてしまうんじゃなかろうか」、というオソレを抱きながら見続けたり聴き続けたりしちゃうんです。もう、我ながらオロカとしか言いようがない。
②に関しては、飽きたら飽きたでとくに後悔はしないから、まあいいや。逆に、毎日食べてたらどんなおいしいものでも飽きるのがトーゼンですよね。
④はですね、例えば、ボウリングにハマってた時期がありまして、友人のモトヤマ君とふたりでボウリング場に行くわけですよ。で、飽きるまで、親指の皮がムケるまでひたすらボールを転がし続ける。さて帰ろう、という段になって、料金を見ると、たいてい1万円を越えているんです。そりゃそうですよね、一度に20ゲームもすれば、ね~。
しかもその「20ゲーム・1万円コース」が3度や4度じゃないところがビョーキです。(笑)
凝り性、というと聞こえはいいですが、実は「ガマンのできないおバカ」なのかもしれません。ほんと、まるっきしコドモですね~
ま、害はない(と思う)からヨシとしましょう。
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ぼくには10歳以上年の離れた従兄がいる。
彼もたいへんなロック通で、ぼくが中学生くらいの頃にはいろいろなバンドのことを教えてくれたり、たくさんのレコードを聴かせてくれたりした。
ぼくが本格的に「ロック小僧」の仲間入りをしたのは、この従兄のお陰もあることに間違いない。
その彼が言ったことがある。
「ビートルズの中で一番ロックンロール・スピリットを持っているのがジョンなんだよ」
ぼくは、従兄の言葉によって、ジョンの音楽をことさら意識して聴くようになった。
もともと「ロック・ミュージック」というのは反体制の象徴みたいなところがある。
髪型、ファッション、音楽性など、ほとんどすべての要素がそれまでの価値観を破壊するものだから。
そして、反体制的な言動を一貫して続けていたのがジョンなのだ。
それが上辺だけのものではなく、ジョンの強い信念に基づいた生き方から来ているということが次第にわかってくると、そういうジョンの生き方にも、ぼくは惹かれるようになった。
「キリスト教批判」「勲章返上」「平和運動」など、ジョンの精神を物語る題材は多い。
何かを強く主張するところには批判が集まりやすいものだが、ジョンはいかなる心無い批判にも決してひるむことはなく、自分の信じるところを貫こうとした。
生き方ばかりではなく、音楽的にもロックン・ロールを土壌とした硬派な性質を感じる。
ビートルズの後期あたりから音楽的にもより過激さを増し、メッセージ性を強めてきているが、この頃の作品はとても個性的で、ぼくの好きな曲がとても多い。
とくに『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』『アイ・アム・ザ・ウォルラス』『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』『レヴォリューション』などに心惹かれ続けている。
ソロになってからも、真っ向から主張を突きつけるような曲を多く作っていたけれど、『イマジン』あたりから表現に優しさを帯びて来ているのを感じる。
また、この時期以降以降の作品には、ジョン自身の弱さも隠さず表すようになった気がするのだ。
『ラヴ』『夢の夢』『マインド・ゲームス』などがぼくの愛聴曲である。
主夫業に目覚め、一時は表立った活動から遠ざかっていたジョンだが、1980年に5年ぶりにアルバム『ダブル・ファンタジー』を発表して、たいへん話題になった。
その復帰作はラジオでもひんぱんにオンエアされていた。それがちょうど今の時期だったことを覚えている。
愛にあふれる、とても穏やかなアルバムで、ぼくもよく聴いたものだった。そして、そのアルバムがヒットしている最中に、あの悲報が伝わってきたのだった。
「12月8日」に、特別にジョンの音楽に浸るようなことはしないけれど、ぼくの心の中の一部分はジョンの音楽、ジョンの生き方に影響されていると思う。
ジョンは、いつの時代の曲でも、驚くほど素直に自分の内面を包み隠さずさらけ出していると思う。そして、そのストレートな表現が、ジョンの生き方と重なり合って見えるのだ。
これからクリスマス・シーズンに向けて、ジョンが作ったクリスマス・ソング『ハッピー・クリスマス』がひんぱんに聴かれることだろう。
深夜にはどうしてもジャズが聴きたくなってしまう。
周りの静けさと、アコースティックな楽器の響きが自然に溶け合っている気がして、気持ちがとても安らぐのだ。
そして、ジャズについて文章を書くのも、気分的にしっくりくる気がする。
そういうわけで、今夜もピアノ・トリオの演奏を聴いている。
金澤英明氏のリーダー作、「ハッピー・トーク」だ。
