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ロバート・ロッセン監督『リリス』

2011-06-04 06:25:00 | ノンジャンル
 ロバート・ロッセン監督・製作・脚色の'64年作品『リリス』をスカパーの洋画★シネフィル・イマジカで再見しました。
 金持ちの精神病患者ばかりを収容しているポプラ山荘を訪れたビンセント(ウォーレン・ビーティ)は、オーナーのブライス(キム・ハンター)に常勤の作業療法士として雇われます。彼は患者のリリス(ジーン・セバーグ)をピクニックに誘いますが、絵筆をわざと激流のそばにリリスは落とし、彼女のことを恋しているスティーヴン(ピーター・フォンダ)に取りに行かせ、危険を冒させます。ビンセントを散歩に誘ったリリスは、彼を誘惑し、彼はそのことを医師とブライスにすぐ報告しますが、医師はそれは誘惑ではなく陶酔であると言い、リリスは滝に落ちて亡くなった弟のせいで、治療は不可能に近いと言います。他人との接触を避けて来たというリリスでしたが、ビンセントには心を許し、サイクリングに行くと、わざと転んでビンセントに愛の告白を迫り、拒否したビンセントを殴ります。ビンセントはブライスらにリリスとの関係は順調だと嘘をつき、馬上の槍の試合のフェスティバルで優勝すると、もらった草の冠をリリスに与え、帰途「愛してる」と言って彼女と結ばれます。リリスはビンセントと関係を持ったことをブライスらに告げ口すると言ってビンセントをからかいますが、一方小屋で患者のメーガン夫人と関係を持ち、ビンセントの怒りを買います。三人で映画館に行った後、リリスの自室で抱き合う二人。雨の中、昔の恋人で今は別の男と結婚しているローラ(ジェシカ・ウォルター)の元を訪ねたビンセントは、ローラの夫(ジーン・ハックマン)がローラに対して強権的であるのを目の当たりにし、ローラも結婚を後悔していることをほのめかします。夜、ローラはスティーヴンから贈られた絵の具箱を弟から贈られたと一旦は言いますが、やがてスティーヴンと散歩をしたいと言い出します。たまたま庭でスティーヴンに会ったビンセントは、嘘をついてスティーヴンに絵の具箱を返します。翌日スティーヴンは自殺し、ビンセントはリリスの希望通りにしたのだとリリスに告げますが、リリスはシーツを頭から被って寝込んでしまいます。ブライスはビンセントが母の写真とリリスの写真を並べて置いているのを発見する一方、ビンセントは破壊されつくしたリリスの部屋と、正気を失って宙を見つめるリリスを発見すると、山荘から逃げ出そうとしますが、医師とブライスの姿を見つけると、近寄ってきて「助けてくれ」と言うのでした。
 色情狂で挑発的な目つきのジーン・セバーグがとても魅力的で、川面の光やガラスに反射する光が印象的な映画でした。ロバート・ロッセンの遺作でもあることを記しておきます。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

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