ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

ジャズは高尚?

2008年07月05日 | 価値観
♪ライブはジャズの醍醐味のひとつです。見るのも演奏するのも楽しいよ。
 ちなみに写真のベーシストがワタクシです。


 楽器を演奏しているとよく尋ねられるのが、
 「(演奏するうえで)MINAGIさんの好きな音楽は?」


 ぼくはためらわず答えます。
 「杏里の「オリビアを聞きながら」や、MISIAの「Everything」みたいな曲を
  エレキ・ベースで弾いてる時が、一番たのしいです


 こう答えると、
 ジャズ好きな人やジャズに憧れている人、
 ぼくがよくジャズを演奏していて、
 ウッド・ベースをしょっちゅう弾いていることを知る人たちは
 「うっ」 とか 「えっ」 とか 「おっ
 などという顔をすることが多いんです。
 『な~んだジャズじゃないのかぁ…』
 という軽い失望をこめて。
 「音楽の良し悪しはジャンルじゃないですよね」と言う人の中にも
 こういう少し不満げな反応を示す人がいるのが面白い。(イジワル?) 


 「ぼくは、ジャズはあくまで
 いちジャンルとしか思っておりません」
 というと、今度は
 (こ奴、ホントはジャズが好きではないんだ・・・)という
 微妙な空気を漂わせてくる人もいます。
 まいったな~

 ぼくは、ジャズ好きなんですよ~

 ぼくが、まず演奏するうえで好きな曲は、
 ジャンルで括れるものではなくて、
 「ベースを使って歌うことのできるスペースがある曲」
 なんです。


 だからジャンルを意識するとすれば、
 「4ビートのジャズを弾く時の時の歌い方」とか、
 「8ビートのハード・ロックを弾く時の時の歌い方」とか、
 もっと細かく言うと
 「○○の曲を弾くときの歌い方」
 と考える時くらいかな。
 (もちろんトータルなサウンドを意識したうえで、です)


 だから、好きかそうでないか、を問われると
 「どのジャンルにも好きな曲はある。
  やりたい曲は、ベースで歌えるもの。
  ジャズだけを特別視はしてないし、
  とくに高尚な音楽とも思っていない」
 と答えるほかない、ヘソ曲がりで強情なぼくです。


 ただし、(悪い意味で)ジャズは低俗、とも思ってないですよ。
 やってて、とてもエキサイティングだと思ってます。
 聴くのも好きだし。(こういうブログやってんだもんね)
 そのへん、誤解されませんよう。


 聴くぶんになら、ジャンル問わず、
 「いいな~」と思ったもの全てに手を出してみたくなるのはもちろんです。


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コメント (12)
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