昨日発行されたフリーペーパー「R25」に、最近ハリウッドで3D(立体)映画の制作が次々と発表されているという記事が載っていました。技術革新で、疲れたり頭が痛くなったりという欠点が解消され、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン、ティム・バートン、そして私の好きなロバート・ゼメキスといった監督たちが、今後は3D映画を中心に制作することを表明しているそうです。ゼメキス監督の3D映画の新作、今から楽しみです!
さて、WOWOWでスティーヴン・ザイリアン監督の'06年作品「オール・ザ・キングス・メン」を見ました。
ジャックは道案内をしてウイリー(ショーン・ペン)を判事の家に連れていきます。「その5年前」「ニュー・オーリンズ」の字幕。クロニクル紙の記者のジャックは、悪徳政治家を告発するウイリーの取材を命じられます。ウイリーは学校の校舎の建設入札の不正を告発していて、そのために妻とともに仕事を失っていました。そして校舎の非常階段が崩れて子供が3人死ぬ事故が起き、ジャックはその告発記事を書きます。ウイリーは勧められて知事選に打って出ますが、他の候補の咬ませ犬をさせられていたことを知り、それからは怒りを露にして演説をし始め、大衆の関心を引くようになります。ウイリーの記事ばかり書くなと上司に言われたジャックは、クロニクル紙を辞めますが、ウイリーは選挙に圧勝してルイジアナ州知事となり、ジャックを参謀に雇います。ウイリーは反対派の占める議会に対抗するため、議員たちの弱味を握って脅し始めます。ジャックの名付け親である判事(アンソニー・ホプキンス)は、ウイリーを告発する姿勢を見せ、ウイリーはジャックに判事の弱味を調べるように命じます。ジャックは判事の弱味を発見しますが、それを知った判事は自殺してしまいます。州議会でもウイリーに対する弾劾投票が行なわれますが、否決され、意気揚々と議会を出て来たウイリーは、ジャックの幼馴染みに射殺され、幼馴染みもその場で射殺されるのでした。
ロバート・ロッセン監督の同名映画である傑作のリメイクですが、それには到底及ばない駄作です。ウイリーが正義感の強い朴訥とした農民から悪徳政治家へと変わる印象的な場面が、この映画ではそっくり省略されています。判事の自殺場面も描かれていませんし、ジャックの幼馴染みが何故ウイリーを殺すまでに至ったかもうやむやです。つまりこの映画では動機が描かれていないのです。ショーン・ペンの怒りをこめた演説の場面は印象的ですが、それ以外の場面ではブロデリック・クロフォードの足元にも及ばないといった感じですした。音楽もやたら扇情的で、場違いな感じは否めません。現在のハリウッド映画のひどさを再認識するにはいい映画だと思います。
さて、WOWOWでスティーヴン・ザイリアン監督の'06年作品「オール・ザ・キングス・メン」を見ました。
ジャックは道案内をしてウイリー(ショーン・ペン)を判事の家に連れていきます。「その5年前」「ニュー・オーリンズ」の字幕。クロニクル紙の記者のジャックは、悪徳政治家を告発するウイリーの取材を命じられます。ウイリーは学校の校舎の建設入札の不正を告発していて、そのために妻とともに仕事を失っていました。そして校舎の非常階段が崩れて子供が3人死ぬ事故が起き、ジャックはその告発記事を書きます。ウイリーは勧められて知事選に打って出ますが、他の候補の咬ませ犬をさせられていたことを知り、それからは怒りを露にして演説をし始め、大衆の関心を引くようになります。ウイリーの記事ばかり書くなと上司に言われたジャックは、クロニクル紙を辞めますが、ウイリーは選挙に圧勝してルイジアナ州知事となり、ジャックを参謀に雇います。ウイリーは反対派の占める議会に対抗するため、議員たちの弱味を握って脅し始めます。ジャックの名付け親である判事(アンソニー・ホプキンス)は、ウイリーを告発する姿勢を見せ、ウイリーはジャックに判事の弱味を調べるように命じます。ジャックは判事の弱味を発見しますが、それを知った判事は自殺してしまいます。州議会でもウイリーに対する弾劾投票が行なわれますが、否決され、意気揚々と議会を出て来たウイリーは、ジャックの幼馴染みに射殺され、幼馴染みもその場で射殺されるのでした。
ロバート・ロッセン監督の同名映画である傑作のリメイクですが、それには到底及ばない駄作です。ウイリーが正義感の強い朴訥とした農民から悪徳政治家へと変わる印象的な場面が、この映画ではそっくり省略されています。判事の自殺場面も描かれていませんし、ジャックの幼馴染みが何故ウイリーを殺すまでに至ったかもうやむやです。つまりこの映画では動機が描かれていないのです。ショーン・ペンの怒りをこめた演説の場面は印象的ですが、それ以外の場面ではブロデリック・クロフォードの足元にも及ばないといった感じですした。音楽もやたら扇情的で、場違いな感じは否めません。現在のハリウッド映画のひどさを再認識するにはいい映画だと思います。
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