ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

スティーヴィー・ワンダー ベスト・コレクション

2007年10月31日 | 名盤


 昨日の曇天とは打って変わって、今日は秋の光が降り注ぐ、気持ちの良い日でした。
 近くの家電量販店&書店に行って、切れている蛍光灯の替わりを買った後、店内にあるCDコーナーを物色してみました。最近のこのCDコーナーはジャズ系が極端に少なくなり、ぼくとしては少々不満なんですが、目ぼしいものに当たることを期待して、CD棚を順番に見てゆきました。
 そこで今日、目についたのが、このスティーヴィー・ワンダーの2枚組ベスト・アルバム「The Definitive Collection」です。



      

 家に帰ってからさっそく取り出して、プレイヤーのトレイに乗せました。1曲目の「サンシャイン」の音が気持ちよく部屋の中に響きわたります。
 ライナー・ノートを見てみると、他には「可愛いアイシャ」「マイ・シェリー・アモール」「愛するデューク」「回想」「オーヴァージョイド」「心の愛」「レイトリー」「迷信」「アップタイト」「エボニー・アンド・アイボリー」「フィンガーティップス」「パートタイム・ラヴァー」など、主だったヒット曲の数々が網羅されていました。
 スティーヴィーのアルバムは、彼の数多い作品のうちのほんの数枚を持っているだけなので、このベスト・アルバムは重宝しそうです。


 スティーヴィーの作品は、とても色彩豊かで、陽光が射すような輝きがあると思います。
 彼は生まれて間もなく失明したのですが、「色」や「光」「風景」の概念のない状態でこのような歌詞・曲を書き上げられるのは、巷間言われているように、まさに持って生まれた豊かな才能の成せるわざだという気がします。
 いわゆるソウル・ミュージックの枠には収まりきらないスケールの大きな曲が多く、ポップな面とブラック・フィーリングが見事に溶け合っていると言えるでしょう。

  
     

 スティーヴィーは、ひとりでほとんどの楽器をこなすマルチ・プレイヤーでもあります。また、いち早くムーグ・シンセサイザーに興味を持ったことからも分かるように、進取の気性にも富んでいます。そのシンセサイザーを操って作り上げる音は、曲の雰囲気にごく自然に溶け込んでいます。このあたりからもスティーヴィーのセンスの良さが窺えますね。
 また、甘さと太さを兼ね備えた温かい歌声に心安らぐ人も多いのではないでしょうか。


 スティーヴィーは11歳の時にモータウンと契約、12歳でデビューしています。
 13歳の時には、リリースした「フィンガー・ティップス」が大ヒットし、全米No.1に輝く早熟ぶりを発揮、「天才少年」と騒がれました。
 俗に「十で天才、十五で秀才、はたち過ぎればただの人」などと言われますが、スティーヴィーにはそんな俗言は無縁です。彼の活躍は20歳を過ぎてからいっそう拍車がかかります。もう40年も第一線で活躍し続けているのですが、それは並大抵のことではなかったでしょう。



     

 スティーヴィーの曲をカヴァーするミュージシャンもたいへん多いです。
 しかも、カヴァーされるのは1曲や2曲じゃないんですね。
 ぼくがステージで演奏した経験がある曲を数えただけでも両手の指では足らないくらいです。これだけ多くのミュージシャンに愛されるミュージシャンもそうそういないと思います。
 またCMにもよく使われていますね。
 最近の主だったところをあげても、「可愛いアイシャ」「愛するデューク」「オーヴァージョイド」「心の愛」「フィール・ザ・ファイア」「ステイ・ゴールド」など、とてもたくさんあります。


 スティーヴィーは、作品の質に関してはとても厳しく、ひとつのアルバムには収録予定曲の約10倍の曲が作られ、そこから絞り込んでゆくそうです。そのため、これまでにおクラ入りとなった曲は数千曲にものぼると言われています。
 妥協を許さないスティーヴィーに作曲を依頼すると、1曲なんと10億円かかるそうですよ。(ほんとだったらペイするのがたいへんそうですね



◆ベスト・コレクション/The Definitive Collection
  ■歌・演奏
    スティーヴィー・ワンダー/Stevie Wonder
  ■リリース
    2002年10月21日(イギリス)
  ■録音
    1962年~1998年、2003年
  ■プロデュース
    ハンク・コスビー、スティーヴィー・ワンダー、クラレンス・ポール/Hank Cosby, Stevie Wonder, Clarence Paul
  ■収録曲
   [CD 1]
    ① サンシャイン/You Are The Sunshine Of My Life (Stevie Wonder)
    ② イズント・シー・ラヴリー(可愛いアイシャ)/Isn't She Lovely (Stevie Wonder)
    ③ マイ・シェリー・アモール/My Cherie Amour (Henry Cosby, Stevie Wonder, Sylvia Moy)
    ④ 愛するデューク/Sir Duke (Stevie Wonder)
    ⑤ 回想/I Wish (Stevie Wonder)
    ⑥ 愛してくれるなら(真実の愛)/ (Stevie Wonder, Syreeta Wright)
    ⑦ 永遠の誓い/As (Stevie Wonder)
    ⑧ オーヴァージョイド/Overjoyed (Stevie Wonder)
    ⑨ 楽園の彼方へ/Pastime Paradise (Stevie Wonder)
    ⑩ レゲ・ウーマン/Boogie On Reggae Woman (Stevie Wonder)
    ⑪ 涙をとどけて/Signed, Sealed, Delivered I'm Yours (Lee Garrett, Lulu Hardaway, Stevie Wonder, Syreeta Wright)
    ⑫ イエスター・ミー/Yester-Me, Yester-You, Yesterday (Bryan Wells, Ron Miller)
    ⑬ 愛するあの娘に/I Was Made To Love Her (Henry Cosby, Lulu Hardaway, Sylvia Moy, Stevie Wonder)
    ⑭ 太陽のあたる場所/A Place In The Sun (Bryan Wells, Ron Miller)
    ⑮ いつわり/He's Misstra Know-It-All (Stevie Wonder)
    ⑯ 愛を贈れば/Send One Your Love (Stevie Wonder)
    ⑰ 疑惑/I Ain't Gonna Stand For It (Stevie Wonder)
    ⑱ 汚れた街/Living For The City (Stevie Wonder)
    ⑲ 心の愛/I Just Called To Say I Love You (Stevie Wonder)
    ⑳ パートタイム・ラヴァー/Part-Time Lover (Stevie Wonder)
   [CD 2]
    ① 迷信/Superstition (Stevie Wonder)
    ② ハイアー・グラウンド/Higher Ground (Stevie Wonder)
    ③ マスター・ブラスター/Master Blaster (Jammin') (Stevie Wonder)
    ④ フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ/For Once In My Life (Orlando Murden, Ron Miller)
    ⑤ 夢の中の君/Never Had A Dream Come True (Henry Cosby, Stevie Wonder, Sylvia Moy)
    ⑥ 恋を抱きしめよう/We Can Work It Out (John Lennon, Paul McCartney)
    ⑦ アップタイト/Uptight (Everything's Alright) (Sylvia Moy, Henry Cosby, Stevie Wonder)
    ⑧ 風に吹かれて/Blowin' In The Wind (Bob Dylan)
    ⑨ 悪夢/You Haven't Done Nothin' (Stevie Wonder)
    ⑩ エボニー・アンド・アイボリー/Ebony & Ivory (Stevie Wonder)
    ⑪ フォー・ユア・ラヴ/For Your Love (Stevie Wonder)
    ⑫ フィンガーティップス/Fingertips (Parts 1 & 2) (Clarence Paul, Henry Cosby)
    ⑬ アイム・ワンダリング/I'm Wondering (Henry Cosby, Stevie Wonder, Sylvia Moy)
    ⑭ アイ・ドント・ノウ・ホワイ/I Don't Know Why (I Love You) (Don Hunter, Lulu Hardaway, Paul Riser, Stevie Wonder)
    ⑮ ヘヴン・ヘルプ・アス・オール/Heaven Help Us All (Ron Miller)
    ⑯ レイトリー/Lately (Stevie Wonder)
    ⑰ ドゥ・アイ・ドゥ/Do I Do (Stevie Wonder)
    ⑱ ハッピー・バースデイ/Happy Birthday (Stevie Wonder)
    ⑲ フィール・ザ・ファイア/To Feel The Fire (Stevie Wonder)
  ■チャート最高位
    2002年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)35位
    2003年週間アルバム・チャート 日本(オリコン)9位




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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (Fly Me To The Moon)

2007年10月30日 | 名曲


 
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (Fly Me To The Moon)
■1954年
■作詞・作曲…バート・ハワード


 先日、「ムーンライト・セレナーデ」を紹介しましたが、今日も月にまつわる曲、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」についていろいろ書いてみたいと思います。
 この曲は、バート・ハワードの放った最大のヒットであるばかりか、ポピュラー音楽史上にも残る名曲です。1954年に発表された時には「イン・アザー・ワーズ(In Other Words=言い換えれば)」というタイトルで、4分の3拍子(ワルツ)の曲として作られていました。まずフェリシア・サンダースが歌って紹介。最初にレコーディングしたのはケイ・バラードで、彼女の歌はヒットしなかったものの、歌曲そのものは注目されました。


