ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

春が来たから

2023年04月28日 | 見る聴く感じるその他

【Live Information】

 引っ越してから、もう1年2ヵ月。
 うちは住宅地のはしっこで、東側には田んぼが広がっています。(といっても田園地帯ではない
 よくハチくん(ワンコ)とあぜ道を散歩してるんですが、その田んぼの一部が、4月になるとレンゲでいっぱいになるんです。
 このレンゲ田のなかで写真を撮ってみたいなあ、とずっと思っていました。
 今年からフリーランスになって時間の融通が利くので、平日昼間の人がいないときにブラブラと写真を撮りに行ってみました。


     

     
     


 でも4月中旬は数日おきに雨が降ったりして、田んぼの中にあちこち水たまりができていたり、
 「そうだ写真を撮ろう!」と思い立ってからは何故だかいまひとつ晴天に恵まれず、薄曇りが続いたり、
 段取り的に自撮りではなかなか難しい、と思って、ワンコつながりで仲良しの近所の小学生ユウイチロウくんにシャッターを押す係を頼んだら、その日はけっこうな雨が降ったり。


     

     

 マゴマゴしていたらレンゲの見ごろが終わってしまう!
 というわけで、レンゲ田と自分をどうにかこうにか自力で撮ってみました。
 田んぼの中の土や草に足をとられるので、セルフタイマーの時間内にコントラバスを抱えて小走りでひょいひょい定位置まで行くのはけっこうたいへん
 暖かい日だったので、汗まで出てきました
 クロウトはだしの写真を撮る知り合いが何人かいるので、来年はだれかにカメラマン役になってもらおっと



      

      


                  

          

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2023年5月のライブ予定

2023年04月23日 | 演奏スケジュール

【Live Information】



月6日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月8日(月)
  岡山 ピアノ・バー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 西真理子(piano)、皆木秀樹(bass)、池田拓史(drums)
   【料 金】 1500円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:30~、21:30~ (2回ステージ)


月13日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 山科賢一(piano)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、Higemen(percussions)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)


月20日(日)
  姫路 カフェ デュ・ファーブル
   姫路市網干区田井287-5 (tel 079-273-7680)
   【出 演】 田中ヒロシ(drums)、藤井那穂子(sax)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 ミュージックチャージ3000円(2ドリンク付)
   【演 奏】 15:00~ (3回ステージ)


月27日(土)
  岡山 パラディ
   岡山市北区幸町3-10 友沢ビル4F (tel 086-801-3492)
   【出 演】 細川由佳(sax)、古山修(guitar)、皆木秀樹(bass)、本田暁之(drums)、Higemen(percussions)
   【料 金】 飲食代+ミュージックチャージ(男性1000円、女性500円)
   【演 奏】 21:00~ (3回ステージ)



※岡山 GROOVYはしばらくライブがお休みとなります。

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アップ・オン・ザ・ルーフ

2023年04月13日 | 名曲

【Live Information】


 こどものころに思い切りやってみたかったけど、親にさせてもらえなかったこと。
 夜更かし。
 お菓子を飽きるほど食べる。
 冬のアイスクリーム。
 台風が来る時に、懐中電灯やおもちゃや本を持って押し入れにこもる。(これはそこまで怒られることじゃなかったけど、度が過ぎると押し入れからツマミ出された)
 日が暮れても遊びたおす。
 そして、屋根にのぼる。


 ぼくが生まれ、幼稚園くらいまで住んでいた家は、2階に物干し場があり、そこから1階の屋根にあがることができました。
 でも屋根の上によじのぼろうとすると、決まって「雨漏りがする!」と父に叱られたものです。つまり「屋根がいたむじゃないか」ってことですね。
 屋根にあがろうとするとなぜか必ず見つかるので、目的は達成できないままでした。


     
     屋根に上ろうとする皆木秀樹1歳2ヵ月。なぜかこの時の父は、叱るどころか面白がって写真を撮っていたそうです


 屋根の上って気持ちいいんだろうな・・・。
 屋根の上の景色を体感してみたかったな・・・。
 いま思えば子どものぼくは、屋根の上に「憧れ」のような気持ちを抱いていたのです。


 「ドラえもん」には、のび太が屋根の上で昼寝したり、星空を見たり、ドラえもんに話を聞いてもらったりする場面がたくさん出てきます。
 「ベニー・グッドマン物語」には、屋根の上ではありませんが、ベニー少年が悩んでいる時は屋上でクラリネットを吹いている、という場面が出てきます。
 「バックドラフト」では、カート・ラッセル演じるスティーブンに、別れた妻ヘレンが「あなたが屋根の修理をするのは何かがあった時ね」と言う場面があります。
 みんな、心に何かを抱えている時は屋根に上りたくなるのですね。


     


