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クリント・イーストウッド監督『ヒアアフター』その2

2012-07-01 09:33:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 一方、月給2千ドルの工場で働くジョージは、会社側と組合の交渉が開始され、従業員が3割カットされるという噂を聞きます。その夜、イタリア料理習得10週間コースに参加したジョージは、遅れて来たメラニーとペアを組むことになります。家に帰ると、アンドレウから話を聞いたという女性が来ていて、亡くした一人娘と話をしたいと懇願されますが、ジョージは断ります。そのことを兄に話すと、口外しないとアンドレウが約束していたのにと言う兄。霊能力のためにまともな生活が送れない変人だと自分のことを言うジョージに、兄は運命からは逃れられないと言います。
 教会でマーカスとその母はジェイソンの死について牧師から話をされ、遺骨を受け取ります。立ち直る時間が必要だと言う母は、マーカスをベテランの里親に出すことに同意します。
 一方、ミッテランについての本を書くことを企画会議で熱く語るマリー。ディドラーと食事したマリーは死は何かと問うと、ディドラーは無だと答えます。インターネットでクラウディア・ルソーの『死後の世界への旅』という本の存在を知るマリー。
 メラニーはジョージに新しい友人や運命の人と出会うために料理教室に通うことにしたと言い、ジョージは彼女の手に触れ、彼女の過去を垣間見ます。ピッツバーグで結婚式の直前だった恋人に捨てられ、サンフランシスコに来たという彼女に対し、価値観をリセットして、前の仕事を忘れるために料理教室に通い出したと言うジョージ。自宅にメラニーを招いたジョージはディケンズのファンだと言いますが、ビリーからの留守電でジョージが霊能者であることを知ったメラニーは、自分にもその才能を使ってほしいと好奇心から頼みます。幼少時の大手術がきっかけで霊能者となったことを告白したジョージは、一時病院で受動型統合失調症と診断され大量の薬を処方されて正気を失いかけたと言いますが、結局彼女に押し切られて、彼女の手を握ります。ジョージは、メラニーの母が心臓発作で死に、去年死んだ父が昔君にしたひどいことをいつの日か許してほしいと言っていると言うと、メラニーはジョージの元を去り、彼の部屋を出るとすぐに号泣し始めます。2階から立ち去るメラニーを見送るジョージ。
 里親の元に送られ、寝る前にジェイソンにお休みを言うマーカス。学校では昼休みに食堂へ行かず、パソコンのユーチューブで死について語る人を次々と見て回ります。
 マリーは車で高原にあるホスピスで働くルソー博士を訪ね、自分が見た幻覚のことを言うと、科学者で無神論者であった自分も臨死体験を信じなかったが、ここで働くようになって考えを変えたと言います。博士から資料を借りたマリーは、有名人なので世間の偏見を変えられるかもしれないと、博士から勇気づけられます。
 一方、ジョージは妻子持ちの工員を守ろうとする組合から、独身のために希望退職の話が持ち込まれ、兄のビリーは霊能者の仕事をまた一緒に始めようと言い出します。料理教室に行くとメラニーはもう来ていませんでした。(またまた明日へ続きます‥‥)

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