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ドン・シーゲル監督『殺人捜査線』

2008-07-24 16:06:24 | ノンジャンル
 ドン・シーゲル監督の'58年作品「殺人捜査線」(原題は「The Lineup(次々と起こる事件)」)をWOWOWで見ました。
 客船からサンフランシスコに降りてタクシーにカバンを投げ込み逃げ出す荷物係。タクシーは猛スピードで発進し、トラックにぶつかり、制止する警官をはねますが、その警官の今際の際の銃弾によってドライバーは死にます。カバンの中からはヘロインが見つかり、タクシーの中からはプロが番号を消した銃が見つかります。荷物係は翌日毒殺された水死体で発見され、ドライバーとともに前科のある者と判明します。ダンサー(イーライ・ウォラック)は飛行機で相棒とともにサンフランシスコに到着すると、運転手が死んだので、麻薬の運び屋をやってほしいと使い走りの男が依頼してきて、港へ依頼主に会いに行きます。依頼主は客船から降りて来た夫婦と母娘らが知らずに持って来たヘロインを回収した上、荷物係から直接ヘロインをもらうように指示を受けます。サウナに入っている荷物係を殺してヘロインを手に入れ、夫婦の家でも執事を殺してヘロインを回収しますが、母娘の家に乗り込むと、船上でヘロインを見つけた娘が人形の白粉としてヘロインを使ってしまっていました。証人として母娘を同行させ、ヘロインの届け先である遊園地の指定の場所に行ったダンサーは回収係の男を待ってヘロインの量が減った言い訳をしますが、車椅子に乗ったその男こそヘロイン取引の総元締でした。その男はダンサーが自分の顔を見たので、もうすぐ死ぬだろうと言い、ダンサーによって下のスケートリンクに向かって突き落とされ、殺されます。ダンサーらは車で逃げますが、パトカーに追いかけられ、行き止まりにはまってしまったところで、ダンサーは運転手を銃で殴りつけ、相棒を射殺し、娘を人質にして逃げようとしますが、警官に撃たれて、高速道路から墜落して死にます。「サンフランシスコ警察の協力に感謝する」という字幕とともに、映画は終わります。
 無駄なショットがなく、ほとんどがロングからバストショットであり、数少ないアップは登場人物の感情を強調しています。この無駄のなさこそ、B級映画の優秀さを示しています。傍役として知られるイーライ・ウォラックが堂々と主役を張ってるあたりも、B級の面目躍如といったところでしょう。白黒でスピーディーにストーリーを語るドン・シーゲル、次の作品も見るのが楽しみです。

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