 「アップ・オン・ザ・ルーフ」は、ドリフターズの歌によって世に出ました。
 1962年にリリースされたこの曲は、ビルボードで5位にまで上昇するヒットを記録しています。
 作詞はジェリー・ゴフィン、作曲は当時のゴフィン夫人であるキャロル・キングです。
 キャロルの代表作のひとつでもあります。
 キャロル自身は、彼女のファースト・ソロ・アルバム『ライター』でセルフ・カヴァーしていますが、ぼくはキャロルのヴァージョンがとても好きです。
 気持ちが洗われるような気がするからです。


 1970年夏、友人のジェイムス・テイラーのツアーにピアニストとして参加していたキャロルは、彼女の母校でもあるクイーンズ・カレッジでのライブ直前に、ジェイムスから「アップ・オン・ザ・ルーフを歌ってくれよ」といきなり切り出されました。
 人前で歌うのがどうしてもいやだったキャロルはきっぱりとそれを断りましたが、ステージ上でジェイムスに「ピアニストのキャロル・キングは数々のヒット曲を生み出している作曲家でもあるんだけれど、実は彼女はこの大学の同窓生なんだ」と紹介され、いやでも歌わざるを得なくなりました。
 そして聴衆は、歌い終えたキャロルに惜しみない拍手を送りました。
 これがきっかけとなり、以後のキャロルは、作曲、ピアノ、歌をこなすソロ・アーティストとして活躍することになるのです。


 ピアノとギターで織り成すシンプルなサウンドのうえに流れる、優しく誠実なキャロルの声。
 心に刺さっていた棘がいつの間にか抜け、微かな笑みの宿った眼差しを注がれているような、そんな気持ちになります。
 ストリングスとパーカッションからも温かみがこぼれているんだなあ。
 フォーク・ソングのような自然な味わいがありながらも、適度に洗練されたメロディーは、キャロルならではのほんのりとしたフレンドリーな空気に満ちています。
 ちょっと感傷的で、ちょっとゴスペルの雰囲気もあったりして。
 王侯貴族の食卓に見られるような豪華な料理ではないけれど、まるで友だちを招いた時に作る「喜んでもらえるよう、贅沢ではないけれどあれこれ考え吟味した家庭料理」のようです。


     


 「この世のいろいろなことで落ち込みそうになると、人と顔を合わせることがいやになると、わたしは屋根の上にあがるの」
 「打ちひしがれて疲れ切っているときは、空気が新鮮な屋根の上にあがるの」
 「夜になると素敵な星のショーをわたしと一緒に見ることができるのよ」
 「屋根の上ではすべてが素晴らしいのよ、だからダーリン、一緒に屋根の上にあがりましょう」
 歌詞には、ひとが屋根の上にあがりたがる理由が分かりやすく、少々ロマンティックに描かれています。
 「わたしと一緒に屋根に上がってみようよ」・・・
 想像するとちょっぴり胸が「キュン」とします。


 大好きな人と夜空を眺めながら過ごす屋根の上、それは全ての憂いが消えた星明かりに照らされている楽園なのです。
 落っこちないようにしなくちゃね。


     


 歌 詞


 訳 詞


◆アップ・オン・ザ・ルーフ/Up on the Roof
  ■歌
    キャロル・キング/Carole King
  ■初出
    1962年9月17日(歌:ドリフターズ/The Drifters)
  ■作詞
    ジェリー・ゴフィン/Gerry Goffin
  ■作曲
    キャロル・キング/Carole King
  ■プロデュース
    ジョン・フィッシュバック/John Fischbach
  ■録音メンバー
    キャロル・キング/Carole King(vocal, piano, backing-vocals, arrangements)
    ダニー・コーチマー/Danny Kortchmar(acoustic-guitar, electric-guitar, conga)
    ジェームス・テイラー/James Taylor(acoustic-guitar)
    チャールズ・ラーキー/Charles Larkey(bass)
    ジョエル・オブライエン/Joel O'Brien(percussions)
  ■収録アルバム
    ライター(1970年)/Writer
  ■チャート最高位
    1963年週間シングル・チャート ドリフターズ・・・アメリカ(ビルボード)5位
    1968年週間シングル・チャート クライアン・シェイムズ・・・アメリカ(ビルボード)85位
    1970年週間シングル・チャート ローラ・ニーロ・・・アメリカ(ビルボード)92位
    1979年週間シングル・チャート ジェームス・テイラー・・・アメリカ(ビルボード)28位
    1995年週間シングル・チャート ロブソン&ジェローム・・・イギリス1位


    
  The Dorifters『Up On The Roof』             James Taylor『Up On The Roof』
 

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夢からの脱出

2023年04月12日 | Weblog~雑記

                            ハチくんには匂い付きより味付きの夢の方がいいかも


【Live Information】

 あるボーカルさんが、
 「最近おどろいたことは、匂い付きの夢を見たことです」
 と言ってました。
 ナルホド、確かにそんな夢は見たことないな~


 ぼくは眠りが浅くあまり熟睡しないので、夢はよく見ます。
 でも匂い付きの夢はもちろん、予知夢とかも見たことがありません。


 そういえば、あのタイタニック号にまつわる夢の話がいくつもあります。
 タイタニック号がちょうど沈みゆくその時刻に、大きな客船が沈没する夢を見た女性がいたり(彼女の叔父がタイタニック号の機関士だった)、
 タイタニックが沈む夢を見て乗船をキャンセルした人がいたり、
 カナダの牧師が大きな水音、人々の叫び声、讃美歌などを夢の中で聞き、その夜の礼拝で夢で聞いた讃美歌を信者とともに歌った時刻がまさにタイタニックが沈没したその時刻だったり。。。
 (ここまで書いてふと気づいたのですが、タイタニック号が沈んだのは4月14日なんですね)