     
     バート・ハワード


 1962年、ピアニストのジョー・ハーネルが、流行し始めていたボサ・ノヴァのスタイルにアレンジし、タイトルを歌詞の一部である「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」に変えて発表したものが同年末から翌年にかけてヒットしました。これは、「アポロ計画」「月ロケット」という当時の話題に便乗したもので、かなり露骨な宣伝戦略により、1954年には浸透しなかったこの曲は、一気に一般に知れ渡るようになったということです。ハーネルはこのヒットによって、1962年度グラミー賞最優秀ダンス楽団演奏賞を受賞しています。
 1965年にはトニー・ベネットのレコードがヒットしました。作者のハワードは、「トニー・ベネットのヴァージョンこそ決定版だ」とベネットに語ったそうです。


     
     トニー・ベネット


 この曲は、「私を月に飛んで行かせて、星の中で遊ばせてほしい。木星や火星の春を見せてほしい。言い換えると、私の手をとってキスしてほしいのです」という歌詞のラヴ・ソングです。「月まで飛ばせて」という部分がなんとなく色っぽく感じられます。
 また、男性諸君は、彼女が「木星の春を見せて」と言った時は、期待に応えてあげて下さいね。女性陣はキスをねだる時にこう言い換えると洒落ていていいかも。


 ちょっぴり甘く、ちょっぴり切ない極上のメロディーはとても親しみ易く聴こえます。原曲はスロー・テンポのワルツですが、4拍子のミディアム・テンポの4ビートで演奏されることも多いです。また最初のヒットの影響で、ボサ・ノヴァでもよく演奏されます。さまざまなアレンジに耐えうる名曲だと言えるでしょう。コード進行もいわゆるアメリカン・ポピュラー・ソングの「王道」を行くもので、いろんな意味でジャズ、あるいは音楽の教科書のような曲だと言うことができます。


 ジャズ・シンガーでレパートリーに入れていない人はいない、というくらい、多くのシンガーがこの曲を歌っています。もちろんインストゥルメンタルとしても名演の多い曲です。
 アニタ・オデイには3拍子と4拍子の双方でソフトに可愛らしく歌っているヴァージョンがあります。またカウント・ベイシー楽団をバックに、スゥインギーに歌うフランク・シナトラ版は、2000年公開のクリント・イーストウッド主演・監督映画「スペース・カウボーイ」のラストで効果的に使われています。
 そのほか、ジュリー・ロンドン、ペリー・コモ、ブレンダ・リー、ドリス・デイ、アストラッド・ジルベルト、ボビー・ウーマックなどなどによって歌われています。
 最近では宇多田ヒカル嬢や椎名林檎嬢なども、この歌をカヴァーしていますね。


     
     宇多田ヒカル『Beautiful World / Kiss & Cry』


 今夜の空は雲が厚く垂れ込めています。どうもぼくが月にまつわる曲について書いている時は、月の見えない夜空であることが多いです。。。



     フランク・シナトラ『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』


【フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン】
私を月へ飛んで行かせて
星の中で遊ばせてほしい
木星や火星の春を見せてほしい
言い換えれば 
私の手をとりキスしてほしいのです

私の人生を歌で満たして
そしていつまでも歌わせて
あなたは私の望みと憧れのすべて
言い換えれば 
そのままのあなたでいてほしいのです
言い換えれば 
私はあなたを愛しているのです




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スウィート/ライヴ・アンド・ベスト (Anthology)

2007年10月29日 | 名盤



 スウィートというバンド、今ではその名も忘れられがちですが、1970年代のイギリスではかなりの人気を博していました。日本でも70年代の中盤に「フォックス・オン・ザ・ラン」と「アクション」が立て続けにヒットし、一時はあのクィーンのライバルと目されたこともあったようです。編成も同じだし、ルックスも悪くないですから、女性ファンも多かったことでしょう。
 このアルバムは当時、タイトル通りスウィートのライヴ・パフォーマンスを収めたものと、ベスト・セレクションを収めたものの2枚組LPとして発表されたものです。CDではシングル・アルバムとなり、最初の7曲がライヴ、残りの10曲がベストとなっています。





 スウィートはグラム・ロック・バントとか、バブルガム・サウンドなどと見られたり、その容姿からアイドル・バンドのように思われたりしがちですが、実際に彼らのライヴを聴いてみるとエネルギッシュで小気味のよいハード・ロックを演奏しています。それぞれのテクニックもかなりあるようで、サウンドに隙がありません。ヴォーカルのブライアンは安定した歌唱力を持っているし、ギターのアンディ・スコットはバッキングにソロにと八面六臂の活躍ぶりです。ベースのスティーヴ・プリーストは目立ちはしないものの、しっかり低音部分でサウンドを支えつつ、時には自由に動いてサウンドに彩りをつけています。そしてミック・タッカーのドラミングですが、「70年代で最も過小評価されているドラマーのひとり」とも言われる卓越したもので、パワー、テクニック、グルーブ感、どれをとっても申し分なしです。





 1970年代半ばに発表した「フォックス・オン・ザ・ラン」と「アクション」では、親しみ易いメロディーなどポップな要素を持たせながら、ヘヴィでスリリングなロック・サウンドを展開していて、日本でもかなりのヒットを記録しました。
 シングル「フォックス・オン・ザ・ラン」のジャケットには「ヘヴィ・メタル」という言葉が載っていたような記憶があります。今のヘヴィ・メタル・バンドからすればスウィートのサウンドはややおとなしい感じもありますが、この「ライヴ・アンド・ベスト」のライヴ部分を聴いてみると、その頃では充分ヘヴィ&ハードなサウンドで鳴らしていたのがわかりますね。
 また「アクション」はのちにデフ・レパードによってカヴァーされています。スウィートのヴァージョンを踏襲したアレンジですが、さらにパワー・アップしています。





 ベスト・トラックを収めた8~17曲目のラインナップを見ると、「フォックス~」「アクション」を始めとして、「ボールルーム・ブリッツ」「ソリッド・ゴールド・ブラス」「ザ・シックスティーンズ」「ブロックバスター」などのヒット曲が収められています。でも、「ファニー・ファニー」「コ・コ」「ポパ・ジョー」「リトル・ウィリー」「ウィグ・ワム・バム」「ティーンエイジ・ラムペイジ」などの彼らの初期の一連の作品が漏れているのが惜しまれます。


     


 ただ、そういった初期のスウィートの作品はニッキー・チンとマイク・チャップマンというソング・ライター・チーム(他にもスージー・クアトロなどに作品を提供しています)が手掛けたもので、おそらくはティーン・エイジャーをターゲットにしていたようです。しかし、スウィートの面々が彼らの手を離れて自作曲で勝負するようになってから、アイドル・バンドなどという彼らにとっては不本意なレッテルを自らの手で剥がし、正統派ハード・ロック・バンドへ脱皮することに成功したと言えるでしょう。



◆ライヴ・アンド・ベスト/Anthology
  ■歌・演奏
    スウィート/Sweet
  ■リリース
    1976年5月20日 (日本)
    1975年11月(イギリス:オリジナル・タイトルは『Strung Up』)
  ■プロデュース
    スウィート/Sweet
  ■収録曲
    ① ヘルレイザー/Hellraiser (Nicky Chinn, Mike Chapman)
    ② バーニング/サムワン・エルス・ウィル/Burning/Someone Else Will (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ③ ロックン・ロール・ディスグレイス/Rock 'n' Roll Disgrace(Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ④ 恋の大募集/Need a Lot of Lovin' (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑤ ロング・オールライト/Done Me Wrong Alright (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑥ 愛してくれていいんだよ/You're Not Wrong for Lovin' Me (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑦ 黄金の腕を持った男/The Man with the Golden Arm (Elmer Bernstein, Sylvia Fine)
    ⑧ アクション/Action (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑨ フォックス・オン・ザ・ラン/Fox on the Run (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑩ セット・ミー・フリー/Set Me Free (Andy Scott)
    ⑪ ミス・ディミーナ/Miss Demeanour (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑫ ロックン・ロールに恋狂い/Ballroom Blitz (Nicky Chinn, Mike Chapman)
    ⑬ バーン・オン・ザ・フレイム/Burn on the Flame (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑭ ソリッド・ゴールド・ブラス/Solid Gold Brass (Brian Connolly, Andy Scott, Steve Priest, Mick Tucker)
    ⑮ 初恋の16才/The Six Teens (Nicky Chinn, Mike Chapman)
    ⑯ アイ・ワナ・ビー・コミッテッド/I Wanna Be Committed (Nicky Chinn, Mike Chapman)
    ⑰ ブロックバスター/Blockbuster (Nicky Chinn, Mike Chapman)
    ※①~⑧=Live Album(1973.12.21  Live at Rainbow Theatre, London) ⑨~⑰=Studio Album(Compilation Album)
  ■録音メンバー
    ブライアン・コノリー/Brian Connolly(lead-vocals)
    アンディ・スコット/Andy Scott(guitars, keyboards, synthesizers, backing-vocals, lead-vocals)
    スティーヴ・プリースト/Steve Priest(bass, backing-vocals, lead-vocals)
    ミック・タッカー/Mick Tucker (drums, percussion, backing-vocals, lead-vocals)
  ■チャート最高位
    1975年週間アルバム・チャート  イギリス9位


