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エリック・ロシャン監督『哀しみのスパイ』

2009-09-07 17:59:00 | ノンジャンル
 山田宏一さんが『山田宏一のフランス映画誌』の中で挙げていた、エリック・ロシャン監督の'94年作品「哀しみのスパイ」をビデオで見ました。
 イスラエル国旗をバックにタイトルロール。「テルアビブ 1983年」の字幕。モサドの訓練を受けパリに送られたことを手紙で姉に知らせるアリエル。標的の男の自宅の電話に盗聴器を仕込み、アジトで盗聴するアリエルたち。彼は高級娼婦のマリ=クロードにその男と寝るように指示し、男の母の足を折って妻に看病に行かせている間に男を連れ出し、マリ=クロードと寝ているところを盗撮します。アリエルを誘惑するマリ=クロード。3ヶ月後男に原子炉の図面を持ち出させますが、彼は妻に全てを告白しようとします。マリ=クロードの件をばらすと脅しますが、男は神経衰弱で田舎に引きこもってしまいます。アリエルは新しい標的にマリ=クロードを向かわせますが、男が殺される前に彼女が目撃され、仲間たちが彼女を確保しようとする中、アリエルは彼女との待ち合わせ場所に急行しますが、彼女は交通事故に会い救急車で運ばれてしまいます。「テルアビブ 1987年」の字幕。アメリカの情報員ジェレミーが接触してきます。「ワシントン 1987年」の字幕。ジェレミーは亡命の保障を受け米情報局の情報をモサドに渡すことになりますが、資料の持ち出しがばれ、一時身柄を拘束されます。釈放された足でイスラエル大使館に亡命を申し出ますが拒否され、大使館を出たところを逮捕されます。パリの姉を訪ねた後、イスラエルに戻ろうとして空港にいるところで、アリエルはずっと探し求めていたマリ=クロードにやっと再会し、空港の一室で抱き合うのでした。
 静かな映画です。その中、ジェラール・トルキアンの音楽がドラマティックに盛り上がります。マリ=クロード役の女性が大柄ながら天衣無縫な感じで魅力的でした。もの静かな映画が好きな方にはオススメです。

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