ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

Restoration Live At Avenue 2011.3.6

2011年04月11日 | 自分のライブで
 
 そうそう、3月6日にあったライヴの様子をupしなくては、、、と思いながら、気がつけば4月中旬。
 昨日は遅めの桜が見頃で、まさに「春らんまん」でした。


 だいたいこのライヴ、病気休養以前にお世話になっていた倉敷市の老舗ライヴハウス「アヴェニュウ」のお母さんの提案によるものでした。まだろくに指も動かない状態で話をお受けしたのは、気力が戻ってきた証拠だったのでしょう。
 ただ「演奏して『楽しかった』だけで終わってしまうことだけは避けたい。『次に繋がる何か』を残さないと意味がない」と、自分で自分にプレッシャーをかけてのライヴでした。
 もうひとつオマケですが、いちおう「復活」と銘打ってはいましたが、実は「復活ライヴ」だったのではなくて、正確には「これが納得いく出来だったら復活します」ライヴだったんです。
 とにかく、4年以上のブランクをたった3ヶ月余りで取り返そうとする無茶もいいところな企画でしたが、やると決めた以上は、復活云々関係なく、お客さま・バンド・お店のスタッフみんなに楽しんでもらえるライヴにする、と決めました。


 そんなぼくを助けてくれたのが、
・杉江稔(ドラムス)
・三浦敦子(ピアノ)
・下茅良(ギター)
 の三人です。三人とも関西で活躍する、腕も人柄も信頼のおける素晴らしいミュージシャンです。
 そのうえ、知らせを聞くや否や「聴きに行くわ!」と手を挙げてくださった大阪のパーカッション奏者・広瀬克郎さんも助っ人に加わってくれました。お声がけさせて頂いた方々みんなが快いOKをくださったので、あっと言う間に素晴らしいバンドの誕生です。


 3月5日は梅田でリハーサルです。
 ランスルー1回だけの、駆け足の数時間でした。初顔合わせの方もいたのですが、そこは皆オトナなミュージシャン同士。すぐに打ち解けた雰囲気になりました。不安なのは自分の演奏だけだった(^^;)のですが、とりあえずチェックポイントだけを確認して、夜中すぎに岡山へ戻りました。


 本番の翌6日は、午後から天気が下り坂で、夕方前にはあいにくの雨。
 しかも現場入りして楽器を出してみたら、なんとアルコ(弓)の先がポッキリ折れている・・・orz
 「これは不吉な前触れ・・・?」と内心ビビリながらも、一応この夜のバンマスとしてはいろいろ仕切らざるを得ないので、崩れ落ちているヒマはないし。。。
 そんなこんなで、タイトなスケジュールも無事消化しつつ、リハーサル後のひと時を楽しんでいると、お店のお母さんが「MINAGIくん、お花がたくさん届いているよ~~(・∀・)」・・・感激でした。
 本番前には激励メールもいくつか頂きました。おかげでさらに緊張が・・・(汗)でも反面、以前感じていた「燃える何か」も湧き上がってきたのを感じていました。


     

     

     
     雨の倉敷。抒情的ってこのことでしょうか。


 告知はしたけれど集客はしていない、というこれまた無茶なやり方にもかかわらず、地元はもちろん、阪神方面からもたくさんのお客様が。4月に富山へ引っ越すジュンちゃんの顔も見えます。ジュンちゃんは今まで何度も聴きにきてくれた仲良しです。「わたし、MINAGIさんのファンだから(^^)」と言って応援し続けてくれたんですが、この日がひとまずの聴き納めになるので、チビちゃんたちを連れて駆けつけてくれました。


 亡きボス、有末さんの奥さまも、ライヴが決定すると同時に倉敷行きをスケジュールに入れてくださいました。
 お通夜の席で、「MINAGIさん、必ず戻ってくださいね」と涙顔で励まされたことは忘れられません。
 実は、ぼくは、有末さんが亡くなられた時点で、心の支えを失った気がして、人前で演奏することはやめよう、と決心していました。それでも紆余曲折があって、なんとか4~5年ぶりにステージに立った昨年暮れ。その時の有末さんの温かい涙と固い握手。
 いろんなことが思い出されます。


     
     倉敷アヴェニュウ


 開演時間前なのに、「そろそろお願い」と、お母さんから声がかかります。
 うわ~~、客席の雰囲気がとても温かい!みんな楽しみにしてくれているんだなあ。それだけで感激です。
 記念すべき1曲目は「My Shining Hour」。ミディアム・ファストの4ビートです。
 4ビート、ラテン、16ビート、8ビート、ジャズ・ワルツ、バラード、ブルース、ファンクなど、メンバーみんなで出し合った曲は、まさに百花繚乱。ジャズ、ロック、フュージョン、なんでもアリ!です(^^)


     

     



 主な曲は、
 「スペイン」「いつか王子様が」「カンタロープ・アイランド」「マイ・フーリッシュ・ハート」「星影のステラ」「ザ・チキン」「酒とバラの日々」「スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット」「ブルース・イン・ザ・クローゼット」「サテン・ドール」「マイ・バック・ページ」などです。
 みんなリハとは人が違ったようなプレイです。修正すべきところは見事に修正しているし、「小手調べ」的なリハとは段違いなキレ具合は素晴らしかったです。ぼくの人選に間違いはなかった、と大威張りで言いたいです(^^)。
 

     


 最後は盛大なアンコールの手拍子まで頂いて、感無量です。アンコールで演奏したのは「レット・イット・ビー」。三浦あっちゃんのピアノ、沁みたな~
 「ここ最近ない、濃いライヴでした」とか「とにかく楽しかった!」などのとても嬉しい、励みになるお言葉もたくさん頂きました。
 もちろん自分の出来には課題が残りますが、とにかく少なくともこの時点での自分の100%以上は出せました。これで胸を張って復帰できます。
 雨が降ったのも、アルコが折れたのも、みんな厄落としだったのかもしれません(^^)
 関わってくださったすべての方、応援してくださった皆さまに、深く、深くお礼を言いたいです。
 どうもありがとうございました!


 当日の打ち上げの席で、バンドのみんなから「またやりましょう」と声があがりました。お客様からも大好評を頂いたので、実は、すでにこのバンドの次回ライヴが決まっています。

 2011年9月18日(日曜)
 皆木秀樹 with 杉江稔、三浦敦子、下茅良、広瀬克郎 Live Returns!
 【場所】岡山セカンド・シンプソン 【開場】18:00
 【開演】18:30~ (3回ステージ)
 【料金】1500円(ほか飲食代別途)
 【出演】杉江稔(drums from 八尾)
     三浦敦子(piano from 神戸)
     下茅良(guitar from 東大阪)
     広瀬克郎(percussion from 八尾)
     皆木秀樹(wood & erectric bass)
     CHIKO(guest vocal from 摂津)

 おヒマと好奇心とサイフの中身のあるかた、お気軽にどうぞ。大歓迎です(^^)/
 




ザ・チキン (皆木秀樹 & FRIENDS 2011.3.6)




カンタロープ・アイランド (皆木秀樹 & FRIENDS 2011.3.6)

※you tubeは、ヘッドホンかイヤホンをPCに繋いで聴くと、鮮明に聴こえますよ


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コメント (6)
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