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ベース・パースペクティヴ (Bass Perspective)

2007年10月28日 | 名盤


 もう9年も前のことです。9月のある夜のこと、知り合いから一本の電話がかかってきました。
 「MINAGIさん、お願い! エレクトリック・ベースで構わないから今すぐ楽器を貸してください!」
 よくよく事情を聞いてみると、その夜行われる予定のケイコ・リー&近藤房之助のライヴでバックを務めるベーシストさんが、機材のトラブルでウッド・ベースが使えなくなった、というのです。それで急遽ぼくのところに知り合いを通じて主催者側から連絡があったわけですが、そのベーシストというのが、金澤英明さんだったのです。


 時計を見ると、開演予定まで30分ほどしかありません。ふたつ返事でOKして、慌てて楽器を車に積み込んで家を飛び出しました。
 ギリギリで会場に着くや、すぐに楽器のチェック。いそいでセッティングをして、あわただしく開演です。その夜のライヴは主催者のご好意で一番前の席で見させて頂きました。それだけでもラッキーなのに、終演後、金澤氏は「ぼくのCDで良かったら、お礼代わりに貰ってくれないかな」と申し出て下さったのです。もちろん大喜びでそのお礼を受け取りました。そのCDというのが「ベース・パースペクティヴ」だったんです。


     


 「Perspective」とは「遠近法」とか「釣り合い」「正しい見方」といった意味です。
 いろんな角度でベースを聴いてみよう、みたいなニュアンスだと思うんですが、このアルバムはデュオ(ドラム、ヴォーカル、ピアノ&ヴォーカル、トランペット)が9曲中5曲、トリオ(ドラムス&トロンボーン、ヴォーカル&ギター)が2曲、ベース・ソロが1曲、ストリングスとの競演が1曲と、たいへんユニークでバラエティに富んだ編成が成されています。


 主にデュオでの演奏なのですが、全くサウンドが寂しくないんですね。木のきしみまで感じられるような太くてまろやかな音色、コード感を充分に出した力強いウォーキング・ベース、イマジネイション豊かなソロ。まさに「これがウッドベースだ」といった感じの、魅力あふれる演奏だと思いました。
 空間が広いぶん、奏者は(音数ではなく)自分の存在感を倍にも3倍にも広げなければならないのですが、共演者もさすがに日本のジャズ界を代表する面々だけあって、ふたり、ないしは3人の編成でも充分中味の濃い音を聴かせてくれます。


     


 東原力哉氏(drs)とのセッションでは、シャッフルのリズムで、ハード・ロックも顔負けの力強い演奏を繰り広げています。中本マリさん(vo)とのセッションでは、お互いがお互いを支え合って、ゆるぎないサウンドを出しています。
 日野皓正氏(tp)とのデュオでは、日野氏の楽想を把握したうえで、緊張感みなぎる日野氏の演奏をより深く刺激している感じです。
 ケイコ・リーさん(vo&pf)との共演では、歌もさることながら、よくスウィングするピアノと金澤氏との絡みが楽しい。絶妙な間が心地良いのです。
 近藤房之助氏とのコラボレーションではソウルフルな歌と、それをさらに生かすベース・プレイが堪能できます。


 とにかく金澤氏の出す音は、温かくて、ふくよかで、ミュージシャンから見れば実に頼りがいがあると言えるでしょう。何よりも、よくジャズ、いや、音楽というものを知っているのではないかと思います。だから並み居る個性的なミュージシャンとコラボレイトしても音が「負けない」で、相手の音と響き合うことができるのでしょう。


            


 金澤氏は、現在「日野皓正クィンテット」の重鎮として活躍する一方、コンテンポラリーなピアノ・トリオ「コジカナツル」でも人気を博しています。その他、さまざまなセッションをこなしているほか、アレンジャーとしても高い評価を得ています。



     



◆ベース・パースペクティヴ/Bass Perspective
  ■演奏
    金澤英明 (bass)
  ■リリース
    1996年10月23日
  ■レコーディング
    1996年8月20日、8月28日 (東京 キング・レコード#1スタジオ)
  ■プロデュース
    中尾洋一
  ■レコーディング・エンジニア
    辻裕行
  ■収録曲
    ① センバ・シャッフル/Semba Shuffle (金澤英明)w/東原力哉
    ② アイ・レット・ア・ソング・ゴー・アウト・オブ・マイ・ハート/I Let A Song Go Out Of My Heart (D. Ellington, I. Mills , H. Nemo)w/中本マリ
    ③ ムーンライト・レビュー/Moonlight Review (金澤英明)w/向井滋春&東原力哉
    ④ サムタイムス・アイム・ハッピー/Sometimes I'm Happy (V. Youmans, I. Caesar, C. Grey)w/ケイコ・リー
    ⑤ 慕情/Love Is A Many-Splendored Thing (P.F. Webster, S. Fain)w/日野皓正
    ⑥ アイム・イン・ラヴ/I7m In Love (Bobby Womack)w/近藤房之助
    ⑦ ホワット・ア・ワンダフル・ワールド (G.D. Weiss, G. Douglas)w/中本マリ&近藤房之助
    ⑧ イントロダクション・オブ・ウェイ・バック・ホエン/Introduction Of Way Back When (Rachmaninov) ベース・ソロ
    ⑨ ウェイ・バック・ホエン/Way Back When (Rachmaninov)w/ストリングス
  ■録音メンバー
    金澤英明 (bass, piccolo-bass⑥⑦)
    日野皓正 (trumpet⑤)
    向井滋春 (trombone③)
    東原力哉 (drums①③)
    中本マリ (vocal②⑦)
    ケイコ・リー (vocal, & piano④)
    近藤房之助 (vocal & guitar⑥⑦)
    藤原真 (violin⑨)
    松原第介 (viola⑨)
    大塚正昭 (cello⑨)
    ジュピター・ストリングス⑨
    中島政雄 (指揮⑨)
  ■レーベル
    Paddle Wheel

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キース・ジャレット・スタンダーズ・ケルン・コンサート/オール・オブ・ユー

2007年10月27日 | 名盤

 
  このアルバムは、1989年10月15日に、旧西ドイツのケルン・フィルハーモニーで録音された、キース・ジャレット・トリオ(スタンダーズ)のライヴの模様が2枚組CDに収められています。
 全部で12曲が収録されていますが、キースのオリジナル2曲を除く10曲は、偉大なジャズの先達へのトリビュートとなっています。


     
     キース・ジャレット


 いずれもがそれぞれの楽器のバーチュオーゾとも言えるスタンダーズ。その3人が、ピアノ・トリオというフォーマットの真髄を極めたかのような、奥深い演奏が繰り広げられています。このトリオという編成は、一見オーソドックスながら、よく聴いてみると、3人とも実に個性的な演奏をしているのが分かります。センス、音楽性の深さ、大きさには圧倒されてしまいます。


     
     ゲイリー・ピーコック


 2枚組のジャズ・ライヴ・アルバムといえば、結構なヴォリュームがあって、いわゆる「お腹いっぱい」状態になると思っていたのですが、全篇を聴くと心地良い疲れに体が包まれているのが分かります。まだもう少し聴いていたいような、余韻にも浸っていたいような、そんな心境になるんです。


     
     ジャック・ディジョネット


 演奏は、よく言う「三者が対等に対峙」している状態です。余すところなくそれぞれが個性を発揮しているのですが、決してひとりよがりな演奏に陥ったりしません。三者が一心同体となって、高みに昇りつめてゆくような、そんな印象を受けます。そしてそれぞれがそれぞれをインスパイアしている、そんなやりとりも聴いていて楽しいところです。また、バラードにおける優しいアプローチにも胸が締め付けられる思いがするんです。


 聴衆の温かい反応も音楽の一部となっているかのようです。しばらくは鳴り止まない、温かい拍手の波も、聴いているぼくを感動へと導いていってくれているみたいです。


     
 
 
 とくにDisc2・5曲目のオール・ザ・シングス・ユー・アー。冒頭からのピアノ・ソロはまるで息詰まるかのような緊張感に包まれています。疾走するキース。固唾を呑んでそれを見守る聴衆。まるで金縛りにでもあったかのように身じろぎもしていないのでしょう。キースの奏でる音からはスピリチュアルな雰囲気さえ漂ってきます。やがてゲイリーとジャックが合流してテーマの演奏を始めた時、ホールを埋め尽くした聴衆は感動のあまりほとんど悲鳴にも似た大歓声をあげ、嵐のような拍手を送ります。この1シーンが聴けただけでも、このCDを手に入れた甲斐があったと思っています。


