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文化放送『いつか聴いた歌~スタンダードラブソングス』

2014-03-22 15:35:00 | ノンジャンル
 昨日の春分の日、文化放送で午前9時から11時にかけて放送された『いつか聴いた歌~スタンダードラブソングス』を聴きました。
 イラストレーターを始めとして多方面で活躍してらっしゃる和田誠さんをメインパーソナリティに、そしてプライベートでも和田さんと親しい、こちらもエッセイストを始めとして多方面で活躍していらっしゃる阿川佐和子さんを聞き手として放送された番組で、和田さんが選曲したスタンダードナンバーを、その曲にまつわる話を2人でしながら流していくというものでした。
 最初の20分はうっかりして聞き逃してしまいましたが、その後に流された曲を書いておきます。
 まず最初の曲は“スマイル”。チャップリンが1936年の映画『モダン・タイムス』で、主人公の放浪者チャップリンと、やはり家もない貧しい娘ポーレット・ゴダードが腕を組んで、希望に向かって道を歩いて行く姿を後ろから写したラストシーンのために作曲した曲で、映画公開時には曲しかなかったものに、戦後再公開された時に詞がつけられ、それをナット・キング・コールが歌ってヒットさせたという経緯があり、そういうことで、ナット・キング・コールの娘であるナタリー・コールの歌うバージョンが放送では流されました。
 その次は“You'd Be So Nice To Come Home To”。1942年に作られた曲ですが、1954年にヘレン・メリルがトランペッターのクリフォード・ブラウンとの共演で話題になったアルバムの最初に収められた曲としてヒットし、そのバージョンが放送でも流されました。編曲を当時まだ20代だったクインシー・ジョーンズが行なっていたこと、曲名に「戦争に行った自分が家に帰った時に、君がいてくれると嬉しい」といったことが含意されているということを私は今回の放送で初めて知りました。
 3曲目は“ミスティ”。エラ・フィッツジェラルドがピアノだけの伴奏で歌ったバージョンと、フランク・シナトラがフル・オーケストラをバックに歌ったバージョンが放送で流されました。
 ここでゲストコーナーとなり、森山良子さんの語りが流されました。彼女の父はジャズミュージシャンで、隣にはいとこの「かまやつひろし」さんが住んでいたので、幼い頃から洋楽を聴いて育ったそうで、ガーシュイン兄弟の作ったミュージカル『OK』の中の曲、“Someone To Watch Over Me”の森山さんバージョンが流されました。(これはウッディ・アレンの映画『マンハッタン』でも流されていたポピュラーな曲です。)
 後半は春にちなんだ曲ということで、最初の曲は、1945年にアメリカで公開されたミュージカル映画『ステイト・フェア(州の祭り)』の中で女優のジーン・クレインが吹き替えで歌った曲“It Might as Well Be Spring”。オスカー・ハマースタインの作詞、リチャード・ロジャーズ作曲の歌で、このコンビで書かれたミュージカルは『王様と私』『南大平洋』『オクラホマ』など、有名なものがたくさん残っているのは、皆さんご存じの通りです。
 次はやはりミュージカル映画『略奪された7人の花嫁』の中の曲で、山の中に住む7人の男兄弟が町に降りて皆嫁をめとり、山に帰り、雪に閉ざされた冬を過ごした後、雪が解け、春になり、外に出て、咲き誇る花々などのことを喜びにあふれて7組のカップルが歌うという“Spring, Spring, Spring”という曲。映画のサウンドトラックが放送では流されました。
 そして最後。“The Song Is Ended”をサリナ・ジョーンズのバージョンで流してくれました。「歌は終わっても、メロディーは残る」という歌詞で始まるこの歌は、そこに「恋は終わっても、その余韻は残る」という意味が含意されていて、アーヴィング・バーリンが作詞作曲した歌なのだそうです。和田さんは今までに「いつか聴いた歌」という題で本とCDを出されていて、そのどちらでも最後に取り上げた曲はこの曲であるとのことでした。
 アマゾンで調べてみましたが、この和田さんの「いつか聴いた歌」の本もCDも人気があるらしく、中古でも2000円以上の値を付けていました。阿川さんはまたこういう番組をやりたいと言い、和田さんも乗り気でしたので、この番組の第2弾、第3弾があることを期待して待ちたいと思います。

 →「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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