この拙いブログの中で、金澤氏の参加する「コジカナツル」のCDを取り上げているが、有難くもそこを訪ねてくれる月子さん、moonさんのお二方が、その記事を盛り上げて下さっている。お二人の、心で音楽を楽しんでいる様子に刺激されて、ぼくはこの「ハッピー・トーク」をCD棚から取り出して来たのだ。
これは金澤氏が、ジャズ・ピアノの重鎮、ハンク・ジョーンズ氏、日野元彦氏の愛弟子、力武誠氏と組んだ、珠玉の作品である。
ジョーンズ氏のピアノ、とにかく素晴らしい。お酒の飲めないぼくではあるが、『ホロ酔い加減』というのはきっとこんな感じなんだろう、と思えるような演奏だ。スウィング感といい、柔らかく転がるようなフレーズといい、心が安らぐような音色といい、どこを取っても気持ち良い。
そして、ジョーンズ氏のピアノをリラックスさせているのが、金澤氏のベースであるようにも聴こえるのだ。
太くて重量感がたっぷりな金澤氏のベースの音色を聴いていると、ジョーンズ氏でなくとも自然に体が揺さぶられるに違いない、と思う。こんなベースに支えて貰ったならば、どんなピアニストだって笑顔になるだろう。
4ビートでは力強いグルーヴでトリオをぐいぐいと引っ張り、バラードでは温かみのあるフレーズでサウンドを包み込んでいる。
ベーシストのリーダー作は、そのベーシストの「音楽」が感じられるなら、ベース・ソロがなくとも成立すると思う。
この作品は、「金澤氏の音楽観が表れている」という点で、見事なベーシストのリーダー・アルバムだと思う。
このアルバムが録音されたのは1999年10月だが、その年5月に金澤氏とも深いつながりのある日野元彦(drums)氏が亡くなっている。
元彦氏と、元彦氏の実兄である日野皓正(trumpet)氏の曲が1曲ずつ収められていることや、元彦氏の愛弟子・力武誠氏がドラマーに起用されていることなど、きっとこのアルバムは元彦氏へのトリビュート的性格を持っているのだと思う。
このアルバムが録音される数ヶ月前、金澤氏にお目にかかる機会があった。その時に「今度はハンク(ジョーンズ)のピアノで録音するんだ」と教えて貰ったのだが、その口ぶりはとても楽しみにしている様子がありありとわかるものだった。その表情と口調だけで、ぼくは「必ずそのCDを買おう」と決めたのだ。
このアルバムは、その時の金澤氏の「プレイするのが楽しみで仕方がない」という表情そのものが詰まっているような気がしてならない。
◆Happy Talk
■演奏
金澤英明 with ハンク・ジョーンズ
■アルバム・リリース
2000年1月28日
■録音
1999年10月31日 キング・レコード#2スタジオ(東京)
■プロデュース
中尾洋一
■レコーディング・エンジニア
辻裕行
■収録曲
① ハッピー・トーク/Happy Talk (Richard Rodgers)
② ホワッツ・ニュー/What's New (Bob Haggart)
③ リル・ダーリン/Lil' Darlin (Neal Hefti)
④ カム・サンデイ/Come Sunday (Duke Ellington)
⑤ イッツ・ゼア/It's There (日野元彦)
⑥ ララバイ/Lullaby (Hank Jones)
⑦ ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ/You Don't Know What Love Is (Gene DePaul, Don Raye)
⑧ オード・トゥ・ワークマン(日野元彦氏との想い出に捧ぐ)/Ode To Workman (日野皓正)
⑨ 夢はひそかに (ベース・ソロ)/A Dream Is A Wish Your Heart Makes (M. David, A.Hoffman, J.Livingston)
⑩ 夢はひそかに (トリオ・ヴァージョン)
⑪ ハッピー・トーク (リプリーズ)
■録音メンバー
金澤英明 (bass)
ハンク・ジョーンズ/Hank Jones (piano)①~⑦、⑩⑪
力武誠 (drums)①②③⑤⑧⑩⑪
今夜は牡蠣ご飯なんですよ~、ウキウキ。
牡蠣が食卓にのぼると、冬が近づいてきたことを実感します。
牡蠣、大好きなんですよ。
鍋にして食べてもいいし、
殻つきをそのまま焼いてレモンで食べるのもいいし、
牡蠣フライもいいし、
生牡蠣を三杯酢で食するのもこれまたいいですね~
ジュルル
「あの食感はどうも苦手」
という方も割り合いおられるようですが、
そういう人が牡蠣の出る席で隣に座ると、
ついつい「ラッキー~♪」と思ってしまう、
意地キタナイ私です。
もう随分前、
ある部署に勤めていた時のこと。
日曜出勤しなければならなくなったことがあり、
イヤイヤ出勤すると、
同じ気持ちだったある先輩が
殻つき牡蠣の大袋と七輪を持ち込んでいて、
(いや~、すごい先輩でした)
