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小沼勝監督『濡れた壺』

2019-02-21 06:13:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、小沼勝監督の1976年作品『濡れた壺』を見ました。
 場外馬券売り場の男と目が合い、その男から逃れる女(谷ナオミ)。(中略)
 “バー郁”に入ろうとした女。「お母さん」「アキ。久しぶり」。店内に入った母「ユリとレナもまだいたのね」。(中略)
 母「下着がないので、借りたいの」帰ってきた父「梅子、何しに? 娘の彼氏と駆け落ちしやがって」(中略)
 バー郁。女「ドラマよりコマーシャルの方が早く売れていいわ」と男に言い、トイレに行く。男、アキに「俺はテレビ局の人間ってことになってる」。アキに結婚の申し込みをする男。「俺は将来店長だ。そうすればアキちゃんは店長夫人だ」。トイレから戻ってきた女「あくまでもビジネスよ」。テレビ局の人間と偽っていた男、女の局部を隠れてまさぐり、女は悶え始める。
 ユリとレナ「ママ、疲れてるんだろうから、お風呂一緒に入らない?」「今日はやめとくわ」。
 風呂場でレズるユリとレナ。
 アキに「風呂場の隅に“僕ちゃん”を置いておいといから」と書いて風呂場を出るユリとレナ。(中略)
 風呂場でこけしを見つけ、愛撫するアキ。(中略)
 アキ、母に「今日はどこへ?」「お父さんはお馬とデートでしょ?」。
 母「あの人のいるところ知りたい?」アキ「安田なら場外馬券で見かけたわ」「お前は男を喜ばすことを知らない。今月の給料の前借をしたいわ」「これからどうするの?」「お父さんは戦争から帰って、10年も前からあそこは使い物にならなくなってる。これからも仲良くしていこうよ」「母さんは自由に。私は私」。
 「濡れた欲情」のポスター。母に男「お暇ですか」「ええ」「散歩でもしませんか?」。
 ホテルの窓から母と男がセックスしているのが見える。
 場外馬券。父は安田に声をかける。
 母から金を取ろうとする男。「さんざん楽しみやがったくせに。せめてホテル代はオバサン持ちだぞ」と男去る。鏡を見て泣く母。
 アキにプロポーズしている男「何がおかしいんだい?」アキ「学生時代、お汁粉の食べ比べをして私勝ったの。結婚となると…」「お父さんなら僕が引取る。いつまでも待つ」。キスする2人。
 梅の花。
 「いい奥さんになれるかしら」「もちろん。いい母親にもなれるよ。今度父が歌舞伎に行くので、その時に会ってくれ。きっと君のことが気に入るはずだ」。
 バー郁の前で安田「やっぱり敷居が高い」父「じゃあ、またそのうちに」。
 金庫を何とか開けようとする父。そこへアキが現れる。「また借金したの?」「すまん」「誰なの?」
 アキ「花松さん」テレビ局の男と偽っていた男は実はマネキン業者。「これは珍客だ」「これはお借りしていた5万円」「俺に会いたくて来たな」「大した自信ね」「女は全裸になってしまえば、ささやくことは一つだけ。やりたい」「まさか」「本当さ」。一つのマネキンを触り、「この女は乳房が感じる。この女は背中のある部分。この女はツボがつかめない。どうやら燃えて来た。エンジンのかかりは遅いが、一旦火がついたら上りつめるタイプだ」。マネキンの局部をなで、なめる。「いや、まるで夕立に会ったようだ」。マネキンの手を使ってアキの局部をまさぐる花松。「今日はこの辺にしとこう。あんたは思っていた通りの女だ」。
 開店前のバー。(中略)父、威勢よく出かける。アキ「昔の軍隊仲間の会合なの。4年に一度」。(中略)
 靖国を参拝する父たち。
 軍歌を次々に大声で歌う父たち。若者たち「うるさい。貸し切りじゃないんだから」「うるさい、若造」。
 威勢よく立小便をする父。
 自転車に乗っていた少女を集団で襲う父たち。駆け寄る警官。(中略)
 アキの弟。(中略)「おやじ、見直したよ。10年ぶりの回復だ」。花松が現われ、「みんな行っちまった。水の一杯ぐらい飲ませてくれ」アキ「お帰りになって」。マネキンの手を持ち「こいつが会いたがってね」「いや」「夕立が来てるぞ」「ここじゃいや」「ここでやりたい」「お願い。~さんが歌舞伎の切符を届けてくれるの」「見せてやりたい」「つめたいわ」。セックスを始め「だめだ。腰を動かしちゃ」「そこ」。セックスが終わり煙草を吸う花松。~、現れ「アキさん、どうした?」花松「無理矢理の一方通行でやったんだ」。~、花松を殴る。「気が済んだろ」「2度と来ないで。あなたも帰って」。泣くアキ。~「これ」と切符をカウンターに置き、「電話、待ってるから」と言って去る。
 拘置所で父に差し入れするアキ。アキ「じゃあこれで」。父、直立不動になり「それでは自分は帰ります」と敬礼。
 拘置所を出ると、黒い車と黒いスーツとサングラスの男たちの集団がアキを見つめる。やがてアキは濡れて来る。
 公衆電話で~に「今からお伺いしたい。夕立に会ったみたい。会いたいの」という台詞とともに映画は終わる。

 どうしようもなく性に目覚めていく女性を描いた映画でした。

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