ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

2020年2月のライブ予定

2020年01月28日 | 演奏スケジュール

 【Live Information】



2月7日(金)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 美淋つゆ子(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


2月18日(火)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-1-10 清水ビル3F
   Live & session
    【出 演】 古山修(guitar)、池田拓史(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


2月20日(木)
  岡山 ピアノバー
   岡山市北区野田屋町1-11-10 清水ビル3F (tel 086-222-8162)
   【出 演】 MISA(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 1000円(飲食代別途)
   【演 奏】 21:00~、22:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


2月22日(土)
  岡山 GROOVY
   岡山市北区田町2-5-23 (tel 086-221-7721)
   【出 演】 山本博之(piano)、皆木秀樹(bass)
   【料 金】 2000円(飲食代別途)
   【演 奏】 20:00~ (2回ステージ)
   ※シットイン可


2月23日(日)
  倉敷 木庵
   倉敷市川西町18-23 (tel 086-421-9933)
    【出 演】 佐藤郁也(piano)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 飲食代のみ
    【演 奏】 18:30~、19:30~ (2回ステージ)


2月26日(水)
  倉敷 アヴェニュウ
   倉敷市本町11-30 (tel 086-424-8043)
    【出 演】 古山修(guitar)、新田佳三(drums)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 1000円(飲食代別途)
    【演 奏】 20:00~、21:30~ (2回ステージ)
    ※シットイン可


2月29日(土)
  倉敷 木庵
   倉敷市川西町18-23 (tel 086-421-9933)
    【出 演】 中村優香(piano)、皆木秀樹(bass)
    【料 金】 飲食代のみ
    【演 奏】 19:00~、20:00~ (2回ステージ)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Feel Like Makin' Love (愛のためいき)

2020年01月18日 | 名曲

【Live Information】



 たまたまその場に集ったメンバーによって即興的な演奏を行うのがジャム・セッションです。
 その場で曲を決め(コードだけ決め、そのコードあるいはコード進行に則って演奏する場合もあれば、完全に即興で演奏する場合もあります)、ヘッド・アレンジで自由に演奏するのはスリリングで楽しいものです。
 アドリブが重要な要素であるジャズなどは、よくライブ・ハウスでも「セッション・デイ」を設けていて、ブルースをはじめ、「枯葉」や「オール・ザ・シングス・ユー・アー」などいったジャズのスタンダード曲が演奏されています。
 同じ黒人音楽をルーツとするのがリズム&ブルース、あるいはソウル系の音楽ですが、こちらのセッションでよく登場するのが、「ホワッツ・ゴーイン・オン」と「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」です。


 「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」には「愛のためいき」という邦題があります。でも今まで「『愛のためいき』やりましょうよ」などと言っている人を見かけたことは、う~ん記憶にないですね。なぜなんだろう。たいてい「フィール・ライク」とか「フィール・ライク・メイキン」で通じますね。





 タイトルは、とっても「オトナ」なもの。
 日本には「ふたりはひとつになった」とか、「あなたが欲しい」なんて表現がありますが、そーゆーことです
 「そろそろ春めいてきた夜に寄り添って歩いている恋人たちを見ていると、
  あなたに甘く低い声で囁きかけられると、
  食卓に灯したキャンドルのもとで手を握り合っていると、あなたと愛し合いたくなってくる」
 という曲です。
 ガツガツした欲望をぶつける、というより、ふとしたことで感じる自然なフィーリングを歌っているんじゃないかな、と思います。
 そう、その「ナチュラルな感じ」がこの曲のキーワードなのではないでしょうか。


 演奏も、ロバータの歌も、なんてナチュラルな感じなんでしょう。
 ちょっぴり可愛く、ちょっぴりエロティックで、ちょっぴり恥じらいがあって。
 俗に「秘め事」などと言って、そういうことをあからさまに表現したり伝えたりするのにはやや抵抗があるのが日本の文化なのですが、そういう自然な感情を自然にパートナーに伝えるって、実は下品でもなんでもないことなんですね。
 そしてお互いに相手の感情や感覚が満ち足りるよう思い合って接することで、ふたりの時間がよりステキなものになる、ってことです。


