ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

2012年3月のライヴ予定

2012年02月14日 | 演奏スケジュール
               朝、デスクの上を見ると。。。今日はバレンタイン・デー。チョコ業界の陰謀と分かっていてもやっぱりウレシイ(T-T)


【Live Information】 


2012年3月

 3月2日(金) 倉敷アヴェニュウ
  ♪秋山文緒(pf)、熱田昭夫(cl)、皆木秀樹(b)、船越稔(drs)
  【チャージ】500円
  【演奏時間】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)


 3月9日(金) 岡山セカンド・シンプソン
  セカンド・シンプソン第2金曜ライヴ
  ♪田中ヒロシ(drs from神戸)、新井雅代(vo from神戸)、岩崎恵子(pf from西宮)、皆木秀樹(b)
  【チャージ】1500円(飲食代別途)
  【演奏時間】20:00~ (3回ステージ)

 【田中ヒロシ】…宝塚生まれ、尼崎育ち。尼崎東高吹奏楽部時代には全国大会を経験。高校在学中に、ジャズピアニストであり父親でもある田中正二トリオでデビュー。その後、様々なアーティストと共演しながら全国各地のジャズフェスティバル、ライブハウス、ラジオ、TV等で活動。また、多数のレコーディングにも参加。1991年、大阪ブルーノートに出演予定だった巨匠アート・ブレイキー氏の急病に際し、急遽代役として一週間のステージを務めた。ジョージ・ベンソン(g&vo)氏、ジャボン・ジャクソン(ts)氏、ブライアン・リンチ(tp)氏など、海外ミュージシャンとの共演も数多い。現在関西を拠点に活動しており、宮本直介(b)カルテット、鍋島直昶(vib)カルテットなどのユニットに在籍。安定したドラミングと絶妙なグルーブ感には定評が有り、岸ミツアキ氏などの名手たちからの要請を受けて全国的にも活躍する人気ドラマーである。2003年と2004年には岸ミツアキグループのロシア公演に参加、演奏だけでなくパフォーマンスでもロシア人観客を大いに湧かせた。2007年、第15回中山正治ジャズ大賞と、第44回なにわ藝術祭ジャズ部門賞を受賞。

 【新井雅代】…大阪生まれ。ローティーン時代に滞在したロンドンであらゆる音楽的影響を受け、 帰国後にバンド活動を始める。神戸松蔭女子学院大学在学中の1981年にデビュー・シングルをリリース。以後ラジオ番組のDJなども担当する。 1985年にフリーとなり、ポップスだけではなくジャズ・シンガーとしての活動も始める。確かな英語力と安定した歌唱力、端麗な容姿などで高い人気を博し、関西一円の有名ホテルやライブハウス等で幅広く活躍。1991年、NHK大阪とKBS釜山による韓国での交流フェスティバル「FRIEND SHIP '91」に古谷充(alto sax)グループと共に参加。1993年からは今に至るまで神戸ジャズ・ストリートに毎年出演している。1995年、アルバム「From Me To You」を発表。 シンガーとして多彩な活動を続ける一方で、2000年に発足した関西ジャズ協会(現在NPO法人関西ジャズ協会)の理事となり、関西ジャズ・シーンの活性化にも尽力。あくまでも音楽を通じて自分を生かせる様々な分野に挑戦し続けている。 2007年4月、初のスタンダード・アルバム「I Remember You」を発表。

 【岩崎恵子】…兵庫県西宮市出身。関西を中心にライヴ活動を行うほか、タレントのバック演奏、ホテルのディナーショー、FM番組の音楽制作、CMの録音、NHKのど自慢のレギュラーピアニストなどとして多方面で活躍中。2000年にはフェニックス・ジャズ・フェスティバルに「岩崎恵子グループ」として参加、好評を博した。現在まで4枚のアルバムをリリース。1999年8月にロサンゼルスにて録音されたファーストアルバム『The Gentle Wind』からは、収録曲がジュエリー「ティファニー」のCM曲に起用された。ジャズ、フュージョン、ラテン、ブラックコンテンポラリーといった内容のオリジナル作品も発表し、コンポーザー、アレンジャ-としても高い評価を得ている。最新作は、2011年5月リリースの『LORNA Sings KEIKO』。また、甲陽音楽院ではジャズピアノ科講師として後進の育成にあたっている。2010年2月より、FM MOOV「岩崎恵子のSOUND DREAM」でDJとして活躍中。2010年秋の松竹映画「ふたたび」(塩谷俊監督)には、主演財津一郎氏の亡き妻ピアニスト役として出演した。

※田中さんと岩崎さんは昨年12月以来のセカンド・シンプソン出演。そして新井さんとは10年以上ぶりの共演になります。今月第2金曜の夜もステキなステージになることでしょう(^^)


 3月12日(月) 倉敷無限舎
  ♪生田興弘(drs)、赤田晃一(sax)、皆木秀樹(b)、秋山文緒(pf)
  【チャージ】2500円(飲食代別途)
  【演奏時間】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)


