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北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』その1

2014-02-19 10:38:00 | ノンジャンル
 北野武監督・脚本・編集の'12年作品『アウトレイジ ビヨンド』をスカパーの日本映画専門チャンネルで見ました。
 黒い車が港から引き上げられ、中から山本刑事とホステスの死体が出てきます。大友組の金庫番だった石原は大友組を裏切り山王会のナンバーツーとなり、若い者をすぐ上に引き上げます。山王組はゼネコンと国交省をつなぐ役目もするようになっていました。
 丸暴の刑事・片岡は山王会の会長の加藤(三浦友和)に会い、なぜ山本が殺されたか訊くと、石原はいろいろ詮索したからだと答えます。悪い女に引っ掛かって金をせびりに来ていたと言い、今回のことはやくざの女が刑事に寝取られて殺されたことにしようと言います。山本とホステス殺しで無実の男に誘導尋問をする片岡。片岡の相棒は抵抗しますが、片岡は恩を売っとけば、丸暴は仕事がしやすくなると言います。
 石原はこれからは合法的にでかい金を動かすことにしたと言い、古株は若者に教えてもらえと富田と城山を名指しし、加藤もこれからは実力主義でいくと言います。幹部会が終わり、飯も出ないと愚痴る富田と城山と五味。彼らは、加藤が船木とグルになって先代を殺した噂があると話します。片岡は富田に会い、山王会はやりたい放題なので、警察は総力を挙げてつぶすことにしたと言い、加藤の替わりに富田、石原の替わりに城山か五味になるよう、大阪の花菱の会長に相談してきてほしいと言います。片岡と大阪に行く富田。花菱の会長の布施は先代との約束で山王会とケンカしないことになっているが、代替わりした加藤とのことまでは約束してないと言い、考えさせてくれと言います。
 片岡は刑務所に入って5年になる大友(北野武)を訪ね、大友が死んだという噂を流し、山王会も長くないと話します。
 富田は加藤に呼び出され、なぜ花菱の会長に会ってきた?と尋ねられ、布施会長から電話があり、城山と五味からも既に話は聞いていると言われ、「裏切ったな!」と城山と五味に言った富田は、土下座して加藤に謝りますが、船木は富田と彼の運転手を射殺します。花菱に何か贈っとけと言う加藤は、片岡にも電話しろと言います。片岡は上司から富田が射殺されたと聞き、加藤を訪れ、「富田が殺されたそうですね」と言います。「お前が富田を連れて大阪に行ったんだろ? お前、富田に何をやらせようとした?」と訊く加藤に、片岡は「富田に花菱の会長を紹介してほしいと言われただけだ」ととぼけます。「あんまり調子に乗ってると山本みたいに沈めちまうぞ」と言う石原に、片岡は「大友は生きてるらしい」と言い、「石原さんは大友組の元幹部なので、大友さんのことは知っていますよね」と言うと、石原はキレ、片岡に襲いかかろうとするのを子分に押さえられ、加藤は「出所したら顔を出すように言っておいてくれ」と片岡に言います。「あいつ、馬鹿か。大友が来るはずがない」と言う加藤。
 「もうすぐ出所ですね」と言う片岡に、こんなに早く仮出所できるはずがないと思っている大友は「お前、動いたな」と言います。片岡は、山王会はでかくなったと言うと、大友は「先日と話が違う」と言いますが、片岡は、加藤と裏切った石原にケジメをつけてほしいと言います。片岡はバッティングセンターを営む木村を訪ね、以前彼の顔に傷をつけた大友が謝ってたと言い、山王会のケジメのこともあるし、大友と会ってほしいと言います。
 大友の出所の迎えに片岡は来ますが、大友は韓国人のフィクサー、チャン・テソンの屋敷に白い車で連れていかれます。大友が上野育ちということで、知り合ったのだろうと言う片岡。大友はチャンに付けられた女に帰ってくれと言うと、女は今帰ると会長に怒られるので、会長に尋ねられるだろうからと背中の見事な刺青を見せます。(明日へ続きます‥‥)

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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