その日に出勤していた4~5人で
「牡蠣パーティー」を、しかもアルコール付(!)でしてしまったことがありました。
仕事そっちのけ、しかも社内で・・・
今考えるとヒヤアセものですが、
いままで食べた中では一番オイシイ牡蠣だったなぁ・・・
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ミュージシャン、作詞家、作曲家などは、CDの売り上げに応じて「印税」というものが入ってきますね。売り上げ枚数が多ければ多いほど、印税として入ってくる金額も当然多くなります。
では、世界最大のヒット曲ってなんでしょうか。
今やジャズの大スタンダードとなっている「スターダスト」とか、ビートルズの「イエスタデイ」とか、いろんな説があります。
それらの名曲に匹敵するヒットが日本から生まれています。
千昌夫さんの歌った「北国の春」です。
この曲は、日本をはじめ、中国、台湾、香港、モンゴル、タイ、ベトナム、インド、フィリピン、インドネシア、ブラジルなどなど、約15億人の愛唱歌になっている、と言われます。作曲は遠藤実さん。印税も莫大なものになるんだろうな~、とぼくは思ってました。
ところが、この曲がヒットした国のほとんどが万国著作権条約に加盟していないため、日本でのヒットはともかく、いくらヒットしても印税はほとんど入ってこないんだそうです。うーん、モッタイナイ・・・。
さて、日本で最も売れたシングル・レコード(シングルCD)は、子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」内で歌われて一躍有名になった「およげ!たいやきくん」であることはよく知られていると思います。
その売り上げ枚数、実に約452万枚!
これだけ売れると歌手に入ってくる印税もさぞかし・・・、と思ってしまいます。ところが、この歌を歌った子門真人さんの、この曲からの収入は、たったの5万円だったそうです。
子門さんは、レコード会社から「印税は1枚につき1円、初回プレスは3千枚だから3千円。もし買い取りにするなら5万円」と言われました。アニメのテーマ曲やCMソングなどを時にはアルバイトの形で歌っていた子門さんですが、この曲の歌唱もアルバイトだし、世間的には無名だし、まさかこの歌が450万枚も売れるとは思わなかったので、軽い気持ちで買い取りにしてもらったんだそうです。
そのため、後日、いくらレコードが売れても利益配分にはあずかれなかった、というわけです。
ただし、「たいやきくん」の桁外れのヒットによって大きな恩恵にあずかったレコード会社から、後日100万円と白いギターが贈られたそうです。
子門真人(左)と生田敬太郎
しかしもっと気の毒なのが、「ポンキッキ」でもともとこの「たいやきくん」を歌っていたフォーク・シンガーの生田敬太郎さん。
この曲がレコード化する三日前に別のレコード会社と専属契約を結んだため、「たいやきくん」のレコード化を考えていた会社からレコードを発売できなくなったんだそうです。
文字通り大魚(大たいやき?)を逃した生田氏、その後「たいやきくん」についての取材にはいっさい応じなかったそうです。もし自分が歌って印税がついていたら、と思うと悔しくてしかたがないでしょうね。
いや、ほんとに気の毒な話です。(^^;)
(追記)2011年2月14日、生田敬太郎さんは「およげ!たいやきくん」のセルフ・カヴァーを発表しました。
甲斐バンドの曲を初めて演奏したのは高校時代でした。
当時所属していた吹奏楽部のレパートリーに「HERO」が入っていたのです。
当時ラジオの深夜放送をよく聴いていたのですが、「テレフォン・ノイローゼ」のCMがよく流れていたのを覚えています。
リクエスト番組でもよくオンエアされていたので、彼らの曲はなんとなく知っていた感じでした。
「HERO」は時計メーカーのCMソングに使われ、たちまちオリコン1位の大ヒットとなりました。
これによって甲斐バンドのテレビでの露出も増え、その名は一挙に全国的に認知されるようになりました。
昭和50年代は、ライヴ・ハウス「照和」から巣立った博多出身ミュージシャンの活躍が一時期目立ってましたね。
チューリップをはじめ、サンハウス、アレキサンダー・ラグタイム・バンド、ロッカーズ、ルースターズ、モッズ、海援隊、長淵剛、そしてこの甲斐バンド。
かれらが作ったムーヴメントは「めんたいロック」と呼ばれ、一時はロック・シーンの一大勢力ともなりました。
甲斐バンドは、その「めんたいロック」勢のひとつです。
メジャー・デビュー時には「九州最後のスーパースター」と騒がれたりもしました。
リーダーの甲斐よしひろの存在はまさにカリスマ的。
ファンからの支持は、圧倒的なものでした。
ステージでの一挙一動はとにかくカッコよかった!