 スタンダーズは、数多あるスタンダード曲をキースならではの解釈の元に再構築し、曲に新しい息吹を与え続けています。結成以来20年以上が経ちましたが、今でも活動を続け、現代のジャズ界に君臨しています。



◆キース・ジャレット・スタンダーズ・ケルン・コンサート~オール・オブ・ユー/Tribute
  ■演奏
    キース・ジャレット・スタンダーズ/Keith Jarrett Standards
  ■プロデュース
    マンフレート・アイヒャー/Manfred Eicher
  ■リリース
    1990年
  ■録音
    1989年10月15日 ドイツ ケルン市 ケルン・フィルハーモニー
  ■録音メンバー
    キース・ジャレット/Keith Jarrett (piano)
    ゲイリー・ピーコック/Gary Peacock (bass)
    ジャック・ディジョネット/Jack DeJohnette (drums)
  ■収録曲
   [Disc-1]
    ① ラヴァー・マン/Lover Man (James Davis, Roger Ramirez, James Sherman)
    ② アイ・ヒア・ア・ラプソディ/I Hear A Rhapsody (George Fragos, Jack Baker, Dick Gasparre, Richard Bard)
    ③ リトル・ガール・ブルー/Little Girl Blue (Richard Rodgers, Lorenz Hart)
    ④ ソーラー/Solar (Miles Davis)
    ⑤ サン・プレイヤー/Sun Prayer (Keith Jarrett)
   [Disc-2]
    ① ジャスト・イン・タイム/Just In Time (Adolph Green, Betty Comden, Jule Styne)
    ② 煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes (Otto Harbach, Jerome Kern)
    ③ オール・オブ・ユー/All Of You (Cole Porter)
    ④ バラッド・オブ・ザ・サッド・ヤング・メン/Ballad Of The Sad Young Men (Thomas Wolf, Frances Landesman)
    ⑤ オール・ザ・シングス・ユー・アー/All The Things You Are (Jerome Kern, Oscar Hammerstein)
    ⑥ イッツ・イージー・トゥ・リメンバー/It's Easy To Remember (Richard Rodgers, Lorenz Hart)
    ⑦ U ダンス/U Dance (Keith Jarrett)  



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ドント・ルック・バック・イン・アンガー (Don't Look Back in Anger)

2007年10月26日 | 名曲

 
 ぼくは1980年代の後半くらいに本格的にジャズに目覚めて、買うCDもほとんどジャズになってしまいました。そのせいで必然的にロックからは遠ざかることになってしまい、最新の曲やバンドから取り残されたかっこうになりました。
 ひとくちにジャズといっても、1950年代のハード・バップ以降だけでも膨大な数のアルバムが発表されています。主だったものを聴いてゆくだけで手いっぱい、そのため、他のジャンルの音を聴く機会も極端に少なくなりました。ジャズを演奏していたので、「勉強」がてらジャズに没頭せざるを得なかったのです。そんな偏った日々が10年以上続きました。


 5~6年くらい前から、あるピアニストと組むことになったんですが、彼はとても引き出しが幅広く、建前は「ジャズ・ピアニスト」であっても、いろんなジャンルの曲を演奏していました。当然ベースを弾くぼくにもそれを要求してきます。ジャズはもちろん、最新のヒット曲、演歌、ポップス、ラテン、ゴスペル、ブルーズ、そしてロック。そのおかげでぼくは再びいろんなジャンルの音を片っ端から聴くようになりました。
 手っ取り早いのは、いわゆるコンピレイション・アルバムを聴いてゆくことです。その中の「~MIX~」というタイトルのアルバムに収録されていたのが「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」でした。


     
     ノエル・ギャラガー


 オアシスというバンドは名前を知っている程度だったんですが、「ドント・ルック~」を一聴したぼくはすぐにこの曲が好きになりました。あんまり気に入ったので、一日中この曲だけを流していたこともあります。
 この曲は、彼らのセカンド・アルバム『モーニング・グローリー[(What's The Story)Morning Glory?]』に収録されています。
 ノイジーだけれどツボを心得たギター、メンバーのギャラガー兄弟がビートルズ・フリークだというだけあって、迫力ある演奏の中にもくっきりと浮かびあがるキャッチーなメロディー、などが特徴です。


     
     リアム・ギャラガー


 バンドのリード・ヴォーカルはリアム・ギャラガーですが、この曲で歌うのは兄のノエル・ギャラガー。ノン・ヴィブラートで歌うノエルの歌は、決して巧くはありませんが、かなり説得力があると思います。
 バックに流れているメロトロンがいい雰囲気を出してます。中間部のギター・ソロも、決してテクニックをひけらかすわけではなくて、聴きやすくタイトにまとまっています。少々ダルにグルーヴするドラムスも心地良いです。


     
     『モーニング・グローリー』


 この曲は、オアシスのライヴのハイライトでよく演奏されるもので、その時には観客席も一体となって、会場全体で大合唱する曲でもあるんですね。
 日本では、サッカーの名古屋グランパスエイトの応援歌の元歌が「ドント・ルック~」だそうです。


     


 ぼくも、部屋でこの曲を流している時は、よく一緒になって口ずさみながらギターを弾いてます。テンションが上がる曲ですよね。


[英語詞]

[大 意]
心の扉の中にすべり込みさえすれば もっと祈りにふさわしい場所が
見つかるかもしれないのに 君は呟く、世界が始まって以来一度だって
これまで見てきた人々の栄光が 長続きした例はない、と

寝室で革命ごっこを画策しても せいぜい世間の物笑いの種になるのがオチさ
いっそのこと新緑の輝く初夏へ飛び出し 暖炉のそばで背筋を伸ばし
そんな白昼夢はぬぐい去るんだ だってそんな調子じゃ俺の同情さえ買えないぜ

サリーは永遠に立ちすくむ もう手遅れなのを知っているから
俺達が通り過ぎるのを見送り続ける彼女 その痛々しさが心に残ったとしても
それを怒りに転嫁しちゃいけない そう君は言うけど

君が行きたい所ならどこでもお供するよ 誰も踏み込んだことのない魔境だろうと
夜だろうと昼だろうと でも頼むからロックンロール・バンドなんかに
君の人生を委ねたりしないでくれ 自分にさえ責任が持てないような奴らに

 
 
◆ドント・ルック・バック・イン・アンガー/Don't Look Back in Anger
  ■シングル・リリース
    1996年2月19日
  ■収録アルバム
    モーニング・グローリー/Morning Glory (1995年)
  ■作詞・作曲
    ノエル・ギャラガー/Noel Gallagher
  ■プロデュース
    オーエン・モリス/Owen Morris
  ■録音メンバー
   [オアシス/Oasis]
    リアム・ギャラガー/Liam Gallagher (vocal)
    ノエル・ギャラガー/Noel Gallagher (guitar, vocal, keyboard)
    ポール・"ボーンヘッド"・アーサーズ/Paul "Bonehead" Arthurs (guitar, keyboard)
    ポール・"ギグジー"・マクギーガン/Paul "Guigsy" McGuigan (bass)
    アラン・ホワイト/Alan White (drums)
  ■チャート最高位
    1996年週間チャート イギリス1位、アメリカ(ビルボード)55位、日本(オリコン)72位


オアシス『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』

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音楽バトン

2007年10月25日 | Weblog~雑記

△「ミュージック・バトン」という楽器です。本当にこんな楽器があるんですね。

 
 今日は『音楽の或る生活』の「ひろ」さんのところから音楽バトンを頂いてまいりましたので、久しぶりにバトンをやってみたいと思います。


Q1.最近よく聴く曲は?

洋楽:
すぐに聴けるように今現在ステレオの周りに置いてあるCDは、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」、「ポセイドンのめざめ」、「太陽と戦慄」、「レッド」、E.L.Oの「アウト・オブ・ザ・ブルー」、オアシスの「モーニング・グローリー」、シカゴ「ナイト・アンド・デイ」、エマーソン・レイク&パーマー「恐怖の頭脳改革」などです。ちょっとクリムゾンに凝ってるかな、今は。

邦楽:
今はJ-POPはほとんど聴いてません。日本のジャズが多いです。コジカナツル、山中千尋、上原ひろみのCDもステレオ周りに置いてます。


Q2.テンションの上がる曲は?

洋楽:
ディープ・パープルの「紫の炎」、ドゥービー・ブラザーズの「チャイナ・グローヴ」、チェイスの「黒い炎」、ボン・ジョヴィ「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」、ロッド・スチュアート「ホット・レッグス」などなどです。やっぱりハード・ロックが多くなりますね~。あ、マーチなんかもテンションあがるかも。マーチ、結構好きなんですよ。「星条旗よ永遠なれ」や「双頭の鷲の旗の下で」、「エル・カピタン」、「威風堂々」とか。
邦楽:
大黒摩季「ら・ら・ら」、パフィーの「アジアの純真」、山根麻衣の「ベイビー・イッツ・ユー」、KUWATA BAND「スキップ・ビート」などなど。やっぱりノリの良い曲でテンション上がります~


Q3.切ない気分になる曲は?