 もともとロバータは、感情をぶつけたり、声高に主張したりするタイプのボーカリストではないのですが、この曲の声や歌い方にはムリや力みがなく、いっそうソフトに感じられます。
 「こういう気持ちを察してほしい」と思うだけはなく、うるんだ眼差しで相手を見つめたり、そっと相手の肩にもたれてみたり。いわばそういった感じでしょうか。





 抑えた感じの演奏がこのロバータの歌にぴったりなんです。
 シンプルだけれど優しくグルーブし続けるドラムスとベース。
 まさに「ためいき」のように要所要所で奏でられるエレクトリック・ピアノ。
 ピアノに呼応しているかのような、セクシーなギター。
 そしてグルービーなパーカッション。
 パーカッションだけはリズミックなんですが、これが曲にメリハリを付けている感じです。全体的に「ゆるく流れている」サウンドとコントラストを成している、と言っていいでしょう。
 決して派手なサウンドではないのですが、とても印象に残ります。
 まさに「ソフト・アンド・メロウ」。
 こういうサウンドも「めくるめく」と言っていいのではないかと思うのです。


 「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」には数多くのカヴァーが存在します。
 ヴォーカリストとしては、「歌ってみたい」「表現してみたい」そんなふうにそそられるのでしょうね。
 歌だけでなく、インストゥルメンタルとしてもよく取り上げられていますね。
 カヴァーの中では、マリーナ・ショウが彼女のアルバム「フー・イズ・ディス・ビッチ・エニウェイ」に収録したヴァージョンを特筆しておこうと思います。



マリーナ・ショウ 「フー・イズ・ディス・ビッチ、エニウェイ」


 よく男性は
 「もろに見せられる(または見える)より、見えるか見えないかくらいにそそられるんだよ」なんてことを言ったりするんですが、それは実は音楽にも当てはまるんじゃないかな。
 熱い想いを抑えた感じで出す。
 これって、実はとても説得力があったりするんですね。


[歌 詞]
 





◆愛のためいき/Feel Like Makin' Love
  ■歌
    ロバータ・フラック/Roberta Flack
  ■収録アルバム
    愛のためいき/Feel Like Makin' Love(1975年)
  ■シングル・リリース
    1974年6月10日
  ■作詞・作曲
    ユージーン・マクダニエルズ/Eugene McDaniels
  ■プロデュース
    ルビーナ・フレイク/Rubina Flake
  ■チャート最高位
    1974年週間シングル・チャート アメリカ(ビルボード)1位、イギリス34位
    1974年年間シングル・チャート アメリカ(ビルボード)35位



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Looking Up (ルッキング・アップ)

2020年01月11日 | 名曲

 【Live Information】

 20世紀終盤のジャズ・シーンを席捲したジャズ・ピアニストのミシェル・ペトルチアーニ。
 彼が彗星のように去ってしまったのは、1999年1月6日のことでした。わずか36歳でした。
 早いもので、もう21年になります。
 でも、ミシェル・ペトルチアーニの名が色褪せてきたかというと、そんな兆しは微塵もないと言っていいでしょう。
 ぼくにとっては、変わらずジャズ界を照らし続けている「親愛なる巨星」、といったところです。


 ミシェルは、ビル・エヴァンスから大きな影響を受けていると言われています。
 リリカルな演奏、クリアーなタッチ。
 それに加え、明快で、遊び心いっぱいのフレーズの数々。
 ロマンティックながらどこか武骨なところもあり、そのくせ明るく、時にはやんちゃな音楽を作り出す。それがミシェルの真骨頂だと思います。


 そして、演奏そのものはもちろんですが、彼の生み出す曲がこれまたぼくは好きなのです。
 明るい。
 情熱的。
 そのうえどこかユーモラス。
 そしてたくましささえ感じます。
 その、ミシェルの作品の中で好きなもののひとつが、「ルッキング・アップ」です。



ミシェル・ペトルチアーニ


 「Looking up」。見上げる。
 青い、澄みきった空を見上げるとき。
 大きく深呼吸しながら彼方を見上げるとき。
 そんなときって、気持ちが切り換えられたり、エネルギーが満ちてきたり、希望を感じられたりすると思うのです。
 「Looking Up」はそのほか、「良くなる」とか「元気を出す」という意味もあります。