 3月22日(木) 倉敷アヴェニュウ
  ♪東誠太郎(pf)、皆木秀樹(b)、船越稔(drs)
  【チャージ】500円
  【演奏時間】20:00~、21:00~、22:00~ (3回ステージ)

 

 

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消しゴム

2012年02月11日 | 見る聴く感じるその他
                   左から皆木秀樹、宮下博行、河村恭子


 今月10日(金)は、岡山セカンド・シンプソンでのライヴでした。
 関西屈指のピアニスト・宮下博行さん(from西宮)、クール&ビューティーなヴォーカリスト・河村恭子さん(from宝塚)とのステージでした。たくさんのお客様も素敵な時間を共有していただけたようです。みなさまどうもありがとうございました。
 前日に旧知のOさんにピアノの調律をお願いしておいたおかげでピアノが絶好調!弾いている宮下さんもノリノリでした。
 実は宮下さんはベーシストとしてステージに上がることもあるので、今回は「ツイン・コントラバス」という、普段あまり見ることのできないシーンが実現したり、ぼくと宮下さんが交替でピアノに座る(正確にはピアノの前の椅子、ですが^^;)、なんて仕掛けや、河村さんのドラマ風語り入りの歌もあったりして、バラエティに富んだ楽しさ満載のステージになりました。



 さて、つい最近こんな詩を教わりました。
 某SNS上では「小学生が書いた感動的な詩」として広まってしまったみたいですが、かえってこの詩が有名になることにつながったという気もします。


消しゴム     まど・みちお

自分が 書きちがえたのでもないが いそいそと けす

自分が書いた ウソでもないが いそいそと けす

自分がよごした よごれでもないが いそいそと けす

そして けすたびにけっきょく
 
自分がちびていってきえて なくなってしまう

いそいそと いそいそと

正しいと 思ったことだけを

ほんとうと 思ったことだけを

美しいと 思ったことだけを

自分のかわりのように のこしておいて



 まど・みちおさんは、山口県徳山町(現・周南市)出身の詩人です。その名を知っている方も多いのではないでしょうか。『ぞうさん』(作曲:團伊玖磨)、『やぎさんゆうびん』(作曲:團伊玖磨)、『いちねんせいになったら』(作曲:山本直純)、『ふしぎなポケット』(作曲:渡辺茂)などが広く親しまれていますよね。みんな、知らず知らずのうちにまどさんの作品に接していることと思います。
 『いちねんせいになったら』なんて、「友だち100人できるかな」→「100人で食べたいな」→友だち+自分で101人と違うんか~い、などと悪友たちとツッコミあってよく笑ったものです(^^)。※詩に対しての悪口ではありません。あくまで「ネタ」です~(^^;)


 「消しゴム」、初めて読んだ時、なんだかちょっと泣けました。
 勇気が湧いてくるような、嬉しくなるような、切なくなるような、大きなエネルギーに満ちた詩だと思います。


 「いそいそ」というのが良いですね。「うまく消すことでみんなから褒められよう」とか「いいところを見せよう」などという計算や欲にはとらわれず、ただやるべきことを淡々とこなす、というふうに受け取れます。
 しかも消す対象は自分に責任のないことばかり。ふつうなら「なぜオレが」なんてグチのひとつも出るところなのに、この消しゴム君は、ただ「いそいそ」と。


 消す対象は自分で決めるのかな。やっぱり消しゴムの持ち主の意思がダイレクトに反映されるのでしょうか。


 消すたびに自分がちびて行くのは、ちょっぴり悲しいです。なんの報酬も評価も得ることなく、ただただ(人のやりたくない)「消す」という作業に身を削りながら、代償として自分が消えてゆく。。。
 でも、消しゴム君は「評価されたい」などという余計な欲はなくて、自分がちびて行きながらも、達成感みたいなものを味わっているのではないでしょうか。いや、そうあって欲しいです。


 最後の「のこしておいて」。文章上ではひらがな表記ですが、「残す」ではなくて、「遺す」という字が浮かんできて仕方ありません。


 でも、なんて言うんでしょう、単に言葉をうまく使って「人生の一片」を表しただけの詩ではなくて、明日からも心穏やかに頑張りたいという気持ちにさせてくれる、温かみのある作品だと思います。


 「人生をより良く過ごすためのヒント」あるいは「幸福が訪れる」的な言葉をひんぱんに見かけます。
 もちろんそれらの言葉は万能ではありません。またすべての言葉を消化するのもたいへんなので、まずは自分に必要なことだけを心がけよう、と思っています。
 そして、幸せになることというのは決して「お金持ちになる」「よいことが起こる」「災いが来なくなる」式の、物質的満足とか、打算的なものではない、というのがぼくの価値観です。自分の人生の終わりに「満足感」とか「達成感」を味わえればそれでいいや、みたいなところがあるので、「良いことがあるから」なにかを信じる、というのは眉唾くさく思えるのです。
 良くないできごとがあっても構わないから、しっかりした信念や正しい価値観を持って心豊かに生きてゆきたいですね。




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