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ロマン・ポランスキー監督『ゴーストライター』その1

2012-07-04 08:45:00 | ノンジャンル
 ロマン・ポランスキー監督・共同製作・共同脚色の'10年作品『ゴーストライター』をDVDで見ました。
 フェリーが入港しますが、1台だけ残り、レッカー移動させられます。浜辺に打ち上がる死体。
 人気があった英国前首相のラングの自伝のゴーストライターであり、彼の現役時代の補佐官だったマカラが事故か自殺か分からないまま溺死死体で発見されたことで、新しい“ゴースト”が選ばれますが、編集者から読んでおいてほしいと渡された原稿は、タクシーを降りたところで何者かに殴られ奪われます。“ゴースト”の代理人リックは経費別途で25万ドルの報酬を得たことを彼に知らせますが、テレビではラングが特殊部隊を勝手に動かし、アルカイダの容疑者4人を捕獲、CIAに引き渡して国外に移送させ拷問を加えたという違法行為疑惑が報道されていました。“ゴースト”は編集者が自分をオトリに使うため、ラングの原稿と見せかけてわざと奪わせたのではと思います。米国で講演中のラングを米国での彼の自宅に訪ねた“ゴースト”は、守秘義務にサインさせられ、前任者の書いた原稿は持ち出し禁止でコピーも不可と言われます。ラングの夫人は自分が“ゴースト”を推薦したと言い、彼はホテルに1人で泊まることになります。
 ラングにインタビューしながら、彼の文体をまねて書くと言う“ゴースト”は、ラングが夫人に一目惚れして、彼女がいた政党へ入党したことが政治の世界に入ったきっかけであると聞き出します。テレビでは元外相ライカートが国際刑事裁判所にラングの調査を依頼し、それが受け入れられたことを報道していました。上司からは今の話題を第一章にして、あと2週間で原稿をあげろと言ってきます。ホテルに帰ると、部屋が荒らされていますが、従業員は誰も来なかったと言います。この島のどこにラングがいるか尋ねてくる男。
 翌朝電話で起こされた“ゴースト”は、事情が変わったのですぐにホテルを出ろと言われると、ホテルは報道陣でごった返していました。ラングの家に向かう途中にはデモ隊も出現していて、“ゴースト”はラングの家に泊まることになります。米国は国際刑事裁判所に加盟していないので出国するなとラングにアドバイスする弁護士。家の上空には報道陣のヘリも現れ、ラングの一行は“ゴースト”を残してワシントンに向かいます。
 “ゴースト”はマカラが残した封筒を見つけ、その中にあった写真の裏に書かれた電話番号にかけると、ライカートが出ます。折り返し何回も電話してくるライカートとそれを無視する“ゴースト”。マカラの死体が見つかった場所に向かった“ゴースト”は地元の老人(イーライ・ウォラック)から潮流の関係でフェリーから落ちてそこへ流れ着くことはないと聞き、また死体が発見された前夜、浜辺で懐中電灯の明りを見たと証言した女性は、数日前階段から落ちて意識が不明のままだと聞きます。そこへラングの夫人と警備員が現れ、彼を自宅に戻します。夫人と出会う2年前にラングが入党していた事実をつかんだ“ゴースト”は、マカラが死ぬ前にラングとひどい口論をしていたことを夫人から聞き出します。怖いと泣く夫人と関係を持つ“ゴースト”。夫人はラングと離婚するつもりだと言います。
 マカラの封筒と原稿を持ち出し、マカラの車で出かけた“ゴースト”は、ナビにしたがって車を走らせると、マカラの封筒に入っていた写真に大学時代のラングとともに写っていたエメット教授の自宅に着きます。エメット教授に写真と彼に言及した原稿の一部を見せる“ゴースト”でしたが、2週間前に死の直前マカラが来ているはずだと言っても、教授はとぼけるだけで何の情報も得られません。教授の自宅を出ると、1台の車が尾行してきます。うまく尾行をまいて、最終便のフェリーに乗りますが、ぎりぎりのところで尾行の車もフェリーに乗り込み、“ゴースト”は車を置いて、出港したフェリーから桟橋に飛び移ります。(明日へ続きます‥‥)

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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