洋楽:
エリック・クラプトン「ホーリー・マザー」、ローリング・ストーンズ「悲しみのアンジー」、UFO「ラヴ・トゥ・ラヴ」、エリック・カルメン「オール・バイ・マイセルフ」など。バラードがどうしても多くなります。
邦楽:
中島みゆき「銀の龍の背にのって」、沢田研二「追憶」、喜納昌吉「すべての人の心に花を」、MISIA「エヴリシング」、かぐや姫「妹」、尾崎豊「I Love You」、オフコース「さよなら」、BORO「大阪で生まれた女」などです。なんか古い歌ばっかりですね(汗)


Q4.カラオケで絶対に歌う曲は?

ここんとこずーーーっとカラオケには行ってないんですが。。。今行って歌うとしたらチャゲ&飛鳥「太陽と埃の中で」、尾崎豊「I Love You」、菊地章子「星の流れに」(古!)、洋楽ではプレスリーの「好きにならずにいられない」、ビートルズ「イエスタデイ」なんか。最近の曲をあまり知らないのです・・・(再汗)


Q5.癒される曲は?

洋楽:
エリック・クラプトン「チェンジ・ザ・ワールド」、スリー・ドッグ・ナイト「トライ・ア・リトル・テンダーネス」、ポール・モーリアの「エーゲ海の真珠」、キース・ジャレットが演奏する「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」、コジカナツルが演奏する「マイ・バック・ペイジ」などなど。

邦楽:
おおたか静流の歌う「花」、夏川りみやBIGINの「涙そうそう」、赤い鳥「翼をください」、やしきたかじん「あんた」、う~ん、まだありそうな気がするんですけどね~


Q6.思い出のある曲は?

チューリップの曲を聴くと、当時好きで好きでしかたがなかったふたつ年上の人と聴きに行ったチューリップのコンサートを思い出します。その夜は明け方まで彼女の家でしゃべってて、時計を見てたいへん慌てました。でも家へ帰って叱られた記憶はないのです。楽しかったことしか覚えてないんですよ。高校時代の思い出です。


Q7.ライブで聞きたい曲は?

洋楽:
70年代のディープ・パープルとか、60~70年代のマイルス・デイヴィスとか。ダニー・ハサウェイとかオーティス・レディングみたいなR&Bもいいですね~

邦楽:
高橋真梨子さんの歌。コジカナツルの演奏!


Q8.バトンを回す人5人・・・

どなたでもご自由にお持ちください(^^)。


 どの質問も答えようとするといくらでも答が出てくるので、絞るのに少々苦労しました。とりあえず思いついた順に記してみました。


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When I Was Fifteen

2007年10月24日 | 随想録

          △今日久しぶりに見た卒業アルバム

 
 ぼくが現在の住まいに引っ越してもう10年が経ちます。その前の5年間で2度引っ越しを経験しました。都合3度の引っ越しで、本やレコードをだいぶ処分してしまいました。また、引っ越しのドサクサでどこかに紛れたりしたのも結構あります。モッタイナイことをしたな~、と今にして思うんですが、処分したり失くしたりしたものは仕方がない、そうあきらめています。


 たまに納戸の奥深くに片付けてあるダンボール箱を開けてみるんですが、思わぬものが出てくることがあります。今日は中学の頃に買ったロック雑誌が一冊だけ残っているのを発見しました。そして中学の卒業アルバムが箱の下に埋もれているのを見つけ、しばし懐かしい写真に見入っていました。


 自分が中学3年生、15歳の頃は、たしか1ヶ月にお小遣いを2~3000円貰ってたんじゃなかったかな。その当時はすでにロックにどっぷり浸っていたので、小遣いの使い道は、レコード、カセット・テープ、ロック雑誌などでした。
 ロック雑誌といえば、「ミュージック・ライフ」誌ですね。それと時々たしか小学館から出ていた「ザ・ミュージック」も買っていました。


     
     『ミュージック・ライフ』誌


 「ミュージック・ライフ」は、古本屋さんでバックナンバーをだいぶ買った記憶があります。本を読むのも好きだったので、ついでに文庫本を漁ったり。「ミュージック・ライフ」は一番古いものは1968年頃のから手に入れてたんです。新刊の「ミュージック・ライフ」がたしかその頃4~500円くらいしたのかな、その新刊の方もお小遣いが許す限りよく買っていたものです。


 レコードはラジオで聴いて、どうしても欲しいものだけ買ってました。シングル1枚が600円、LP1枚が2500円だったので、新品のLPレコードなどはなかなか買えなかったですね。これも中古ショップによくお世話になりました。なにしろLPが1枚1200円とか1500円で買えるんですから。2カ月に1枚くらいのペースで買ってたような気がします。しかも、「ハズレ」を貴重な小遣いを割いて買うわけにはいきませんから、前もって聴いたことがあり、なおかつ欲しいものを慎重に買っていたんです。


 その代わりに活用した手が、「FM放送のエア・チェック」と「友達と貸し借りをする」ことです。
 FMではアルバムを丸ごと放送してくれることがあったり、ヒット・チャート以外の曲がかかったりしていたので、とても重宝してました。当時はNHK-FMとFM大阪の2局しかなかったのですが、FM大阪は受信状態が悪く、雑音まじりだったので、もっぱらNHKを聴いてましたね。ハード・ロック・ライヴ特集とか、60年代特集、その年のヒット曲特集など、時々いろんな特集を一週間にわたって放送してくれていて、未だにその時録音したテープが残っています。


     
     今日見つけた雑誌『guts』     


 友人との貸し借りも有効な手段でした。サイトウ君からはビートルズ関連のアルバムを全部録音させてもらいましたし、ヨシダ君からはサンタナ、フー、エマーソン、レイク&パーマー、ピンク・フロイド、エルトン・ジョンなどを始め、さまざまなバンドのレコードを聴かせて貰いました。
 10歳ほど年上の従兄もロック通で、その時にはすでに数百枚のレコードを持っていました。従兄からはドゥービーズやオーリアンズ、リトル・フィートなどのアメリカン・ロックを教えて貰いました。


 エア・チェックと借りたレコードの録音のために、カセット・テープは必需品でした。高いテープはなかなか買えなかったですね。安いTDKやマクセルは良い方で、聞いたことのないメーカーのテープをスーパーでさらに安く買ったりしたものです。
 そんなこんなで、お小遣いのほとんどは音楽関連の買い物に消えてしまっていました。今では自由になるお金がその頃より格段に増えていますから、「オトナ買い」で一度にCDを何枚も買ったり、欲しいと思った本は後先を考えずに買ったりできますが、ありがたみという気持ちはやっぱり15歳の時の方が大きかったですね。やっと手に入れたレコード、何度聴いても飽きる、ということはなかったような気がします。


 中学の卒業アルバムを見ながら、15歳の頃のことを思い返していた今日の夕方でした。


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史上最高のギタリストと史上最も過小評価されているギタリスト

2007年10月23日 | ネタをたずねて三千里
          △プリンス

 
 プリンスが、『ローリング・ストーン』誌の実施した「史上もっとも過小評価されているギタリスト」を選ぶ投票で1位に選ばれたそうです。

 この投票は、原則的には、同誌が先に行なった一般投票「史上最高のギタリスト100人」に選ばれなかったギタリストを対象に行なわれたものです。この読者調査で、ニルヴァーナのカート・コバーンを抑えて、プリンスが堂々の1位を獲得しました。

 ちなみに、コバーンは「史上最高のギタリスト100人」でも12位にランクイン。プリンスは100位圏外となっています。このほか、「史上もっとも過小評価されているギタリスト」上位には、ニール・ヤング(3位)、ジョージ・ハリスン(4位)、ミック・テイラー(8位)、ジョニー・グリーンウッド(10位)などが名を連ねています。

 「史上最高のギタリスト100人」のうちのベスト20は下記の通りです。1位には、さすが、というべきか、ジミ・ヘンドリックスがデュエイン・オールマンを抑えて選ばれています。
 21位以下の主だったところは、21位ジョージ・ハリスン、39位ブライアン・メイ(クイーン)、42位ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)、50位ピート・タウンゼント(フー)、55位リッチー・ブラックモア(ディープ・パープル)、69位スティーヴ・ハウ(イエス)、70位エドワード・ヴァン・ヘイレン(ヴァン・ヘイレン)、81位デレク・トラックス、85位ランディ・ローズ、96位アンガス・ヤング(AC/DC)といったところです。


 どういう基準で選ばれたのか、だれが選考にあたったのかは分かりませんが、スティーヴ・ルカサーやポール・ギルバート、リッチー・サンボラなんかが選に漏れていたのは意外です。先日ご紹介させて頂いたマイケル・アンジェロなんかも、このリストに載っていてもおかしくないと思うんですけどね~