 はじめて聴いたこの曲は、ライヴ・アルバム「ドレフュス・ナイト」に収められたものでした。
 柔らかな陽射しのような、優しくて明るいイントロを聴いた時は、まさに「澄み渡った青空を見上げる」、そんな印象を受けました。
 フレンドリーなメロディがラテン調のリズムに乗って流れてきます。
 やっぱり優しくて、すこしロマンティック。


 「ドレフュス・ナイト」は、1994年にパリで催された、「ドレフュス・ジャズ・レーベル」のイベントです。
 このライヴでのミシェルの共演者は、マーカス・ミラー(bass)、ケニー・ギャレット(sax)、レニー・ホワイト(drums)、ビレリ・ラグレーン(guitar)。
 なんて贅沢な組み合わせ。。。これぞ「スーパー・セッション」ですね。





 さすがは一騎当千の強者ばかり。
 アドリブはケニー、ミシェル、ビレリ、マーカス、レニーの順で回ってゆくのですが、それぞれが自分のソロで自分の世界を創り出してゆくところ、またコーラスを重ねるごとにヒート・アップしてゆくところを聴くのがこれまた楽しいんです。
 そして、リズム隊のマーカスとレニーのコンビネーションがいいんですね。
 ビレリのソロが終わった9分50秒すぎからマーカスのソロが始まります。
 マーカスのスラップの音色は、キレの良さがありながらも柔らかくて気持ち良いです。レニーのドラムはマーカスと一心同体というか、しっかりシンクロしていて、エキサイティング。お互いここぞ、というところではダイナミックに仕掛けていますしね。実はこのふたりは若かりし頃からの仲間なのですが、このコンビネーションの良さはそういったところも無関係ではないと思います。



マーカス・ミラー(左)、ケニー・ギャレット



ビレリ・ラグレーン(左)、レニー・ホワイト
 

 よく目に、耳にする、「障害を乗り越えて」というフレーズ。
 少なくともミシェルの素晴らしさは、「障害を抱えながら」ピアノを弾き続けたからではないと思うのです。(もちろんそこは否定されるべきところではなく、そんなミシェルから勇気を受け取った人もたくさんいるでしょう)
 身体的ハンディがあろうとなかろうと、ミシェルの弾くピアノ、そして生み出す曲が素晴らしいことに変わりはないということを改めて思いました。






◆ルッキング・アップ/Looking Up
  ■収録アルバム
    ドレフュス・ナイト/Dreyfus Night in Paris(2003年10月22日リリース) 
  ■作曲
    ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani
  ■録音
    1994年7月7日 パレ・デ・スポール、パリ
  ■録音メンバー
    ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani (piano)
    マーカス・ミラー/Marcus Miller (bass)
    ビレリ・ラグレーン/Biréli Lagrène (guitar)
    レニー・ホワイト/Lenny White (drums)
    ケニー・ギャレット/Kenny Garrett (sax)
  ■初出
    Michel Petrucciani「Music」(1989年)
  ■その他の収録アルバム
    Michel Petrucciani「Music」(1989年)
    Michel Petrucciani「Solo Live」(1998年)
  
 

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明けましておめでとうございます

2020年01月01日 | Weblog~雑記

 【Live Information】


 「令和」になって初のお正月です。
 今年も初日の出を見ることができました。
 やはり清々しく、穏やかな気持ちになりますね。
 良い年始を迎えられたと思います。


 やりたいことはやり、行きたいところへは行き、会いたい人には会う。
 自分で自分を大切にする。
 これは毎年のテーマですが、昨年はそれに「許すこと」ができるようになることを付け加えました。
 「許す」ってなかなかできないですね。
 当分、自分にとっての大事な課題であり続けるでしょう(^^;)


 もうひとつ。
 「聞き上手になる」ことも今年の自分の課題にします。
 具体的には、「問われもしないのに評価しない」、あるいは「求められてもいない答えを自分の物差しで滔々と語らない」、ってことでしょうか。
 相手を尊重することは自分を尊重することに繋がると思うんです。
 その第一歩として、「聞き上手」になりたいなあ。


 でも、毎年なにかしら成長はしていると思うので(^^)、気負わず日々過ごしたいと思います。
 あ、愛犬ハチくんと仲良く暮らすこと、ベースを・自分の音楽を磨くこと、このふたつは言わずもがな、ですね
 

 令和2年(2020年) 1月1日 







今年の初日の出です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする