ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

2017年4月のライブ情報

2017年03月28日 | 演奏スケジュール
                                              ♪桜もちらほら花開いてきました。


【Live Information】 


 
 4月7日(金) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月9日(日)
  玉野Musik
 (玉野市築港5-9-6 tel 0863-23-4820)
  ♪吉田和美(sax)、山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】19:00~ (2回ステージ)


 4月13日(木) 
  岡山ピアノバー
 (岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F tel 086-222-8162)
  ♪真嶋美穂(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】800円(飲食代別途)
  【演 奏】21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月14日(金) 
  岡山Second Simpson
 (岡山市北区表町3-15-15 2F tel 086-234-5009)
  ♪美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)、龍野豊子(drums) 
  【料 金】1500円(飲食代別途 学生は学生証提示で500円割引) 
  【演 奏】21:00~、22:00~(2回ステージ)
   ※シットイン可


  4月16日(日)
  倉敷木庵
 (倉敷市川西町18-23 tel 086-421-9933)
  ♪皆木秀樹(bass) ほか 
  【料 金】飲食代のみ
  【演 奏】18:30~ (2回ステージ)


 4月22日(土) 
  岡山GROOVY
 (岡山市北区田町2-5-23 tel 086-221-7721)
  ♪山本ヒロユキ(piano)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】3000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


 4月26日(水) 
  倉敷アヴェニュウ
 (倉敷市本町11-30 tel 086-424-8043) 
  ♪古山修(guitar)、中村哲(drums)、皆木秀樹(bass)
  【料 金】1000円(飲食代別途)
  【演 奏】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)
   ※シットイン可
 




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人間国宝桂米朝とその時代

2017年03月19日 | 見る聴く感じるその他
【Live Information】


 人相のわるい噺家さんって、見たことがない。
 温和そうだったり、親しみのある顔だったり、気楽に声をかけられそうな顔だったり。(狂気をはらんだ表情、というのはあるかもしれません)
 長年、他人を笑わせる商売をしているからでしょうか。
 それとも、親しみのある顔をしているからこそ落語界の門を叩くようになるのでしょうか。


 
 
 
 3月12日の日曜に、兵庫県立歴史博物館へ行き、ちょうど催されていた「人間国宝桂米朝とその時代」を見ました。
 米朝師匠の落語界への多大な功績や、その芸の素晴らしさはもちろんですが、なかでも数々の写真で見られるその表情に強く惹きつけられました。
 月並みな言葉しか出てきませんが、なんて魅力があるんでしょう。
 もともと非常に容姿端麗なんですが、全てを芸に注いでいるのが見てとれるような、非常に迫力のある高座での写真を見ると、ため息まじりに「カッコいい!」としか言えません。
 また、高座での豊かな表情、とくになんともいえない笑顔を見ていると、なぜか涙が出そうになりました。どこか懐かしさを感じる笑顔でした。


 会場には、展示場のスタッフのひとりで、米朝師匠のご子息もいらっしゃいました。
 来場者に挨拶をしていたのですが、お父さまによく似た風貌だったので、すぐにわかりました。

 
 


 展示物の中には手書きの原稿がたくさん含まれていました。
 自分の人生は55歳で終わるものと思い、自分の仕事を後世に伝えるつもりで、原稿をたくさん書き残したそうです。
 その落語に賭けた思いにも感動です。


 米朝師匠が心に刻んでいたという、
 「芸人は、米一粒、釘一本もようつくらんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。ねうちは世間が決めてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間へのおかえしの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の上やで。」
 という言葉に、とてつもない重みを感じました。


 展示場内には、置かれてある付箋に感想を書けるコーナーがありました。
 ざっと見てみたのですが、各地からいろんな方が来場されていて、「米朝さんありがとう」のメッセージがたくさんありました。
 米朝師匠は、例えば通天閣とか、阪神タイガースなどと並ぶ、「関西の誇り」なんですね。


 



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吉田秀×長坂拓己 @岡山ルネスホール

2017年03月18日 | ライブ
【Live Information】


 昨夜は岡山ルネスホール。
 クラシックのコンサートです。
 出演するのは、NHK交響楽団首席コントラバス奏者の、吉田秀さん。
 共演するのは、地元の作陽音大出身のホープふたり、長坂拓己(violin)さんと角田奈名子(piano)さん。
 バーチュオーゾ吉田さんに若手が挑む、という構図かと思いきや、曲が進むごとに音はより調和に向かう感じで、とても雰囲気の良いコンサートになりました。
 吉田さんの演奏は、「若手の挑戦を受けて立つ」的な大上段なものではなく、温かくも真剣な、「一緒に作り上げていこう」感のあるジェントルなものだと思いました。


 

 
 昨夜、聴きながらなんとなく感じていたのは、「アンサンブルって単なる足し算ではない」ということ。
 大勢で合奏すれば音が厚くなるというわけではないんですね。
 今夜聴いた音は、相手の音に自分を引き立ててもらい、でも相手の音を自分も引き立てている、というか(引き立てる、という言葉は適切ではないかもですが)。
 全体の音を深く意識しているというか、楽譜を音にしているのではなく、楽譜に命を吹き込んでいるというか。
 音を出すだけではなく、自分が一歩下がって音を抑えることでも音楽をより良いものにできる、というか。
 そんな音だったと思いました。
 あとでゆっくり整理して、それから自分の中で言葉にしようと思います(^^;)


 アンコールは、シューベルトの「アヴェ・マリア」でした。
 その美しさは、心が洗われるようでした。
 そのあとのビートルズ・メドレー(イエスタデイ〜ゲット・バック)も最高に楽しかったな。


 


 このコンサートは、先日お亡くなりになった音楽プロデューサー藤原憲一さんが手がけたもので、いわば憲さんの遺作です。
 このコンサートに足を運んだのは、憲さんの仕事ぶりをもうすこし体感したかったからでもありました。
 自分の表面上の好き嫌いとか、高名なミュージシャンと繋がっていることの損得とかよりも、自分の耳と感性を信じて、「良い」と思ったからプロデュースしたんだと思います。そのように感じた、素敵なコンサートでした。
 会場には、憲さんの思い出を口にする方もおおぜいいらっしゃったことを付け加えておきます。



 
 ◆2017年3月17日(金)
 
 ◆岡山ルネスホール
 
 ◆出演
  吉田 秀(contrabass)
  長坂拓己(violin)
  角田奈名子(piano)

 ◆曲目
  アルペジョーネとピアノのためのソナタ イ短調 D821 / シューベルト
  ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調op.24「春」 / ベートーヴェン
  グランドデュオコンチェルタンテ / ボッテジーニ






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憲さん

2017年03月15日 | Weblog~雑記
【Live Information】


 おととい3月13日、訃報の連絡をふたついただきました。
 きょう、その両方と自分なりのお別れをしました。
 同時に、「赤ちゃんが生まれました」というお知らせがふたつ。
 人の生死はこの世の常ではありますが、このようにして人間の営みや繋がりは連綿と続いていくのだと思うと、とても感慨深いです。
 
 
 きょう午前中は、親族とのお別れでした。
 故人と会う機会が(頻度だけでいうと)数少なかった息子が目を真っ赤にしていました。
 あとでふたりになった時「なんで泣いたん?」と尋ねてみました。すると、「なんでかわからんけど、涙出た」と答えてくれました。
 人の生涯の終わりにあたって何かを感じてくれたのでしょう。
 おかしな言い方なのかもしれませんが、自分も亡くなった方をお見送りする時、厳粛な気持ちになるのはもちろんですが、いつもどこか背筋が伸びるような思いになります。
 
 
 そのあとで、もう一か所へ。
 亡くなったのは、岡山在住の音楽プロデューサーでありプロモーターでもある、藤原憲一さん。
 まだ68歳でした。
 親しくさせていただいたのは短い間でしたが、言葉やお仕事ぶりを通じてとても大切なことをいくつも教わりました。
 厳しい物差しをお持ちで、「本物はどんなものか」を知っておられて、仕事に対しては妥協もブレもない方だったと思っています。
 若い頃はアメリカで暮らし、アメリカでも一流のジャズ・ミュージシャン達と深くまじわり、彼らのレコーディングに何度も立ち会い、そして尊敬を受けていたそうです。同じアパートに住んでいたあるジャズ・レジェンドとはファースト・ネームで呼び合う仲だったということです。
 近年ではテッド・ローゼンタール(piano)、鈴木良雄(bass)、井上陽介(bass)など、幾多のミュージシャンのプロモート、プロデュースを手掛け、ミュージシャン達からも厚い信頼を受けておられました。


 経験も知識も豊富で、それだけに「ぼくは音楽のことはあんまり詳しくはありませんから」と言いながらも、厳しい音楽観と耳を持っておられました。
 「本当によい音楽を聴いてほしい、そういう音楽を広めたい」という言葉を、何度も伺いました。


 


 厳しい物差しをお持ちの方でしたが、その物差しにまだ達していない人のことを見下すようなことは決してなく、長い目で見守ってくださっているようでした。そして、敬意を払う、ということを大事にされていました。
 ただ、「本物のふりをする人」「音楽を使って実は他人を支配しようとする人」には手厳しく、絶対に惑わされない方でもありました。
 時にはふたりで、決して人には聞かせられないような際どい楽屋ばなしをしたりもしましたが、その根本にはいつもはっきりした人生観があったように思います。