     
     ジミ・ヘンドリックス


史上最も過小評価されているギタリスト
⑳ロビー・ロバートソン
⑲ヴァーノン・リード
⑱ダニエル・ジョンズ
⑰イジー・ストラッドリン
⑯ジョン・フルシアンテ
⑮ジョニー・マー
⑭ロバート・フリップ
⑬ミック・ジョーンズ
⑫キャリー・ブラウンスタイン
⑪トム・ヴァーライン
⑩ジョニー・グリーンウッド
⑨ネルス・クライン
⑧ミック・テイラー
⑦リンジー・バッキンガム
⑥マイク・マックリーディ
⑤エース・フューレイ
④ジョージ・ハリスン
③ニール・ヤング
②カート・コバーン
①プリンス


史上最高のギタリスト
⑳ジェームス・バートン
⑲リチャード・トンプソン
⑱ジョン・フルシアンテ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
⑰ジャック・ホワイト(ホワイト・ストライプス)
⑯ジョニー・ラモーン(ラモーンズ)
⑮カルロス・サンタナ(サンタナ)
⑭ジェフ・ベック
⑬ジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッド)
⑫カート・コバーン(ニルヴァーナ)
⑪カーク・ハメット(メタリカ)
⑩キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)
⑨ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)
⑧ライ・クーダー
⑦スティーヴィー・レイ・ヴォーン
⑥チャック・ベリー
⑤ロバート・ジョンソン
④エリック・クラプトン
③B.B.キング
②デュエイン・オールマン(オールマン・ブラザーズ・バンド)
①ジミ・ヘンドリックス


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サテンの夜 (Nights In White Satin)

2007年10月22日 | 名曲


 
 「サテンの夜」は、いわゆるオールディーズもののコンピレイション・アルバムに収録されることが多いので、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
 このムーディー・ブルースというバンドは1964年にデビュー、同年末から翌年にかけて「ゴー・ナウ」の大ヒットを放つなど、初期はR&Bをベースにしたロック・グループとして活躍していました。
 その後メンバー・チェンジを行い、1966年にヘイワード、ピンダー、ロッジ、エッジ、トーマスの5人編成となりました。このメンバー・チェンジ以前と以後では全く別のバンドに生まれ変わったと言えます。ちなみに、この時脱退したのが、のちウィングスのメンバーとなるデニー・レインです。「ゴー・ナウ」はウィングスでもレパートリーに取り上げられました。


     


 ちょうどその頃、英国デッカ・レコードは音響的に広がりのある「デラミック・サウンド」を完成させ、これを大々的に広めるという目的で、実験的レコードを発表させるためのバンドを探していました。そんな時に、プロデューサーのトニー・クラークがたまたまヘイワードの作った曲を聴き、オーケストラとロックが融合したアルバムを作ることを思いつきます。こうして生まれたのが「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」です。


     
     『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』(1967年)


 「サテンの夜」は「デイズ・オブ~」の中に収録されています。この曲は日本やイギリスで注目されたものの、アメリカでは曲が長すぎる、という理由で「チューズデイ・アフタヌーン」がシングルとしてリリースされました。
 「サテンの夜」が生まれてから5年後の1972年、アメリカ西海岸のあるラジオ局でオンエアされたことから火がつき、この曲は徐々にチャートを上昇、最終的には全米2位となる大ヒットを記録しました。


 「サテンの夜」は8分の12拍子で、テンポはミディアム・スロー。導入部から柔らかなストリングスが鳴っています。オーケストラとメロトロン、コーラスが曲にクラシカルなカラーをもたらしていて、まさに「夜」の雰囲気を醸し出しています。中間部はアコースティック・ギターとメロトロンをバックにしたフルートのソロ。ブリティッシュ・ロック特有のほの暗い雰囲気が漂います。
 アコースティックなその曲調によく映えるヘイワードのクリアーなヴォーカルが、雰囲気をよりいっそう高めています。


     


 「デイズ・オブ~」はある日の朝から夜までの「人の一日」を歌詞と音にして表したコンセプト・アルバムです。共演しているのはロンドン・フェスティヴァル・オーケストラで、編曲・指揮はピーター・ナイトによるものです。
 「サテンの夜」は、ドボルザークの「新世界」のロック・ヴァージョンを意識して作られました。こういった構想は、再出発をきったムーディー・ブルース自身の発想だということです。歌詞は、ジャスティン・ヘイワードが、贈られた白いサテンのシーツからインスピレーションを得て書き上げたものだそうです。少々難解な歌詞ですが、この頃はサイケデリックの全盛期であり、抽象的でトリップ気味の詞は当時の空気を表していると言えるでしょう。


     


 ムーディー・ブルースは、アルバム全体をひとつの作品として提示するという方法論をいち早く指向したことで、プログレッシヴ・ロックの先鞭をつけたバンドのひとつとも言えます。「デイズ・オブ~」こそ、そうした彼らの出発点であると言っていいでしょう。


[歌 詞]
[大 意] 
夜は白いサテンに包まれて 決して終わることはなく
幾度も書いた手紙は 決して送られることはない
美しいものを私はいつも見過ごしていた。 この目がその前にあるというのに
真実とは何か 私はもはや言うことはできない。

なぜなら 愛しているから そうなんだ 愛しているんだ
ああ なんてあなたを愛していることか...

人々に目をやる 手をとりあっているのもいる
私が今経験していることを あの人達ならわかってくれる
私に言おうとするものもいる 擁護できない考えを言おうとしている
あなたはなりたいものに 帰するところ なるものなのだ

そして 私は愛している そうなんだ 愛しているんだ
ああ なんてあなたを愛していることか...
ああ なんてあなたを愛していることか...



サテンの夜/Nights In White Satin
■歌・演奏
  ムーディ・ブルース/Moody Blues
■シングル・リリース
  1967年11月10日
■作詞・作曲
  ジャスティン・ヘイワード/Justin Hayward
■プロデュース
  トニー・クラーク/Tony Clarke
■録音メンバー
  ムーディー・ブルース
   ☆ジャスティン・ヘイワード (acoustic-guitar, lead-vocals)
   ☆マイク・ピンダー/Mike Pinder (mellotron, backing-vocals, gong, narration)
   ☆ジョン・ロッジ/John Lodge (bass, backing-vocals)
   ☆グレアム・エッジ/Graeme Edge (drums, percussion, backing-vocals)
   ☆レイ・トーマス/Ray Thomas (flute, backing-vocals)
  ピーター・ナイト&ロンドン・フェスティヴァル・オーケストラ
■チャート最高位
  1967年週間チャート  アメリカ(ビルボード)103位、イギリス19位 
  1972年週間チャート  アメリカ(ビルボード)2位、アメリカ(キャッシュボックス)1位、イギリス9位
  1972年年間チャート  アメリカ(ビルボード)32位、アメリカ(キャッシュボックス)82位


『サテンの夜』ムーディー・ブルース(ライブ)



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青い影 (A Whiter Shade Of Pale)

2007年10月20日 | 名盤

 
 数あるポピュラー・ミュージックの中で、ぼくが最も好きな曲を挙げるとしたら、必ず五指に入るのが、プロコル・ハルムの「青い影」です。
 この曲は1967年4月にリリースされると、発売後3週間で約40万枚を売り上げ、イギリスのチャートで6週連続No.1となる大ヒットを記録しました。全米での最高位は5位、他にもヨーロッパ各国でヒット・チャートを席捲しました。もちろん日本でもヒット、当時のGSがこぞってレパートリーに取り上げ、ゴールデン・カップスやズーニーヴー、スパイダースなどがレコード化しています。


 「青い影」が収録されているのが、プロコル・ハルムのデビュー・アルバム「青い影」です。
 ぼくがこのアルバムを買ったときは、ちょうどレコード盤からコンパクト・ディスクへの移行期で、このアルバムがぼくが生まれて初めて買ったCDということになります。
 

 シングル「青い影」の大ヒット後、プロコル・ハルムはアルバム制作に取りかかりますが、レコーディング前にレイ・ロイヤー(ギター)とボビー・ハリスン(ドラム)が脱退します。
 脱退したふたりに代わって加入したのはロビン・トロワー(ギター)とB.J.ウィルソン(ドラム)。ふたりともブリティッシュ・ロック史の中にしっかり足跡を残す名手です。
 トロワーとウィルソンを加えたプロコル・ハルムはファースト・アルバムを制作するのですが、イギリス盤には「青い影」は含まれていません。
 
 
     


 アルバムを一貫して覆っているのは、ほの暗くてミステリアスな雰囲気です。
 非常に印象深いのは、ブルッカーの黒っぽくてソウルフルな歌声です。
 要所要所で前に出てくるのがトロワーのヘヴィなギター。
 そしてプロコル・ハルムの看板とも言えるのが、当時珍しかったツイン・キーボードです。
 終始絡み合うブルッカーのピアノとフィッシャーのオルガンの織り成すサウンドは、「青い影」に見られる荘厳な雰囲気だけでなく、ブルースやジャズ、トラッド・フォークなど、ルーツ・ミュージックへの指向も伺わせます。
 
