昨日の続きです。
ジャック「最初は漁船の手伝い。そしてサンタモニカの海岸で1枚10セントで肖像画を描いた」「私も好きな道を歩みたい」「安いビールを飲んで遊園地の乗り物に乗って吐く。馬に乗って浜辺を走る」「女が馬にまたがるの? 手ほどきをしてほしいわ」「いいとも」ローズの母が通りかかる。ローズ「お母さん、ジャック・ドーソンさんよ」。ナレーション「私の命の恩人に皆は興味と関心を示した。母だけは虫けらを見る目つきだった」。モリ―「あの人たちと食事することは蛇の巣に入ることよ。服はあるの? 来なさい」。
モリ―「良かったわ。私の息子のサイズと同じよ。とても素敵」。
(中略)階段でローズと出会ったジャックはローズの手を取りキスをする。「映画で見て一度やりたかったんだ」。ローズ「ダーリン、ドーソンさんよ」キャル「ドーソン? 驚いたな。本物の紳士かと思った」。
ローズ、ジャックに船の一等客たちの説明をする。「すぐ慣れるわ。自分も金鉱を持ってると思えばいいの」。(中略)ナレーション「緊張を隠した彼の芝居は見事だった。ただ母だけは案の定辛辣だった」。
おしゃべりを楽しむ一等客たち。
別れ際にローズと握手したジャックは、秘かに彼女の手の中に紙片を入れる。紙片には「今を大切に。時計の前で待つ」と書いてある。
時計の前で待ち合わせた二人。ジャック「本当のパーティへ行こう」。
ダンスに興じる三等客たち。ローズ「ステップは?」ジャック「自由にやればいいのさ」。台に乗り、タップダンスに興じる二人。(中略)
ワインをごくごく飲むローズ。「一等の娘は飲めないと思った?」「よし、皆音楽だ」。
キャル「昨夜待ってたのに」ローズ「疲れて…」「階下で騒いだからだろう?」「私にスパイをつけたのね」「あんなことは二度とするな」「私はあなたの使用人? フィアンセよ!」「そう、僕のフィアンセだ!! フィアンセで妻だ!! 法的にはまだだが、実質的には僕の妻だ!! 夫を甘く見るような妻は絶対に許さん!! 分かったな?」「ええ」「それでいい」。
ローズの母「あの男ともう会わないで、ローズ、分かったわね」「興奮すると鼻血が出るわよ」「ふざけないで。うちにはもうお金がないのよ」「知ってるわ」「お父様の遺産は家名だけ。あとは借金の山。この結婚が私たちの生きる道なのよ」「責任を私の肩に?」「自分勝手な娘ね」「自分勝手は私?」「私に縫子をさせたいの。持ち物を競売に?」「不公平だわ」「仕方ないのよ。私たちは女。それが女の運命なのよ」。ローズの頬にキスする母。
教会で聖歌を歌う一等客たち。そこへジャックが現れる。執事「だんな様とブケーター夫人は君に感謝しておられる。これはお二人の感謝の“しるし”だ」「金なんかいい」「君は三等客のはずだ。ここにはもう来ぬように」「一目ローズに」「すまんがドーソン君を三等船室へ連れ戻してくれ」。
操舵室。「操舵輪が2つも?」「ノートルダム号から氷山の警告が」船長「ご心配なく。この季節にはよくあることです。全ボイラーを点火。スピードを上げます」。
ローズ「救命ボートに乗れる人数は、乗客全員の数より少ないのでは?」「半数です。あなたは鋭い。新式の吊り橋でもっとボートを積めるんですが、デッキが見苦しくなると反対意見が。それで仕方なく」「沈まない船にはムダだよ。次は機関室を」。ジャック、後方から現れ、ローズを部屋の中へ入れる。「ジャック、困るわ。“あなたに会うな”と」「話がある」「ダメよ、ジャック。私、婚約してる。結婚するの。キャルを愛してる」「君はカチンと来る女の子だ。甘やかされたわがまま娘。だけど本当の君は驚くほど心の美しい、誰よりも素晴らしい娘、いや女性だ。聞いてくれ。僕だって世の中を知ってる。ポケットには10ドル。君にあげられるものは何もない。それは分かるけど引き下がれない。飛び込む時は一緒。君を見守っていたい。心配だから」「私は大丈夫よ。心配しないで」「本当に? 嘘はよせ。君は捕われた蝶だ。逃げなきゃ死んでしまう。君は強いけど、君の中で燃えている熱い炎はやがて消えてしまう」「あなたの助けは不要よ」「そうだな。闘うのは君だ」「もう私には構わないで」。
「印刷屋も大変だったとか」ローズの母「招待状を二度刷り直したわ。ブライドメイドのドレスは急遽あつらえ直し、ローズは私の嫌いな“すみれ”色を。私への嫌がらせよ」「私がデザインしたドレスが雑誌に載ったの。マルボロ―公爵夫人のお嬢様のものよ。早く私に相談して下されば素敵なドレスをお作りしたのに」。
(また明日へ続きます……)
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