 憲さんの経験と耳は、音楽に携わる者にとって大きな財産でした。
 憲さんからもっといろんなお話が聞きたかったと思います。
 
 
 
 

 きょうは、「縁があるから出会い、そしてその出会いと別れには必ずなんらかの意味がある」ということを思えた、とてもいい一日でした。
 そして、憲さん、どうもありがとうございました。
 いずれまたお目にかかれる日まで。






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「ジャズ・ライブ」の本当の意味

2017年03月13日 | ネタをたずねて三千里


【Live Information】


土曜日は高槻JKカフェでの演奏でした。

演奏も楽しかったんですが、久々にお会いできた方々と話すのも、とても楽しかったな。

そしてもちろん打ち上げも。(^^)




その打ち上げの席での、あるミュージシャンのひとこと。

ジャズ・ライブの時の、あまりのお客の少なさに、



「『ジャズ・ライブ』ていう看板出したら、『立ち入り禁止』ていうてんのとおんなじやな」


www

  






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井上陽介カルテット@岡山ルネスホール

2017年03月07日 | ライブ
【Live Information】


現在の日本ジャズ界を代表するベーシストのひとり、井上陽介さん。


演奏中の表情はどこか俳優の吉田鋼太郎にも似ていて、そのうえエエ声。(๑˃̵ᴗ˂̵)


 


五本の指の自在な動きは、まるで指板の上を蜘蛛が這いまわっているよう。( ̄。 ̄ノ)ノ


これからは密かに、勝手に


「Spider Fingers」


と呼ぶことにしよう。
 




演奏は、もちろん楽しかった!


日本ジャズ界の俊英が集まったタレントぞろいのバンドやもん。


どこを聴いても、だれを聴いても、素晴らしかった!


さすが期待は裏切らないね(о´∀`о)


 


◆井上陽介カルテット◆
 2017年3月6日(月) 岡山ルネスホール
  井上陽介(bass)
  秋田慎治(piano)
  荻原亮(guitar)
  江藤良人(drums)


 





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河村恭子, 山本ヒロユキ & 皆木秀樹 @JORDAN

2017年03月06日 | 自分のライブで

【Live Information】


 関西を拠点に活躍しているジャズ・ボーカリスト、河村恭子さん。
 クールで間を大事にした独自の世界の持ち主です。
 ご本人はカーリン・クロッグなどのヨーロッパ系のボーカリストがお好きのようです。
 しっとりした深みがあってちょっぴりセクシーな声の持ち主なのですが、ことMCとなると、いわゆる関西風味が絶妙に香ります。
 恭子さんは落語も大好きで、きっとひとを笑わせるの大好きなんですね。


 その恭子さんと久しぶりにステージを共にすることになりました。
 場所は、岡山市にあるジャズ喫茶「JORDAN」。
 ジャズが大好きでたまらないマスターが、会社務めを定年退職したあと始めたお店です。


 少し早く岡山入りした恭子さんに喜んでもらおうと思って案内したのが、「レトロ」な雰囲気のするところ。
 恭子さんはレトロなものやアンティークがとても好きなんです。
 備前焼のお店、レトロな建物の中の古着屋さん、1923年に建築された岡山市名物の建物「禁酒会館」などに行ってみました。
 案の定、すぐに目の輝き方が変わりましたね。


     
     レトロなものには目がありません


     
     しかしほんとにオシャレな方です。帽子もよく似合ってる。


     
     ご自分もお酒をたしなまれるので、「酒害」「断酒」の文字にはビンカンwww。ウケる恭子さん。


     
     1923年(大正12年)に造られた禁酒会館。名前もレトロなら建物もレトロ。恭子さんのツボだったみたいです。


     
     ヴィスコンティ監督作品の映画のポスターに目が釘付け。美的感覚が合うんでしょうか。


 今夜のピアノは、地元のベテラン山本ヒロユキさん。
 店内は、嬉しいことに満席です。 
 恭子さんならではの空気感で、客席の皆さんはすぐ別世界に連れてゆかれたみたいです。


     


     


     
     あら、こんな優しい眼差しをくださっていたとは 
     実はぼくはMCでイジられて途中シドロモドロになっちゃいました


     
     ご自分の音楽観を自分のレパートリーのアレンジに反映させておられます。
     その引き締まったクールな雰囲気は恭子さん独特のもの、と言ってもいいんじゃないでしょうか。


     


     
     ぼくの感覚では、いいライブほどなかなかお客さまは帰られないんですが、この夜も皆さん残って余韻を楽しまれていました。




【河村恭子, 山本ヒロユキ & 皆木秀樹】
 2017年3月5日(日)  ジャズ喫茶JORDAN

 河村恭子(vocal)
 山本ヒロユキ(piano)
 皆木秀樹(bass)

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