そして聴く者の心を直接つかんで揺さぶるような、情感のこもった歌声。
左ききのため上下逆に持ったテレキャスターをかき鳴らしながらしぼり出すように絶唱するその姿、ぼくもシビレたひとりです。
バンドはいったん解散しましたが、近年再結成して活発に活動しているようですね。
甲斐バンドの魅力のひとつに歌詞があげられると思います。
まるで映画の一シーンを見ているかのような、映像的な歌詞なんです。
青春期にいる自分たちの切なさや苦さをリアルに描いてくれていて、共感できるところが大きい。
また、安易にカタカナ語を使わず、吟味したであろう言葉を使っている印象も強く、このあたりも好きなところですね。
『僕らは飛べない鳥じゃなかったはず 翼を広げたらきっと飛べたんだ 君は翼があることを知って恐かったんでしょう(ポップコーンをほおばって)』
『ひきずってきた悲しみを吐き出すかのように~ 生きてきたむなしさを吐き出すかのように 二人とぶように踊り狂った(かりそめのスウィング)』
『悲しき恋の結末に ぬけがらのように僕は傷ついた 火遊びの果てのあれは本気の恋 指環ひとつ残し君は部屋を出ていった(氷のくちびる)』
『しとしと五月雨 わだかまり 君さえいてくれたならば 走る車の泥にたたかれ 見上げた時 街が泣いてた(裏切りの街角)』
歌謡曲とフォークとロックをブレンドしたようなメロディーはどこかレトロな響きがしますね。
「フォークソングや歌謡曲をロックっぽくした」というより、「フォークっぽさ、歌謡曲っぽさが耳につくようでいて、実はそのバックボーンにはまず強烈なロック・スピリットがある」というのが、甲斐バンドに対するぼくのイメージです。
「HERO」以降はチューリップ、オフコースらと並ぶビッグ・ネームとして活躍、驚異的な動員力を誇りました。
1981年に花園ラグビー場で日本初のスタジアム・ライブを行い2万2千人を動員、1983年には新宿副都心の高層ビル街で野外ライブを行って無料観覧者を含め約3万人を動員、1986年の解散ツアーのファイナルでは日本武道館で5日間公演を行うなど、数多くの伝説を作りました。
昭和50年代を席捲した甲斐バンド。
ぼくは熱狂的というほどのファンではありませんでしたが、同世代の人々と同じように、彼らの作る曲とともに青春時代を過ごしました。
「きんぽうげ」
「氷のくちびる」
「ポップコーンをほおばって」
「翼あるもの(甲斐よしひろのソロ作品)」などが、ぼくの大好きな曲です。
◆甲斐バンド
甲斐よしひろ(vocal, guitar 1974~1986、1996、1999~2001)
大森信和(guitar 1974~1986、1996、1999~2001)※2004年7月5日没 享年52歳
長岡和弘(bass 1974~1979)
松藤英男(drums, vocal, guitar 1974~、1996、1999~2001)
田中一郎(guitar 1984~1986、1996、1999~2001)
※甲斐バンドは2007年12月12日に一夜限りの復活。2008年全国ツアーを挙行。2009年には活動再開を発表し、現在に至る。(2021.8.10追記)
♪自分的名盤名曲56(海外篇その40)
今夜は気のおけない友人にしてドラマーのH君と食事をしてきました。
超多忙なH君なので、二人連れ立って夜の巷を徘徊するのも久しぶりです。(仕事では先週の日曜日に会いましたけどね)
色気には欠ける男のふたり連れに似合うのは居酒屋か焼肉だ、ということで話が一致いたしました。そういうワケで、今夜は焼肉をおいしく頂いてまいりました。あ~、マンゾク(*^^*)
焼肉~
日頃人に言えないグチやたまっているウップンを互いに聞いてもらいつつ、「明日への希望を抱いて頑張ろう~ オ~!」ということで意見の一致をみました。といっても、ふたりでグチグチグチ・・・とクラ~く愚痴り合ったんじゃなくて、不景気な気分を吹き飛ばすべく、「今に見とけよ~アホ~」と、たいへんお行儀良いノリでイヤなことを吐き出してきたんです。あーさっぱりした。
ま、それだけでも今夜の「焼肉大会」の意義があったってもんです。
今夜の会話、クダラナイ馬鹿話も入り混じってましたが、マジメに人生も語ってきましたよ。
「誠実」、これが今夜のテーマでしたね。難しいことじゃないんです。言葉と行動の誤差が大きいほど誠実さは少ない、ってことです。飾り立てた言葉なんて無意味ですからね、『言行一致』、この精神でいかなくちゃ。
「その人を知るにはその人の言葉を聞くんじゃなくて、その人の行動を見ることだ」な~んてことをしみじみ話し合ううちに、お開きとなりました。
家に帰って夜空を見上げてみると、多少雲が出てはいるけれどきれいな星空で、真ん丸い月が光り輝いていました。
なんとなくホカホカとしみじみが混ざったような気分になって、CDトレイに載せたのが、ビル・エヴァンスの「ムーン・ビームス」です。
■ムーン・ビームス (Moon Beams)
■1962年
■ビル・エヴァンス・トリオ
☆ビル・エヴァンス(pf)
☆チャック・イスラエル(b)
☆ポール・モチアン(drs)
バラード中心の選曲です。小気味よさと、清々しさと、繊細な美の世界が同居している、とでもいったらいいのかな。
ジャケットの美女のアンニュイな笑顔にも魅かれます。
今夜はこのアルバムに浸ってみようっと。
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やっと聴くことができました、上原ひろみのサード・アルバム。
すでに先月リリースされてたんですが、せっかくCDショップに行っても品切れ状態が続いていたりと、なにやかやで買いそびれていたんです。
一昨日、ようやく店頭で手に入れました~ そしてそして、昨夜じっくり堪能させて頂きました。
「上原色」の輝き、相変わらず素晴らしいですね。それだけでもう満足です。
「ピアノ・トリオでオーケストラ的サウンドに取り組む」というのがコンセプトのひとつだそうですが、たしかに3人のバンドとしてのまとまりの良さと広がりがはっきりと感じられます。グレイ&ヴァリホラのリズム・セクションは前作『ブレイン』から引き続いているだけあって、コンビネーションは抜群です。
ちなみにベーシストのトニー・グレイ、あのジョン・マクラフリン(guitar)の甥っ子なんだそうです。
仕掛けがたっぷりと用意されていて、場面展開が鮮やかなことが、ひろみ嬢の書く曲の特徴のひとつだと思うのですが、表現力は豊かだし、曲のひとつひとつがとてもよく練りあげられていて、とても濃密でスケールの大きな世界が広がっています。
ひろみ嬢のピアノは全力で疾走するかと思えば、時にはコミカルに踊り、時には幻想的に、そして時には優しい音色を奏で、さまざまな情景を目の前に浮かび上がらせてくれるのです。
上原ひろみは、「女性プレーヤー」だとか、「ジャズ・ミュージシャン」などといった既成概念を打ち破ってくれる、とっても爽快で素晴らしい音楽の提供者だと思います。
パッケージを開けて気づいたのですが、初回限定盤だけにDVDが付いていたのです。いや~ウレシイ!2004年12月の横浜ライブで演奏した「カンフー・ワールド・チャンピオン」という曲の映像です。これがまた凄かった!
演奏技術と曲の完成度の高さは言うまでもないのですが、ひろみ嬢の気合が半端じゃなく凄まじい。まさにぼくの目は「画面に釘付け」状態でした。5回も6回も繰り返して見てしまいました。
ああ、早く生で聴いてみたいぞ~!
◆スパイラル/Spairal
■演奏・プロデュース
上原ひろみ
■アルバム・リリース
2005年10月19日
■録音
ブラック・バード・スタジオ(テネシー州ナッシュビル) 2005年5月28日~31日
■レコーディング・エンジニア
マイケル・ビショップ/Michael Bishop
■収録曲
① スパイラル/Spiral
ミュージック・フォー・スリー・ピース・オーケストラ:/Music For Three-Piece-Orchestra:
② オープン・ドアーチューニングープロローグ/Open Door-Tuning-Prologue.
③ デジャ・ヴ/DéJà Vu
④ リヴァース/Reverse
⑤ エッジ/Edge
⑥ 古城、川のほとり、深い森の中。/Old Castle, By The River, In The Middle Of A Forest
⑦ ラヴ・アンド・ラフター/Love And Laughter
⑧ リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピオン/Return Of Kung-Fu World Champion
⑨ ビッグ・チル/Big Chill (Bonus Track)
※All songs written by Hiromi Uehara
■録音メンバー
上原ひろみ (piano, keyboards)
トニー・グレイ/Tony Grey (bass)
マーティン・ヴァリホラ/Martin Valihora (drums)
■レーベル
TELARC
友人の影響でこの曲を初めて聴きました。
RCサクセションに対しては、なんだか妙に濃いと言うか、得体の知れない、というか、正体を知るのがオソロシクて、全く近づく気が起きなかったんです。
しかし、この曲を聴いて、彼らに対する意味のない恐れ(笑)は消えました。
カッコいい曲じゃないですか!
フォーク・グループとして出発したRCサクセションですが、リズム&ブルースの洗礼を受けている忌野清志郎の音楽観と、従来のJポップの概念から逸脱している反骨精神旺盛な歌詞が特徴で、のちにはオリジナリティあふれるロック・バンドに変貌を遂げました。
派手なメイク、独特のファッション、強烈な忌野清志郎の個性は印象的でしたね。「アイシアッテるかぁ~い」なんて、みんなよくマネしてました。
この曲、ちょっと黒っぽくて、不良っぽくて、エネルギッシュです。「黒っぽくて不良」と言えばローリング・ストーンズを連想しますが、たしかにこの時期の忌野清志郎&仲井戸麗市、ストーンズのミック・ジャガー&キース・リチャーズのコンビをオーバーラップさせますね。
ノリのよくてタイトなリズム、気持ちよくロックしています。ちなみにこの曲のギターには、ぼくの好きなカルメン・マキ&OZの春日博文が参加しています。
愛車を女性に見立てていると解釈すれば、歌詞はちょっとばかりエロティックに感じられてくるんですが、それがまた聴いているぼくをニヤリとさせるんです。
RCサクセション、現在は「無期限の活動停止」状態にあるそうですが、ロック魂と反骨精神はいつまでも持っていてほしいですね。
[歌 詞]
◆雨あがりの夜空に
■歌・演奏
RCサクセション
■シングル・リリース
1980年1月21日
■作詞・作曲
忌野清志郎&仲井戸麗市
■編曲
RCサクセション、椎名和夫
■プロデュース
前田一郎
■録音メンバー
忌野清志郎(vocal)
仲井戸麗市(guitar, backing-vocal)
小川銀次(guitar)
春日博文(guitar)
小林和生(bass, backing-vocal)
中西康晴(piano)
難波弘之(synthesizer)
新井田耕造(drums)
菅原由紀(percussion)
■収録アルバム
EPLP(1981 ※シングル・ヴァージョン)
RHAPSODY(1980年 ※ライヴ・ヴァージョン)
RCサクセション『雨上がりの夜空に』 Live at 久保講堂(1980年)
今夜はジャズの生演奏を聴きに行ってまいりました。
場所は、倉敷市内の老舗ジャズ・クラブ、「アベニュウ」。
観光地・倉敷の名物ジャズ・クラブとして、全国的にも有名です。
ここはぼくも月に3度、出演させて頂いています。
今夜の出演は、「渡辺文男クインテット」です。
【渡辺文男クインテット】
■渡辺 文男(drs)
■松島 啓之(tp)
■高橋 知己(ts)
■吉田 桂一(pf)
■佐々木悌二(b)
渡辺文男さんは、日本はもとより世界的にも有名なサックス奏者・渡辺貞夫さんの実弟で、日本ジャズ界の重鎮のひとりでもあり、またジャズ・ドラム界でも有数のプレイヤーでもあります。
あとの四人も、それぞれが日本のジャズ界の中心となって活躍している人ばかりです。
お店には開演の1時間ほど前に着きました。メンバーの顔ぶれだけで期待が膨らみます。ワクワクしながら開演を待ちました。
御大・渡辺文男(drs)
ステージは2セット。スタンダード・ナンバーとピアノの吉田桂一さんのオリジナルを交えながら、バップ・チューンをたっぷり聴かせてくれました。
自分のパートがベースということもあって、ぼくはとくにベースの佐々木悌二さんのプレイに注目していたんですが、素晴らしかったです。派手さはないものの、実にオーソドックスなプレイでバンドのリズムをしっかりと支えています。コード感を浮き彫りにさせるベース・ライン、安定したグルーヴ感など、まさに頼りになる存在、って感じですね。アンプラグドで演奏していたので、ウッド・ベース特有のふくよかな音色も心ゆくまで楽しむことができました。
高橋知己(ts、左)、松島啓之(tp)
トランペットの松島啓之さん、テナー・サックスの高橋知己さんの両名とも、日本ジャズ界有数のプレイヤーと言われているだけあって、歌心満載のソロは飽きのこない、素晴らしいものでした。
ピアノの吉田桂一さんはここ数年で評価が急上昇していますが、なるほど、と思わせてくれる演奏でした。バッキングではサウンドをうまくまとめあげ、ソロになるとお店の中の空気を「吉田ワールド」に一変させます。
佐々木悌二(b、左)、吉田桂一(pf)
そして御大・渡辺文男。今年の12月で67歳になるというのに、スティックを持つと「老い」という言葉が全く似合わない、熱いエネルギーを発散します。とはいえ、長年ジャズ界の最前線で活躍を続けてきただけあって、「余裕しゃくしゃく」といった雰囲気も感じます。2本のスティックで「叩く」というより、「歌う」と言った方がピッタリするような、楽しいドラミングをたっぷり披露して下さいました。終始にこやかなその容貌からも、懐の深さを感じました。
【セット リスト】
■ファースト セット
1.ディス アイ ディグ オブ ユー (ハンク・モブレー) 8:33
2.ストローリン (ホレス・シルヴァー) 12:14
3.コンファーメイション (チャーリー・パーカー) 11:47
4.ダーン ザット ドリーム (ジャズ スタンダード) 9:22
5.ディパーチャー (吉田 桂一) 10:24
■セカンド セット
1.パラゴン (吉田 桂一) 12:33
2.イーズ イッツ (ポール・チェンバース) 14:32
3.アイ リメンバー クリフォード (ベニー・ゴルソン) 10:29
4.チュニジアの夜 (ディジー・ガレスピー) 17:21
5.ザ テーマ (マイルス・デイヴィス) 11:56
■アンコール
1.アイル クローズ マイ アイズ (ジャズ スタンダード) 8:21
2.レディ ラック (サド・ジョーンズ) 6:58
合計約2時間20分にも及ぶ、中身のぎっしり詰まったライヴでした。超満席の場内も拍手大喝采。「もっと聴きたい」、と思うくらい楽しかったです。
このクインテット、チャンスがあれば、必ずまた聴きに行ってみたいと思います。
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♪七五三参り(写真はイメージです)
七五三のお祝い、共働きの家庭が多いせいか、家族の都合に合わせて、11月15日前後の週末にお参りすることが多いようです。
この前の日曜日は、晴れ着姿の子供を連れたお父さんお母さんの姿、たくさん見かけました。
子供の頃のぼくは、この「晴れ着」というヤツが大の苦手でした。「よそゆきの服」というのもぼくの天敵でしたね~
日頃着付けない服を着るのがハズカシイんです。それと、晴れ着を着せられた時に、『動くな』と言われるのがイヤだったんだと思います。たいていの男の子って、始終何か悪さをしていないと気が済まないものですからね。
「プロフィール」欄の写真、これ実は3歳の七五三の時のものなんですよ。
この写真を撮る時、大泣きして両親と写真屋さんを困らせたのを、今でもハッキリと覚えています。
3歳の時のぼくです。
まず蝶ネクタイ。これがクセモノ。3歳のぼくからすると、こヤツがすでに非日常の口を開けて待ち構える魔物に見えるワケです。
そして靴。いつもは「靴」と表記するのもはばかられるような、泥だらけの「クツ」なんですが、この日は
「靴」
なんです。文字通り「キュウクツ」なのだ!