ジャック「最初は漁船の手伝い。そしてサンタモニカの海岸で1枚10セントで肖像画を描いた」「私も好きな道を歩みたい」「安いビールを飲んで遊園地の乗り物に乗って吐く。馬に乗って浜辺を走る」「女が馬にまたがるの? 手ほどきをしてほしいわ」「いいとも」ローズの母が通りかかる。ローズ「お母さん、ジャック・ドーソンさんよ」。ナレーション「私の命の恩人に皆は興味と関心を示した。母だけは虫けらを見る目つきだった」。モリ―「あの人たちと食事することは蛇の巣に入ることよ。服はあるの? 来なさい」。
モリ―「良かったわ。私の息子のサイズと同じよ。とても素敵」。
(中略)階段でローズと出会ったジャックはローズの手を取りキスをする。「映画で見て一度やりたかったんだ」。ローズ「ダーリン、ドーソンさんよ」キャル「ドーソン? 驚いたな。本物の紳士かと思った」。
ローズ、ジャックに船の一等客たちの説明をする。「すぐ慣れるわ。自分も金鉱を持ってると思えばいいの」。(中略)ナレーション「緊張を隠した彼の芝居は見事だった。ただ母だけは案の定辛辣だった」。
おしゃべりを楽しむ一等客たち。
別れ際にローズと握手したジャックは、秘かに彼女の手の中に紙片を入れる。紙片には「今を大切に。時計の前で待つ」と書いてある。
時計の前で待ち合わせた二人。ジャック「本当のパーティへ行こう」。
ダンスに興じる三等客たち。ローズ「ステップは?」ジャック「自由にやればいいのさ」。台に乗り、タップダンスに興じる二人。(中略)
ワインをごくごく飲むローズ。「一等の娘は飲めないと思った?」「よし、皆音楽だ」。
キャル「昨夜待ってたのに」ローズ「疲れて…」「階下で騒いだからだろう?」「私にスパイをつけたのね」「あんなことは二度とするな」「私はあなたの使用人? フィアンセよ!」「そう、僕のフィアンセだ!! フィアンセで妻だ!! 法的にはまだだが、実質的には僕の妻だ!! 夫を甘く見るような妻は絶対に許さん!! 分かったな?」「ええ」「それでいい」。
ローズの母「あの男ともう会わないで、ローズ、分かったわね」「興奮すると鼻血が出るわよ」「ふざけないで。うちにはもうお金がないのよ」「知ってるわ」「お父様の遺産は家名だけ。あとは借金の山。この結婚が私たちの生きる道なのよ」「責任を私の肩に?」「自分勝手な娘ね」「自分勝手は私?」「私に縫子をさせたいの。持ち物を競売に?」「不公平だわ」「仕方ないのよ。私たちは女。それが女の運命なのよ」。ローズの頬にキスする母。
教会で聖歌を歌う一等客たち。そこへジャックが現れる。執事「だんな様とブケーター夫人は君に感謝しておられる。これはお二人の感謝の“しるし”だ」「金なんかいい」「君は三等客のはずだ。ここにはもう来ぬように」「一目ローズに」「すまんがドーソン君を三等船室へ連れ戻してくれ」。
操舵室。「操舵輪が2つも?」「ノートルダム号から氷山の警告が」船長「ご心配なく。この季節にはよくあることです。全ボイラーを点火。スピードを上げます」。
ローズ「救命ボートに乗れる人数は、乗客全員の数より少ないのでは?」「半数です。あなたは鋭い。新式の吊り橋でもっとボートを積めるんですが、デッキが見苦しくなると反対意見が。それで仕方なく」「沈まない船にはムダだよ。次は機関室を」。ジャック、後方から現れ、ローズを部屋の中へ入れる。「ジャック、困るわ。“あなたに会うな”と」「話がある」「ダメよ、ジャック。私、婚約してる。結婚するの。キャルを愛してる」「君はカチンと来る女の子だ。甘やかされたわがまま娘。だけど本当の君は驚くほど心の美しい、誰よりも素晴らしい娘、いや女性だ。聞いてくれ。僕だって世の中を知ってる。ポケットには10ドル。君にあげられるものは何もない。それは分かるけど引き下がれない。飛び込む時は一緒。君を見守っていたい。心配だから」「私は大丈夫よ。心配しないで」「本当に? 嘘はよせ。君は捕われた蝶だ。逃げなきゃ死んでしまう。君は強いけど、君の中で燃えている熱い炎はやがて消えてしまう」「あなたの助けは不要よ」「そうだな。闘うのは君だ」「もう私には構わないで」。
「印刷屋も大変だったとか」ローズの母「招待状を二度刷り直したわ。ブライドメイドのドレスは急遽あつらえ直し、ローズは私の嫌いな“すみれ”色を。私への嫌がらせよ」「私がデザインしたドレスが雑誌に載ったの。マルボロ―公爵夫人のお嬢様のものよ。早く私に相談して下されば素敵なドレスをお作りしたのに」。
(また明日へ続きます……)
→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
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