ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

the brilliant green

2008年05月13日 | 名盤


 ラジオや有線放送などで流れていた曲が耳に入った瞬間、思わず夢中で聴き入ってしまうことがあります。そういう時は、すぐにでもCDショップに向かってまっしぐらに進みたくなったりします。
 「ブリリアント・グリーン」のファースト・アルバムも、たまたまラジオで聴いて、衝動的に買いに走りました。


     


 その時ラジオでオンエアされていたのは、「冷たい花」でした。
 これは、当時TBS系で放映されていた音楽番組「カウントダウンTV」のオープニング・テーマだったんですが、テレビというものをあまり見ないぼくにとっては、全く未知の曲だったわけです。
 独特のギターサウンドと、それに乗せてせつなげに歌われる歌、非常にインパクトがありました。


 アルバムは、どちらかというとブリティッシュ・ロック風のギター・サウンドが柱となっているようで、重いリズム、ヘヴィで暗いギターが「ブリリアント・グリーン・サウンド」をくっきりと形作っています。しかしメロディーはとてもポップです。この二面性が「ブリリアント・グリーン」の魅力だという気がします。このあたり、あの「オアシス」に通ずるところもあるようですね。
 さらに気だるくさらりとした川瀬智子のボーカル、これがほの暗いサウンドに妙にマッチしています。バックで使われているオルガンの音色も効果的。


     
 

 アルバム1曲目の攻撃的なハード・ロック「I'm In Heaven」、2曲目のダークな「冷たい花」、9曲目のポップな「There will be love there -愛のある場所-」(TBS系ドラマ『ラブ・アゲイン』テーマ曲)などが聴き物ですが、彼らの個性的なサウンドはアルバム全般に染み渡っています。
 その他「You & I」も好きだし、「Stand By」なんかは「ラバーソウル」~「リボルバー」あたりのビートルズを彷彿とさせていて、聴いていると心地良いです。


     


 ここのところそれぞれソロ活動を活発に行っていたみたいですが、今年2月にはシングル「Ash Like Snow」を発表しています。またどんどん極上のロック・サウンドを聴かせて欲しいものです。
 最近、ベスト・アルバムも出たみたいですね。欲しいです~



◆the brilliant green
  ■歌・演奏
    the brilliant green
  ■リリース
    1998年9月19日
  ■プロデュース
    the brilliant green & 笹路正徳
  ■収録曲
    ① I'm In Heaven  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ② 冷たい花  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)  ☆オリコン1位
    ③ You & I  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ④ Always And Always  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑤ Stand by  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑥ MAGIC PLACE  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ⑦ "I"  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ⑧ Baby London Star  (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
    ⑨ There will be love there -愛のある場所-  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)  ☆オリコン1位
    ⑩ Rock'n Roll  (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
    ☆=シングル・カット
  ■録音メンバー
   [the brilliant green]
    川瀬智子(vocal, chorus)
    松井亮(guitars)
    奥田俊作(bass, chorus)
   [additional musicians]
    笹路正徳(keyboards)
    伊藤隆博(keyboards)
    渡嘉敷祐一(drums)
    佐野康夫(drums)
    田中一光(drums)
    川瀬正人(percussion)
    三沢またろう(percussion)
    横山剛(manipulation)
    篠崎正嗣ストリングス(strings)
  ■チャート最高位
    1998年週間アルバム・チャート オリコン2位
    1998年年間アルバム・チャート オリコン16位


コメント (8)
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