とどめがタイツ。半ズボンの下に白のタイツをはかされたんです。というよりむしろ、親によってムリヤリ両足をタイツの中にはめ込まれた、って感じでした。もうこれが死ぬほどイヤだった。スカートはいて町なかを歩くのと同じくらい恥ずかしかったな~。だから死ぬほど泣いてやった(笑)
で、千歳飴を貰って泣きやんだ、という・・・
この写真を見た人は、「キリッとしてるやん!」とか、「やっぱり男の子やね~」とか、「カッコいいよ」など、わりと好意的な言葉(註:お世辞含む)を発して下さるんですが、これは、実は泣き疲れて思いっきりフテクサレた顔なんです。
こないだから見かける晴れ着姿の子供たち、みんなうれしそうなんですよね~。楽しそう。ちょっと気取ってる子もいたりして。
今の子供たちって、オシャレするのに慣れてるんでしょうね。ちゃんと「自己表現」してる子もいたりするもんね。
さすが現代っ子(これも古い言い方やな・・・)、頼もしい!、ってとこですね。
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美里さん、昨年大ヒットした映画「世界の中心で、愛をさけぶ」にラジオのDJ役で出演しているんですね。知らなかったな~
この夏も、1986年以来恒例となっている西武ドームでのコンサートが行われ、大盛況だったようですね。しかし20回目の今年を最後に、ひとまずこのコンサートも幕を下ろすことになったのは残念なことです。
ぼくが渡辺美里の曲を初めて聴いた頃、すでに彼女は「My Revolution」が大ヒットしてスターダムにのし上がっていました。
偶然にどこかで曲を聴いてファンになったのではなくて、「近頃人気の『渡辺美里』というのはどんなモンかちょっと聴いてみようかな」と狙いをさだめて、でも程度としては軽い気持ちでシングルを買ったんです。
そのシングルとは、「Teenage Walk」でした。
美里嬢は、山下久美子、白井貴子らに続くガールズ・ロック・シンガーとしてデビュー。
1986年初頭にリリースした「My Revolution」がオリコン1位の大ヒットとなり、一躍スターダムにのし上がりました。
極上のポップ・ロックに乗せた彼女の歌声は、明るく伸びやかで、パワーもりもり。
この歌声とエネルギッシュなパフォーマンスから元気をもらった人も多いのではないでしょうか。
かくいうぼくも、美里嬢の曲を聴いてはテンションを高めていたものです。
彼女の歌は、悩みを抱えながら青春を過ごしている人たちの気持ちを代弁してくれるものが多かったような気がします。
彼女の歌からは、「愛」「信じる気持ち」「くじけないこと」「立ち向かうこと」などの言葉が連想されるんです。
一緒に笑い、一緒に泣いてくれる存在、それが渡辺美里の歌だったのではないでしょうか
最近の彼女の作品はあまり聴いていないのですが、90年代のものまではカーステレオのヘビー・ローテーションとして愛聴していたり、セルフ編集のベストMDには遠出にお供してもらったりしていました。美里嬢の歌って、天気の良い日に外で聴くと、とっても気持ちが良いのです。
美里嬢の曲の中でとりわけぼくが好きなのは、
「Long Night」、「It's Tough」、「悲しいね」、「Sentimental Kangaroo」、「Lovin' You」、「虹を見たかい」などです。
今聴いても、元気が湧いて出るような感じがします。
ぼくは音楽の話をするのが好きです。ひとくちに音楽の話といっても、ゴシップめいたものから理論に関するものまで幅広くあるわけですが、ぼくは他の人が音楽というものに対してどういう価値観を持っているのか、とか、音楽に向き合う姿勢とか、いわば内面に関することを聞くのが好きなんです。
知識の吸収はもちろん、自分にプラスになることはどんどん取り込んでいきたいですよね。
いろんな考え方を聞くうちに別な観点に気づいたり、情報の交換から始まってうまくコミュニケーションが取れたり、交流の輪が広がったり、とたくさんの利点があります。
近づきになった先輩が気さくな人だったりすると、思い切っていろんなことを尋ねてみたりします。
そういうふうにして、少しでも自分の視野を広げようとしているわけです。
最近思うことですが、思い切って食らいついてくる若い人たち(ぼくも若いつもりなんですけどね)が少なくなっているような気がするんですね。
何がなんでもうまくなりたい、っていう欲を持っている人にあまり会えないんです。(もちろんぼくの周りに関してのことですが)
これ、もしかすると、音楽の話に限ったことではないかもしれませんね。
プロになるとかならないとかの次元ではなくて、若さの象徴であるがむしゃらさが見えず、妙に自己完結してる。それなりに上手い人は多いんだけれど、熱を発散するようなプレイが見えない。それはちょっと寂しいことじゃないのかなぁ、なんて思っているんです。
バカみたいに何かにのめりこむことができるのが20代までの特権なんだから、好きでやっていることならば、一生に一度くらいは寝食を忘れるくらい音楽に打ち込んでみてほしいな、って思います。
クールなのもひとつの個性だとは思いますが、すぐ側に経験豊富な先輩がいるにもかかわらず何もアプローチしない、あるいは仲間同士の囲いから出ようとしない、というのは見ていてあまりにももったいないと思うのです。
なんてことを思う今日この頃。自分も、もっともっと貪欲になろうと思います。
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