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ジョン・ミリアス監督『デリンジャー』 その2

2011-01-13 06:07:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 「インディアナ州サウスベンド 1934年」の字幕。銀行強盗中に警報が鳴ると、デリンジャーは激昂し、ネルソンは通りの向かいにいる民間人に対してマシンガンを連射させます。「イリノイ州シカゴ 1934年」の字幕。パービスは婚約者とのパーティをレストランの一画を借り切って行っていますが、そこへデリンジャーがビリーとともに現れます。それに気付いたパービスは、ワインとともに「婚約者と一緒だ。見逃す。パービス」と書かれたメモをデリンジャーに送り、パービスが婚約者とともに踊っている間に、デリンジャーらは姿を消します。そして、パービスはついにアイオワ州でチャンスを手にします。保管官が銀行前でうろついている一味に気付き、彼らのいる銀行を包囲します。銃撃戦の結果、リードは射殺され、仲間の1人も腹を撃たれます。彼らが逃げ込んだ川沿いの一軒家は翌朝には再び包囲され、夜明けを待ってパービスは葉巻に火をつけます。近づくパービスらの気配に吠える犬の声をきっかけに、パービスらはマシンガンを連射させ、激しい銃撃戦となり、つま先を撃たれたビリーを置いて、残りの者は脱出を試みます。フロイドは手榴弾で血路を開き、ネルソンはホーマーと傷ついたハリーを乗せて車で、デリンジャーは走って逃げます。ネルソンらを乗せた車は橋の封鎖で道を塞がれ、投降しようとしたハリーはその場で射殺され、ホーマーは急ターンした車に振り落とされてしまいます。ネルソンは並んで来た一台目の車にはマシンガンを連射させて横転させますが、二台目の車に銃弾を浴びせられ、自分の乗る車を横転させます。1対2のマシンガンの撃ち合いとなり、2人とも倒すことに成功しますが、自分もまた倒されます。ホーマーは運転手ごと車を乗っ取ることに成功しますが、運転手に騙されて町の真ん中に置いてけぼりにされ、運転手に拳銃を撃ったことから、すぐに町の者たちのライフルによる集中砲火を浴び、胸を撃たれます。地面に横たわり、医者を呼んでほしいと言うホーマーに対し、町の者たちは彼にライフルの一斉射撃を浴びせ、砂煙りが彼の体を包みます。フロイドは老夫婦の住む一軒家を訪ね、身分を明かして助けを請い、食事を振る舞われますが、車でやって来たパービスらがライフルを構えて近づいてくるのを見ると、老夫婦に感謝の言葉を言って、窓から逃げ出します。草原を走る彼を追っていたパービスはある地点で仲間を止まらせ、フロイドに対して一斉射撃を行い、フロイドは走りながら地面に崩れ落ちます。パービスが彼の体を仰向けにさせると、虫の息のフロイドは「あんたに殺されてよかった」と言って死にます。デリンジャーは貨車に乗り込んで両親の元に向かいますが、車を降りた彼に気付いた妹が駆け寄るのを見ると、父の見守る中、再び車に乗って去っていきます。場面は変わり、売春宿の経営者であるアンナ・セージが、自分が国外追放にされないことを条件に、デリンジャーの居場所をパービスに密告します。「イリノイ州シカゴ 1934年」の字幕。映画館にデリンジャーがいることを確認したパービスは、デリンジャーが出て来たところで、パービスが葉巻に火をつけ、それを合図に射殺することを仲間に伝えます。ビリーとアンナを両手に抱えて出て来たデリンジャーに近づきながら、葉巻に火をつけたパービスは、「ジョニー!」と一言声をかけて、デリンジャーが拳銃を抜こうとするところを射殺します。悲鳴を上げ続けるビリーと、「警官を!」と叫ぶ人々。人の輪ができる中、パービスは静かに立ち去ります。アンナ・セージの写真とともに「アンナ・セージは1935年にルーマニアへ。その後アメリカへは帰ってこなかった」の字幕。ビリーの写真とともに「ビリーとデリンジャーの父親たちは、1935年に“犯罪は報われない”と題する芝居で全国を巡業した。ビリーは1969年にインディアン保留地で未婚のまま生涯の幕を閉じた」の字幕。パービスの写真とともに「メルビン・パービスはデリンジャー事件の決着後にFBIを辞めて別の仕事に就いた。デリンジャーを撃った拳銃で1961年に自らの命を絶った」の字幕。デリンジャーの写真を貼った標的とともに「デリンジャーはFBIの射撃練習の標的として姿を残している」の字幕。エンドロール。最後、ナレーションが「デリンジャーは抹殺されるべき存在だったのだ。映画で彼を美化する必要などない。架空や虚構は今以上に若者を惑わすことになる。私はそのつもりはない」と語って映画は終わります。
 『血まみれギャングママ」と同じく、これまた魅力的な顔また顔、そして仕草の魅力で魅せる映画でしたが、『血まみれギャングママ』よりは乾いた感じで、気持ちよく見ることができました。撮影を担当したジュールス・グルナーという名前を聞くのは初めてですが、朝日や夕陽が当たる逆光の風景を美しく撮っていて、これも感心しました。それにしても、この映画が'73年、『血まみれギャングママ』、『ボウイ&キーチ』、『続激突!/カージャック』が'74年、そしてウォーターゲート事件が起こったのが'72年から'74年というのは何とも面白い偶然だと思いました。フロイドの死を見るためだけでもDVDに焼きつける価値がある映画だと思います。文句無しにオススメです。

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