ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

素顔のままで (Just The Way You Are)

2008年05月03日 | 名曲

 
 ライブではこの曲を演奏することがしょっちゅうあるので、そのために改めてじっくり聴いてみたのですが、、、


 本当にいい曲ですねぇ~。。。


 ジャズのスタンダード・ナンバーの持つ良さと、新しさが同居しているので、ジャズ畑のひとにも、ポップス畑のひとにもよく取り上げられています。
 エレクトリック・ピアノの夢見るような響き、フィル・ウッズによるとろけるようなサックス・ソロ、優しくなにかを訴えかけているようなビリーの歌、どれをとっても極上のポピュラー・ソングですね。


     

        
 ビリーにふたつのグラミー賞をもたらしたこの曲、録音し終えた時は、
「まぁ、こんなもんでいいんじゃない?」
という、とってもアバウトな感じだったそうです。
 前の奥方に捧げたものだっただけに、一時はステージで歌われなくなっていたみたいですね。


     


 典型的なラブ・ソングです。歌詞の内容は「現代版マイ・ファニー・ヴァレンタイン」っていう感じ。
 「ぼくのためにイメージ・チェンジしなくていいんだよ。服だって、髪型だってそのままでいいんだ。今の君だから好きになったんだよ」なーんて、こういうふうに真顔でささやかれると、やっぱり女性ってウットリしちゃうんでしょうね。
 でも、青春時代を過ぎた今のぼくには、こういうことを口に出すのはかなり照れがジャマしそうだな~。でも、そんな気持ちで胸をいっぱいにしたこと、かつてはありましたよ。



     


[歌 詞]
[大 意]
ぼくを喜ばせようと思って
イメージ・チェンジなんてしないでおくれ
今までの君で ぼくは満足だよ
ありふれているから
飽きられてしまうなんて思っちゃだめだよ
どんな時だって 君を離しはしない
ここまで来たぼくたちだもの
楽しい時を受け入れてきたぼくさ
つらい時だって こころよく受け入れよう

最新流行の服なんて着ないでおくれ
髪の色も変えなくていいんだよ
口には出して言わないかもしれないけれど
いつも 君のことを想っているのさ
気のきいた会話なんていらないよ
疲れるだけだもの
気軽に話せる相手がほしいんだ
今のままの君がほしいんだよ
君がいつまでも
昔のままでいてくれたらそれでいいのさ
ぼくが君を信じているのと同じように
ぼくのことを 信じてほしいんだ
愛しているよ ずっと永遠に 心から きみに誓う
これ以上 深く愛せないくらいさ
今のままの君が ぼくはほしいんだ



素顔のままで/Just The Way You Are
■シングル・リリース
   1977年9月 
■作詞・作曲
   ビリー・ジョエル/Billy Joel
■プロデュース
   フィル・ラモーン/Phil Ramone
■歌・ピアノ
   ビリー・ジョエル/Billy Joel
■収録アルバム
   ストレンジャー/The Stranger (1977年)
■チャート最高位
   1978年週間チャート  アメリカ(ビルボード)3位(1978.2.18)、アメリカ(ビルボード・イージー・リスニング)1位、イギリス19位
   1978年年間チャート  アメリカ(ビルボード)17位
   1979年グラミー賞  最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞
■録音メンバー
   ビリー・ジョエル/Billy Joel (vocals, piano)
   ダグ・ステグマイヤー/Doug Stegmeyer (bass)
   リバティ・デヴィトー/Liberty DeVito(drums)
   リッチー・キャナタ/Richie Cannata (sax, flute, clarinet, organ)
   スティーヴ・カーン/Steve Khan (guitar)
   ハイラム・ブロック/Hiram Bullock (guitar)
   ヒュー・マクラッケン/Hugh McCracken (guitar)
   スティーヴ・バー/Steve Burgh (guitar)
   リチャード・ティー/Richard Tee (electric-piano)
   ラルフ・マクドナルド/Ralph MacDonald (percussion)
   フィル・ウッズ/Phil Woods (sax solo)



コメント (10)
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