 
 名曲「青い影」(原題を直訳すると「蒼白な」という意味に近い)の荘厳な雰囲気のイントロは、バッハのカンタータ140番「目ざめよと呼ぶ声あり」をモチーフにしたとされています。また一説にはパーシー・スレッジの「男が女を愛する時」にインスパイアされた、とも言われています。当時は「クラシックとR&Bが結婚して生まれた名曲」と言われていました。
 今ではエレクトーンの教材に欠かせぬ曲です。またCMにもたびたび起用されているので、ほとんどの方がこの曲を聴いたことがあるのではないでしょうか。
 ちなみに荒井由実は、この曲を聴いたことがきっかけとなって音楽を自作するようになった、ということです。
 1970年代にはジョー・コッカーがこの「青い影」をスマッシュ・ヒットさせています。最近ではサラ・ブライトマンやアンジェラ・アキがカヴァーしているようです。


     
     アルバム「プロコル・ハルム」(アメリカ盤)
 
 
     
     シングル「青い影」


 アルバムの主だった収録曲は、ホンキートンク調の「メイベル」、R&Bっぽい「クリスマス・キャメル」、ヴォードビル風の「グッド・キャプテン・クラック」、軽快な8ビートの「カレイド・スコープ」、オルガン主体で、ヘヴィなギター・ソロがフィーチュアされたクラシカルな「ヴァルプルギスの後悔」などです。「青い影」と「ヴァルプルギスの後悔」以外は、どちらかというとR&Bをベースにしたアメリカ指向のサウンドだと言えるかもしれません。


     


 なお、「プロコル・ハルム」という一風変わったバンド名は、作詞したキース・リードの友人で、プロデューサーのガイ・スティーヴンスの飼い猫の名前から付けられた、ということです。
 
 
 
◆青い影/A Whiter Shade Of Pale
  ■リリース
    アメリカ1967年9月、イギリス1967年12月 
  ■歌・演奏
    プロコル・ハルム/Procol Harum
  ■プロデュース
    デニー・コーデル/Denny Cordell
  ■録音メンバー
   【プロコル・ハルム/Procol Harum】
    ゲイリー・ブルッカー/Gary Brooker (vocals, piano)
    マシュー・フィッシャー/Matthew Fisher (organ)
    ロビン・トロワー/Robin Trower (guitar)  
    デヴィッド・ナイツ/David Knights (bass)
    バリー・J・ウィルソン/Barrie "B. J." Wilson (drums)  
    キース・リード/Keith Reid (lyrics)  
    ------------------------------  
    アメリカ盤A01「青い影」のみ  
    ゲイリー・ブルッカー (vocals, piano)  
    マシュー・フィッシャー (organ)  
    レイ・ロイヤー/Ray Royer (guitar)  
    デヴィッド・ナイツ (bass)  
    ビル・エイデン/Bill Eyden (drums)  
    キース・リード (lyrics)
  ■収録曲
   ☆イギリス盤
    A01 征服者/Conquistador
     02 シー・ワンダード/She Wndered Through the Garden Fence
     03 フォローイング・ミー/Something Following Me
     04 メイベル/Mabel
     05 セルデス/Cerdes (Outside the Gates Of)
    B06 クリスマス・キャメル/A Christmas Camel
     07 カレイドスコープ(万華鏡)/Kaleidoscope
     08 サラダ・デイズ/Salad Days (Are Here Again)
     09 グッド・キャプテン・クラック/Good Captain Clack
     10 ヴァルプルギスの肖像/Repent Walpurgis
     ※ 作詞=キース・リード(①~⑩)  作曲=ゲイリー・ブルッカー(①~⑨)、マシュー・フィッシャー⑩
   --------------------------------------------
   ☆アメリカ盤     
    A01 青い影/A Whiter Shade of Pale ☆
     02 シー・ワンダード/She Wndered Through the Garden Fence
     03 フォローイング・ミー/Something Following Me
     04 メイベル/Mabel     
     05 セルデス/Cerdes (Outside the Gates Of)
    B06 クリスマス・キャメル/A Christmas Camel
     07 征服者/Conquistador
     08 カレイドスコープ(万華鏡) ~サラダ・デイズ/Kaleidoscope~Salad Days (Are Here Again)
     09 ヴァルプルギスの肖像/Repent Walpurgis
     ※ ☆=シングル・カット
     ※ 作詞=キース・リード①~⑩  作曲=ゲイリー・ブルッカー②~⑨、ゲイリー・ブルッカー&マシュー・フィッシャー①
  ■チャート最高位
    1967年週間チャート  アメリカ(ビルボード)47位、イギリス26位



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ムーンライト・セレナーデ (Moonlight Serenade)

2007年10月19日 | 名曲


 
ムーンライト・セレナーデ (Moonlight Serenade)
■作詞…ミッチェル・パリッシュ(1939年)
■作曲…グレン・ミラー(1935年)
■演奏…グレン・ミラー・オーケストラ (Glenn Miller Orchestra)
 
 
 今日はあいにくの曇り空で月を見ることができませんが、澄んだ空気の秋空にかかる月はとてもきれいなものですね。
 ジャズには月に因んだ曲が結構多く、「ブルー・ムーン」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」「ムーン・リヴァー」「ムーンライト・イン・ヴァーモント」、そして「ムーンライト・セレナーデ」などなど多くを数えます。


 今日はなんとなくビッグ・バンドのスウィング・ジャズが聴きたくなって、グレン・ミラー・オーケストラを聴いています。グレン・ミラー・オーケストラのテーマ曲としてあまりにも有名なのが、「ムーンライト・セレナーデ」です。ちなみに「セレナーデ」とは、国語辞典をひいてみると、「愛人の窓の下で聴かせるための甘美な歌曲」とあります。日本語では「小夜曲」と訳されていますね。


     
     『グレン・ミラー・アンド・ヒズ・オーケストラ』


 グレン・ミラーがまだトロンボーン奏者兼アレンジャーとしてレイ・ノーブル・オーケストラに在籍していた1935年当時、ジョセフ・シリンガーに師事して編曲法などを学んでいました。この曲はその頃、作曲と編曲の練習のために作ったものだということです。やがてエドワード・ヘイマンが歌詞を書き、「ナウ・アイ・レイ・ミー・ダウン・トゥ・ウィープ(身を投げてすすり泣く)」という歌曲になりました。クラブなどで歌われましたが、当初はまったく注目されなかったらしいです。


 そのあたりのエピソードは、映画「グレン・ミラー物語」でも観ることができます。できたばかりの曲を愛妻にピアノで弾いて聴かせる場面、初演の時の演奏が、ミラーの抱く楽想とまったく違ったものになっていて、聴きに行っていたミラー夫妻がガッカリする場面、などが思い出されます。


     
     グレン・ミラー


 その後ミラーはテンポをスローにし、アレンジにも手を加え、タイトルを変えて1939年にビクターで録音、フランキー・カール作曲の「サンライズ・セレナーデ」とのカップリングで発表したものがミリオン・セラーの大ヒットを記録しました。 間もなくミッチェル・パリッシュが歌詞をつけ、歌曲としても歌われるようになりました。


 サックスなどの木管楽器の柔らかい音色を生かしたテーマは、ちょっぴり甘く、ちょっぴり切ないですね。ブラス・セクションの出す音色はあくまでまろやか。中間部のクラリネット・ソロと、間を縫うように弾かれるピアノがとても印象的です。まさに月の夜、愛しい人の窓の外で優しく奏でられるにふさわしい名曲だと思います。


     
     シカゴ『ナイト・アンド・デイ』


 グレン・ミラー・オーケストラの演奏のほか、フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルドの歌も有名です。1976年にはボビー・ヴィントンの歌ったものがヒットしました。また、ブラス・ロック・バンドのシカゴが16ビートにアレンジしたものが1997年に発表され、フジテレビ系ドラマ「シングルス」の主題歌に使われましたね。小野リサも1999年にこの曲をカヴァー、これは三菱自動車のCMに使われました。その他、映画「スウィング・ガールズ」の劇中で演奏されていましたし、また近年は、カーリー・サイモンもこの曲を取り上げているようです。今年7月には再び三菱自動車(デリカD:5)のCMに、ブラッドホームズが歌ったヴァージョンが取り上げられました。


【ムーンライト・セレナーデ】
私は君の家の戸口に立って 
月の光を歌う
私は6月の夜に 
君が手を差し伸べてくれるのを待つ
バラはそっとため息をつく 
ムーンライト・セレナーデ



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速弾き世界No.1の男

2007年10月18日 | ネタをたずねて三千里
 
 マイケル・アンジェロ・ベティオ(Michael Angelo Batio)っていうギタリスト知ってますか? もうすでにかなりのキャリアのあるヘヴィ・メタル系ギタリストらしいんですが、恥ずかしながらぼくは知りませんでした。友人に教えられてこの動画を見るまでは。






 何が凄いって、その速弾きっぷりもスゴいけれど、見てお分かりの通り、V字型ダブルネック・ギターの両方のネックを左右の手で同時に弾くアクロバットのようなプレイがスゴい!他に何と言ったらいいのだろう。。。
 しかし左右の手を同じように使ってプレイできるなんて、ホント、とんでもないギタリストです~。マイケルは本来左利きなんですが、ギターはもともと右利きスタイルだったかのようにも弾けるんです。