 恐い夢は時々見ます。
 恐ろしいなにかに追いかけられて必死に逃げる夢が、やっぱり怖い。
 こんな話をすると、「夢の途中で起きたらええやん(^^)」というヤツが必ず現れるんですが、実は「これは夢だ、夢だから目を開けたらこのコワさから逃げられるんだ!」と考えて、自分で目を開けて夢から逃げられたことが一度だけあります。
 でも、その後何度も怖い夢を見ていますが、無事に夢から逃げることができたのはその一度だけ。
 何度か「これは夢だ、目を開ければいいんだ」と考えるとこまではできたんですけれどね~(^^;)



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気分も新たに

2023年04月04日 | 写真

【Live Information】

 4月1日の土曜日は、昨日退職したはずの職場で残務処理。
 4月2日の日曜日は、お世話になったところへ顔を出したり、用事を済ませたりですぐ一日が終わり。
 4月3日は月曜日。
 本格的に新年度が始まります。
 となると、のんびりしてはいられない。
 神さまのところに今までのお礼と挨拶をしに行こうと決めました。

 





 操山(みさおやま)ではときどき山歩きをしていたのですが、その山の中にあるのが、岡辛木(おかからき)神社です。
 普段は神主さんもおられない、こじんまりとした神社です。







3日朝は6時すぎに起きました。
朝日の眩しい、気持ちの良い天気です。
神社に着いたのは、6時40分ごろ。
まったくひと気はありません。
そこには朝日のエネルギーと静寂のコンビネーションがあるのみです。
自分の足音以外何も聞こえません。







神さまには無事退職できたことにお礼を申し上げ、またこれからの新しい生活を迎えるにあたり、改めて挨拶を申し上げました。
自分から神社にお参りしてお礼を申し上げるなんて殊勝なことを、まさか自分がするようになるなんてねえ。。。
20年前、いや10年前の自分には考えられなかったことですよ。







それにしても、ここはこんなに桜の木が多かったんだなあ。
ご利益を期待して来たわけではないけれど、予想だにしなかったこの満開の桜と青空の美しいコラボレーションを思う存分見ることができたのがご利益、とも言えるんじゃないかな。









 これからは、自分のやりたいことだけやっていきます。
 その自分のやりたいことで、少しでも世の中に恩返ししていきたいです。
 







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第3章

2023年04月02日 | Weblog~雑記

【Live Information】


 3月31日をもって昼職を退職しました。
 いわゆる「定年」というやつですね。
 これからは、無職です。
 いや、フリーランスとも言えるな。


     
     岡山県南は、桜は例年4月の第一週が見ごろなのですが、去年も今年も3月下旬に満開です。でも満開の桜に見送ってもらえるなんて、まるで神さまからのお餞別みたいな気がします。

 
 結局3月中には片づかなかったので、31日の夜9時ごろに「明日(4月1日)も来ます」と高らかに宣言(?)して、帰りました。
 かつての転勤の時は、有難くて感極まって涙したことも珍しくはなかったです。
 とくに今回は最後の最後だし、涙が止まらんかったらどうしよう、なんて思っていました。
 たしかに最終日は、「あ~泣いてしまうかも」という感覚もありましたが、最後はとても清々しい気持ちでした。
 やり残したことももちろんたくさんありましたが、「満足感」に満たされた感じでした。
 でも、自分だけではなにもできなかった、ということが改めて、そしてしみじみと思われてなりませんでした。
 まさに、皆さまのおかげ、です。
 これが「勝手に感謝してしまう」状態なんですね。


     
     3月31日朝の、自分のデスク。この日は6時すぎに出勤しました。


 4月1日は、朝からせっせと片付け、引継ぎ事務をこなして、なんとか15時過ぎに業務を終えることができました。
 最後の1年が始まった去年の4月、「3月31日はやり切った気持ちを味わいながらひっそり去ろう」と心に決めていましたが、思い描いていたとおりに職場をあとにすることができて、なんだか爽やかな気分で胸がいっぱいでした。


     
     エクセルで作った自分用のスケジュール帳。われながらとても役に立ちました。


     
     4月1日、すべての業務終了。帰る前の自分のデスク。


 お餞別に花束をいただいていたのですが、家に持って帰るよりたくさんの人に見えるところに飾ったほうがいいかな~、と思って、ふたつの花瓶に分けて、自己流の極致ではありますが生けてみました。


     

     

     


 社会に出るまでを人生の第1章、定年までが第2章とするなら、第3章の始まりです。
 まずは、念願の春休みを満喫することにします。


      

      

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