ラジオや有線放送などで流れていた曲が耳に入った瞬間、思わず夢中で聴き入ってしまうことがあります。そういう時は、すぐにでもCDショップに向かってまっしぐらに進みたくなったりします。
「ブリリアント・グリーン」のファースト・アルバムも、たまたまラジオで聴いて、衝動的に買いに走りました。
その時ラジオでオンエアされていたのは、「冷たい花」でした。
これは、当時TBS系で放映されていた音楽番組「カウントダウンTV」のオープニング・テーマだったんですが、テレビというものをあまり見ないぼくにとっては、全く未知の曲だったわけです。
独特のギターサウンドと、それに乗せてせつなげに歌われる歌、非常にインパクトがありました。
アルバムは、どちらかというとブリティッシュ・ロック風のギター・サウンドが柱となっているようで、重いリズム、ヘヴィで暗いギターが「ブリリアント・グリーン・サウンド」をくっきりと形作っています。しかしメロディーはとてもポップです。この二面性が「ブリリアント・グリーン」の魅力だという気がします。このあたり、あの「オアシス」に通ずるところもあるようですね。
さらに気だるくさらりとした川瀬智子のボーカル、これがほの暗いサウンドに妙にマッチしています。バックで使われているオルガンの音色も効果的。
アルバム1曲目の攻撃的なハード・ロック「I'm In Heaven」、2曲目のダークな「冷たい花」、9曲目のポップな「There will be love there -愛のある場所-」(TBS系ドラマ『ラブ・アゲイン』テーマ曲)などが聴き物ですが、彼らの個性的なサウンドはアルバム全般に染み渡っています。
その他「You & I」も好きだし、「Stand By」なんかは「ラバーソウル」~「リボルバー」あたりのビートルズを彷彿とさせていて、聴いていると心地良いです。
ここのところそれぞれソロ活動を活発に行っていたみたいですが、今年2月にはシングル「Ash Like Snow」を発表しています。またどんどん極上のロック・サウンドを聴かせて欲しいものです。
最近、ベスト・アルバムも出たみたいですね。欲しいです~
◆the brilliant green
■歌・演奏
the brilliant green
■リリース
1998年9月19日
■プロデュース
the brilliant green & 笹路正徳
■収録曲
① I'm In Heaven (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
② 冷たい花 (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作) ☆オリコン1位
③ You & I (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
④ Always And Always (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
⑤ Stand by (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
⑥ MAGIC PLACE (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
⑦ "I" (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
⑧ Baby London Star (詞:川瀬智子、曲:松井亮)
⑨ There will be love there -愛のある場所- (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作) ☆オリコン1位
⑩ Rock'n Roll (詞:川瀬智子、曲:奥田俊作)
☆=シングル・カット
■録音メンバー
[the brilliant green]
川瀬智子(vocal, chorus)
松井亮(guitars)
奥田俊作(bass, chorus)
[additional musicians]
笹路正徳(keyboards)
伊藤隆博(keyboards)
渡嘉敷祐一(drums)
佐野康夫(drums)
田中一光(drums)
川瀬正人(percussion)
三沢またろう(percussion)
横山剛(manipulation)
篠崎正嗣ストリングス(strings)
■チャート最高位
1998年週間アルバム・チャート オリコン2位
1998年年間アルバム・チャート オリコン16位