 なんでも、「ギター・ワン・マガジン」誌が選定した、世界No.1の速弾きギタリストが、このマイケル・アンジェロ・ベティオだそうです。ちなみに、そのリストに名が挙がっている他のギタリストには、イングヴェイ・マルムスティーンとかポール・ギルバートなどがいますが、それら並みいるバカテク・ギタリストを向こうに回して、マイケルがNo.1の座を獲得したという訳です。


 マイケルは「アンジェロラッシュ」という特異な奏法も身につけています。これも彼にしかできない必殺技だそうです。下の動画で存分にご覧ください。2分56秒からと、4分25秒あたりから凄まじい「ラッシュ」を見ることができます。






 マイケルは10歳の時にギターを始め、2年後には彼の先生よりもずっと速く弾けるうになった、といいますから、きっと、持って生まれた才能もあるんでしょう。けれど、自分の時間のほとんどをギターの練習に費やした努力の結果が、これらのような奏法のマスターに結びついたんでしょうね。いや、そう思いたい。もしこれらの奏法を楽々マスターしたんであれば、ギターを習得するために苦労している世のギタリストたちがあまりにもカワイソウすぎます~


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CDのプラ・ケース

2007年10月17日 | 随想録

 
 CDを聴いている時とか、CDを取り出している時に、CDのプラ・ケースを落っことして、ケースのフタの角を折ってしまったことってありませんか?
 ぼくは結構あるんですよ。
 角が折れてしまったものだから、当然きちんとフタができなくなりますよね。
 そんな、フタのできないCDがもう10枚以上ありました。
 そういうCDを取り出すたびに、角の折れたフタだけがポロッと外れてしまいます。
 それが、気に入って結構聴いているCDのフタだと、もうゲンナリしちゃいます。でも仕方がないのでそのままにしていました。


 ぼくは、買い物に行っても、何を買うか決めてから行くので、店を隅々まで見て歩く、ということはしません。女性の場合、買う気がなくても、いわゆるウィンドウ・ショッピングが好きな方、たくさんいらっしゃると思うんですが。
 だから、よく行くお店でも、自分に関わりのあるものの置き場所なら分かるんですが、他にどんな品物があるのか案外知らなかったりします。


 100円均一ショップって、今やどこの街に行ってもありますよね。ぼくもたびたび行くんですが、目当ての物を探すだけで、他にどんな物があるのか見て歩くということをしていませんでした。品数がとても多いので、見て歩くだけでも時間がかかりますからね。
 ところが、この100均ショップにあったんです。中身のないプラケースが。と言うか、プラ・ケースのみを売っていることに気づくの遅すぎです。


 しかし、今さらですが、いろんな物が置いてありますね、100均って。
 探してプラ・ケースを見つけたわけじゃないんです。バインダーを買おうと思って行った時に、偶然棚に置いてあるのを見つけたんです。
 すぐに3枚1セットのプラ・ケースを5セットほどまとめ買いしましたよ。
 そして家に帰ってから、すぐCDの整理。


 ケースのフタの角が折れているものを全部取り出しました。13枚ありました。
 そして買ってきたばかりのプラ・ケースのフタだけ外します。
 新品のフタを、角が折れているものと交換。それだけでケースは元通り~
 取り立ててたいしたことじゃないんですが、何か胸のつかえが取れたような、スッキリした気分になりました。(*´∀`*)


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ウッド (Wood)

2007年10月16日 | 名盤
♪自分的名盤名曲201


 ブライアン・ブロンバーグは、ウッド・ベースはもちろん、エレクトリック・ベース、フレットレス・ベースなど、あらゆるベースを弾きこなす、超絶テクニックを誇るベーシストです。
 ぼくがブライアンの名を知ったのは、リー・リトナーのライヴに彼が客演したDVDを見たか、オムニバス・アルバムに入っていた彼の演奏を聴いたかのどちらだったか、とにかく強烈な衝撃を受けたのを覚えています。というわけで、この「Wood」がリリースされたというニュースを知った時、すぐショップへ飛んで行ってCDを手に入れたんです。


 CDの帯には「私はこのアルバムを聴いて三日間、ひざを抱えてしまいました(都内在住、某ベーシスト)」というキャッチ・コピーが印刷されていましたが、聴いてみた結果からいうと、まさに自分がそのコピー通りになりかけてしまったほど物凄いプレイが聴かれました。


     


 収録されているのは、ピアノ、ドラムスを加えたトリオ編成で録音されたものが5曲、ピアノとのデュオが2曲、ベースだけのソロ演奏によるものが4曲の計11曲です。
 ピアノのランディ・ウォルドマンはロサンゼルスの腕利きセッション・マンで、数多くの映画音楽の録音にも参加しています。ドラムのデヴィッド・ブロンバーグはブライアンの弟。アンサンブルの要として基本に徹したタイトなドラミングを披露しています。


 ブライアンは、このアルバムでは、タイトル通りウッド・ベースの演奏に徹していますが、コード奏法、ダブル・ノート、タッピング、ハーモニクス奏法など、エレクトリック・ベースにも通じるテクニックを多用、縦横無尽に弾きまくっています。
 ベーシストのリーダー・アルバムだからでしょうか、音はベースがかなり前へ出てきています。楽器自体もよく鳴っているようで、木のきしみ・香りまで漂ってくるような感じです。
 基本的にピアノがリードを取っている時はバッキングに徹していますが、いざベース・ソロになるや、鬼神も裸足で逃げ出すんではないか、というほどの物凄いプレイの連続です。


 といって、曲の成立自体を侵すようなことはしておらず、ハーモニーも重視しながら、ベーシストがリーダーであることはしっかりと主張しています。
 トリオ演奏の曲ではすべてベース・ソロ・パートがたっぷり取られています。一番凄いのは「スピーク・ロウ」。アップ・テンポで演奏しているぶん、ソロが最も劇的で、聴きながら身が凍りつくようでした。1曲目の「ザ・サーガ・オブ・ハリソン・クラブフェザーズ」のイントロにおける雰囲気たっぷりなソロも聴きもの。また「ドルフィン・ダンス」では、ハーモニーをも重視しながらグルーヴィーに弾いています。


     


 ピアノとのデュオでは、ピアノとのバランス、間合いをうまく計りながら曲を引っ張っていってます。「酒とバラの日々」は、アレンジとして転調で味付けしながら、とてもエモーショナルな演奏を繰り広げています。
 完全ソロで演奏しているのはビートルズの「カム・トゥゲザー」、マイルス・デイヴィスの「オール・ブルース」、16ビートに編曲した「星条旗」、「フリーダム・ジャズ・ダンス」です。これらでは、インプロヴィゼイションはもちろんのこと、ビート、ハーモニー、メロディーを自在にコントロールし、ベース・ソロとは思えない重厚な、そしてアグレッシヴなプレイを存分に聴かせてくれます。例えていうなら、カミソリのような切れ味のする、よく歌うプレイ、ですね。
 ちなみに日本盤CDのライナーでは、11曲目のは「星条旗よ永遠なれ」となっていますが、これは正しくはアメリカ国歌の「星条旗」だと思われます。


 全編を通じて聴くと、ウッド・ベースの低音の魅力を充分に味わえると思います。超絶技巧のソロはもちろん、バックに回った時に刻む4ビートのグルーヴ感もたまりません。
 あ~、CD聴きながら記事を書いてたら、ブライアンの他の作品も聴きたくなってきました。今夜はブライアンの演奏に浸ることにします。


ウッド/Wood
■リリース
  2001年
■プロデュース
  ブライアン・ブロンバーグ/Brian Bromberg
■録音メンバー
  ブライアン・ブロンバーグ/Brian Bromberg(bass)  
  ランディ・ウォルドマン/Randy Waldman(piano ①②④⑤⑦⑧⑩)
  デヴィッド・ブロンバーグ/David Bromberg(drums ①②⑤⑦⑧)
■収録曲
  ① ザ・サーガ・オブ・ハリソン・クラブフェザーズ/The Saga of Harrison Crabfeathers (Steve Kuhn)
  ② ドルフィン・ダンス/Dolphin Dance (Herbie Hancock)
  ③ カム・トゥゲザー/Come Together (John Lennon / Paul McCartney)
  ④ グッドバイ/Goodbye (Brian Bromberg)
  ⑤ スピーク・ロウ/Speak Low (Kurt Weil)
  ⑥ フリーダム・ジャズ・ダンス/Freedom Jazz Dance (Eddie Harris)
  ⑦ アイ・ラヴ・ユー/I Love You (Cole Porter)
  ⑧ ストレート・ノー・チェイサー/Straight No Chaser (Thelonious Monk)
  ⑨ オール・ブルース/All Blues (Miles Davis)
  ⑩ 酒とバラの日々/The Days of Wine and Roses (Johnny Mercer / Henry Mancini)
  ⑪ 星条旗よ永遠なれ/Star Spangled Banner (John Stafford Smith)


Brian Bromberg 「All Blues」(Intro solo)




コメント (4)
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